On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 野口美惠さんの手による羽生君ブックの二作目。ざっくり言うと、“前作”の『チーム・ブライアン』が、羽生君が勝つべくして勝った「環境面」に注目した本だとすると、本書は、羽生君の発言と行動を時系列的に振り返る、彼自身にフォーカスした内容です。

 他のスポーツ、例えばサッカーや野球の戦術書・指導論に興味のある人には、一作目はオススメです。私もまた読み直してみようと思っています。一方、本書は、羽生君のファンが待ち望んだ彼の最新版の「パーソナル・ヒストリー」です。・・・ですが、実はカフェで気楽に読めるようなエッセイタッチの内容ではありません。

 そもそも、羽生君のこれまでの慎重な発言を思い返せば、例えば失言や炎上などの軽口とは無縁の人とは分かってはいたものの、それだけでなく、自分自身に対して徹頭徹尾ストイックで妥協のない言葉が続きます。

 この本は、スポーツあるいは経営などで成功した人の本にありがちな、

 俺がこれだけ成功したのは、こーして・あーして・そーしたからだ。どうだ偉いだろう!お前らも俺を見習ってせいぜい頑張れや!

 という類の、名言集・格言集とは名ばかりの、実際は単なる自慢話の寄せ集めという軽薄なものではありません。他方で、

 先輩や鬼コーチの理不尽なしごきに耐えたから今の自分がある!

 成功した人たちは右向け右的に感謝の弁を述べるんだろうけども、そのようなしごきの犠牲者が大勢いるんだろうな(最近亡くなった某大物演出家のことを言ってるのではないですよ)、と勘ぐりたくなるような、そんな後味の悪い内容でもありません。

 孤独な自問自答と、試行錯誤の積み重ねの歴史。

 修行僧とか求道者とか、あるいは無名の発明家・科学者の本。そんな印象も受けました。

 けっこうなボリュームで、節目となる試合の演技について(成功・失敗含めて)記憶している人は比較的スムーズに読み進められるとは思いますが、私のようなニワカファンは、いちいちYouTubeなどで演技をチェックする必要もあったほど。

 それほど急ぐのでなければ、その当時のライバルの演技も含めて、読書の途中で立ち止まって動画を見るのも良いかもしれません。

 本書を読んで、個人的に興味深かったのは二点。

 ひとつは、以前の記事でも触れましたが、2013-2014シーズンの過ごし方が、次回2018年五輪に向けて示唆に富む内容だということ。当時最大のライバルだったパトリック・チャンにシーズン当初は連敗しつつも、決して腐ることなく五輪本番にメンタル面・フィジカル面のピークを持っていった羽生君およびチーム・ブライアンのコンディショニングは本当に見事でした。来たるオリンピックイヤーの最強の敵が誰になるのか分かりませんけど、私たちファンも歴史に学び、一喜一憂せずに見守りたいですね。

 もうひとつは、羽生君ほどのアスリートであっても、「結果(メダル・スコア)に対する欲が出るとミスをする」ということ、しかもそれを「繰り返してしまう」という弱さを赤裸々に語ってくれていて、感動しました。

 私の場合、素人の遊びのレベルですけど、TOEICという英語の試験を受けるたびに、そんな失敗を繰り返す自分に失望します。

 ――今回の試験は事前にこれだけ問題を解いたんだから、どれぐらいのスコアを出したい。となると、リスニングのPart2を終えるまでにミスは1問~2問で留めたい。

 ・・・そういうことを考えると、予想だにしなかった「難問」に動揺し、それによって普段の練習ではできるレベルの平易な問題もポロポロ落とす結果になります。

 羽生君によると、同書のChapter8(2015-2016)の中で、「ノーミスしたいと思うときは結果しか見えていない。それぞれの技をどうやるかに全然集中できていない」と。しかも、それがつい最近の話ということに、私は驚きました。

 試験を受けるたびに、何と俺は意志の弱い人間なんだ。つくづくダメな人間だ・・・と自分自身を責めてしまいます。しかし、彼のように若くして成功と名誉を手にしたスーパーアスリートでさえ、こういう葛藤の中にいると聞くと、心が
スッと軽くなりますね。

 目の前のことに集中して、愚直に一歩一歩進めばいいじゃないか!

 そんなふうに、背中をポンと押してくれる本でもあります。

 日々の自分の弱さを見せつけられているようで、私自身にとっては、読んでいて決して楽しい本ではありません。でも、自分は一人じゃない!と勇気を与えてくれます。

 物事に真剣に取り組んでいるが、なかなか結果がでない。好きではあるけど、向いていないかもしれない。事実、やめたほうがいいと人にいわれたこともある。そんな悩みを抱える人にも勧めてみたい一冊です。

 では、また明日!

 Jun

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 台湾の英語学習テキストに羽生君を題材とした記事が掲載されており、これが話題になっています。

 いざ中身を読んでみると、特に目新しい情報は無いんですが、羽生君が海外でどのように紹介されているのかやっぱり気になりますよね。大した量ではないので、以下、私なりに全文を日本語訳してみました。

 学校英語の英文和訳的には0点の内容ですので、よい子はくれぐれも真似しないように!

