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 一昨日昨日に引き続いて、extraのレビューです。

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 まずは、予告通り、ネイサンのインタから。

 ―― プログラムの振付にはシェイリーン・ボーン(SP)とローリー・ニコル(フリー)を起用しました。

  「シェイと一緒にやることにしたのは、アシュリー・ワグナーと練習リンクが同じで、彼女のプログラムで描かれるキャラクターや個性を近くで見ていたからです。ぼくはいつも進歩し続けたいと思っていて、シェイやローリーといった有名なコリオグラファーたちが、ぼくを新しいレベルに導いてくれるんじゃないかと思いました」

  「ローリーのところにまず行ったんですけど、彼女はまず僕を観察することから始めた。ぼくを好き勝手に滑らせて、どんなふうに動き、考えるのかを見ていました。その土台を作ったうえで、ローリーが振付を始めて、それはぼくにとっては最初必ずしも動きやすい振付ではなかったんだけど、全部ハマってからはすごく助けになっています。どうすれば芸術面を伸ばせるか、どうすれば正しい動きができるかということが理解できます。音楽に描かれた意図をすくいあげて、ぼくが演じることのできるストーリーを提示してくれた」

  「それからシェイとの作業は、まったく違う感じになりました。『エッジの効いたプログラムを滑りたい』とシェイに話して、そうしたらシェイが音源をいくつか用意して聴かせてくれました

 →→いったんここで切ります。ネイサンと同じチームのアシュリーは、シェイリーンのプロをよく滑っています。今季のヒプチンとラ・ラ・ランドもそうですし、昨季のエクソジェネシス交響曲もそう。

 wikiをチラっと見てみても、アシュリーは、シェイリーンだけでなく、ジェフやデイヴィッドのプロも滑っていますから、ネイサンも先輩を見習うことになれば、とても楽しみですね。

 ―― 4回転が得意なだけに、技術重視のスケーターのように思われているなと感じることは?

  「だからいろいろなコリオグラファーのところに行ってるんです。これまでの競技生活ではなかなかしっかり見せることができずにいた芸術的な面をより引き出してもらいたくて。4回転に関しては安定して跳べる技術を磨いて、試合のときに体力面でも精神面でもエネルギーを奪われないようにしたい。プログラムを全体的な絵として把握できたら、助けになるだろうと思います」

 ―― フリーの音楽は映画「小さな村の小さなダンサー」」を使用していますが、これは中国から亡命し、欧米で活躍したバレエ・ダンサーを描いた映画です。主人公へのシンパシーはありますか。

  「ぼくはアメリカ生まれで、スケートのために国から出たことはありません。最初にローリーがこの話を聞かせてくれたとき、自分には経験のないこういう人生の物語を想像できるかなと心配でした。でもぼくの両親と話をしたら、若いころに中国からアメリカに移民して、ぼくらきょうだいを育て上げた両親には、完全に理解できるし共感できる物語なんだとわかった

  「それがどれだけ大変なことか、アメリカで基盤を築くためにどんなに多くの努力をしなくてはならないか、両親と話すことで理解を深めることができました。今シーズン、ぼくはそういうことを自分のスケートを通じて表現したいと思います。本を読み、映画を見て、人間的なレベルで共感することができたし、情熱によって人はどれだけ大きなことができるかも感じ取れた。誰だって共感できるテーマだと思うので、これからも理解を深めて、自分のスケートのなかでそれを見せていきたいです



 →→プログラムについて深いレベルで入り込んでくれるスケーターのインタビューは、「読んでよかったなぁ・・・」と心から思えます。

 羽生君は言うに及ばず、今季は「フリーダ」を語る本郷理華ちゃんにも感心しました。たとえフィギュアスケーターであっても、「表現」や「芸術」を語るなら、やはりそれを言葉という形でも提示してほしいなと思います。

 ―― SPの「ネメシス」はとてもモダンな曲ですね。

  「導入部分からビートがよくて最高の曲です。ピアノの音が入ったメロディックなチューンで、ただ音楽に飛び込めばいい感じ。歌詞よりも、音そのものから湧いてくるパッションに従って演じるほうが楽だなと思います。中盤に向かって曲調が変化すると、ぼくももっとリラックスできて、それから最後はヒップホップやコンテンポラリーみたいな感じにエネルギッシュに滑れる。シェイともっと詰めていけば、もっと見せていけると思います



 →→理華ちゃんの「フリーダ」や新葉ちゃんの「スカイフォール」は、シェイリーンから、キャラクター設定について細かく指導されたという話が伝わっていますね。

 一方で、ネイサンに対しては、「音楽重視・楽曲重視」のプログラムをシェイリーンが振り付けたというのは興味深い。上記のように、ローリーのプロの方はメッセージ性の強いものですから、事前にラファから「そういうリクエスト」が行ったのかな?と、いろいろと想像が膨らみます。私がインタビュアーだったら、そういう「対比」のような意図があったのかとか、聞いてみたいですね。

 ―― ラファエル・アルトゥニアンコーチについて聞かせてください。

  「ラフは天才です。ぼくら選手が感じるよりはるか前の段階で問題に気づいてくれるから、そういう人と練習ができるということは本当にありがたいなと思います。試合でできることは練習がすべてなので、ラフが練習で見てくれること、言ってくれることが出るだけ。ジャンプのためのエクササイズも彼独自のもので、プログラムを通して滑っているときにもジャンプの面ですごく助けになっています

 →→一時期、ネイサンがマリーナ・ズエワの所でも練習していた時期があって、そこにパトリックもいるわけですけど、しかし、それはあくまでもスケーティングと表現を見てもらう、ということでした。やはり、ラファはジャンプの指導がメインという感じですね。

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 パトリックは、スケカナでのパフォーマンスとスコアの件で、やや心が折れちゃったのかな・・・と私なんかは想像しているんですが、本誌収録のインタビュー(スケカナEX後)はサバサバした感じで答えています。

 ―― 引退後の予定は?

  「いくつかあって、いまからわくわくしています。ぼくはこのスポーツにお返しをしたいんだ。とくにカナダのフィギュアスケートにね。トロントにはブライアン・オーサーのクリケット・クラブがあり、モントリオールにはアイスダンスのスクールがある。ぼくはバンクーバーのウェストコーストにスクールを作りたい。アウトドアも楽しめる、とても美しいところなんだ。いまリンクが建設中で、エリック・ラドフォードと一緒にできればと思っている。ペア・スクールとシングル・スクールを始めるんだ

 →→けっこう話が具体的です。正直いうと、残念な気持ちの反面、でも、本人がセカンドキャリアについてこれだけポジティブに語っているというのは、素晴らしいです。ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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