On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

2016年05月

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 内容に関する網羅的なレビューは、はやくもアマゾンの方に一本上がってますし、ここでは、私の興味を引いた部分のみピックアップして、軽めの感想を述べるに留めておきます。

 書店で実物を手に取った方は、Vol.2よりもさらに「ゆづ君成分」が薄まったように感じたのではないでしょうか。世界選手権のレポート、各種大会のレビュー、そしてロシア特集と、羽生君の記事って冒頭のインタビューだけ?ってだけでなく、写真も少な目。

 このブログで何度も書きましたが、とりあえず、写真目当てならば、以前取り上げた「フィギュアスケートファン通信」をバックナンバー含めて揃えましょう。しかし、Vol.3の中ではこんな告知もありましたよ。

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 もしかしたら、「ジュエルズ」編集部は羽生君要素をあえて薄くして、代わりに別冊の方で大放出するという考えに至ったのかも。楽しみですね。

 さて、Vol.3の中で、一読して面白いと思ったポイントを列挙しておきます。

 ・ まずは羽生君の巻頭インタビュー。ボストンの世界選手権(2016.3.28-4.3)後に行われたものです。ボストンのワールドといえば、あのリンクの水たまり。なんで溶けてんの?アホなの?バカなの?
わざとなの?と、皆さんも放送を見ながら怒りを覚えたと思います。

 FSの動画を貼りました。改めて見てみると、さあ始まるぞ!とこちらも力が入るんですが、「SEIMEI」が始まってまもなくあの地点がはっきり目に入ります。「これ、やっぱりやばいって!おかしいでしょ、こんなの!」と、もうとにかく呆れるしかないです。ぜひ私と一緒にこの怒りを追体験してください(笑)。



 この溶けた氷について、羽生君は実に興味深い発言をしています。ネット等をいちいち確認してませんけど、おそらく一般マスコミ向けには、「リンクが溶けている条件は全選手同じだから、ミスした自分が弱いだけ!」的な回答だったような気がします。でも、この本でのコメントは、「おっ!」と思わず声を上げるほど、私にとっては驚きの内容でした(※この点は現時点でアマゾンのレビューでも触れられていませんね。ちなみに私と似た名前のレビュアーさんですけど私ではありません。私の興味のベクトルとはっきり違うので、このブログを読んでくれている方なら、別人だとすぐにわかると思います)。「ジュエルズ」は羽生君から信頼されてるんでしょうね。ぜひ実際に手に取って読んでみてください。

 ・「チーム羽生」について。ワールドのFSで崩れた後は特に、羽生君はチームに支えてもらったそうです。うーむ、今こそ『チーム・ブライアン』を再読する時期にぴったりですね。

 ・ ブライアンのインタビュー。羽生君とデニス・テンの例の一件。他には、私が最近アップした二つの記事、特に、SPの冒頭に4Sを入れた件羽生君とハビエルという二人のトップ選手を抱えていることに関連していて、正直、記事をリライトしたくなるような内容で、たいへん勉強になりました。

 ・ 「氷上を彩る振付師たち」についに日本人が初登場。最近キスクラで宇野昌磨選手の隣にも座る樋口美穂子先生です。すごく面白いですよ!

 ・ ロシアの女子シングル選手の強さについて。Vol.1から続いているロシアの雑誌の邦訳企画とは別に、「なぜロシアの女子はいまこんなに勝てるのか?」、この点について別途記事が掲載されています。1990年代中頃ぐらいまではむしろ女子シングルが一番弱く、女子の有望選手はペアやアイスダンスを選んでいたようです。短めですが実によくまとまっていて、皆さんも興味がある内容だと思います。

 本当はもっと色々とご紹介したいですが、グッとこらえてこの辺りで留めておきます。

 では、また明日!

