On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

2017年12月

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 2017年12月7日発売。ちょうど名古屋のファイナルの頃に出た雑誌で、けっこう時間が経っているのですが、せっかくなのでご紹介します。

 こちらの雑誌、もちろん初めて購入しました。「外国人から見た日本のココがすごい!」的なテレビ番組はわりとありますけど、中身をパラパラとめくった感じでは、まさにそういう内容です。

 で、今回ご紹介する、いとうやまねさん執筆の記事(全8頁)は、単にSEIMEIの解説記事というよりは、羽生結弦というスケーターがどういう人物なのか、日本文化との関連で紹介するという主旨です。本文の中に、上に貼ったように「外国人からのコメント」も紹介されていたので、そちらもご参照ください。

 (1)ハイブリッドな羽生のスケート

  「負けん気が強く、人一倍練習に時間を割くのはいまと変わらない。コーチが練習時間を制限するほどトレーニングにのめり込んでしまうのだ。努力(=やり続ける)も才能の一つである。優れた資質の上に努力が乗るのだから、誰も敵わないのは当然だろう。羽生は氷を愛し、氷に愛されているのだ」

  「『才能』があるといっても、初期の羽生はいまの優雅さとは程遠い滑り方だった。彼のフォームやスケーティングはカナダで磨かれたものといっても過言ではない。東北での震災の影響で練習拠点を国外に移したのは17歳のときだ。メダリストや名スケーターを多く輩出しているクラブに所属し、世界最高峰の指導者に師事することになる」

  「だから、羽生のスケートはハイブリッドといっていい。国内+国外、そして自らの持つ日本的な感性の鋭いところをうまい具合に併せ持っているのである。ある意味で、とても『日本的』だ。・・・奇跡と努力と様々な運命が育んだ日本の『宝』は、いま大きく花開いている」

 →→海外産の技術を取り入れたハイブリッドを「日本的」と言うのは、製造業の様々な分野や、日本風の洋食などを具体例として挙げて、よく語られますよね。

 ただ、クリケットに行く前からもライバル不在の圧倒的な実力の持ち主だったんだから、「優雅さとは程遠い」というのは、ちょっと言い過ぎでは?・・・と、一瞬感じたんですが、でも、ブライアン自身が「とても才能があるけれども・・・悪く言えば雑、よく言えばワイルドで、ステップやつなぎでミスをする程度のコントロールの甘さがありました」(『チーム・ブライアン』、152頁)と、初めて羽生君を見た時の印象を語っていたので、まぁ、良しとしましょう。

 (2)持ち越したプロを練り直す「職人気質」と日本性

  「オリンピックイヤーに、新しいプログラムを使わず、慣れ親しんだ曲で勝負に挑むことは珍しいことではない。ただし、今回の羽生のように3シーズン同じという選手はめったにいない」

  「それでも羽生本人は、『新プログラムの振付を覚え、演技を一から作り上げていく時間を、前プログラムの完成度を上げることにあてたい』と口にして譲らなかった」

  「これは、一種の『職人気質』といっていい。自分の技能を信じて誇りとし、納得できるまで念入りに仕事をする。華やかな印象を持つ競技の側面で、実に日本的な心意気を感じるのが面白い。羽生の中にある『和』のDNAが発動したといったところだ」

 →→「プログラムの持ち越し」を「職人気質」と見るかどうかは、SEIMEIは比較的早い段階から決めていたのに対し、SPについてはLet's Go Crazyの持ち越しの可能性も無くはなかったので、この2つを比べると、ちょっと状況は違うかもなぁ・・・と。

 この後に、最初にSEIMEIを作る際、シェイリーンと陰陽師の映画を見て振り付けを研究したり、矢野桂一氏との音楽編集の件も、しっかり書かれています。

 私自身としては、バラ1とSEIMEI、つまりジェフとシェイリーンとでは、ゆづの関わり方がやや異なる、と見ています。

 パリ散はブライアンが決めましたし、Let's Go Crazyはジェフの選曲だし、バラ1も「ブライアン、トレーシー、ジェフ、ゆづの4人でのミーティング」(『300点伝説』、26頁)で決まった曲でした。

