On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

yuzu

 ライバル誌(?)の婦人画報の中谷ひろみさんのウェブエッセイは何度か記事で取り上げましたが、家庭画報のサイトにも羽生君に関するレポートがアップされたのでご紹介します。

  「羽生結弦選手、祝・国民栄誉賞&アイスショーで4回転ジャンプも披露」(2018/6/22)

 家庭画報といえば、今年の3月号(2月1日発売)が、「特装限定版」「通常サイズ版」「プレミアムライト版」の3種類で発売され、それぞれ付録が微妙に違っていた件は皆さまもご記憶されていると思います。

 あの号に掲載されたインタは、昨年夏、都内のホテルで羽生君のご両親も同席してのもので、その取材をしたのが、今回のコラムの執筆者の小松庸子さんでした。

 まず、このコラムでは、国民栄誉賞受賞について触れられています。

  「さまざまな人生経験を積まれていらした方に授与されるイメージのある国民栄誉賞ですが、アスリートとしての偉業達成だけではなく、被災者や被災地の方々に対して、真摯な活動を継続していることももしかしたら受賞の一因なのかもしれませんね

 非常に目配りの行き届いた見解です。過去の偉大な受賞者たちを称えつつ、しかし今回の羽生君の受賞は、単に2回のオリンピックの結果だけを見て評価されたものではないということ。いや、「受賞の一因かもしれませんね」と断定口調自体を避けています。

 このような文章の構築の仕方を見ると、やれ政権の人気取りだ、内村選手は?野村さんは?北島さんは?という類の「様々な論争」を、「私はすべて承知していますよ」と、そんな暗黙のメッセージが込められているように、私は感じます。

 小松さんは、FaOI幕張の初日を現地観戦したようですが、個人的な感想はサラっと簡素で、むしろ幕張から神戸にかけての動向について紙幅を割いています。もしかすると、ふたたび羽生君に直接取材するチャンスがあって、いずれ誌上で発表することがあるのかもしれません。

 コラムの最後では、長野の「Heroes & Future」に触れられています。そこで、羽生君がホプレガを演じた「意味と意義」について、小松さんはこう指摘しています。

  「“長野から未来へ ~平昌、そして東京へ~”がこの記念事業のコンセプトとのことですが、その間に日本、そして世界で起こったさまざまな出来事を忘れずに継承し、希望を持って進んで行く……、それこそが羽生選手が滑りに込めていた願いなのではないか、と感じました

 もちろん、コラムの中で、ホプレガで使用された楽曲が、1998年の長野オリンピック・パラリンピックのために、久石譲さんが作曲したものであることが触れられた上での、独自の解釈です。

 「世界で起こったさまざまな出来事」と聞くと、どうも国際情勢とかそのあたりの政治的なイベントを想起しがちですよね。ただ、羽生君の思想と行動に沿って考えれば、「さまざまな出来事」というのは、むしろ個人的な出来事や身近な人間関係の方がしっくりくるのではないかと。そういうものを大切に継承して、未来への指針として、日々を生きていくこと。CiONTUで伝えたかったこととも一致するような気がします。

 もちろん、解釈は色々あっていいのです。ホプレガは、とくに海外では評判がイマイチとされてきましたが、内省的なメッセージを含んだプログラムだからこそ、2シーズン後の今でも、さまざまな新しい解釈を生んでいる。名作であり、傑作でもある証だと思いますね。

 では、また明日!

 Jun


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faoi

 BS朝日でのFaOI神戸2日目のレビューの最終回です。新潟公演が始まる前に終われてよかった・・・。

 (31)コストナー「Volevo Scriberti Da Tanto」

 初めて見るプログラムです。静寂と空間をうまく使った、幻想的なプログラム。ちょっとおとなしすぎない?という曲調の中で、だからこそ、女の腕の長さ、指先まで行き届いた上半身のしなやかさに目が行きました。

