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 2016年3月28日発売。中古で購入した雑誌です。新刊として出た時期は、まさにボストンのワールドの開催中で、実際、「2016年世界選手権の展望」(68~71頁)という記事も掲載されています。

 メインは、羽生君が出場したワールドを除く5試合のフォト集なんですが、その他の企画も面白いものが揃っています。

 (1)全日本・GPF・NHK杯・スケカナ・オータムのフォト集(2~67頁)→→時計の針を巻き戻すような順番で並んでいますが、「通信」のように羽生君の写真だけ掲載されているわけではありません。ただ、他の選手の写真も、

 全日本で、宇野君、無良君、刑事君、村上君に8ページ。NHK杯で、無良君に2ぺージ。

 これだけに留めています。発売から1年経っていないですが、当時はまだ宇野君推しの空気が出来上がってなくて、むしろ無良君が2番手的な扱いで興味深いですね。

 羽生君の写真ですが、バックナンバーなので、数枚だけ画像をアップしてみます。

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 雑誌のサイズはA4です。写真がデカいですよ。2ページぶちぬき、まるまる1ページというのが大半で、1ページに縦2枚というのが最小サイズです。そして、この「フォト集」の部分にはテキストや創作セリフは一切ありません。

 どこか昭和的な雰囲気を思わせるような、「今風な“狙った”デザイン」とは対極で、淡々と写真が並んでいます。しかも、プログラムがプログラムなんで当然なんですが、今季のようなドヤった表情の写真もなく、緊張感漂う厳しい表情、内に秘めた闘志、演技に没頭する様子、ページをめくっていて、このような言葉が頭に浮かびました。この時期もやっぱりいいなぁ、と改めて思います。

 (2)2016年世界選手権の展望→→過ぎた試合の展望記事ですし、しかも羽生君も怪我を隠しながらの出場だったので、今さら感はあるんですが、今読んでみると面白い記述があります。

  「世界選手権では、世界歴代最高得点の更新もそうだが、これまでに試合での成功例がない4回転ループジャンプに挑戦するのかにも注目したい。全日本選手権では、29年ぶりの4連覇を達成しながらも、4回転トウループやトリプルアクセル(3回転半)ジャンプの転倒といったミスに対して、『メラメラと悔しい思いが沸き上がっている。反省点が多い』と憤り、4回転ループジャンプの挑戦を宣言した。アイスショーではチャレンジを繰り返し、着氷したこともある。もし世界の舞台で成功させられれば、平昌五輪へ向けて大きな弾みとなるだろう」

 結果的にはループ投入どころの話ではなかったですけど、この時期にそこまで具体的にループの話をしていたとは知りませんでした。少し前の雑誌のインタビュー等で、羽生君が、何をどこまで話していたのか?というのを、確認してみるのも面白いですね。

 (3)フィギュア男子名鑑(35人)・羽生結弦ミクロコスモス(29人)→は?ミクロコスモス?と、文字だけ見たら一瞬分かりませんが、「人物相関図」のことです。日本・北米・ロシアのキーパーソン(選手とコーチ)を写真入りで紹介し、その後に相関図があります。

 ただ、なぜ「羽生結弦ミクロコスモス」なのかというと、そこに登場しているキーパーソンに、「羽生君にまつわるコメント」が添えられているからです。

 例えば、伊藤みどりさんの所にはこうあります。

  「羽生の衝突事故に際して自身の経験を振り返り『当時も、けがした選手を強制的に棄権させたり、演技時間や演技順を遅らせたりするルールはなかった。驚くべきはいまも、その状況に変わりがないこと』とコメント」

 これは、「脳震盪の危険性は無かった」という話が周知される前のコメントだとは思います。他に、小塚崇彦君の所では、

  「2015年の全日本選手権前日、ネクタイをうまく結べない羽生は焦って小塚に助けを求めた。小塚が一度結び、緩めたネクタイを渡してくれたので、羽生は首を通して慌てて締め、開会式に臨んだ」

 いま、東北高校の制服を画像検索してみて、ブレザー&ネクタイなんですが、まぁ、制服のネクタイは結びっぱなしだったのかな・・・とか想像。こんなくだけた感じの内容なので、ゆづファンは楽しめると思います。

 (4)フィギュア日本男子100年の歩み 羽生結弦に連なるエースの系譜→→テキストは「ミクロコスモス」に続き若林朋子さん。これも面白いです。日本で初めてフィギュアスケート専門書が翻訳・出版されたのが、1915(大正4)年。

 ソチの金メダルまで100年かかったことになるか!と驚きつつ、元々スケート靴のブレードは「獣の骨」だったという話から始まり、10ページに渡る大型記事です。貴重な写真も多く、とても読み応えがあります。

 この後にも、「次世代注目男子」「全日本選手権撮影日記」「羽生結弦バイオグラフィー2011-2015」と続きますが、私は、やはり「次世代男子」の中でも、山本草太君の復活に期待したい!

  「目標は『羽生選手と絶対一緒に五輪に行くこと』。自身を『どちらかというと天才型』と評し、『羽生選手は天才で努力するからチャンピオンになれたので、僕もちゃんと努力しようと思う』と頼もしい」

 根拠なき「羽生越え」にフィーバーする一部勢力のヨタ記事を持ち出すつもりもないですけど、なんかね、「羽生選手と絶対一緒に五輪に行く」というこの発言をタイプしてたら、泣けてきました。

 出場枠は最大で3つしかなく、しかも絶対的エースの羽生君が君臨しているのに、「羽生選手と一緒に!」なんて、そんなことを言う選手がいったいどこにいますか?こんないい子が怪我で滑れないなんて・・・。神様、草太君を助けてあげて!という気持ちでいっぱいです。

 私のように、泣けてきた方、ぜひ拍手をお願いします!

 こんな感じで、誌面のデザインから企画内容まで、正統派というよりむしろ古風な、それこそ、質実剛健!という言葉がハマる良書です。

 これから新刊が続々と出ますので、無理に入手しろとは言えませんが、ぜひ覚えておいていただきたい一冊です。

 では、また明日!

 Jun

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