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 一日空いてしまって、すみません。Number PLUSの続きです。

 テキストのボリューム的にはさほどではないので、入手済の方はすでに目を通されたかもしれません。羽生君以外の選手紹介の部分は比較的サラっと読めてしまうんですが、平昌五輪の展望、特に女子シングルに関しては、田村明子さんにしろ、小塚君にしろ、見解をやや保留している部分もあって、そこが面白い所ではあります。

 例えば、来季シニアに上がると言われているザギトワがどれだけやれるか?平昌五輪でメダル争いをするレベルなのか?田村さんは記事の中で(70頁)、こう見ています。

  「この5月で15歳になるザギトワは、年齢的にも平昌五輪に出場可能で、彼女がダークホースになるのではと見る関係者もいる。だが現実的には、彼女の来シーズンの活躍は、未知数の部分も大きい。現在身長152cmと少女の体型である彼女が、この先1年の間にどう成長するのか予想がつかないからだ。ロシアの選手は日本などアジア系選手よりも体型の変化が激しく、これまで多くの才能ある若手が、短期間活躍しては消えていった。ロシアの若手は、良くも悪くも何が起きるかわからないのである」

 具体的に誰とは書かれていませんが、まず、私が頭に浮かんだのは、リプニツカヤでした。ソチ五輪には15歳での出場でしたが、シングルで金メダルを獲ったソトニコワよりも彼女の方が優勝に近いとみられていました。

 改めてwikipediaでリプニツカヤの13-14シーズンの成績を見てみると、このシーズンは彼女にとってシニア2年目で、GPシリーズは2戦2勝。ファイナルは真央ちゃんに負けて2位。欧州選手権優勝。ロシア選手権はソトニコワに2ポイント差で敗れて2位。抜群の安定感でした。だからなのか、五輪では団体戦にSP・フリーの両方に「出場させられて」います。

 その団体戦の2本ともに「1位」で、ロシアの団体金メダルに貢献。こりゃシングルでも優勝だわ・・・と誰もが確信している中で、シングルはまさかの崩れ方をしたのでした。

 と、ここまで書いてきて、少なくともソチ五輪に限っては、リプニツカヤは体型変化で負けたわけではないな・・・と気づきました。ちなみに、ソチ五輪の女子シングルって、ロシアは2枠だったんですね。平昌五輪の日本も同じ状況になりますが、スケ連が欲をかいて「強い選手に団体戦を二本押しつける」ということだけは勘弁してもらいたいです。

 小塚君の女子シングルへの見解(77頁)もご紹介します。

  「たしかに、今、エフゲニア・メドベデワ選手を筆頭に海外の選手は強い。でも、決して日本の選手たちの技術が劣っているわけではありません。どこで差がつくかと言えば、ほんとうに些細なところなんです。メドベデワ選手を観ていても、細かなところをおろそかにしないことで得点を積み上げている

  「実は三原選手が四大陸選手権で優勝したあと、佐藤有香さんにメールしたら、『振付が抜けちゃっているんだよね』という返事が来たんです。振付師が意図している動きができていないところがあるということです。そういう細かいトランジション等を抜いてしまうと、差が徐々に広がっていく。これは三原選手に限った話ではなく、日本女子全体の課題でもあります。そういった細部にさらにこだわっていけば、今後も十分に戦っていけると思います」

 「細部を突き詰めていく」という考え方は、私も共感します。よくネット上で、「いまのロシア勢に勝つには日本女子も3Aやクワドを!」なんてのがありますが、これはGOEの加点をまったく無視した意見です。あの真央ちゃんでさえ3Aには+1点以上つかないのに、他の女子選手が急造で3Aにトライしたところで、試合で使い物になるのか?という話なんです。

 その辺りは、日本の女子シングルのトップ選手たちもよく理解していて、最近は安易に3Aについて言わないですもんね。坂本さんも、本誌(63頁)の中でこう答えています。

  「ジャンプの技術は保ったまま、表現力、スケーティングも評価してもらえる選手になりたいと思います(ジャンプが高難度化する)男子みたいに難しいことは自分はできないと思うので(笑)、できることからしていきたいです」

 彼女の高さのあるジャンプと安定したランディングは、シニア含めても世界のトップレベルにあると私は思っていますが、そんな彼女でさえ、ジャンプについては「維持する」とコメントしています。

 実は、「3Aを跳べないと勝負できない!」という声は、「それ以外の部分ではどんなに努力しても追いつけない!」という「悲鳴」の裏返しではないでしょうか。そう考えると、小塚君や坂本さんの意見は実に頼もしいと感じました。

 昨日のラトデニ君の話じゃないですけど、女子に関しても、ジャンプ以外の部分をしっかり評価できるような見識を持たなきゃなぁと、改めて感じました。

 では、また明日!

 Jun

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