 Jun

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 最近ほぼ羽生君ブログになりつつありますが、昨日は記念すべきリニューアル後の初の公開テストでしたので、ちゃんとサボらずに受験してきました。夜中のCLファイナルも我慢しましたよ!日曜の真昼間、最高の天気・・・。

 毎度のことですが、行きの電車でファミリーやカップルを見るたびに、なんでこんな辛い思いをしなきゃならんのか・・・と暗い気持ちになります。

 会場は八王子みなみ野にある東京工科大学。3月の試験で初めて訪れた大学だったんですが、先月の明治大学の和泉キャンパス(明大前) を挟んで、すぐの再訪となりました。

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 このど迫力のキャンパス。お馬さんが芝を駆け、庭園も実に手入れがきっちりされています。奥の学内のカフェなんて、これ、舞浜とか幕張の湾岸地域の結婚式場にありそうなフォルムです。こういう式場での披露宴に何度も呼ばれた経験があります。お近くの方、お散歩やデートに最適だと思いますよ。ぜひ足を運んでみてくださいね!

 さて試験について。解答用紙A面はピンクでしたが、問題用紙はQRコードがついていて、フォームの判別が不可能になったとか何とか。

 今回はもう、850点に落ちようが、800点に落ちようが、何よりも決めていたことがあって、

 どんなに荒く解いても、時間配分を間違えない!

 リスニングはいつも以上に見切りを早くする。リーディングは塗り絵一切無しで時間内に全て解き切る。

 新形式問題の時間感覚を、試験会場という緊張感のある場所で身体に叩き込むことを第一の目標にしました。各パートについて、簡単に感想を。

 Part1→平易でした。6問目が若干自信がない程度。旧形式の問題集を使っても問題ないですね。

 Part2→25問に減ったことで、やはり「スッ」と集中力が切れることもなく、最後まで解けました。いきなり平叙文の問題から来て焦りましたが、出来としてはいつもぐらいじゃないでしょうか。

 Part3→何に驚いたかって、新傾向の3人のスピーカーが登場する問題がいきなり3問目ぐらいに配置されていたこと。えっ?こんなに前でくるの?と焦りましたね。最も警戒していた話者の意図を問う問題は、公式や森田鉄也先生の模試特急と比べて、特に難しいとは思わなかったですが、やはり分かってはいても先読みのペースを乱されますね。図表問題は特に難しい印象はなかったです。

 Part4→このパートは話者が一人で、しかも問題数は同じですから、私自身、実はPart3よりも気分的には楽になります。意図を問う問題では先読みを素早くするよう注意しましたが、それにより先読みが甘くなって雑に解答した問題もあります。図表の問題は最後が難しかったかな?という印象です。

 Part5→Part6が終わった時点で14:02ぐらいだったので、こんなもんかなという感じです。数問、んん?ってのがありましたが、特に難しい印象はなかったです。

 Part6→Part7にできるだけ時間を残したかったので、荒く解いたことで、正答率は落ちているかもしれません。今回このパートは、設問・選択肢を見ないで、いきなり本文を読みながらそのまま解く方法で行ってみましたが、本文の内容が難しい場合、もう少し慎重にやらなきゃならんかなと反省しています。

 Part7→Part5・6をぶっ飛ばしたおかげで、3分ほど残して全てきっちり解けました。この点だけが、今回の試験の収穫です。ただ、SP(設問は2問)でやたら内容の取りにくい問題が出てきて、2、3度読み直しても分からなくて、爪を噛みたくなるほどストレスが溜まってきて、そこでふと、「いかんいかん、たった2問のために、ここで何分も立ち止まってたらWPで塗り絵になっちまう!」と、見切ってスパっと解きました。この問題を解いた時点で、確かまだ問150代後半だったはずで、いかんいかんやばいやばい!と気合いを入れ直しました。
 WPがTPになろうが、とにかく問181の時点で25分は絶対に残すつもりでいて、逆にどんなに難問が来ようが25分あれば絶対に解ける自信があったので、設定タイム通りに目標地点に到着できて、残りは落ち着いて解くことができました。
 Part7は、これ昨日のテストに限らず、ここ最近の傾向のような気がしますが、SPに明らかに「これ罠だろ?」というような難問が、しかも序中盤に配置されていることがあるので、いまの私の実力ならば、見切りよく行かないとダメだなと思いました。

