On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 田村さんの『挑戦者たち』については、すでに二本レビューを書いているので、そちらの方もぜひどうぞ(「1」「2」)。

 なぜこの本をまたご紹介するかというと、「Continuesも、もう間もなくだし、そういえば、この本には、都築コーチの章があったな・・・。読んでおくか」と、開いてみたのです。すると、この章の内容は、都築コーチのパーソナルストーリーではなく、「都築コーチの見る羽生結弦像」でした。

 田村さんが都築コーチを取材したのは、昨年8月17日。羽生君が横浜銀行アイスアリーナでレッスンイベントを行った翌日でした。

 (1)佐野さんへの指導経験が基礎に

  「佐野が誕生していなかったら、羽生(という選手)は生まれていなかったかもしれない。佐野によって、新しいものが誕生した。ある意味で羽生の存在は先輩たちが残してくれた結果が力になっていると思います」

 以前、宇都宮直子さんのSportiva連載の佐野さんについてのテキストをご紹介したことがありますが、都築コーチが佐野さんを指導していた1970年代は、全てが試行錯誤だったといいます。

  「当時の合宿は山梨だったのですが、羽生(の環境)に比べれば何もないところ。その中でしゃにむにやってきた。教える技術も、日本には手本が何もなくて、そんな中で無駄のある練習の仕方をさせました。当時の佐野は1日8時間も氷の上で練習をしていた

  「それに比べると、羽生の練習量はその3分の1。私には佐野の経験があったので、短期間で吸収させることができたんです

 佐野さんに3回転を教えてきたことが、羽生君を指導をする上での大きな基本になったそうです。

  「特に羽生の正確性を持った3アクセルは、彼が小さいときに2アクセルからやったことが基本になった。まあ、一応私が教えたような気がします」

  「羽生が世界に出ることができた武器は、あのすばらしい流れのある3アクセルだった。あれを武器にして、強豪を相手に勝ってきました。それが4回転の基礎になったんです」

  (2)羽生君の技術習得の特長

   「羽生の場合は最初から覚えがものすごく早い、という生徒ではなかった。でもできあがったときは、どんどん並行してほかのものもマスターしていった」

  「羽生は4回転をやるようになってから、あっと言う間に2種類か3種類の4回転ができるようになった。早いですね。その高いレベルに挑戦できるような精神的、肉体的なバランスをとっていくのが課題になると思います」

  「羽生は小さいときから、イメージというものを大事にするスケーターでした。何かを習得するときにはまずイメージ作りをしてから練習をすると、確率の高い仕上がりになるんです」

  「目から入ってくるものを感覚的にとらえて、それを自分の動きに取り入れるような能力を持っているんです」

 子供の頃に羽生君がよく見ていたのが、プルシェンコのビデオ。そして、現役時代のプルシェンコは、驚くほどミスが少ない選手だったそうです。羽生君は繰り返しそのイメージを焼き付けることで、羽生君の中にあったもともとの能力が覚醒していったと、本書では書かれています。

 そして、このイメージトレーニングというのは、平昌五輪を「ぶっつけ本番」で、ベストパフォーマンスを披露する原動力になったのだと、私は思います。当時、プロスケーターや医療関係者は、本番のどれぐらい前に氷上練習を始めて、どれぐらいの時期からどんなジャンプを跳べていないと間に合わない、そんな持論を展開していましたよね。あとは、フィジカルトレーニングやスタミナの話等々です。

 ただ、彼らの口から「イメージトレーニング」という言葉を聞いた記憶が、私にはほとんどありません。リンクの上でやることが練習。バレエレッスンを受けることが練習。ジョギングやエアロバイクのような有酸素運動が練習。しかし、これらを行うにはしかるべき環境が必要です。

 もしかすると、日本のフィギュアスケーターにとって、リンク不足というハンデに風穴を開けるのが、徹底したイメージトレーニングにあるのかもしれませんね。リンクを貸し切って何時間もダラダラと練習できる環境があっても、汚いジャンプをコケてばかりの選手もいれば、一方で、羽生君のような氷上練習を制限された中でも、本番できっちり決められる人もいる。