 また、ジャンプを抑えめにすることで、見ている側はスピンで魅せられる。いわゆる「引き算の美学」と言うべき内容で、個人的にはかなり好きなプログラムでした。

 (32)ランビ&デニス「Nocturne」

 最初、ランビが左腕だけ袖の無い衣装で登場して、じゃ、デニスは右が袖無し?と思ったら、同じく左のみ袖無しでした。途中、デニスのソロパートの時、先生はどこに?と探していると、暗いステージの前で直立不動で弟子の勇姿を眺めているようでした。

 ミヤケンさんも指摘していましたが、アイスダンスのようにピタっとシンクロさせる演技ではないのに共通性があり、でも同時に、シンクロさせるような動作の場面では、お互いの個性が引き立つという、不思議な後味のあるプログラムです。

 まだ、「師匠と弟子」という感じがありますが、いずれ、デニス君が台乗り争いをするようなスケーターに成長したときに、バチバチに個性がぶつかり合うようなプログラムを作ってくれそうな気がします。

 (33)テサモエ「You Raise Me Up」

 幕張・金沢ではコストナーと宮本笑里さんがコラボしていたわけですが、「I Dreamed a Dream」で演者を替えてきたように、こちらの曲もそういう形で再登場。この雄大なメロディの中でも、テサモエがしっかりリフトを入れてくるので、コストナーの演技とはまったく違う解釈で面白い。

 よくよく考えてみると、藤澤ノリマサさんは、美空ひばりからジュリーから、このようなカヴァーから、後述する「ダイアモンド」まで、いやはや、この人に頼りっぱなしだなと。ただ、彼のせいじゃないんですが、カヴァーソングは女性ヴォーカルも欲しいな・・・というのはあります。

 (34)プルさん「Tango Amore」

 CiONTUから数えるとけっこうな回数見てきていますが、いつ見ても楽しいですね。今回の放送のレビューで何度も指摘していますが、カメラの多さが非常に効果的で、つまり、私のように何回も見ている人間でも、アングルの多彩さでまた新鮮な印象を受けました。

 具体的には、トレードマークの、中盤の細かいステップの部分。これを、ショートサイドの真正面のアングルから捉えています。たいていこのステップのパートになると、ロングサイドから、つまり横から「並走する」ようなアングルが多いので、これは面白い試みでした。もちろん、このステップ中にカメラは切り替わって、「並走アングル」も収録されています。

 今回、「サプライズ」がありましたね(笑)。ただ、すでにこの「ハプニング」は知られている所ですから、最前列のお客さんはみんな心の準備をしていたはずで、「腰を抜かす」というほどではなくて、何よりでした。

 (35)ゆづ「春よ、来い」

 お待たせしました。・・・いやぁ、こうやってテレビで振り返るだけでもここまで長かったので、現地の方はそうとうお疲れだったんじゃないかと。

 実は、ゆづのコラボ相手が清塚さんと知ってホッとしていた自分がいて、実際に素晴らしいプログラムに仕上がっていると思います。本人も、インタビューで答えていましたが、意図的にジャンプを抑えて、表現面を重視したプログラムにしたとのこと。これは、そのインタを聞く前からすぐに分かりました。Wings of Wordsではジャンプが主役でしたから、そこは間違いなく狙っていると思います。

 ただ、これはバラ1を3シーズンやった効果が出ていて、上半身の身のこなしと、ステップの激しさで、これもまさに意図的にメリハリをつけているように見えます。羽生君のステップに引っ張られるかのように、清塚さんのピアノも激しさを増して、鍵盤が激しく躍動している。ライブ感という意味では、もしかするとWings of Wordsを上回るかもしれません。衣装に関してはこちらの圧勝ですね(笑)。

 この二人の息の合い方を見ると、新潟楽日、あるいは静岡楽日に、サプライズ・アンコールがあるかもしれませんよ。しかも、クラシックではなく、ジャズ、フュージョン、あるいはロックあたり、行くかもしれません。この予想は、けっこう自信があります(笑)。

 (36)「ダイアモンド」~フィナーレ

 プリプリの名曲ですが、藤澤さんがバックヴォーカルで加わってからは、まるで、Bon Joviで言う、ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラのような錯覚を覚えました。ヴォーカルのジョンよりも、ギタリストのリッチーの方が上手いじゃないか・・・というパターンです。もちろん、歌が上手いだけじゃスターになれないのは、海外でも日本でも珍しくはなく、プリプリをミリオンセラーバンドに押し上げたのは、香さんのカリスマ性と作曲能力あってのものなのでしょう。