 一方、オペラ座、SEIMEI、ホプレガは、羽生君が曲を選んできて、シェイリーンと「共同作業」的に作り上げています。プログラム作りにおいて、文字通りの職人という意味で、羽生君が「職人性」を出していたのは、シェイリーン振付のプロの方なのかなと。

 まぁ、しかしフィギュアスケート専門誌でもないのに、そこまでマニアックな内容を書いても読者にはチンプンカンプンのはずなので、これはこれで、興味深い分析に感じました。

 文中には無かったですが、「中国杯の衝突の後でも競技を続行したエピソード」は、あれなんかまさに「大和魂」そのものなので、入れてほしかったかなと思いますね。ただ、SEIMEIと関連づけることや、より最近の事象を取り上げるという狙いがあったなら、なんらかの理由でカットされたのかもしれません。





 さて、フィギュアスケートと関係ない話を一つ。昨日か一昨日、偶然YouTubeで見つけて、ポチったアルバムです。

 アメリカのArch Echoというバンドのデビューアルバム。ヴォーカル無しの5人編成。ジャンルは「ロックインスト」で、ギタリストが2人とも7弦ギターを使用して、低音をゴリゴリに歪ませているんですが、キーボートの役割が大きく、聴いていてあまり疲れません。

 最近のトレンドではありますが、バンド自らアルバム発売と同時に、アルバム全曲をまるごとYouTubeにアップするという良心性。メンバーはみんな若いし、絶対に音楽だけで食ってるはずないなぁ・・・と、彼らを応援する意味で、しっかりお布施しました。



 2曲目の“Afterburger”が気に入っています。FFやロマサガのようなゲームミュージックが好きな方もイケると思います。

 ちなみに黒いTシャツを着たアダムというギタリストの黒ギターは、Ibanez(アイバニーズ)という日本の楽器メーカーのものです。キーボードも「YAMAHA」の文字が見えましたが、海外のほぼ無名の若手アーティストも日本の品を使って素晴らしい音楽を創造してくれている。嬉しいことです。

 では、また明日!

 Jun

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yuzu

 12月27日に、ANAのウェブサイト「Ready For Takeoff」にて、羽生君の第2弾のインタが公開されました。今日は、こちらを取り上げたいと思います。第1弾については「こちら」をどうぞ。

 まず、このインタの冒頭には、「昨年8月」とあって、「これ、今年8月の間違いでは?」という疑問が・・・。あるいは、もともとこのインタの公開が年明けの予定だったところ、なんらかの理由で年末アップへと前倒しになり、本文の方は直されていなかったのかなと。まぁ、写真を見る限り、今年8月のメディアデーの際のインタということで間違いなさそうです。

 他誌で読んだことのない、今回のインタにおける注目すべき発言として、3つ挙げてみたいと思います。

 (1)言語化することで突破口を見出す

  「(人生に立ちはだかる壁を前にしたら?・・・)簡単ですよ。物理的にぶつかったときと同じです。精神的に追い詰められて、これ以上先に進めない、絶対に乗り越えられそうにもないと思ったら、壁にドアを付ければ良いのです。そのドアの付け方は人それぞれですよね。僕の場合は、こうして家以外の場で話しているときに『あ、これがドアを開けるカギだったんだ』と気づいたりします。もともと考えることが好きで、良いことも悪いことも受け入れてあれこれ考え、それを理論的に言葉にすることが気づきのきっかけになります。もちろんつらいことがあれば落ち込んでネガティブな気分になりますし、家族の前でネガティブなことばかり言ったりするときもありますけどね。壁の乗り越え方は人それぞれですが、自分の弱みと向き合ってみたら、きっとその乗り越え方が分かると思います」

