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 昨日の続きです。まず巻末の両面ポスターについて触れておきます。表側は、四大陸のSP後、代表ジャージでスモールメダルを首にかけた笑顔のショット。裏側も四大陸で、プリンスの最後のフィニッシュポーズでの全身を捉えた一枚です。髪の長さで両面ともに四大陸だと分かりました。気になる方は、実物をチェックしてみてください。

 本号の全てに目を通したところ、私が気になった記述というのは、昨日ご紹介した高場記者のコラム以外だと、4頁の2か所だけでしたね。

  「羽生が史上最高の演技で10.66点差をひっくり返した。・・・今季初めてノーミス。滑り終えると、ドヤ顔で会場を見まわした

  「現在、チェンや宇野は羽生が出来ない難しいジャンプ、4回転ルッツやフリップを軽々と跳ぶ。それでも、完璧にやれば勝てる自信が『ある』と言い切る

 この4頁には、他にも「戦隊ものの赤いヒーローが云々」という記述がありますが、これはフリー翌朝の日刊スポーツの紙面の再利用ですね。特に感想はありません。

 ネイサンや宇野君のことを書くなら、ワールドで台乗りしたんだしボーヤンのことも書いてあげなさいよ!と、下げ記事書くんだったら、もっと隙の無い文章にしていただきたいです。

 なんだか、地上波の番組で、ひな壇芸人の、それこそドヤ顔で「アベ政権はなんかヤバい」的なコメントと大差ない、内容スカスカな「批判」なので、腹を立てるのもばかばかしくなってきました。ぜんぜん刺さってこないですよ。

 そんな中、つぎの羽生君の発言(7頁)が、一種の清涼剤になりました。

 ――フリーで羽生選手が表現したかったこととは。

  「このフィンランドという地でやったからかもしれませんが、僕が初めて海外で優勝したのがこの地で、すごく自然が豊かな街。自然の豊かさを感じながら滑ることができましたし、日本の音楽の素晴らしさも感じていただけたらいいなと思っています

 「ホプレガは一部ジャッジに不評」という話を真に受けて、「今季のフリーはインパクトが足りなかったな」と一瞬でも感じてしまった、己の思慮の浅さを恥ずかしく思いました。

 他に、「羽生結弦 五輪連覇への道」(20~35頁)では、オータム、スケカナ、NHK杯、GPFを、写真と簡単な一問一答を再録することで振り返る内容になっています。この企画自体はどってことないんですが、スケカナの頃の羽生君の発言を改めて目にすると、今と比べて荒々しさが出ていますね。

  「(SPでは)自分はこういう演技をして、ふがいないなって思いますけど、そのふがいなさが、全然マイナスに思えない。むしろさっきからにやけが止まらないぐらいです。早く練習して、次に僕の演技を見たときに、一皮と言わず、10でも20でも皮むけたなぁ、こういう羽生結弦を待ってたんだと思われるような演技ができるよう、楽しみながら練習していきます」(24頁)

 この時は課題だらけで、ガムシャラに練習するしかない!という感じなんです。次に、ワールドのSP後のコメントも拾ってみます。

  「(SP前の6分間練習では)そんなに悪くないと思いましたが、結局ミスをしてしまったことには変わりありません。毎回悔しいばかり言ってますが、なんでこんなに経験が生かされないかなぁって、自分に対してすごくふがいない気持ちでいっぱいです」(15頁)

 ふと思い出したのは、Jスポでの、宮本賢二さんと鈴木明子さんの対談で、二人の意見が一致したこの点でした。

  「(アドバイスした振付のポージングを)すぐできる人は、すぐ忘れてできなくなってしまうこともある

 少し補足すると、「覚えの遅い選手は、一生懸命繰り返し練習して、習得にこぎつける。逆に、ある日、覚えの早かった選手の演技を見に行くと、『あれ?この間はできてたのに忘れちゃったの?』ということが、けっこうある」のだそうです。

 なんだかこのやりとりを聞いていて、私は励まされている気になりました。私自身、TOEICの試験前の睡眠調整とかリーディングの時間配分ミスとか「経験が生かされない」ことばかりで、自分が嫌になる時があります。でも、それが今の等身大の自分だからそれと付き合っていくしかない。失敗を数多くするたびに、その失敗のすべてのパターンを分析し、潰していく。それが成長なんだと。

 そして、羽生君でさえ、その過程にいるのだと。もしかりに、苦も無くスッとノーミスできたとしても、来たる17-18シーズン、そして平昌五輪でもノーミスできる保証はありません。

 例えば、4Sの抜けるパターン、4S+3Tをミスする状況、そしてこれらと成功体験とをすり合わせて、最も間違いのない最適な方法(ジャンプ前のコース取り等も含めて)が、おそらく新シーズンのプログラムを作る中で採用されていくことでしょう。

 もし、今季このような「失敗例」が炙りだされていなければ、五輪シーズンに苦労することになっているかもしれません。

 そう考えると、今季ノーミスできなかったことが生きてくるのは、むしろ来季じゃないの?来季こそ史上最高の演技が最高の舞台で見られるんじゃないの?と、外野から見ていてワクワク感すら覚えています。

 他の選手の記事も触れますか。アマゾンのレビューでやり玉に挙げられてる宇野君の記事ですが、意外にも物足りないですね。ワールドのフリーとSP、四大陸のフリーとSPを、簡単なテキストと写真で振り返り、EXの写真も含めて、計11ページ。

 「アンチ羽生雑誌なら、昌磨君大特集なの?」と宇野君のファンが中身を見ずに買ってしまったら、期待外れになっちゃうと思います。なんだよ、この誰も幸せになれない誌面構成は!と、文句の一つも言いたくなりますね。

 そんな中、私の記事を読んでいるとは到底思えないですが、真凜ファンにとってはマストアイテムではないかと。宇野君に匹敵する9ページの特集。世界ジュニアのSP・フリー・EXだけで7ページの大ボリューム。宇野君は2試合で11ページ、真凜ちゃんは1試合で7ページですからねぇ・・・。

 さらには、「本田真凜 密着 Diary」と題した2ページ企画が続きます。日刊スポーツの紙面で記事になったものの再掲のようです。JALとの契約会見、シンクロの井村コーチとの記念撮影、水素水メーカー「アクアバンク」のPRのための白衣姿のフォトセッション、年始のSOIでの例の「スチュワーデス物語」オマージュの「フラッシュダンス」と、なかなか気合い入ってます。もしお知り合いに真凜ちゃんのファンがいたら、教えてあげてください(笑)

 真凜ちゃんについて、約10年前、幼稚園の砂場遊びのエピソードが紹介されています(72頁)。

  「幼稚園の時は『泥団子名人』って言われてたんです。(砂を握りしめるといつも友達に見えない場所に隠して)1週間ぐらいかけて作る。砂は上の方の土よりも、中の方がいい。(雨を避け、毎日少しずつ固めていくと)キラッキラの団子ができるんです」

 ままごとではなく、外で遊ぶことが大好きな少女。その頃から興味は、理想とする先の結果にあった。

 →→これに、もう一つ付け加えるなら、「周りに流されない」という所でしょうか。羽生君の所も、もう少し、こんな風に好意的に書いてくださいよ!と思いますが、まぁ、いいでしょう・・・。

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 引き続き、新刊雑誌のレビューを行ってまいります。お楽しみに。

 では、また明日!

 Jun

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