 幕張・金沢では、「Let It Go」から「星に願いを」と二曲構成だったのが、さすがに神戸は出演スケーターが多いこともあって、ややコンパクトでしたね。ジャンプ合戦ではハビの4Tの美しさと、サーシャ君のヘランジ(がっくしゆづと慰めるポゴも!)、もちろんゆづの超深いハイドロも印象に残りました。このフィナーレは、もしかして少し編集されていたでしょうか?

 金沢楽日での羽生君は顔が紅潮して、肩で息をするほどはっきり疲弊していたのですが、今回は顔色も良く、写真撮影では田中カメラマンにいたずらをする余裕もありましたね。通訳の新村さんも見かけましたが、誘導のようなこともやっているので、もしかするとバックヤードでは「ただの通訳以上の仕事」を課せられているんじゃないか?と、そんな気がしています。

 以上、長々と失礼しました。まだまだ、新潟、静岡に向けて、各スケーターのプログラムも色々と変わってきそうです。そして新潟では無良アニキが参戦しますから、ぜひ現地に行かれた方、コメントで感想をお教えいただければと思います。

 では、また明日!

 Jun


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faoi

 引き続き、FaOI神戸の2日目の放送の感想です。

 (21)ジェフ「Gotta Get Thru This」

 (小道具ではなく)大道具といえば、金沢ではカペラノの鏡(という設定のドア枠)でしたが、このベンチは冒頭、「あしたのジョー」的に腰を掛けるだけかな・・・と思っていると、まさかこれをくぐるとは!

 テレビで見ていても、会場の悲鳴がはっきり聞こましたから、現地のお客さんは相当ビックリしたでしょうね。これが、アクロバットやエアリアルなら、「怖いことをやる」のを分かっているので心の準備ができるんですが、こちらはそういうわけにはいかない。

 ベンチくぐりが衝撃的すぎて、プログラムを一瞬忘れてしまいそうですが、黒のワイルドな衣装と、アコースティック・ギターのリズムをつかんだステップが素敵でした。「For Forever」がラフな格好でしたから、あえて狙ってきたのだと思います。

 (22)カペラノ「Spiderman WW」

 幕張のプロを神戸で復活。たしかに、「幕張・金沢」と「神戸・新潟・静岡」で分ける必要はないわけで、これを見れて、「やったー!」というお客さんもいたと思います。

 こういうプログラムの変則的な組み方が、洋楽アーティストの来日ツアーのような、そういうものも含めて、プロであり、エンターテイナーだなぁと。

 ミヤケンさんもここで元気になり(笑)、「ノーホールドのリフトでしたね」としっかり解説を入れてくれて、ちゃんと技術がある上でのコミカルな演技であると力説していました。

 (23)三原さん「La Califfa」

 ラ・カリファというと、2シーズン前の樋口さんのSPでしたが、使用している曲は違いますね。しかし、このゆったりとした曲調の中で、中盤の「5連ジャンプ」に腰を抜かしそうになりましたよ。彼女ほど、無駄のないジャンプを跳ぶ人なら、そりゃ練習でもやってるでしょ!とは思うんですが、なぜこの曲にこれを入れるという発想になったのか、そこを聞いてみたいです。

 その「5連」からのツイズルはミヤケンさんも褒めていて、彼女もやはり基礎技術の高さと技の多彩さが印象に残るスケーターです。新シーズンが楽しみです。

 (24)ハビ「Bull Fighter」

 ミヤケンさん振付。始まって数秒でハビの魅力が伝わるプログラムになっていて、やっぱプロの振付師の仕事は凄いなぁ・・・と。

 これはちょっと金沢でも見たかったぞ!と思うんですが、でも、「これぞハビ!」というアイデアを温存して、まずは「Prometo」に取り組んだということでしょうか。プロスケーターとして着実に成長していると感じます。