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 「羽生結弦:金メダルは勇気の証」

 男子フィギュアスケート・オリンピック日本代表の羽生結弦選手は、ひとたび氷上に降り立てば、誰よりも大胆なジャンプを見せ、完璧に着地する。21歳にして13ものメダルを獲得し、10の世界記録を更新。まさに日本のスーパースターです。高難度の技をいとも簡単に成功させる羽生選手。でも、彼のスケーティングから、それが長く困難な道のりの結果だったと、誰が想像できるでしょうか。

 羽生選手は幼い頃からぜんそく持ちで、練習時間も1日2時間に制限されるほど苦労しました。しかし、呼吸器系疾患という身体的なハンデにもめげず、なんとしても勝つんだ!と強い気持ちで練習に励みました。時には自分自身の身体を限界まで追い込み、世界の大会で次々とメダルを獲得したのです。

 2011年、16歳の時、リンクで練習中の羽生選手は東日本大震災を経験しました。スケート靴を脱ぐ間もないまま屋外に避難しました。自宅もリンクも大きな被害を受けました。羽生選手はインタビューでこう答えています。「スケートを続けるかどうかというのももちろんですが、その時はとにかく生きることで必死でした。やめようかと何度も考えました」。でも羽生選手は何よりもスケートが大好きで、続けることを決意します。勇気ある選択でした。ソチオリンピックへの準備を進めます。

 震災によって練習時間を奪われてしまった羽生選手は、とにかく大会に出つづけます。試合に出ることがソチへの準備になるとの考えからでした。彼が勝てる可能性は低かった。まだ19歳で、しかもアジア系の男子選手がオリンピックで金を獲ったことは一度もなかったからです。でも、その優雅な演技で日本に金メダルをもたらしました。各国の記者から質問を受ける時、羽生選手はいつも謙虚です。自分を励まし援助してくれた人たちを思い浮かべ、金メダルは自分を支えてくれた世界中の人たちへの恩返しだと、彼は語っています。

 オリンピックで勝った後も、羽生選手の挑戦は続きます。2014年のGP中国杯FSの6分間練習中に、羽生選手は他の選手と激しく衝突しました。頭を縫い、右足首をねんざしました。ブライアン・オーサーコーチは、大事を取って棄権するように言いましたが、彼は諦めませんでした。満身創痍の中、演技をつづけ、結果的に2位を勝ち取ります。

 震災、そして負傷。羽生選手の成功を脅かす壁が何度も立ちはだかりました。でも、けっして諦めなかった。「結弦」という名は、日本語では弓のつるの部分を意味します。目一杯に弓のつるが引かれ、放たれる時、さらに前へと跳びはねる。あらゆる困難のたびに、羽生結弦選手は前へ前へと進んだのです。

 以上、訳終わり。

 最後の部分は慎重に訳したつもりですが、ちょっと自信がありません。ただ、おそらく、この英文の執筆者は、「結弦」という名の由来が「弓を結ぶ弦のしなやかさ」という部分にあることを承知せず、弓からイメージされるものと羽生君の前向きで勇敢な姿勢をリンクさせて、こう締めくくったんだろうと思います。でも、日本人でさえ詳しい事情をちゃんと聞かなければわからないような由来ですから、外国の方が興味を持ってくれるだけでも有り難いことですね。

 話かわって、最近「これは!」と思ったおやつをご紹介。


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 発売されてまだ二ヶ月。アマゾンのレビューも一件。もちろん、近所のスーパーで偶然買ってから、アマゾンのレビューを見ました。

 一言でいうと、

 カルビー 大人のポテトチップス フレンチサラダ味

 

 もしこんな「新商品」が開発されたら、こういう味に落ち着くのかなとイメージが膨らみました。カルビーのサラダ味はビネガーの酸っぱさが印象的ですけど、こっちのオリーブ揚げせんべいは、ビネガー自体は軽めで、おそらくオリーブオイルでマイルドな味に仕上がっている印象を受けるのだと思います。

 「オリーブオイル」という名を冠するスナックと聞くと、味は淡泊で油っぽいだけという先入観を受けがちですが、この揚げせんべいはまったくしつこくありません。

 酸っぱすぎず、油っぽすぎずの、絶妙なバランスがとても気に入りました。

 では、また明日!

 Jun

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 羽生君の『王者のメソッド』の中で、私が最も興奮したのは、「Chapter6 ソチ五輪 18歳→19歳 2013-2014」の部分でした。



 この本を読む前、つまりソチの羽生君の演技を生放送で見ていた頃の私は、 

 いやぁ、19歳で、初めてのオリンピックで、そんで一発で金とっちゃうなんて、もってるなぁ!

 などと、もちろんソチのFSでは転倒があったとはいえ、「もってる」などという、運のおかげで勝てたというような認識だったのです。

 ところが、同書において、この13-14では、GPシリーズでパトリック・チャンに2連敗し、GPファイナルでなんとか1勝。実は、GPファイナルからソチにコンディションのピークを持っていった羽生君とは対照的に、パトリックは調子を落としていった。この辺りの経緯がかなり詳しく書かれています。

 おそらく17-18シーズンは、マスコミが羽生君の一戦一戦に一喜一憂し、それでいて二連覇を煽るような論調になることでしょう。そんなものに乗せられることのないように、13-14を今のうちから勉強しなおし、私たちも強いメンタルで臨みたい所です。

 そこで、例えば、ブックオフのような古本屋に足を運んでみると、もはや新刊本で入手するのが困難な13-14シーズンの本と遭遇することがあります。

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 いまアマゾンのユーズドストアだと私が買った時の倍の値段がついていて、さすがにこれを買え!とは勧められません。しかし、羽生君ファンなら実感されていると思いますが、

 書店に実際に足を運び、手に取って、写真も見る。

 という、ある意味で古典的な方法で本に触れないと購入に踏み切れないのが、面倒くさくもあり面白い部分でもあります。

 新刊本のチェックだけでもけっこう大変ですけど、今日なんか天気も良いですし、お散歩がてらの掘り出し物ゲットの旅というのも楽しいかと思います。

 では、また明日!

 Jun

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