On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 2013年2月7日発売。ブログでは初めて扱うNumberの通常号です。

 目次にもあるように、「美しき日本のフィギュア」と題したフィギュアスケート特集号なんですが、大ちゃんと羽生君以外の男子の扱いは薄くて、女子の方が厚めです。

 個人的に好きでも嫌いでもないですが、13年頭にキム・ヨナって何かしてたっけ?という、フィギュア専門誌のバックナンバーを毎日読んでいる身からすると、面白い構成だなと思いました。マツコと伊藤さんの対談は男子の話ゼロなんで割愛します。

 羽生君については、野口美惠さんの筆で、ちょっと違った雰囲気の羽生君の発言から始まります。

  「いつも心を開いているんです。見たもの感じたもの、すべて吸収する。だから逆に、自分の心も正直に出す。心を開いていなきゃ、何も吸収できないし、面白くないでしょ」

 ちょっとNumberの編集者の手が入ってる?という違和感を感じますが、つまり、「他の有力選手を細かく研究している」という意味です。

  「仙台にいた時は、ジャンプの方が目に見えて成長するし点も取れるから、ジャンプばかり練習してました。今は毎日、ファンデーションって言われてます。でも僕としては、化粧水して、乳液つけて、くらいのレベル。ファンデーションどころじゃない(笑)。でも毎日練習するうちに、滑っている時の風の感触とか氷を押している感じが心地良くなってきました。それに基礎がしっかりしたら助走が安定したので、ジャンプの成功率にも繋がってる。これは大きなメリットです。」

 これ、そのまま引用したんですけど、「ファンデーション」と誰が言ってるのか主語が無いので私の想像ですけど、もしかしたらトレーシーに言われてるのかな?と。スケーティングを今のうちに基礎からやり直しておこうと。

 そして、トレーシーがどういう人なのかが編集上の都合でカットされたから、こういう、唐突な文章になったのかなとまたまた想像します。

 →→→(追記)「ファンデーション」というのは、どうやらブライアンが、「土台」「根拠」という意味で、羽生君への指導で使っているようです。テレビで字幕で流れたこともあるとか。そういえば、こういう本もあるしなぁ・・・と納得がいきました。



 野口さんの文章でなければ、これ本当に本人の発言?と疑問を感じちゃいますが、まぁ、信じましょう。いつも女性ライター相手に発言しているとはいえ、こういうメイクの話の例えが出てきたことに驚きです。いやぁ、でも、こんなレアな発言がなぜ同じ出版元から発売された「メソッド」から省かれたんでしょうね?もったいない!


  
 「今までは、自分のスケートって淡いパステル色みたいにぼやけてた。トロントに来てから、こんな色を表現したい、自分はこんな感情なんだ、という心が見えてきたんです。それは、焦って先輩を追いかけるんじゃなくて、今年はすごく評価してもらってる点数にちゃんと見合う自分になろうって考えて、自分を見つめているからかも」

 これは分かります。トロントに来てから、ジャンプを3Dのように捉えるようになったという『蒼い炎II』の一節とピタっとはまりますしね。


 
 さて、これとは別に、田村明子さんがブライアンにインタビューしている記事もあります。示唆に富む発言を二つ引用します。

  「(ユヅルは)まったくためらうことなく、滑りに身をすべてゆだねてしまう。ああいう滑りを見せる選手は、他にはいませんね。そこが彼の最大の長所でもあり、失わせたくはない才能です。でも同時に、以前の彼は少し行き当たりばったりで滑っているようなところもあった。彼にエネルギーをコントロールするということを、まず学ばせようと思ったんです

 そうなんですよね。ニースのロミジュリを昨日見ていて、この頃の羽生君の、ガツーン!という集中力はやっぱり凄いな!と思いつつ、最後ハラハラさせられる危うさもあるんですよね。

 そう考えると、SEIMEIって、後半にもあれだけ技を詰め込みながら、きっちりまとめあげているんだから、そりゃ羽生君の努力の成果が第一にあるとはいえ、この時ブライアンの頭の中にあったイメージが見事に具現化されてるよなと思います。

  「選手たちは、五輪に行くまでに背中のバックパックにプレッシャーという石をたくさん詰めて背負う。メディアや、スケート連盟や、ファンなどいろいろな人たちが石を足していきます。その石を定期的に取り除くのが、私たちコーチの役割なんです

 ソチに向けてのその取り除く具体的な過程において、チーム・ブライアンが見事な手腕を発揮したのは、皆さんもご存じの通り。

 文句から入りましたが、ブライアンのコメントはギラっと光るものを感じました。

 では、また明日!

 Jun

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 ※京都在住の方はご注意を!