 リンクはカネがかかる。でも、イメージトレーニングはタダです。羽生君は一刻も早くこのイメージトレーニングの方法を体系化して、しかるべき時期に、ぜひ指導の現場で役立ててほしいですね。オーバートレーニングによる怪我も防げます。良いことずくめではないかと。

 (3)羽生君を王座に導いたもの

  「彼はかなり精神的に強くて、負けず嫌い。負けるということが嫌いな人間です。環境づくりをしてあげれば、必ずできるようになるので、コーチからするとものすごく安心するんです」

  「彼は自分というものを、かなりしっかり持っている。それだけある意味ではコーチから見るとわがままに見えるかもしれないけれど、私から見ると、それは彼が持っている能力。モチベーションがものすごく高いんです。ジャンプにしても、表現にしてもかなりのモチベーションから創り上げてくる。それは素晴らしいものだと思う

 いわゆる、都築コーチが佐野さんに課したトレーニングというのはスポ根的な指導方法なんですが(宇都宮さんの本にその辺りは詳しいです)、イメトレの重要性をこのように語ってくださっていたり、だからこそ、まもなく80歳にして指導現場に立っている理由のような気がします。

 「結弦が怪我がちなのは鍛え方が足りない」なんて絶対に言いません。むしろ取材時の昨年8月、こう心配していました。

  「羽生は(精神的な)強さを持っていると思うんですが、彼の場合は体がダメージを受けるときがあるので、それがぶつからなければ。いつも大会のたびに何かが起きてるから、それがなければいいなと思っています

 恐れていたことが現実になったわけですが、それももう過去の話です。本書の都築コーチの章はわずか20ページほどなんですが、面白い話が随所にありました。もしかすると、Continuesでの佐野さんとのフリートークでは、この辺りのさらなる裏話も出てくるかもしれません。楽しみですね!

 では、また明日!

 Jun

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 税込価格「1,980円」。全96頁。アマゾンでは取扱されておらず、ご注文は「ヤフーショッピング」からどうぞ(※別途、送料全国一律「60円」)。

 ブログ読者のjadeさまから本書についての情報をいただき、入手いたしました。ありがとうございます!

 奥付を見ると、「写真」の欄に、スポニチのカメラマンの小海途良幹さんと椎名航さんのお二人、「構成」に長久保豊さんの名前がクレジットされているので、写真自体は二人のカメラマンが撮影したもののようです。本書の出版までの様子は、長久保さんのツイに少し情報があります。また、スポニチのHPに氏のコラムもあるので、こちらもどうぞ。

 本書の作りについては、まずNumber PLUSのようにカバーがついていて、一枚目の画像はそのカバーの表紙です。本体の表紙は、最後の画像のスポニチの一面。カバーは、Number PLUSのような両面ではありません。

 誌面は、本書のタイトルの通り、純粋な写真集然としたもので、コラム等のテキストは無し。選手の名前と、小さい文字で写真についての説明が付けられている程度です。

 写真の並びですが、さすがに「Memorial」のような「ゆづぶっ通し」というわけではなく、まず1~25頁で、羽生君のSEIMEI・バラ1・表彰式。そこから、6ページを宇野選手の写真が挟んで、32~33頁に、フリー滑走順抽選のショットで羽生君再登場。34~45頁に、ハビ、刑事君、知子ちゃん、花織ちゃん。

 そして、46~59頁が羽生君で、現地空港到着、サブリンク・メインリンク練習、記者会見、EX練習(サブリンク)のショット。60~81頁は団体戦、ペア、アイスダンス、女子シングル。82~87頁に平昌スワン、88~91頁に他の選手のEXショットを挟んで、92~93頁にホタレックさんに担がれての集合写真。94~96頁は成績一覧と奥付です。

