On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 もうね、男がレジに持っていくには若干抵抗のある表紙なんですけど、中身はいたってクソ真面目で硬派な作りです。

 数日前、「フィギュアスケートファン通信10」についての記事を書きましたが、「通信」はどちらかというと写真集的な構成。


 
 一方、今回ご紹介する「アイスジュエルズ」は写真だけでなく、インタビューも分厚く、しかも独自の視点の企画記事もあって、かなり読みごたえのある内容になっています。

 まもなく最新号のVol.3が発売されますが、


 
 バックナンバーのVol.1・Vol.2ともに新品で入手できますし、羽生君のファンならば全て揃えておくべきクオリティですので、今日と明日の2回に分けて、それぞれについて記事にしたいと思います。

 私がアイスショーを生で初めて観た時に、スポーツというよりはライブ(コンサート)に近いなぁと感じたんですが、この「アイスジュエルズ」の誌面構成を見ても、つくづくフィギュアスケートって単純にスポーツとして括れない面白いジャンルだなと思います。

 特に本誌は、音楽雑誌とか映画雑誌に近い雰囲気です。

 実は、巻頭の羽生君のロングインタビューを読んでいて、とても懐かしい気持ちになりました。というのも、かつて私は、「BURRN!」というハードロック・へヴィメタル専門誌を毎月購読していたんですが、あれを貪るように読み込んでいた頃をちょっと思い出してしまったんですね。
 えー、BURRN!で画像検索しなくていいですよ。しなくていいですからね。しちゃだめですよ!

 はああ?ヘビメタぁぁ?

 と、ゲンナリすることなかれ。どういうことかっていうと、洋楽雑誌のアーティストのインタビューは、ニューアルバムが出るか、来日公演があると掲載されるんですが、このVol.1で羽生君が「SEIMEI」(15-16FS)の裏話について語る部分は、まさにそれなんです。

 フィギュアスケートのプログラムって、特にそれが外人の振付師に依頼するなら、全部お任せの丸投げなんでしょ?

 と、私も思っていました。

 しかし、「SEIMEI」を担当したシェイリン・ボーンに対して、振付だけでなく曲の細かい部分にまで羽生君が口を出したと言ってます。「オペラ座の怪人」(14-15FS)では振付だけだったが、今回は曲についても色々と彼女に言ったった!と。

 そうなると、がぜん面白いのが、「氷上を彩る5人の振付師たち」という企画。この振付師インタビュー企画は、Vol.2でも継続されるんですが、「SEIMEI」に込められた様々な仕掛けを理解した後に、シェイリン自身のコメントが読めるのは有難い。他にも、「パリの散歩道」や「バラード第1番」を担当したジェフリー・バトルも登場しています。私は、女子のスケーターだと宮原知子選手が一番好きなので、ステファン・ランビエルのインタビューは嬉しかったです。

 なんかもう、バンドメンバーだけでなく、作曲に加わった外部ライターから、プロデューサーまで全部話を訊いてきましたよというような、総力特集です。「総力」とはいっても、くだらないQ&Aでお茶を濁そうとしない所が感じいいです。

 いわゆる、「ゆづくんLOVE!」的なノリじゃなくて、スケーター羽生結弦と新プログラム、彼が発表した「新作」をできる限り徹底解剖して、それをお届けしますという姿勢なんですね。
 
 他には、ルール解説の記事もありますけど、知識や理屈としては分かるんですが、やっぱり難しいですね。昨日動画も紹介しましたが、あーいうものと併せて徐々に勉強していきたいですね。

 んん?だったら、羽生君の16-17シーズンのプログラムが出てくるまで、この雑誌買わなくてよくね?なんて思うかもしれませんが、まぁまぁ、そう言わずに・・・。新プログラムを待つにあたって、15-16の演技映像を見つつ、こういう雑誌も読んで、歴史をおさらいしておくのも無駄じゃないと思うんです。

 あまり書きすぎると購入する前にお腹いっぱいになると思いますので、今日はこれぐらいで。次回は、Vol.2について触れます。

 では、また明日!

 Jun

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 ※フィギュアスケートの技と覚える、酒の誘いを断る三十八手
 世の中には面白いことを考える人がいますね・・・。

 さて、「フィギュアスケート」「技」でググってみると、スケ連の解説サイトもヒットするんですが、私にはいまいちその違いが分かりません。

 そんな私でも辛うじて判別できるのは、アクセルです。前向きで踏み切って後ろ向きで着氷するので、半回転余分に回らなければならない。古くは伊藤みどりさん、最近では浅田真央選手のトレードマークのトリプルアクセル(3A)なんかは、特に日本人にはお馴染みですよね。

 でも、他はさっぱり分かりませんね。 分からないのに、技の出来栄えやら何やら、いくら解説されてもちんぷんかんぷんなのです。



 そこで、こちらの動画。特に羽生君のファンにとっては、いたれりつくせりの内容になっています。

 ・ 羽生君の演技の映像で動画を作成

 ・ 技の途中で一時停止し、判別ポイントを懇切丁寧に解説

 ・ ポイントを説明した後に、さらにしつこく繰り返し映像をリピート

 「どや?さすがにこれだけ繰り返せばわかるやろ!」と、そんな動画作成者様の魂の叫びが聞こえてきそうです。

 ・・・でも、区別のつきにくいジャンプはやはりあるんで、それぞれのジャンプの違いを一覧にしようかとも思いましたが、面倒くさいのでやめました。

 まぁ、一度にすべて覚えようとせずに、新シーズンの羽生君のプログラムが登場したら、またこの動画に立ち返ってみるぐらいのユルさでいいんじゃないでしょうか。
 
 ちなみに、じゃ、スピンは?ステップは?と、探してみると、この作成者様は作ってくださらなかった模様。

 それぐらい自力で覚えなさいよ!ってことですかね。

 せっかくリンクも貼ったんでスケ連のサイトで知識を詰め込んで、羽生君の動画を見て復習しましょうか。みなさん、一緒に頑張りましょう!