 2012年4月21日発売。さすがに羽生君のこれまでのキャリアの中でも未だに1、2を争う名演の直後の号ということもあって、アマゾンの中古品の価格がものすごいことになっています。入手は容易ではないと思いますので、しっかり中身をお伝えしたいと思います。

 2012年3月末から4月頭にかけてフランスのニースで行われた世界選手権。当時17歳の羽生君は世界選手権初出場にして銅メダルを獲得。

 SPの悲愴を終えての7位から、FSのロミジュリ(13-14シーズンのロミジュリと区別するために「旧ロミジュリ」と呼ばれることもある)では173.99とパトリックに次ぐ2位のスコアをたたき出し、パトリック、大ちゃんに次ぐ、総合3位となりました。ちなみに当時、FSで170点を超えたのは羽生君で3人目という高得点。


 ※上でグダグダ書きましたが、フジの中継動画がまだ生きていたので(画質も最高!)、ぜひどうぞ。まるで日本開催のような凄まじい歓声です。

 さて、ニース最終日に行われたというインタビューを一部引用します。取材は田村明子さん。

 ――今回は最後のサルコウは決めましたね。

  「もう意地でした。(阿部)奈々美先生にも「サルコウは絶対決めなさいよ」と言われていましたし。ステップのあと、酸欠状態でフラフラしていたんです。映像で見たら、唇が真っ青でした。でも死ぬ気で跳びました。(笑)

 ――観客の声は聞こえますか?

  「聞こえます。特にこけた後の声はよく聞こえました。(笑)映像で見たらすごい歓声で、やはりあれに押してもらわなければ、できなかったなと思いました」

 ――人の反応には繊細なほうですか?

  「1人で練習していると、アクセルも跳べなくなって、何にもできなくなってしまうんです。だから誰かに見てもらって、何かを期待されてプレッシャーを与えられてできる、というタイプですね。」

 ――西洋人タイプですね。

  「そうですね。(笑)自分でもそう思います。誰かに見られていて、褒められるとか、怒られるとか、何かないとダメですね。」

 ――パフォーマー向きですね。

  「(笑)。よかったです。人に見られているのが好きなので、小さい頃から練習より試合のほうが好きでしたし、学校でも学芸会とかで主役をやりたいタイプでした。

 ――東北人には珍しいですね。

  「そうですね。東北人は引っ込み思案な人が多いですから。」

 ――今の自分のなかで、スケーターとしてもっとも自信があるところはどこでしょう?

  「3アクセルかな。今回はあまり調子が良くなくて6分間ウォームアップでこけたりもしていましたが、加点ももらえるし、どんな体勢でも大体跳べます。」

 ――逆に、これからの課題は?

  「今回やっぱり体力ないな、と感じました。・・・来シーズン、4回転ももっと増やさなくてはならないし、ソチ五輪に向けてやるのなら、来シーズンやらなくてはならない。しっかり体力をつけて、4回転を2本、3本入れても最後までしっかり滑れるような体力をつけなくてはと思います。」

 ――次に滑ってみたい曲はありますか?

  「あるんですけれど・・・奈々美先生に許可をもらわないと、言ってしまっていいのかどうか。ごめんなさい」

 あれ?まだこの時点でトロント行きは決めてない?いや、決まっていたとしても、それこそ、この場で言えるわけないか・・・。ソチという言葉がこの時点で出ているのは、おっ!と驚きました。WFSにしては、比較的くだけた内容だなと思います。

 で、実は記者会見でも読み応えのあるやり取りがあります。

 ――日本人選手が2人表彰台に乗ったことについて。

  「いままでこの大会をずっとテレビで見てきて、絶対いつかは出たい、この舞台でメダルを取りたいなとすごく思っていました。まず今シーズン、初出場で表彰台に立っていることが本当に嬉しい。大先輩の隣でまたメダルが取れたというのは、四大陸ぶりです。この1年間震災とかで日本ではいろいろな問題がありましたし本当に大変なシーズンでしたけれども、やっと何か自分のなかで震災を乗りこえられたなというような気がしました。

 ――今日の演技が終わった後で自分が表彰台に乗るかもと思ったのはいつの時点でしょうか。

  「正直言って、表彰台に上るというふうに思っていなかったので、まず表彰台について考えていなかったですし。とにかく今シーズン、震災があって、初めて滑ったのが「白鳥の湖」だったので、ぜひこの舞台でエキシビションとして「白鳥の湖」が滑れたらなということを考えていたので、とにかく5位に入りたいというような感じで、5位に入ったから、じゃあもうどうでもいいやという感じでした。(笑)本当にメダルとか表彰台とかそういうものを考えていなくて、決まったときもあんまり驚かなかったというか、実感が全然わかなかったので、何て反応したらいいのかわからなかったですし、本当にびっくりしたので・・・本当に考えていなかったです。」

