2017-05-14-16-08-40

2017-05-14-16-09-03



 実は、12年のソチGPFについては、今年1月中旬に2度に分けて記事を書いています(
1)(2)。というのも、2月の四大陸選手権が「平昌五輪のプレ大会」として注目されていたため、その「予習」として、

  
14年のソチ五輪と同じ会場で行われた12年ソチGPFってどんな感じだったのだろう?

 と、興味が沸いたのでした。

 なぜか先の2本の記事の中では、『チーム・ブライアン』の該当箇所を引用していなかったので、ここで確認しておきましょう(166~167頁)。

  「ソチでのグランプリファイナルの目的は2つです。ひとつは良いスケートをすることですが、
もっと大事だったのは2つめの『オリンピックに目覚める』ことでした。何でもいいのです。オリンピックへのインスピレーションを感じて、オリンピックがリアルなものになる、そのスイッチを押しにいったのです

  「
オリンピックの14ヵ月前でしたが、美しい会場で、ソチという異国の空気を吸いました。オリンピックのグッズなどは販売が始まっていて、『おお、オリンピックだ、すごいぞ』とジワジワ感じてきました。その瞬間、選手たちには14ヵ月という時間が、『まだ先』から『もうすぐ』に変わります。突然、短く感じるのです」

 いまや今年2月の四大陸選手権って、なんだかだいぶ昔のような感覚ですが、「インスピレーションを感じて、スイッチを押す」「ソチという異国の空気を吸う」という記述に、ハッと感じたのは、

  
羽生君が会場の写真をスマホで撮っていたことの意味なんですよね。「マガジン 2016-2017 シーズンクライマックス」の現地レポートをチェックしてみます(30頁)。

  「公式練習初日の14日はイレギュラーな幕開けとなった。午後から練習予定だった羽生が午前に来場した。『時間が余った』と試合会場を見て気持ちを高め、会場の外観を携帯電話で撮影して周囲をぐるりと見渡した。1年後にまた訪れるであろう場所の温度を肌で感じ、目に焼き付けた」

 記者とのやりとりも見ておきましょう(44頁)。

 ――今日の朝、このリンクに下見に来ていましたが、何を見ていたのですか?

  「……。特に何もなく、とりあえず時間が余ってしまったので(笑)。ホントはもっとパッパと行くはずだったんですけど、時間が余ったのでリンクを見てました」

 「(会場の)温度を肌で感じ、目に焼き付けた」というのは、あくまでも記者が書いた文章です。実際の応答では、羽生君は「たまたま」という感じのコメントですね。

 この雑誌を買ってすぐに読んだ時、私自身、何ら気に留めなかった部分ですが、いま改めて読むと、
実は、ブライアンに「写真をいっぱい撮っておきなさい」と言われてたんじゃないかと。「スマホで撮った画像を印刷して、部屋の見える所に置きなさい。五輪本番はすぐに来るぞ!」という感じで・・・。さすがに、「ブライアンに言われたから写真を撮っていました」なんて記者に答えられないですしね。あくまでも、私の推測ですが。

 さて、『チーム・ブライアン』の方に戻ります(167頁)。

  「
試合前のある日、海岸を軽く2人でジョギングしました。走ったり歩いたりストレッチしたりしながら話をしました。ユヅルはいろいろなことを話してくれました。その中で格別に力強かったのは、『ソチオリンピックのチャンピオンになりたい、その次の韓国でもチャンピオンになりたい』と言ったことです。私が質問したわけではありません。自分からそう言ったのです。2つのオリンピックに勝ちたいと

  「私は『それはいいね』と言いました。14ヵ月後に、ここでオリンピックが行われるという高揚感も手伝ったのでしょう。でもそんな言葉を打ち明けてくれたのが、とても嬉しかったし、また驚きでもありました。それは、
私が『ユヅルの夢を全力で後押ししよう』と心の中で誓った瞬間でもありました

 このジョギングのエピソードは有名ですが、先だっての四大陸選手権では、もちろんブライアンとジョギングなんてことは無理だったはずで、四年で状況は一変したことを痛感します。

 実を言うと、本書ではNHK杯以上に、このソチGPFのパフォーマンス面についての言及はいっさいありません。すぐに全日本に話が移ってしまいます。

 この
GPFは、優勝が大ちゃん、2位が羽生君、3位がパトリックという結果でした。ちなみに、4位がハビ、5位は小塚君、そして6位は町田君と、日本人的になじみ深いメンツがズラリと顔を揃えた大会でしたね。





 SPは
87.17で3位発進。1月の記事では、「いまと比べると危っかしい」なんて書いてますが、そりゃ当たり前といえば当たり前。逆に、この12-13シーズンのSPということで考えると、スケアメからNHK杯は95.07→95.32と好調を維持していたんですが、この試合のコンビネーションジャンプは公式練習から調子は悪かったと本人も語っていた通り、ミスがでました。

 フリーは、
177.12と追い上げて、総合2位に。フリーの構成を見たら、昨日の記事では、スケアメからNHK杯への変更点として、「3Aを両方後半に持ってきた」部分に触れましたが、このGPFではコンビネーションジャンプの2ndが多少変わっています。

 前半のジャンプにミスがありましたが、この177.12というスコアにより、ニースのフリーの173.99を超えて、フリーのパーソナルベストを更新をしました。

12gpf

 NHK杯では終盤のスピンのスピードが無くなるほど疲弊していましたが、このGPFはしっかり最後までスタミナが残っていました。自信を深めた表情をしています。

 そこで、同じ「プレ五輪大会」としての17年の4CCと比較してみると、
「SPで3位と出遅れながらも、フリーで追い上げて総合2位フィニッシュ」というのは、同じなんですよね・・・。ということは、

 平昌五輪も、金メダル確定!

 と、景気よく予言しておきますか。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