16mori

 本企画のバックナンバーは「こちら」で。

 さて、全日本からワールドまでの間、羽生君はどう過ごしていたのか。『300点伝説』は、この期間の羽生君のケガの状態に関する言及が無いので、有益な情報はゼロ。『王者のメソッド』は、15年GPFまでの本なので、こちらも使えません。

 すると、まずは、『蒼い炎II』ということになります。「バラ1応援企画(14)(15)」でも、「全日本の後、どう過ごしていたのか」という部分を同書から拾いましたが、以下に簡単にまとめておきます。

 まず、全日本が終わったのが2015年12月27日(羽生君の演技は、25・26日)。28日に恒例の「メダリスト・オン・アイス」へ。



 全日本後に10日休んで、「NHK杯フィギュアスペシャルエキシビション(in 盛岡)」(1月9日、2公演)に出て、「ニューイヤーオンアイス(in 大阪)」(1月16日・17日)にも出演(大阪では「The Final Time Traveler」を演じています。動画はデイリーで「こちら」)。

 正直言うと、五輪シーズンでもないんだから、「全日本から全部休んで、ワールドに集中で良かったのに!」と、ついこの間まで思っていました。

 ただ、いま記事を書きながら上記の「アイスショー」のリンクを貼っていると、NHKのスペシャルショーも「東日本大震災5年 明日へ支えあおう」という主旨で盛岡開催ですから、これ、休めるわけないかぁ・・・と。

 たしかに、羽生君が出ると出ないとでは、今年のFaOIでも明らかなように、アイスショーへの注目度もチケットの売れ行きもはっきり違いますし、現在は、この秋のNHK杯のチケットの話題もTwitter上で見かけますね。

 ただ、あくまでも私見ですけども、羽生君に限らず、やっぱり怪我を隠してまで強行出場することを、私は望みません。

 話を戻して、1月中旬の大阪のショーの前には、「病院にも行ってステロイド注射を打ってもらったが、動けないくらい痛く、歩けない状態」。大阪では「トウループを絶対にやらない」という方針で乗り切ります。やはり「Traveler」の演技でも転倒がありました。

 大阪のショーの後、本来は1月末にトロントに戻るつもりが、あまりに足の状態が悪く、経過観察のために日本に滞在して、休んだり練習を再開したり、また休んだりを繰り返します。結局、トロントには2月末に戻ることに。それで、約一カ月の準備期間で、痛みは引かないながらも、ワールドに向けてジャンプの調整を行っていきました。以上が、大体の流れです。

 そして、「Ice Jewels Vol.03」(19~20頁)の中でも、この時期を羽生君は回想しています。

  「・・・かなり痛くて、全日本の前は練習できなかった日もありました。現地(札幌)に入って、治療にも専念しましたが、なかなか改善しきれませんでした。四大陸選手権の出場を辞退したのだから、その間にしっかり治したかったのですが……

 ―― 結果論ですが、全日本の後にスケートを休んでいれば、世界選手権優勝のチャンスも広がったかもしれませんね?

  「休めば治るというものではないですが、体のメンテナンスをやりつつ、4回転トウループを跳ばない期間が必要でした。しかし、メンテナンスをしっかりできなかった。痛みだけでなく、痛みの原因を取り除かなければいけなかったのですが、痛みをとるために何をしなければいけないのか、うまく対処しきれていなかったという気がします

 ―― 世界選手権前のカナダ・トロントでの練習は、足の痛みのために2日やって1日休むというスケジュールだったと聞いています。

  「この方法がベストだと思いました。氷上でやるべきこともたくさんありますが、陸上でしかできないこともあると思います。それを休んでいる間にこなそうと。僕は陸上でしかできないことも大切だと考えています。ジャンプに関しても、スケートに関しても、スピンに関しても、フォームや考え方も大事だと思います。それらの分析をオフの間に行います。それは、自分自身で考えてやります」

  「これが今はものすごく大事で、いろいろなことをノートにとっていますが、やはり分析をした後が一番、調子が良い。だから僕にとっては、その過程が大切だと考えています。それで、2日練習して1日休む、3日練習し1日休むという1週間のスケジュールを守っていましたが、これによってメリハリをつけやすくなりました」

  「また、試合の前には必ず移動があります。国内の試合でも移動のために練習を1日休まないといけません。しかし毎日、毎日、練習をやっていると、休んだ後の対処ができないのです。これまでずっとこのような方法でやってきて、今回のボストンも(移動日の次の)初日の練習はたいへん調子がよかったので、あのまま調子は上がる予定でした。本当は、たぶん上がっていたんです。でも、上がりきらなかった」

 実は、『蒼い炎II』には四大陸の話はまったく出てなくて、このジュエルズを再読して、よく考えたら毎年開催される大会だったわ・・・と冬季アジア大会とごっちゃになっていました。ちなみに、この大会は台湾開催で、男子シングルの日本代表選手として、宇野君、無良君、刑事君が出場しています。

 さて、いまから気が重いですが、次回はワールドのSEIMEIを見ることにしましょう。

 では、また明日!

 Jun

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