

内容に関する網羅的なレビューは、はやくもアマゾンの方に一本上がってますし、ここでは、私の興味を引いた部分のみピックアップして、軽めの感想を述べるに留めておきます。
書店で実物を手に取った方は、Vol.2よりもさらに「ゆづ君成分」が薄まったように感じたのではないでしょうか。世界選手権のレポート、各種大会のレビュー、そしてロシア特集と、羽生君の記事って冒頭のインタビューだけ?ってだけでなく、写真も少な目。
このブログで何度も書きましたが、とりあえず、写真目当てならば、以前取り上げた「フィギュアスケートファン通信」をバックナンバー含めて揃えましょう。しかし、Vol.3の中ではこんな告知もありましたよ。

もしかしたら、「ジュエルズ」編集部は羽生君要素をあえて薄くして、代わりに別冊の方で大放出するという考えに至ったのかも。楽しみですね。
さて、Vol.3の中で、一読して面白いと思ったポイントを列挙しておきます。
・ まずは羽生君の巻頭インタビュー。ボストンの世界選手権(2016.3.28-4.3)後に行われたものです。ボストンのワールドといえば、あのリンクの水たまり。なんで溶けてんの?アホなの?バカなの?わざとなの?と、皆さんも放送を見ながら怒りを覚えたと思います。
FSの動画を貼りました。改めて見てみると、さあ始まるぞ!とこちらも力が入るんですが、「SEIMEI」が始まってまもなくあの地点がはっきり目に入ります。「これ、やっぱりやばいって!おかしいでしょ、こんなの!」と、もうとにかく呆れるしかないです。ぜひ私と一緒にこの怒りを追体験してください(笑)。
この溶けた氷について、羽生君は実に興味深い発言をしています。ネット等をいちいち確認してませんけど、おそらく一般マスコミ向けには、「リンクが溶けている条件は全選手同じだから、ミスした自分が弱いだけ!」的な回答だったような気がします。でも、この本でのコメントは、「おっ!」と思わず声を上げるほど、私にとっては驚きの内容でした(※この点は現時点でアマゾンのレビューでも触れられていませんね。ちなみに私と似た名前のレビュアーさんですけど私ではありません。私の興味のベクトルとはっきり違うので、このブログを読んでくれている方なら、別人だとすぐにわかると思います)。「ジュエルズ」は羽生君から信頼されてるんでしょうね。ぜひ実際に手に取って読んでみてください。
・「チーム羽生」について。ワールドのFSで崩れた後は特に、羽生君はチームに支えてもらったそうです。うーむ、今こそ『チーム・ブライアン』を再読する時期にぴったりですね。
・ ブライアンのインタビュー。羽生君とデニス・テンの例の一件。他には、私が最近アップした二つの記事、特に、SPの冒頭に4Sを入れた件、羽生君とハビエルという二人のトップ選手を抱えていることに関連していて、正直、記事をリライトしたくなるような内容で、たいへん勉強になりました。
・ 「氷上を彩る振付師たち」についに日本人が初登場。最近キスクラで宇野昌磨選手の隣にも座る樋口美穂子先生です。すごく面白いですよ!
・ ロシアの女子シングル選手の強さについて。Vol.1から続いているロシアの雑誌の邦訳企画とは別に、「なぜロシアの女子はいまこんなに勝てるのか?」、この点について別途記事が掲載されています。1990年代中頃ぐらいまではむしろ女子シングルが一番弱く、女子の有望選手はペアやアイスダンスを選んでいたようです。短めですが実によくまとまっていて、皆さんも興味がある内容だと思います。
本当はもっと色々とご紹介したいですが、グッとこらえてこの辺りで留めておきます。
では、また明日!
Jun

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