 (25)鈴木さん「M」

 誰もが知っている、プリプリの名曲。まぁ、カラオケでもよく歌われていて、かつてのカラオケ自慢の女子がバラードを歌うなら、これか、ドリカムの「未来予想図 II」が双璧だった記憶があります。もう少し後の時代だと安室ちゃんとか。

 で、超有名なフレーズから始まるので、鈴木さんはなかなか出てこなかったですよね。あえて登場を遅らせたというか。単に有名曲に合わせて滑るのではなく、こういう部分に一工夫入っていると、見ていて発見があります。ブルーのグラデーションの衣装も美しいですね。今回のFaOIのあっこさんは、ホント細部まで気合いを入れて取り組んでいるのがわかります。

 (26)サフマソ「Blind Love」

 コミカルなストーリーも確かに愉快で面白かったのですが、スロージャンプのあまりの高さに、テレビの前でヘンな声を出しちゃいました。金沢で、真下で羽生君の3Aを見たときに「たっかあ」と声を上げた、あれに匹敵するぐらいの衝撃。

 金メダルクラスになると、ペアもアイスダンスも、いろんなタイプの演技ができて、技術的には1ランク・2ランク抜けている。じゃなきゃ、オリンピックで勝てないわけですね。

 (27)ポゴちゃん「Frida」

 本郷理華ちゃんの昨シーズンのフリーで使われていました。衣装も振付もぜんぜん違うので面白かったです。唐突な終わり方がとても斬新でした。

 ジャンプはまだUR気味ですが、スピンを見る限りはかなり状態はよくなっている印象です。てか、ジャンプを跳ばなくても絵になるというか、世界の女子シングルを見渡しても、彼女のようなスケールの大きさと優雅さを備えた選手はなかなかいない。それこそ、コストナーのように長くやってほしいなぁ・・・と思いますが、とにもかくにも、健康第一で焦らずにシーズンを迎えてほしいですね。

 (28)織田君「勝手にしやがれ」

 まさかのジュリー・・・。衣装も凄いがメイクも凄い。私の母親がかつてのタイガース(阪神じゃないですよ)に熱狂した世代ですが、そんな年代のお客さんも狙った選曲なのでしょうか。

 歌だけを比較すると、原曲のヴォーカルはもう少し潰した歌唱なので、藤澤ノリマサさんのヴォーカルはキレイすぎるかなという気もしますが、織田君が演じるのだからむしろこの方が合っているのかもしれません。

 (29)ジョニー「川の流れのように」

 これには驚きました。ジュリーからの美空ひばりで、しかも、ジョニーが演じるって・・・。まるで往復ビンタを食らったような衝撃でした。

 しかし、あえて「幕張・金沢」と対比させて、選曲面でぐっと高い層を狙ったのは、なぜでしょうか?世代関係なく、わざわざチケットを買って、アイスショーに来るような人たちは、フィギュアスケートから日々啓蒙されているので、クラシックから洋楽・邦楽問わず新しい音楽まで、抵抗なく受け入れられると思うのです。

 「古い曲をやらないと、お客さん分からないでしょ?」という発想があるのだとしたら、それはちょっと違うのでは?と言いたい。いったい誰のセンスなんだろう。

 ジョニーの衣装と滑りは相変わらず素敵なだけに、「これじゃない」感がどうも・・・。でも、これを演じたジョニーはさすがだし、藤澤さんの歌唱も見事だったのは確かです。

 (30)チェスナ夫妻「FANATICO」

 お馴染みの夫妻です。分かっていても「ヒヤッ!」としてしまう。日頃の鍛錬と、夫婦の絆でこの身体を張った演技が実現しているのだなぁ・・・と感謝の一言です。

 ちょっと今回は辛口でしたが、もちろんこれはテレビで見ただけの「素人意見」ですので、現地で見た方は、ご自身の記憶と思い出を大切にしていただきたいと思います。あくまでも個人的見解ですので。

 ゆっくり振り返っていきましたが、ようやくゴールが見えてきました。明日の記事で最後までレビューします。

 では、また明日!

 Jun

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