 さて、羽生君の写真は何ページあるだろう?と数えてみると、計49ページが羽生君のショットなので、半分強ということですね。これを多いと見るか少ないと見るかは難しい所ですが、羽生君以外の部分はそれほど「宇野成分」は濃くなくて、知子ちゃん、花織ちゃん、かなクリ、みうりゅうは、大きくて良い写真をしっかり収録。テサモエ、サフチェンコ・マッソー、メドちゃん、EXでのトラ柄ザギちゃんが氷上で怪しく寝そべる写真と、今大会のハイライトをしっかり抑えています。

 写真自体はさすがプロの仕事で、羽生君以外の写真もハイレベルなんですが、レイアウトがどこか懐かしさのある「余計な装飾を極力省いた」もので、海外の美術館の写真集のような、そんな雰囲気があります。

 そうそう、一つ気づいたのは、仁川空港到着時の写真って、実はフィギュアスケート専門誌ではあまり収録されていないんですよね。「マガジン」ぐらいかもしれません。フリーのスポーツフォトグラファーはすでに会場入りしていて、わざわざ空港まで戻る余裕はなかったのかもな・・・と。

 もうひとつ、パラパラとめくっていて思ったのは、羽生君の会見時の表情の違いなんですよね。11日に現地入り、12日にサブリンクで練習。13日にメインリンク練習の後に記者会見がありました。この13日の会見時の表情はやっぱり硬いですね。SP後の滑走順抽選やメダリスト会見とは、当たり前なんですけど、はっきり違う。この辺りの気づきがあったのは、個人的に収穫でした。

 以上、羽生君の写真をある程度たくさん収録しつつ、海外のトップ選手もフォローしてあり、今大会全体を写真のみで振り返るという意味で、本書はオススメです。ただ、写真重視系の雑誌はすでにいっぱい出てるし、これからの出費も考えると・・・激推しはなかなかできないのがツライところ。でも、とってもいい本ですよ。

 では、また明日!

 Jun

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 いつもの会場です。毎年私は、花粉症対策で、錠剤・点鼻薬・点眼薬の3点セットを3月から服用しています。ところが今年は、4月に入っても特に目のかゆさがヤバくて、先週末に目薬だけかかりつけの内科から追加で処方してもらいました。

 前回3月の試験では、「試験中に目薬を使いたい方はいらっしゃいますか?」と試験監督が呼びかけていて、試験前に、黒板に目薬使用希望者の受験番号を書くほどの徹底ぶりでした。目薬をさすフリをしてカンニングをする受験生もいるかもしれませんしね。

 今回もそれがあるかな?と思っていると、まったくそのような告知がなく、写真照合の際に係の人にその件を聞いてみると、あっさりOKが出ました。今年の花粉がこれだけひどいので、あまりに希望者が多すぎて試験監督の作業が増えてしまうことを懸念したのでしょう。

 幸いなことに、試験中に目がかゆくなることは無かったですが、特にリスニング時の前半はコンタクトが乾いてゴロゴロを我慢していました。試験終了時刻は「15:01」でした。

 パート1(やや難)→→問題のレベル自体はいつも通りでした。ただ、今回オーストラリア人の男性スピーカーの登場率が、とくにパート1とパート2は異常に高く、これが厄介なボソボソの早口スタイル。He is working at the computer.みたいな内容でも、「この人、walkingじゃなくてworkingって言ってるよね?」と、「ヤバいぞ・・・」と緊張感が走ります。聞き取りに自信が無い場合、消去法で正解を絞るんですが、パート1で消去法に頼ったのは、久々かもしれません。

 パート2(難)→→前述の通り、オージー男が大活躍(汗)。通常TOEICでは、米・英・加・豪のスピーカーが4分の1ずつの比率で登場すると言われているので、「この男、早く消えてくれないかな・・・」と思っていても、何度も何度も再登場。まるで、倒しても倒しても何度も復活してくるボスキャラというかゾンビのごとく出てきました。「マジかよ・・・」と頭をかきむしりながら、解きました。しかも、No.22あたりから、5~6問連続で「C」をマークしていることに気づき、「これ絶対おかしいでしょ?」と、半ば諦め気味に解いていた記憶があります。