 次回試験までに注意したいことは、以下の点。

 ・ リスニングはPart3・Part4対策を中心にして、より正確に内容を聴き取る練習を積むこと。

 ・ リーディングは、Part6はもう少し落ち着いて、しかし素早く解けるようにすること。

 ・ Part7は、難問タイプのSPの処理の仕方を訓練すること。

 特に、Part7については旧形式の問題集でもできるかなと思っています。

 実をいうと、みなみ野駅からのバスでふと考えたことがあります。今回の試験のリニューアルは10年ぶりで、つまり旧形式は2006年から10年間続いたわけです。
 もし、今回の新形式が前例通りに10年続くとして、私は10年後もTOEICを受けているんだろうか?だとしたら、さすがにそれまでには満点・全問正解できてなきゃマズいよなと・・・。

 とにかく、次回試験は6月26日です。皆さん、頑張りましょうね!

 では、また明日!

 Jun

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 『チーム・ブライアン』は、単なる「フィギュアスケートのコーチの指導論」と言い切れるほど単純な本ではありません。

 スポーツであり、芸術であり、しかもそれが採点競技であるという、フィギュアスケートというきわめて特殊な種目に対する、ブライアン・オーサーコーチの研究の一端が垣間見られるからです。

 そりゃ、ここまで多方面に目を向けなきゃ世界では勝てないわな・・・と圧倒されます。同じことを日本のコーチができるかというと、現状は難しいと言わざるをえませんね。その辺りについてはまた別の機会にレビューしたいと思います。

 この『チーム・ブライアン』の購入者の多くが羽生君のファンのはずですが、それとともに「第2章 キム・ヨナ」を読み飛ばしている人も相当いるだろうなと想像します。

 しかし、この第2章は私にとっては、いつ読んでも心が激しく揺さぶられる、とてもエモーショナルな内容です。この辺りのページを開くたびに、コメカミのあたりがズキズキくるのです。

 ヨナとブライアンについて事実関係を整理しておきましょう。

 2006年春、当時15歳のヨナは母親とともにクリケット・クラブを訪れます。ブライアンはまだコーチ業に専念していたわけではなく、プロスケーターとしてアイスショーにも参加していました。しかし、彼女の母親からの度重なる依頼を受け、ヨナの専任コーチになります。

 結果的に、2009年の世界選手権に勝ち、2010年のバンクーバー五輪で金メダルを獲得。その間の浅田真央選手との激闘、ブライアンの元を離れた後も、2014年ソチ五輪での銀メダルは皆さんもご存じでしょう。

 なぜコンビを解消したかについては、いらん所で口を出してきた彼女の母親が原因ではあるんですが、それをブライアンが「引きずっている」ことに、私はたいへん驚きました。もちろん、「引きずっている」といっても、彼女たちへの恨み節や悪口を言ってるのではありません。

 ビジネスにしろプライベートにしろ、様々な事情で人と人とが袂を分かつということはいついかなる時も起こりうることです。とりわけ、ブライアンのような温厚な指導者ならば、わがままな弟子の言い分を聞いても笑って送り出しそう・・・少なくとも私はそういうイメージを持っていました。

 ところが、です。この本で書かれているのは、「顔で笑っても心では泣いているんですよ」的な薄っぺらい内容ではありません。彼はこう語っています。

 「いまでも、ヨナのことを考えると胸がチクリと痛みます。ヨナとの別れから学んだのは、こうしたことはビジネスライクには受け止められないということです。・・・・・・本当は、コーチとしてもっとプロフェッショナルになるには、こうした生徒との関係をビジネスライクに扱わないと、私は傷ついてばかりです。でも私はそういう性格ではないのです。生徒と仕事をしたいのではなく、人生を共有したいと思ってしまうのです。

