On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 2018年2月7日発売。ananのバックナンバーのレビューは「こちら」で。

 本書のフィギュアスケートの記事は二部構成です。一つ目は、「羽生結弦 SPECIAL」(51~66頁)で、ホチキスを外すと、このスペシャル記事はハサミ無しで取り外し可能です。

 写真は全て能登直さんで、昨年のトロントメディアデー、オータム、ロステレのショットで構成。紙質もこの特集は表紙と同じやや厚めのもの。みんな大好きな能登さんですから、いちいちどの写真がと言うまでもなく、すべてが素晴らしいです。

 テキスト部分は、折山淑美さんが執筆。夏のトロントでのインタ、バラ1・SEIMEIの再演の経緯、今季の彼の歩み、以上3点が中心ですが、十分すぎるぐらいギッシリ詰まった内容です。普段フィギュアスケート雑誌を買わない方はもちろん、我々スケオタ目線でもクオリティの高さに満足できると思います。

 そのテキストの中で、五輪でのクワドの予定構成として、「ルッツ封印、サルコウとトウループ中心」となっていて、ループについて言及がないのは、ブライアンのコメント以前の執筆であろうことを考えると、仕方の無い所でしょう。

 二つ目の記事は、「平昌五輪の注目競技、観戦ガイド」(76~81頁)の中に収録。技、振付、衣装という3つの切り口から、平昌五輪の注目選手の解説がなされています。

 私が気になったのは、「技」という部分での、本田武史さんの次の解説です。

  「宇野選手はジャンプの着氷時にクセがあることを懸念しつつ、『音楽と一体化したスピンは素晴らしいですし、今季は表現力でも高い評価を受けているので、十分チャンスがあります』」

 先日ご紹介した「Number」の武史さん、佳菜子ちゃん、ミッツさんの座談会でも「両足滑走」の件がポロリと出てきていましたが、今回はもっと重要な点が指摘されています。ジャンプの達人の武史さんが、「あの件」を知らないはずがない。以前も書きましたが、フジの4CC中継の解説はやはりテレビ向けで、武史さんからこういう発言が雑誌を通じて徐々に出てきているのは、何を意味するのか。

 平昌五輪では厳正なジャッジングがされるという「噂」のようなものが、密かに関係者の間で共有されているのかも・・・。

 団体の男子SPは、Pさん、ネイサン、コリヤダ、そして宇野選手が登場しますから、もう間もなくです。楽しみですね。

 では、また明日!

 Jun

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 2018年2月6日発売。マガジンの残りをレビューするつもりだったんですが、このサンデー毎日やananも出ましたし、とにかく個人戦が始まるまでは、羽生君関連の雑誌・書籍情報を集中的にフォローしていくことにします。

 なんで今さらFaOI幕張の表紙?という気がしますが、いろんな意味で話題に事欠かない内容になっています。

 まず表紙をめくると、「平昌で輝け“ゆづスマイル”」と題して3ページのグラビア。その写真のセレクションが意外で、天と地のレクイエム(15年N杯EX)、昨年のロステレEX(ホタレックさんありがとう!)、仙台凱旋パレード、ヘルシンキ表彰式、昨年のN杯練習の転倒、以上の5枚。おやじ週刊誌特有のペラペラの紙質が残念なほど、レクイエムとロステレの写真は、なかなかのクオリティです。

 この後に、「羽生結弦 金メダルへの滑走」(14~15頁)という特集記事。これは、「本誌・青柳雄介」と、サンデー毎日の記者の署名記事になってますが、スケオタからすると、もう内容メチャクチャです(笑)。

 例えば、渡部絵美さんに取材して、彼女は、「・・・けがの影響がある今の状況からすると、羽生選手のジャンプは他の選手に劣るかもしれません。ただし、他のライバルたちも完璧な演技ができるとは限らない。意外とミスが多く出るんです。それを見据えながら、自分の跳べる範囲のジャンプを選択し、演技を構成していく力を持っているのが羽生選手です。それも一つの作戦でしょう」とコメントしています。

 これを受けて、この記者は、こう書いています。

  「あまり無理をすることなく、3回転ジャンプだけをパーフェクトな内容で滑れば勝機があるという。ただ、質を落として滑るのでは意味がない、そう本人は思っているかもしれない」

 渡部さんが「トリプルだけで勝てる」なんて言うわけがない。ズブの素人が有識者に取材を申し込んで、そのコメントを完全に間違った形で解釈し、紹介している。これはいくら何でもひどい・・・。

 渡部さんは、こう続けています。

  「痛みは当然残っているでしょう。恐怖心もあるはず。それでも、小さくまとめるのではなく、これまで培ってきた最高の滑りを披露しようと、周囲の反対を押し切ってでも、大勝負に出る可能性も十分に考えられます

