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 今日は、2012年の札幌の全日本を。フジの映像が生きていました。まずは、SPから。ノーミス演技で、国内大会のスコアながら、ベストの97.68を叩きだして首位発進。もう、貫禄と風格、見ていて安心感すら感じる完璧な出来です。いみじくも、実況の西岡孝洋アナがこう語っています。

  「この『パリの散歩道』。まだ全日本選手権ですから、シーズンの半分というところですが、もう名プログラムの予感がただよっています

 西岡さん、あなたは預言者ですか?(笑)なんといっても、ソチ五輪の金メダルの原動力となりましたからね。



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 そして、フリーです。冒頭の2本のクワドはともになんとか踏ん張って着氷。続く3Fでエッジエラー。ミスはこの3つに留め、スタミナもしっかり残してフィニッシュしました。187.55でフリーは2位ながら、合計285.23で初優勝。フリーのスコアも、国内参考記録ですが、GPFの177.12を上回る高得点でした。

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 この全日本については、NHK杯やGPFと比べると、ブライアンはかなり熱をこめて語っています(168~169頁)。

  「ユヅルにとって初の日本タイトルの瞬間に一緒にいられたことは、私の誇りです。カナダやアメリカと同じく、日本でも国内チャンピオンになることのほうが世界のメダルより難しいことですから」

  「もちろん苦しさもありました。日本のフィギュアスケートのこの黄金時代を築いたのは大輔です。そして新しい世代のユヅルが優勝したのです。ユヅル自身がちょっと戸惑い、心の底から喜べていないように見えました。同じようなことは、逆の立場で私も経験しています。私はカナダのスケートブームの先駆者であり、全カナダ選手権を8連覇しました。そこにカート・ブラウニングが出てきたのです。世代交代は必ず起こるものです。カートと私は、お互いが引退した後、一緒に協力し合っています。そういうものです」

  「大輔にはカリスマ性があり、性格も良く、ファンが多い。彼を尊敬し、感謝し、その功績をたたえるべきです。それでも世代交代の瞬間は来るものなので、ユヅルが今後、真の日本のエースになるためには、勝ったことを喜ぶと同時に、先駆者への尊敬を忘れなければいいという話を私はユヅルにしました

  「あのときユヅルは18歳になったばかりで、日本を背負うという覚悟がまだなかったのでしょう。だからこそコーチである私が強い態度でいなければなりませんでした。翌シーズンのオリンピックで優勝するには、当然ながら日本のエースにならなければならないのです。世代交代の瞬間というのは、誰もが複雑な気持ちになるもの。これは、ユヅルがいずれ乗り越えなければならない葛藤でした

 かつては、羽生君の優勝に対して、会場のデーオタから罵声が飛んだとか、色々言われてましたね(この映像からは分かりませんが)。現地にいたら、回転不足が細かく分かるわけもないし、そこは仕方のないところ。

 もちろん私も、上記の引用部分を最初に読んだときは、「そうか・・・ブライアンに慰められていたのか・・・」と解釈していました。

 ただ、プロトコルを見ると、フリーではお互いクワドにミスがあり、PCSは圧倒的に大ちゃんが上回っている中、羽生君が逃げ切れたのは、3Aを2本とも後半に組み込んでクリーンに跳び、しかも2.20と2.00という加点を得られたのが大きいと思います。

 
フリーの2本の3Aをともに後半に持ってきたのは、NHK杯からでしたが、将棋の羽生先生の「運命は勇者に微笑む」じゃないですけど、チャレンジした結果がこの大事な場面で出たとも言えます。頑張った人が報われた好例ですね。

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 ちなみに、この全日本も、フジのキレイな映像がSP・フリーともに生きているので、キャプ画・動画職人の方、こちらも要チェックですよ。

 では、また明日!

 Jun

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