 「しかし私はいまだに不思議なのです。コーチとしての実績がまるでない私に人生を託すとヨナは決めたのですから。私たちは彼女たちに誠実に接し、彼女たちは私たちを信頼しました。そして彼女たちはチャンスをつかみ、私の人生を変えました。私自身、とても素晴らしい思い出ができましたし、彼女と共に多くの名声を築きました。彼女が私を信頼してくれたことで、私はコーチとして考え、行動することに自信を得ることができました。私は自分たちがやっていることは正しいと信じることができたのです。

 ・・・・・・なのに、なぜ?と、傷ついているんでしょうね。

 こういうことを、すでにハビエルや羽生君という新しい教え子がいて、しかもこの本はその羽生君に関連したものであるはずなのに、ここまで本音を吐露しているわけです。私には、「女々しい」とか「みっともない」という感情は全く沸きませんでした。むしろ、

 この人を悲しませるようなことがあってはならない!


 と、全くの部外者の私が、なぜかメラメラと炎がたぎってきたんですね。でも、だからこそ、よかったと思うんです。ブライアンの弟子があの義理堅い羽生君で・・・。

 
 湿っぽい話で終わるのも何なので、こちらのムックでは、ブライアンは弟子たちをユーモアを交えて見ています。

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 「動物に例えるなら、ハビエルはサル。とても野放図で、でも賢い。そしてナムは猫。何かと皆をびっくりさせて気ままだけど、可愛らしい。そしてユヅルはフクロウ。とっても賢くて冷静で、皆を俯瞰しながら様子をうかがって、常に標的を狙っている。僕のチームは動物のようだ」

 ナム君・・・・・・。羽生君には、ブライアンの弟子のまま、プロに転向してほしいですね。ハビエルもそうですが、クリケット・クラブのファミリーのみんながハッピーになってほしいですよ。

 では、また明日!

 Jun

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 ※大和蔵 殿の春風 大吟醸 720ml

 「殿、利息でござる!」のタイアップ商品が我が家にも届きました。日曜の晩に飲めればと思います。


  トロントにいる羽生君にとってはノイズですらないですが、真木さんが気の毒ですね。しかし、どうして、明らかに取材一切ゼロの与太記事を書いてライターという人たちは給料もらえてんの?って、以前は私もいちいち怒りを覚えていたんですが、最近は受け止め方が変わりました。

 嘘を平気で書けるから金をもらえる。

 金をもらうためなら嘘でも何でも書く。そういう感覚の人たちが群がることでも成り立っている、残念な業界なんだと。


 昨日、マンチェスター・ユナイテッドの監督にモウリーニョが就任しましたけど、彼がインテルを率いていた頃、イタリアのメディアがあまりに不当に(採点を低くしたりして)インテルの選手を叩くのに我慢がならず、記者会見の場で、

 「あなたたちのやっているのは知的売春だ!」

 と、目の前の記者を怒鳴りつけたことがあります。本来ジャーナリストは公平中立でなければならないはずだが、あんたらは金のためなら何でもやるんだな!という意味です。

 日本でも今のようにネット全盛時代だと、悪意のある記事をわざと書いて、ヤフーニュースに載ればラッキー!みたいな、炎上記事を投げてアクセスを稼ごうとする悪質なライター(概してサイゾーのこの記事のように「名無し」を装う)もはびこってますから、注意しなきゃいけませんね。

 一方、羽生君関連の書籍や雑誌のアマゾンのレビューを眺めてると、「この程度の事実関係すら間違っているので信用できません」的に、怒りの☆1個ってのをわりと見かけます。

 まぁ、事実関係の誤りであれば、こっちがちゃんと調べて正しい情報を把握できればokな話で、あたかもその本全部が信頼できないと断定するのはもったいないと思うんです。ちょっと、ちょっと、少し落ちつこうよ!と言いたい。

 ところで、現在開催中の幕張のFantasy on Iceの会場で、「アイスジュエルズ Vol.3」がすでに販売されていて、今回も評判は上々のようですね。私もはやく読みたいです。



 今日は内容が薄くて申し訳ないですが、この辺りでご勘弁を。

 では、また明日!