 このコメントは、当然ブライアンが現地に着いて取材に答える前の話ですから、こういう見方自体はあってもおかしくはありません。問題は、この記者の「解釈」です。

  「大勝負とは、4回転ループやサルコウ、4回転ループ+3回転トウループなど、これまでと変わらないジャンプである。鍵はジャンプにあるのだ」

 私のタイプミスではありません。本当に誌面にそう書いてあるのです。それにしても、渡部さんが言ってる「大勝負」というのは、4Lzを入れるかどうかという話でしょう。その「大勝負」の意味を彼女に確認しないから、わけのわからない文章になっている。この記者のことだから「トウループ」と書くつもりが「ループ」と間違って書いたのではなく、4Lo+3Tなるありえない構成があると思っているフシがある。これが大人の仕事かよと・・・。

 しかし、けなす部分ばかりではなく、小塚君のお父さんの嗣彦さん(いろいろ噂はありますが)のコメントには救われます。

  「羽生選手は、大きな障壁があればあるほど、それを乗り越えようとして成長していく。そんな選手なんです。自分に不可能はないと思う不屈の闘志が備わっている稀有な選手です。この気持ちで、いつも重圧を乗り越えてきたのです。ブランクもわずか数カ月ですから、羽生選手ほどのアスリートであれば、さほど問題はないでしょう

 しかし、フィギュアスケートのことをまるで分ってない記者でも、偉そうに記事を書くのが、まさにオリンピックなんですよね。

 そういえば、みなさんザワついている、バイキングでの小倉さん(おヅラさん)が、「日本は団体でメダルに手が届く」と発言していたのは、ガッカリしました。フィギュアスケートについて知識のある方なのに、ウソを言ってはいけません。





 ちなみに、小倉さんは自分の番組(2月6日)では羽生君をメダル予想から外していますが(1時間16分~)、バイキング(2月7日、49分~)ではそこまで断言はしていないですね。大ちゃんの「普通にやれば金を取れる」というコメントが画面上に出てたし、坂上さんの番組だから、さすがに自重したかな・・・。バイキングのこのフィギュアの部分自体は面白いので、ぜひチェックしてみてください。

 ところで、団体に関しては、日本はフリーに進出できるかどうかギリギリのラインではないかと。カナダ・アメリカ・ロシア・イタリアはまず間違いなく通過するとして、最後の1枠を中国と争うことになる。

 ソチの時は、男子1位(ゆづ)、女子3位(真央ちゃん)、ペア8位(なるりゅう)、アイスダンス8位(リード姉弟)の、総合5位でフリーに進出しています。

 今回の平昌の順位予想をするなら、宇野選手がSPで1位だったとしても、知子ちゃんは(花織ちゃんでも)、メドベ、オズモンド(デールマン)、コストナーあたりが出てくると、頑張っても4位。ペアは前回の8位以上は厳しいとして、かなクリがどこまで頑張れるか・・・。

 カナダ、ロシア、アメリカは強い。フランスはパパシゼは団体戦に出ないという話で、イタリアはカペラノがSDに出るかどうか。で、かなクリが2位に入って五輪行きを決めたネーベルホルン杯を見ると、3位のドイツがこの団体戦に来ます。中国と韓国に、この間の4CCでかなクリは勝っているとはいえ、SD一本だと、ミス一つで順位は変動するし、韓国にどういうスコアが出るか・・・と考えだすと、なかなかタフな試合になりそうです。

 ちょっとネットで調べれば、大変な闘いだというのはすぐに分かるんですが、そういうことさえせずに、アレコレ言う連中がテレビや新聞・雑誌にわんさか沸いてくるのが、オリンピックだよなぁ・・・と思います。

 さて、NHKスペシャルが微妙な出来で、TwitterのTLが凄いことになってますが、私はむしろ良かったと思っています。鉄のカーテンがしっかり降ろされていたこと、あの手書きのメッセージをわざわざNHKに送れるほど回復していること、この2つが分かっただけで十分でした。

 明日はananを見ていきます。お楽しみに!

 では、また明日!

 Jun

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 マガジンのレビュー、2日目です。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 座談会以外の羽生君の記事も全て目を通しましたが、私のように座談会を先に読んでしまうと、「五輪直前・最新レポート」(20~27頁)と「平昌五輪展望」(28~33頁)は内容的に重複する部分もあって、羽生君目当てだとややガッカリ感があります。

 すると、まずは山口記者の「必ず最後に愛は勝つ」(8~13頁)ということになりますが、KANの「愛は勝つ」(1990年)って、30代後半以上じゃないと、曲知らないでしょ!と。

  「本誌に届いたプレゼント応募ハガキを集計し、羽生ファンの方は彼より年齢が上の人が多いこともわかった。これは推測だが、年齢を重ねても、心のどこかに『少女』の一面を持っている人が多い気がした。例えると、何かスポーツをやっている先輩に憧れを抱くような『初恋っぽさ』が感じられるのだ

  「しかし、それでいて大人としての節度はきちんとわきまえている。見たい、知りたいという気持ちはあるけれど、それが羽生の競技の妨げになるならば、その気持ちは押しとどめる。少女らしい一面を持ち合わせながら、そこはやはり大人なのだ」

  「そして羽生自身も、そうした大人の女性の愛によってここまで成長してきたように思える。実のお母さんは言うに及ばず、仙台時代は阿部奈々美先生、トロントではトレイシー・コーチと、お姉さんというよりお母さんに近い年齢の女性が傍らにいることは、内面に荒々しさを持つ羽生にとって、きっと大きかった。大人の女性の存在は、いわば羽生にとって必要なものだった」