 アイリンの復興イベントは、このワールドの前に行われています。本田さん、田村さんに続いて、羽生君はWhite Legendを披露。その時の取材でこのように答えています。

  「黙とうの時、目をつむるといろんな風景が浮かんできました。もう1年経ち、ここに普通に立っていられることを有難いと感じました。震災から半年くらいは、被災者代表みたいに扱われるのが嫌だった時期がありましたが、でも今は、そう言ってもらうことで、みんなに被災地のことを思い出してもらえるので、震災の記憶が薄れていかないためにも自分は被災地を代表したスケーターとして滑って行きたいと思うようになりました。昔は自分のために、ただ好きで滑っていたスケートが、今は人の力になれるのだから、復興に役立てばいいなという気持ちを込めてスケートをしていきたいです。

 震災関連の質問はそれこそこの約2年後のソチで勝った後もさんざんマスコミから訊かれますけど、すでにこの時点でかなりしっかりとした考え方を示していることに驚きました。

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 羽生君の参加していないチャリティイベントが関西でも開かれました。個人種目でしかも採点競技のフィギュアスケートですけど、日本のフィギュアスケートコミュニティの団結力に、改めて尊敬の念を感じます。

 私たちも、ゆづ君はもちろんですが、若手の選手をはじめ、より多くのスケーターたちに目を向けて、サポートしていきたいですね。

 では、また明日!

 Jun

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 2016年7月21日発売。「フィギュアスケートファン通信」という雑誌は、羽生君の写真さえあればご飯何杯でもいける!、こんなビジュアル重視のファンのための雑誌です。

 別の記事で何度も書いてますが、この雑誌のすごいところは、2015年8月の創刊から、月刊誌として月1ペースをサボることなく発行を続けていること。しかも、それだけではなく、

 ・ 毎号必ず羽生君が表紙

 ・ 毎号必ず羽生君の写真を「たっぷり150カット」

 このスタイルを堅持していることは尊敬に値します。

 今回なんかは、羽生君の近況自体がほぼ音沙汰なしの状況だったので、表紙はもちろん150カット神話も崩れるかと思いきや、きっちり仕上げてきてくれました。

 12号のセールスポイントは、「泣ける羽生結弦名試合5選」と「アイスショー&EX特集」にあると思います。

 前者について。この5選は、2012年ワールドのロミジュリ、2013年ワールドのダムパリ、2014年NHK杯のオペラ座、2015年ワールドのオペラ座、2015年GPファイナルのSEIMEI。衝突事故とお腹の病気のあった14-15シーズンから2つチョイスされていたのは意外でした。衝突自体のあった中国杯が選ばれそうな気もしますが、頭の包帯が痛々しすぎるし、フォトブックとしてはどうなのか?という判断だったんでしょう。

 『蒼い炎II』でも強調されていた、2013年のワールドがこちらでもチョイスされていたのは、締め切り的に「通信」編集部があの本を考慮に入れる余裕が無かったことを考えると、プロの編集者の間では「きわめて重要な大会」という位置づけってことですね。



 後者の「アイスショー&EX」について、「応援ブック4」と比べてみると、あの雑誌が2014年5月に発売されたことを意識しているかどうかは謎ですが、これよりも後の写真が多めに選ばれていると思います。

 重複は(と言っても同じ写真は無いですが)、Somebody to Love、Hello, I Love You、花になれ、家族になろうよ、ぐらいです。Vertigoは衣装が違うので別物と考えていいでしょう。「通信」の方は、そこから、新しいショーの方もカバーされているので、「応援ブック4」を持っている方が購入してもまったく問題ないと思います。



 さて、やや期待はずれだったのは、「友情グラビア」と「記者会見から振り返る羽生結弦名言」。

 「友情グラビア」は、真央ちゃんやハビとの写真は良いとして、昌磨やプル様との写真はもう少しいいのなかったの?という感じ。

 「名言」は、あくまで「記者会見」からのチョイスなので、各誌のインタビューや単行本に日々触れている者の端くれとしては、もっと生々しいというか、むき出しの、気持ちの入った発言があるのになぁ・・・とやや不満。まぁでも、これもまた「借りる」となると、他社との間の権利関係等が発生するでしょうから、写真重視の「通信」としては仕方のない所なんでしょうね。

 全体的には、よくぞネタに困るこの時期を乗り切ってくれた!と感謝の一言です。羽生君の新EXの話も漏れ伝わってきてますし、次号はシリーズ物で繋いで、9月発売の14号は新しい写真が見られることを期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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