 こういう聞き取りにくいスピーカーを、パート1・3・4とは違って、情報が一切与えられないパート2で多用するのはどうかと思いますね。ただ、某掲示板を覗いてみると、私と同じように「C」が続いた受験生の報告があったので、なんとか失点を最小限に防げていればなと思います。

 その「C続き」の箇所が正解かどうかは別にして、応答文をA→Bと聞いて、どちらも自信が持てない場合、私の場合、そのまま「C」を選んでしまいがちです。次の問題がすぐに迫っているので、A・Bと比較検討する余裕が無いのが理由なんですが、これは自分の弱点だと思っているので、気をつけたいと思います。

 パート3・4(やや易)→→オージー男の登場率がはっきり低かった印象で、そういう形で「4等分」の帳尻合わせをしたのかな?と勝手に想像。先読みペースが遅れることもなく、少なくとも前回よりはこの両パートはしっかり解けたと思います。図表系の問題にも、トリッキーな題材はなくて、公式問題集の知識と経験で対応できる内容だったんじゃないかと。

 パート5・6(やや易)→→前回よりもスコアが落ちることは確信していたので、リーディングは開き直って取り組みました。14:00にNo.146を通過。予定よりも2分早く通過できたので、比較的平易だったんじゃないでしょうか。

 パート7(普通)→→No.180通過が14:37前後だったので、予定よりも2分前後オーバー。パート5・6で貯金があったはずなんで、やはりSPは前回に続いて「難化」しているかもしれません。英文の難化というよりも、私の場合、テーマによって解答スピードは変わってくるので、読ませる量が増えているのかもしれません。WP/TPはいつも通りの難易度で、すべての解答を終えて1~2分余りました。

 WP/TPは、「えっ?」と驚くような簡単な問題もけっこう見かけます。現在のTOEICのリーディングを時間内に「塗り絵」無しで確信を持って全問解き切れる人は900点以上の実力があると思っていますが、WP/TPが最終盤にあるとは言え、これを塗り絵してしまうのはもったいないと思います。じゃあ、WP/TPを先に解けばいいのか?と言うと、私の場合、よほど厳しく「1ユニット5分以内」のように時間管理を徹底しないと無駄に時間を浪費しそうなので、怖くてできないですね。

 私自身、ここ最近リーディングのスコアが比較的安定してきた理由に、パート5・6をとにかく飛ばすことと、SPの難問に対する見切りの判断があるのかなと思っています。「この問題はこれ以上読み直しても、時間の無駄!ムリ!」と判断してササッとマークして進むんですが、この「見切りの能力」は、ある程度本番のテストを経験しないと身につかないかもしれません。

 例えば、問題集を買って、初見の問題を自室で時間を測って解く場合、こういう実践的な解き方ができるかどうか。普通は、前からじっくり解いていって、WP/TPで時間が足りなくなり、タイムオーバー。でも、後で答え合わせをしながら、その解けなかった問題を確認すればいいか、という発想になります。

 ところが、TOEICという試験は「解いた後」というものがありません。解けなければ終わりなのです。「難しいか易しいか」の判断力はどうつけるか?プロのTOEIC講師だと、その辺りをしっかり言語化できるんでしょうが、私の場合は、新聞記事系(今回で言うと、Mr.Pandaの問題)や、後半のグループチャット系は見切りを早めにするかもしれません。ただ、テーマによっては、「もうちょっと頑張ろうかな」と粘ることもあります。

 話がまとまらないですが、テストでミスや失敗が多いほど、課題が明確になっていることを意味します。それは、TOEIC対策に限らず、自分自身の成長につながる経験だと思っています。今回は難しかったですけど、これにめげることなく、5月の試験も、頑張ります。

 Jun
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