 では、また明日!

 Jun

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 野口美惠さんの手による羽生君ブックの二作目。ざっくり言うと、“前作”の『チーム・ブライアン』が、羽生君が勝つべくして勝った「環境面」に注目した本だとすると、本書は、羽生君の発言と行動を時系列的に振り返る、彼自身にフォーカスした内容です。

 他のスポーツ、例えばサッカーや野球の戦術書・指導論に興味のある人には、一作目はオススメです。私もまた読み直してみようと思っています。一方、本書は、羽生君のファンが待ち望んだ彼の最新版の「パーソナル・ヒストリー」です。・・・ですが、実はカフェで気楽に読めるようなエッセイタッチの内容ではありません。

 そもそも、羽生君のこれまでの慎重な発言を思い返せば、例えば失言や炎上などの軽口とは無縁の人とは分かってはいたものの、それだけでなく、自分自身に対して徹頭徹尾ストイックで妥協のない言葉が続きます。

 この本は、スポーツあるいは経営などで成功した人の本にありがちな、

 俺がこれだけ成功したのは、こーして・あーして・そーしたからだ。どうだ偉いだろう!お前らも俺を見習ってせいぜい頑張れや!

 という類の、名言集・格言集とは名ばかりの、実際は単なる自慢話の寄せ集めという軽薄なものではありません。他方で、

 先輩や鬼コーチの理不尽なしごきに耐えたから今の自分がある!

 成功した人たちは右向け右的に感謝の弁を述べるんだろうけども、そのようなしごきの犠牲者が大勢いるんだろうな(最近亡くなった某大物演出家のことを言ってるのではないですよ)、と勘ぐりたくなるような、そんな後味の悪い内容でもありません。

 孤独な自問自答と、試行錯誤の積み重ねの歴史。

 修行僧とか求道者とか、あるいは無名の発明家・科学者の本。そんな印象も受けました。

 けっこうなボリュームで、節目となる試合の演技について(成功・失敗含めて)記憶している人は比較的スムーズに読み進められるとは思いますが、私のようなニワカファンは、いちいちYouTubeなどで演技をチェックする必要もあったほど。

 それほど急ぐのでなければ、その当時のライバルの演技も含めて、読書の途中で立ち止まって動画を見るのも良いかもしれません。

 本書を読んで、個人的に興味深かったのは二点。

 ひとつは、以前の記事でも触れましたが、2013-2014シーズンの過ごし方が、次回2018年五輪に向けて示唆に富む内容だということ。当時最大のライバルだったパトリック・チャンにシーズン当初は連敗しつつも、決して腐ることなく五輪本番にメンタル面・フィジカル面のピークを持っていった羽生君およびチーム・ブライアンのコンディショニングは本当に見事でした。来たるオリンピックイヤーの最強の敵が誰になるのか分かりませんけど、私たちファンも歴史に学び、一喜一憂せずに見守りたいですね。

 もうひとつは、羽生君ほどのアスリートであっても、「結果(メダル・スコア)に対する欲が出るとミスをする」ということ、しかもそれを「繰り返してしまう」という弱さを赤裸々に語ってくれていて、感動しました。

 私の場合、素人の遊びのレベルですけど、TOEICという英語の試験を受けるたびに、そんな失敗を繰り返す自分に失望します。

 ――今回の試験は事前にこれだけ問題を解いたんだから、どれぐらいのスコアを出したい。となると、リスニングのPart2を終えるまでにミスは1問~2問で留めたい。

 ・・・そういうことを考えると、予想だにしなかった「難問」に動揺し、それによって普段の練習ではできるレベルの平易な問題もポロポロ落とす結果になります。

 羽生君によると、同書のChapter8(2015-2016)の中で、「ノーミスしたいと思うときは結果しか見えていない。それぞれの技をどうやるかに全然集中できていない」と。しかも、それがつい最近の話ということに、私は驚きました。

 試験を受けるたびに、何と俺は意志の弱い人間なんだ。つくづくダメな人間だ・・・と自分自身を責めてしまいます。しかし、彼のように若くして成功と名誉を手にしたスーパーアスリートでさえ、こういう葛藤の中にいると聞くと、心が
スッと軽くなりますね。

 目の前のことに集中して、愚直に一歩一歩進めばいいじゃないか!

 そんなふうに、背中をポンと押してくれる本でもあります。

 日々の自分の弱さを見せつけられているようで、私自身にとっては、読んでいて決して楽しい本ではありません。でも、自分は一人じゃない!と勇気を与えてくれます。

 物事に真剣に取り組んでいるが、なかなか結果がでない。好きではあるけど、向いていないかもしれない。事実、やめたほうがいいと人にいわれたこともある。そんな悩みを抱える人にも勧めてみたい一冊です。

 では、また明日!

 Jun

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