 Jun

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 例年だと、羽生君もそろそろアイスショーに呼ばれて、新しいプログラムのお披露目となるんでしょうが、療養中のため、今年はちょっと状況が違いますね。

 新刊雑誌をチェックしたり、プロモーショングッズを収集するのもさすがに限界があるんで、こうなったら、老舗ブロガーの皆さんにとってみたら「何をいまさら・・・」というネタをこれでもかと掘り返してやろうと思います。

 「アイスジュエルズ Vol.1」の中で、「フィギュアスケート観戦の基礎知識&最新ルール解説」という企画があります。ISUジャッジの資格を持つ専門家監修の信頼できる内容で、「Vol.2」でも続編企画になっています。

 しかし、頭の悪い私には、この企画記事を読んでいるだけでは何のことだかさっぱりわかりません。こういう記事が分からないこと自体は別にいいとして、ただ、こに書いてあることが分からないと、肝心の羽生君の発言の意味が理解できないというのは悲しいです

 そこで今回は、フィギュアスケートの採点法について、そもそも私自身がどこまで分かっていて、どこから分からなくなっているのか、この辺りを明らかにするためのメモを残しておこうかと思います。

 教科書:「アイスジュエルズ Vol.1」82~89頁。



 題材:2015年12月10日 GPファイナル 羽生君の演技(SP「バラード第1番」)



 ※順位・結果
 ※採点詳細

 (1)ショートプログラムの概要

 ・ショートプログラム(SP)は、技術点(TES: Technical Element Score)と、演技構成点(PCS: Program Component Score)の採点(および減点)からなる合計点(TSS:Total Segment Score)で決まる。SPの演技時間は男女ともに2分50秒以内。

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→→→画像はクリックすると大きくなります。ここまではほとんどの方が大丈夫かと思われます。私もついていけてます。この赤枠の中を見ると、2位のハビエルとの差は、ほとんどがTESの差といってもいいですね。この差については、後日触れる予定です。

 (2)技術点(TES)って何?

 ・4つの要素で決まる。「ジャンプ」「スピン」「ステップ・シークエンス」「コレオグラフィック・シークエンス」です。脱線しますが、私が使っている「金フレ」というTOEICの単語集で、「choreographer・・・振付師」が「TOEICに出る主な職業」として収録されています。TOEICでは演劇や舞台の告知あるいは取材記事が長文読解でしばしば出題されます。ですが、約3年間勉強してきて、フィギュアスケートからの出題は、公開テストはもちろん市販の問題集でさえ私は一度も見たことがありません。ってことは、そろそろ来るのかも・・・。

 ・「ジャンプ」はSPの場合、3回跳ばなきゃいけません。しかも、その3回のジャンプの内訳は、(1)アクセルジャンプ、(2)ステップからの単独ジャンプ、(3)コンビネーションを入れたジャンプ(※(2)の単独ジャンプとは別の種類)であることが決められています。
 
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→→→なぜ冒頭の4S(=4回転サルコウ)が(2)の「ステップからの単独ジャンプ」にカウントされるかというと、この表からは分かりませんが、ステップ関連の技の一種であるイーグル(スプレッドイーグル)から入って4S、そこからイーグルという形になっているからです。スケ連のリンクにもあるように、イーグル単体では基礎点は持たないようですね。