 →→「ドアを付ける」というのは彼流のモノの例えで、具体的な方法としては、「家以外の場で話すこと」や、「良いことも悪いこともまずは受け入れて、いろいろと考えながら、それを理論的に言葉にしていくこと」と、2つ答えていますね。

 前者については、マガジンか何かで、「記者の取材に答えることが勉強になる」という主旨の発言をどこかで目にしたことがありました。後者については、「SPIN THE DREAM」にもあった、小学2年生の頃から、山田真実先生に言われて「研究ノート」をつけるようになった習慣が、その原点にありそうです。

 私は、この引用部分で「凄いな!」と思ったのは、「ドアを付ける」という表現で完結していない所なんです。

 単に自慢話をするだけなら「ドアの話」だけでいいし、そういう人は世の中に山ほどいます。「あとは自分で考えろ」「おれはそうしてきたぞ」って調子で。

 ところが、羽生君の場合、自分の考えていることを他者に正確に理解してほしいという思いと、せっかく聞いてくれたのだからそれを少しでも役立ててほしい、という意思も感じます。

 こういうのって、大学生の時に、ゼミでのプレゼンを指導教授から「おまえが何を言いたいのか、さっぱり意味が分からない」などとボロクソに叩かれたりして学ぶものなんです。羽生君は「eスクール」なのにそういうものを身に着けているというのは、やっぱり、取材に答えることが、役に立っているのでしょうね。
 
 (2)音楽に対する深い理解

  「(技術と表現のバランスについて意識し始めたのは?・・・)幼い頃からですね。もともと音楽が好きで、どんな音楽を聴いてもその曲に乗り切っていましたし、自然とその曲が作られた背景まで考えるタイプでもありました。曲に描かれていることや聴いて感じたことを表現したいとも思っていました。ですから、(フィギュアスケートの)先生がときどきアットランダムに曲をかけて、思うままに演じてみなさいということがあったのですが、その時間が大好きでした。・・・曲に込められている様々な要素をいかにプログラムに落とし込んで見せていくかが大事なポイント(です)」

 →→SEIMEIの音源を作る際の音響デザイナーの矢野桂一氏との「共同作業」や、バラ1は「ツィマーマン演奏の音源じゃないと!」という彼のこだわり、Let's Go Crazyに対しても歌詞を読み込んで研究したりといった試みが真っ先に頭に浮かびます。

 羽生君に限らず、フィギュアスケートにおける質の高い表現は、使用される楽曲に対する向き合い方が大きく影響を及ぼしていると感じます。

 例えば、知子ちゃんもSAYURIの原書を読み、理華ちゃんも「フリーダ」のストーリーを熱心に語っていて、やはりそれだけ徹底的に研究したからこそ、素晴らしい表現として結実しました。誰とは言いませんが、曲選びも振付もぜんぶ他人任せで丸投げの人じゃ、いくらマスコミや専門家が、「表現力」「芸術性」を喧伝しようとも、薄っぺらくて見てらんないですね。
  
 (3)オン・オフの切り替えという問題

  「ミスをすると、それを挽回するために最大級の力を出して巻き返すというジェットコースターのようなアップダウンを繰り返してきたのですが、オンとオフのスイッチを上手にコントロールできるようになれば、常に70~80%の力を出して結果にもつなげられるようになると思います。集中すべきときに集中できる精神状態を作るために、休憩時間をもっと有意義に使えるようにならないといけないでしょうし。これは競技者としても、将来、社会に出てからも必要なことだと思っています」

 →→昨日の記事で西山真瑚君のインタを紹介しましたが、「羽生選手からのアドバイス」として、「試合前の気持ちのコントロールの仕方」を彼は真っ先に挙げていました。

 もちろん、ジャンプやスケーティングに関する技術的なアドバイスもしているはずですが、人それぞれ得意・不得意ありますし、身体的な適正もあるし、そもそも基本的にそれはブライアンやトレーシーの役割のはずで、そこは羽生君もわきまえているような気もします。