 →→最後の部分はちょっと強引で、都築先生とか、もちろんブライアンもそうだし、男性の恩師もいるじゃない!とは思います。

 「節度がある」という評価は、これはアイドルの追っかけをする男性ファンの過激な行動を念頭に置いていると思います。

 ただ、羽生君はアイドルではなく、(アマチュアの)アスリートであって、しかもトロントに拠点を置いて、SNSもやらずに、情報発信も制限している。「彼が競技に集中するためには、それが一番!」とゆづファンも理解・納得しているから、「節度を守って」応援できている。年齢とか部活とか性別とか、それこそ愛とか、あんまり関係ないと思うんだけどなぁ・・・。

 あとはやっぱり、羽生君の人間性もそうだし、フィギュアスケートのクオリティ、それから、勝利への執念ですよね。そこはもう、リスペクトの一言です。

 例えば、私は、将棋の藤井聡太五段も大好きなんですが、発言もそうだし、やっぱり将棋の内容に感動させられることが大きい。とくに、月曜の対局は、プロ間だったらとっくに諦めるような敗勢の局面から、100手以上耐え続けて、それこそ「クソ粘り」で相手のミスを誘って大逆転しました。

 でも、若い頃の羽生竜王もそういう粘り方をして勝ちを拾ったこともあって(「プロなのに潔くない」とか「棋譜を汚している」などと、当時の先輩棋士からの批判もあったようです)、そういう勝ちへの執念こそが「一流の証」だと思っています。誰とは言いませんが、勝ち負けに淡泊で、負けてもヘラヘラしている奴はダメです。

 これは、羽生君に関して言えば、中国杯のフリーがまさにそうだし、そしてその新たな1ページに、平昌五輪が加えられることでしょう。

  「とりわけもっとも頭を悩ませたのが、どんな言葉で彼を平昌五輪に送り出せばいいかということだ。『2大会連続の金メダルを期待している』というスタンスがいいのか、『ケガのこともあるし、演技を見せてくれるだけでいい』と考えるべきか。それを踏まえた上で、本誌としてエールを送りたい、『羽生結弦よ、必ず勝ってくれ』

 →→ブライアンの新しいコメントも出てきて、もう本人もチームも完全に勝ちに来てることが分かった以上、「演技を見せてくれるだけでいい」という人はいないでしょう。私自身の心境はもはや、「勝ってくれ」じゃなくて、「どんな勝ち方をしてくれるか」のワクワク感しかないです。

 他には、個人的に「座談会」と並んで期待していた記事が、「集中連載 拝啓 羽生結弦様」です。今回はNHK仙台放送局のスポーツキャスター、藤原由佳さんが、とくに中学生時代の羽生君について、面白いエピソードを語っています(56頁)。

  「・・・あるとき羽生選手が採暖室で一生懸命、鉛筆で紙に書き込んでいて、『何を書いているんですか』と聞いたら『次の大会の目標なんです』と。見せていただくと、点数は確か220点くらい」

  「阿部奈々美先生は点数だけを書くように言っていて他の生徒はそうしていたのに、羽生選手は『高橋大輔さんに追いつくには僕はどうしたらいいか』と一つひとつの項目ごとに詳しく書いていたんです。たとえば『3Aなら加点は2.0取らないとダメ』。そのほかにも『フリップは…』『サルコーは…』と、ものすごくたくさん書いていました。驚いたのは、『ジャンプだけを成功してもこのくらいの数字にしかならない。220点に届くためには技と技のつなぎを正確に、もっと質を上げていかなくてはならない』と」

  「・・・たとえば荒川さんは『自分が納得する演技を』というように、優勝という言葉をあまり使わなかった記憶があるのですが、羽生選手は小さいころから『金メダル』『オリンピック』『優勝』と、一番高い目標を口にしていた。そして、そのためには自分はどうしていけばいいのかを順序立てて考えていた印象があります

 →→SPIN THE DREAMの中で、山田真実先生に言われて小2の頃から「研究ノート」をつけはじめたとありましたが、「書く習慣」というのは「自分の考えをまとめる習慣」でもあります。それを日常的に行っていれば、当然、そこに書かれた内容(目標・課題)を達成するための、日々の「トライ&エラー」の過程も書き込まれていきます。

 自分にとって、本当に必要なトレーニングは何か?が明確になり、無駄な部分が削ぎ落されて、より具体的になっていく。

 そして、これを続けてきたことが、昨年11月以降のリハビリとトレーニングにも活かされていると思いますね。

 言葉の壁があるし、そのノートをブライアンに見せているとは思わないけど、羽生君の性格を考えれば、ノートに書きとめたアイデアや疑問を、ブライアンやトレーシーにぶつけて、よりよい形に磨いていったのでしょう。
 
 さて、羽生君以外の記事、特に日本代表に選ばれた選手たちについても渾身のテキストが揃っているので、明日はそちらも見ていきます。

 では、また明日!

 Jun

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