 この動画は羽生君の練習風景を個人で撮影したもののようですが、ちょうど、「イーグル→4S→イーグル」の部分のみが編集されていて、わかりやすいと思います。

 ここからが今日のメイン。ファンの間ではよく知られている話のようですが、15-16シーズンのSPのジャンプは、NHK杯以前だと、「3A→4T→3Lz+3T」だったのが、NHK杯からは、「4S→4T+3T→3A」と、4回転が2本組み込まれました。これが、NHK杯(106.33)、GPファイナル(110.95)、そしてワールド(110.56)とSPのスコアが跳ね上がった最大の要因と言われています。ぜひ上に貼ったGPファイナルのSP動画のジャンプの部分を確認してみてください(※ちなみに、このEUROSPORTの実況の男性は、「イーグル→4S→イーグル」に、恍惚とした声で、“Incredible”と言ってますね)。

stats

 「ISU」「skating」「stats」でググるとISUのサイトを経由して、フィギュアスケートの歴代記録関係のデータに行き当たります。これは男子シングルのSPの世界記録更新の変遷を示したものです(下から上へと順番に新記録が塗り替わっていきました)。羽生君がソチで勝った時の「パリの散歩道」(101.45)も素晴らしかったですが、そこからさらに急激に伸びているのが分かると思います。

 さて、採点法についてはここでいったん切ります。年季の入ったスケオタの皆様、超牛歩進行ですみません。というのも、羽生君が、なぜシーズン中にも関わらず、SPの技の難易度を上げるに至ったのか?、その背景をここで確認しておきたかったからです。

 当時の状況を整理しましょう。15-16シーズンの羽生君の初戦は、「オータム・クラシック」というトロント近郊の町で行われたローカルな大会でした。2015年10月14日にSPで93.14。翌日のFSでは転倒もあり、合計277.19で優勝。2位のナム君とは36点差の大勝でした。

 問題は次の試合です。GPシリーズ第2戦の「スケート・カナダ」。SPでまさかの73.25の6位と大爆死し、FSは186.29と追い上げ、結果2位(259.54)に。1位のパトリックは、SPが80.81、FSが190.33とこれまたイマイチな出来(総合271.14)でしたが、はっきり羽生君の完敗です。

 次戦はNHK杯で3週間後。普通に考えれば、スケート・カナダでは、以前できていたことさえできなかったので、「いつものレベルに戻す」ことを考えるはず。しかし、羽生君の発想はまるで違ったわけです。

 『王者のメソッド』をめくってみると、301頁以降にこの辺りの記述があります。



 ・GP2戦目のスケート・カナダでパトリックに負けた翌朝、エキシビションのための練習で、「イーグル→4S→イーグル」が成功し、手ごたえを感じた。元々「SPで4回転を2本」という野望はあったが、タイミング的に今だ!と考えた。

 ・そもそも、これまでのSP冒頭の「イーグル→3A→イーグル」でさえ他の選手には真似のできない高難度の技。ブライアンとしても「ショートは確実に点を取る場」というのが基本スタンス。当然ながら羽生君の提案には驚いたが、とにかくやらせてみたということです。



 「アイスジュエルズ Vol.2」の方でも該当箇所を調べてみたんですが、昨日の記事でも触れたSPの振付担当のジェフリー・バトルとの「相談」の中には、SP冒頭を「イーグル→4S→イーグル」でいくべきかどうかという件も含まれていて、しかも開幕前から行われていたようです。

 じゃ、なぜ開幕のオータム・クラシックから実戦投入しなかったのか・・・という所は、「ジュエルズ」のインタビュアーが訊いてくれていないので、疑問は残ります。

 なぜ開幕からトライして場数を踏むことを考えず、よりによってボロボロだったスケート・カナダ後に猛練習して、NHK杯に間に合わせようとしたのか?

 いやぁ、分かりません。我々凡人の常識で測れないから羽生君が天才スケーターであるゆえんなのかもしれません。この件について詳しい方がいたら、ぜひ教えてほしいです。

 ぜんぜん進みませんでしたが、新シーズン開幕まで時間もまだたっぷりありますし、単に採点法やルールを暗記するよりも、羽生君の試行錯誤と照合しながら、楽しく学べたらなと思います。

 では、また明日!

 Jun

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