 ならば、現役選手の立場から、より普遍的で汎用性の高い、つまり誰でもすぐに実践できるようなアドバイスとして、こういう話をしているのかもしれません。このようなメンタル面の様々な工夫は、羽生君にとって目下の最重要テーマなのかもしれません。

 話はかわって、昨シーズンあたりから、日本国内のスポーツマスコミによる、羽生君に対する厳しい論調を見かけますよね。それに対して、ストレスを溜めているゆづファンの方のツイートをTLで見かけることもあります。

 私は、比較的フィギュアスケート以外のスポーツも見る方だと思っていますが、羽生結弦というスケーターは、サッカーで言うとメッシ、陸上競技でいうとボルト、ボクシングだとパッキャオのような規格外の選手だと思っています。そんな彼らもミスをしたり負けたりすることもあって、世界陸上の決勝でボルトはフライングで失格したこともあるし、パッキャオもマルケスにカウンターパンチを食らって壮絶なノックアウト負けを喫したこともある。アンチも山ほどいて、炎上狙いの叩き記事も日常茶飯事。

 でも、伝説的な選手なのだから、ケガや負けやミスも、アンチの存在も、その全てが伝説の1ページになる。どうか、それぐらいの広い心で、彼の活躍を見守ってほしいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 昨日に続き、クワドラプルのレビューです。バックナンバーは「こちら」で。

 巻頭の羽生君の記事(2~17頁)は、写真とともに折山淑美さんのレポートを収録する構成。写真は、FaOI、トロントメディアデー、ロステレ杯ですが、まぁまぁという感じです。テキストに目新しい情報はないし、これだけのために買うのは厳しいですね。

 ただ、それ以外の記事で言うと、日本男子スケーターをかなり網羅した作りになっているので、全日本で気になった選手がいたのであれば、「資料集」として持っておくのはアリだと思います。

 今回は、羽生君に言及したコメントをザッと拾ってみたいと思います。

 (1)佐藤洸彬君(59頁、NHK杯にて)

 ――同じ東北出身の羽生選手とは、小さい頃交流がありましたか?

  「仙台と盛岡で近いところであったので、小さい頃は同じ大会にも出たり、一緒になりました」

 ――今回、羽生選手は欠場しましたが、思うところはありましたか?

  「昨シーズンの全日本も、『久々に一緒に出られる』と思っていたのですが、羽生選手が出られなくて。今回も、『久しぶりだな』とワクワクしていたので(欠場は)残念でしたけど、自分のことにしっかり集中して、頑張ろうと思いました」

 (2)山本草太君(70頁)

 ――(好きで観ている)スケートの動画は、山本選手の好きな羽生結弦選手の演技を?

  「特定の選手というよりも、良かった演技をすごく観ています」

 ――最近のお気に入りの演技は?

  「羽生選手の昨シーズンの世界選手権のフリー!めっちゃ良かったです!羽生選手に会えたら伝えたいんですけど、機会がなくてなかなか言えないので、伝わればいいんですけど。ステップがすごくきれいで。ライブ放送で観ていたんですけど、本当にカッコいいなと思いました

 →→ヘルシンキのホプレガの「ステップ」を見ているというのは、興味深いですね。ジャンプ練習を制限している時期だからこそ、そういう部分に注目したのでしょうね。私も後で、ホプレガのステップを見てみることにします。

 (3)壷井達也君(88~89頁)

 ――以前、どの選手のトリプルアクセルが好きかをお聞きしたとき、羽生結弦選手の名前を挙げていましたね。どんな点を参考にしているのですか?

  「跳ぶ前にしっかりと力を溜めて、それが身体に伝わって力強さが出て、しっかり回りきって降りているところです。自分はまだ力を溜めてポンと放つ動作ができていないので、そのイメージを大切に練習していきたいです」

 →→もはや「憧れの存在」という感じではなく、いかに羽生君の技術を自分のモノにするかという、具体的な取り組みを明かしてくれていますね。須本君の次は彼ですから、3Aをきっちり固めて、来季大暴れしてくれるのが楽しみです。

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 (4)西山真瑚君(95頁)

 ――今季からカナダのクリケットクラブに拠点を移されたそうですね。

  「はい、今年の1月から行っています。向こうでは知り合いの方のお宅にホームステイさせてもらっています。英語は練習では困らないようにはなってきました」

 ――行こうと思った理由は?

  「一番大きいキッカケは、羽生結弦選手やハビエル・フェルナンデス選手みたいに上手になりたいと思ったことです。あとは、向こうの練習の仕方やスタイルを学びたいと思って。ちょうど今年から高校生なので、そういう環境でできる学校に移って、本格的に向こうで練習できるようにしました」

 ――羽生選手と一緒に練習することもあるんですか?

  「はい。同じセッションの時間に練習させていただいています。フェルナンデス選手や韓国の(チャ・)ジュンファン君たちと一緒に練習させていただいているので、すごく刺激になっています」

 ――羽生選手からアドバイスされたりすることも?

  「試合前の気持ちのコントロールの仕方とか、いろいろアドバイスをもらっています」

 ――心に残っていることは?

  「いっぱい良いことを言ってもらっているので、ひとつに絞れないんですけど……でも、『スケーティングが上手』っていつも褒めてくださるので、それはすごく嬉しいです。ただ、『ジャンプがね……』って(苦笑)。そこが僕の課題なので(苦笑)。『ちょっとこうしたらいいんじゃない?』とか、ジャンプのアドバイスももらったりするのですごくありがたいです」

 ――今季のフリープログラムも素敵ですが曲を選んだ理由は?

  「羽生選手が世界ジュニアで優勝したときにこの曲(『パガニーニの主題による狂詩曲』)を使っていて、『いいな』って思って、ずっと使いたかったんです。今回、振り付けのデイビッド(・ウィルソン)先生がいろいろな曲をもってきてくれた中にこの曲があったので、選びました」

 →→引用部分は全体の3分の2ぐらいです。「知られざるゆづの姿」がギュッと詰まっていて、これはなかなか貴重です。本書をご近所で見かけたら、この西山君のインタと、昨日ご紹介した城田監督の部分は全文読んでおいてもいいと思います。

 (5)三浦佳生君(120頁、全日本ノービスA・優勝)

 ――都築先生の門下生というと羽生結弦選手がいますが、羽生選手のノービス時代とご自身を比べたりすることはありますか?

  「もちろんあります。羽生選手がノービスの頃から上手かったのは知っていますし、その羽生選手を超えるような演技がしたいと思って、この全日本ノービスまで整えてきました」

 →→先日のMOIにも出演していましたね。都築門下生は、女子の青木さんと川畑さんも含めて、期待の若手が育っていますね。

 (6)佐藤光君(121頁、全日本ノービスB・2位)

 ――スケートを始めたきっかけは?

  「羽生結弦選手に会ったからです。宮城で練習に通っていたときに会いました」

 ――羽生選手は何か言っていましたか?

  「そのときは3歳だったので話はしていません」

 ――今は西宮で練習されているんですね。

  「震災があったので(宮城から)富山に行って、そのあと(西宮に)来ました」

 (7)本田大翔君(121頁、全日本ノービスB・3位)

 ――スケートを始めたきっかけは?

  「1年生の終わりくらいに、羽生選手の『花は咲く』を観てやりたいとおもいました」

 ――本田選手は仙台出身ですよね。生で観たのですか?

  「いえ、テレビで観ました」

 ――将来はどんな選手になりたいですか?

  「羽生選手のように強くなっていきたいです」

 →→佐藤光(ひかり)選手と本田大翔(ひろと)選手は、今回の記事で初めて知りましたが、やはり、ゆづの影響を受けた子どもたちが続々と出てきました。本田君は仙台FSC所属ですから、佐藤駿君の後輩ですね。

 今後の成長・活躍が楽しみですね!私も注目していきたいと思います。
 
 では、また明日!

 Jun

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 2017年12月21日発売。クワドラプルのバックナンバーのレビューは「こちら」。

 今日は、「城田憲子監督が語る 羽生結弦」(18~19頁)に集中します。一読して思ったのは、

  すでに情報戦は始まっている!

 ということでした。全日本が終わってから、「羽生・宇野の直接対決煽り」的な報道が続いていて、これに嫌悪感を持たれているゆづファンの方も大勢いらっしゃると思います。

 フィギュアスケートは対人スポーツではないし、選手が「あいつには負けねぇ」的な発言をする必要もありません。しかし、大会に出れば順位はつきますし、しかも4年に一度のオリンピックは記録よりも勝ち負けがより重視されるわけで、チームとしてはライバル選手の動向を分析するのは至極当然の話です。

 もし羽生君が、ケガもなく、4Lzもビシバシ跳びまくって、今季負けなしという状態であれば、ライバルなど関係なく、自身のコンディションを整えて、最高難度の構成を練習通りに試合でやれば金メダル間違いなしでしょう。

 ところが、NHK杯の怪我により、おそらく実戦復帰は平昌五輪の団体戦で、しかも、4Lzを回避する必要もあるかもしれない。メダルを争うライバル、すなわち、それはほぼネイサンと宇野選手に限られますが、この両選手がどのような状態であるかを正確に分析したうえで、「勝てる構成」をひねり出さないといけません。

 前置きが長くなりましたが、なぜ「情報戦」と私が感じたかというと、城田監督の以下の発言にあります。

  「彼(羽生)のジャンプのクオリティはどれも高いので、足の具合や体調の良し悪しによっては、2種類の4回転を確実に跳び、GOEを稼ぐ戦い方も有効だと思います。スケーティングスキル、要素のつなぎ、身のこなし、振り付けどおりに滑る力、音楽の解釈など、彼のスケートの土台は世界のトップにありますから、2種類の4回転で戦ったとしても頂点に立つことは十分可能です

  「オータムクラシックであれだけの点数を獲得し、スケートの技術を認められ、かつ演技力でも高い評価を受けたことは、彼の自信になったでしょう。また、ショートで高い点数を獲得できればフリーに余裕が生まれます。そこで、自分の体調に合わせて難易度の高いジャンプを少しずつ入れていけば、最高の結果が得られるのではないかと思っています

 これは興味深い。「2種類で戦ったとしても、勝てる」と言っておきながら、「2種類だけで戦いますよ」とは言っていない。

 ところで、全日本が終わった翌日、25日の日テレ「スッキリ」で、居酒屋佐野さんが「これだけ4回転の種類や本数を増やす選手が出てきても、2種類だけで羽生君が出した330点を、誰も超えていないんです!」と噛み締めるように力説していて、おかしいなぁこの人・・・どうしちゃったの?と首をひねりながら番組を見ていました。

 城田さんといえば、荒川さんがトリノで金を獲るにあたっての「あの采配ぶり」(ジュエルズ7号参照)は恐るべき内容でした。現在、読売新聞にコラムを持っているし、読売グループとのつながりは間違いなくあるはず。「news every.」がたまに羽生君の密着映像を蔵出しできるのも、城田さんの「許可」あってのものでしょうし、「マガジン」の座談会には報知の女性記者(髙木恵さん)がいたなぁ・・・と。

 「2種類で勝てる」キャンペーンで、ネイサン陣営・宇野陣営を油断させようとしているのか。しかし、一方で「2種類とは限らない」とも発言することで、いくらPCSが伸びてきたとはいえ、「クワドの本数・種類を維持する」という選択肢を、両陣営は捨てきれない。

 ネイサンはともかく、宇野選手のここ数試合の「ジャンプ構成の混乱ぶり」を横目に、羽生陣営は今後どういう情報を出してくるのか。特に、読売、日テレ、報知発のニュースは注目ですね。

 羽生君の身体は2月までには確実に戻ると、私は信じています。ただ、どのクワドを跳ぶのか、それがいつから跳べているか、というような情報がいつ明かされるのか。そもそも、今月の「小出し」の件でも象徴されるように、スケ連の現体制がまったく信用できないことを考えると、スケ連用にはウソの情報を流すことだってありえますよ。

 もちろん、城田さんの記事はこんな話ばかりではありません。我々ファンに向けてこう語りかけています。

  「羽生は今、休養をしていますが、身体が整ってさえいれば絶対にできる力がありますので、今後はさらにチーム一丸となって彼の身体の充実をはかる努力をしていきたいと思います。彼自身の『平昌オリンピックで必ず金メダルを獲る』という強い意志は固いですし、ファンの皆様の期待に応えられるように私たちも全力でサポートしていくつもりです」

  「皆さまには私とともに、彼が氷に立つ姿を思い描いて、待ち続けることをお願いしたいと思います。そして、彼がいざ試合会場の氷に足を踏み入れるときには、温かい拍手で迎えてほしいと思っています。彼の背中を声援で押してください。それが一番の力になると思います。その拍手が彼の耳に届いたら、勇気も湧いてくるでしょう。そのパワーを必ず自分の力に変えてくれると思います」



 城田さんの本が来月の18日に発売されます。章立てを見ただけでも、ブライアンの本とは違った「新情報」が出てくることは間違いなさそうです。こちらも、楽しみですね。

 では、また明日!

 Jun

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 全日本の観戦記で少し空きましたが、キスクラの続きです。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 ご紹介を「温存」した甲斐のある、山本草太君のインタ(62~65頁)をたっぷりと。冒頭の書き出しを読む限り、取材日は12月8日で、名古屋のファイナル開催時に邦和で行われたようです。

 (1)骨折から練習再開まで
 
 最初に骨折したのは、16年の世界ジュニアの直前。怪我後、「嫌いだったトレーニングに真面目に取り組む」中で、同年の夏と秋に足を痛めます。そこから、「リハビリをあまりやらなくなり・・・氷の上に一切乗らなくなった」とのこと。この経緯を見ても、練習再開時期が早すぎたことが、復帰時期を遅らせたようです。

 16年秋の怪我後、リンクに行ったのが、17年5月。そこからの練習は、「今日はこういう調子なので、こういう練習をする」と、先生と練習内容を毎日相談して、慎重にトレーニングを積んできた、という話です。

 (2)長久保コーチの退任

 9月にコーチを退任した長久保先生については、「いつか帰ってくるんじゃないか」という気持ちがどこかにあり、連絡したほうがいいのか、連絡したら返事はいただけるのか、色々と考えて、結局まだ連絡はできていない、とのこと。

 「選手よりリンクにいる時間が長いんじゃないかというぐらい熱心で、本当にスケートが好きな人」と草太君も語っています。私もそんな気がしますね。

 (3)プログラムについて



 SP「Anthem」(鈴木明子振付)

  「今でも『難しい』と思いながら滑っています。ステップで次の動作に移りづらかったり…。明子さんはすごく簡単そうに滑るので、自分のレベルがまだまだ足りてないと実感しています(笑)。少しずつスムーズにステップが踏めるようになってきましたし、表現したいことができるようになってきたところです。曲調が最初はゆったりで後半から盛り上がるので、スピードを上げてメリハリをつけるようにしたいです

 →→どちらかというと、SPの方が私は好きですね。草太君の言う、「後半から盛り上がる」ところからは、現地スタンドで見ていた私は、どうやったら泣かずにいられるかという「努力」を強いられた、大きな起伏のある曲です。

 明子さんの「模範演技」を見て「まだまだ足りない」と、向上心と目的意識を持ってトレーニングを重ねてきたからこそ、ステップであれだけ場内全体を感動させられたのでしょう。

 正直言って、「ジャンプの人」というイメージが強かったので、全日本の演技は嬉しい驚きでした。改めて動画で見ても、終盤のイーグルから拍手が鳴りやまないですね。

 そしておそらくは、このSPの時の「客層」の内訳は、最終日の代表発表時にいた人たちと同等・同比率と言ってもいいんじゃないでしょうか。



 フリー「ジキル&ハイド」(宮本賢二振付)

  「前のプログラムも賢二先生の振り付けだったので、少し慣れた感じがあって、自分らしい演技がしやすいです。スピンやステップ、スケーティングでは世界で戦えるレベルでやらなければと意識しています。『あとはジャンプだけだね』と言われるくらいに。ショートもフリーも体力的にキツイです。やはり体力がなくなっているなと実感していますが、(全日本は)気合で乗り切ります!(笑)」

 →→全日本では、しっかり最後までスタミナも切れずに、滑り切った、やり切ったように、上から見ていて思いました。もうすでに、「あとはジャンプだけ」というレベルに達している思います。

 本人も「18-19シーズンは、4回転ジャンプやトリプルアクセルに挑戦したい」と語っているので、その日を楽しみに待ちたいです。

 (4)ゆづへの思い

  「ほかの選手も言っていますが、羽生結弦選手と一緒に試合ができたらうれしいです。僕はまだまだ“一緒に戦う”というレベルではないですが、演技を見ていろいろと学びたいなと思います。ケガをしてしまったので、羽生選手が本当に(全日本に)出場できるのかはわかりませんが…」

  「僕もケガをしましたが『僕よりもいろんなことを乗り越えて、トップで戦っている羽生選手だから、きっと大丈夫じゃないかな』と思っている部分があります。出場はしてほしいけど、無理だけはしてほしくない。これはみんなそうだと思います。何よりも、平昌冬季オリンピックに調子を合わせてほしいです」

 以前ブログでもご紹介した、「フィギュア男子ビジュアルブック」という雑誌を本棚から取り出してみました。16年3月28日に発売されたものなので、草太君の部分を、ベタっと貼ってみます。

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 テキスト部分は読めると思います。取材時はまだ怪我する前なんですが、この本が出た時は、もう怪我してるんだよなぁ・・・と。

 「羽生選手と平昌に!」という文言は、ゆづファンならだれもが嬉しく思うわけですが、当時この意気込みなら、焦って練習はじめちゃうわけかと。

 私は、このビジュアルブック発売時の草太君の発言と、今回のキスクラでのインタを読み比べてみて、内面的にも大きく成長したのだなと実感します。

 羽生君に対して「(自分よりも)いろんなことを乗り越えてきたから大丈夫」と謙虚でありつつも、「無理だけはしてほしくない」と、まさに自身の経験から「率直な気持ち」も語っています。

 その経験したものすべてが全日本での演技に込められていて、だから私たちも心から感動できたのでしょう。・・・こうやって、文字をタイプしていたら、現地で目撃したものが思い返されてやばい・・・(涙)。


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 話題をかえて、朝日新聞のトップページから飛べる、「SPIN THE DREAM」について。これが、思った以上にしっかりした内容です。

 単にウェブデザインが美しいというだけでなく、都築コーチのインタビュー動画が「2017年11月19日」とあって、最新の内容も含みつつ、羽生君の「2013年8月30日」の音声インタもあったり、内容部分も要チェックです。

 ひとつリクエストするならば、「日本フィギュア史を彩る人々」という人物相関図で、中野園子コーチと長久保先生も「結んで」ほしかったですね。「新松戸にいた頃、家によく泊まりにきていた。・・・月末にお金がなくなると僕のところに来る。ここに来れば、無料で滑れる、食事にもありつけるって」(Life Vol.11, 65頁)と長久保先生が語っているので、ぜひデザイナーさんに頼んでレイアウトをいじってもらいたい所。

 では、また明日!

 Jun

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