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 全日本の観戦記で少し空きましたが、キスクラの続きです。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 ご紹介を「温存」した甲斐のある、山本草太君のインタ(62~65頁)をたっぷりと。冒頭の書き出しを読む限り、取材日は12月8日で、名古屋のファイナル開催時に邦和で行われたようです。

 (1)骨折から練習再開まで
 
 最初に骨折したのは、16年の世界ジュニアの直前。怪我後、「嫌いだったトレーニングに真面目に取り組む」中で、同年の夏と秋に足を痛めます。そこから、「リハビリをあまりやらなくなり・・・氷の上に一切乗らなくなった」とのこと。この経緯を見ても、練習再開時期が早すぎたことが、復帰時期を遅らせたようです。

 16年秋の怪我後、リンクに行ったのが、17年5月。そこからの練習は、「今日はこういう調子なので、こういう練習をする」と、先生と練習内容を毎日相談して、慎重にトレーニングを積んできた、という話です。

 (2)長久保コーチの退任

 9月にコーチを退任した長久保先生については、「いつか帰ってくるんじゃないか」という気持ちがどこかにあり、連絡したほうがいいのか、連絡したら返事はいただけるのか、色々と考えて、結局まだ連絡はできていない、とのこと。

 「選手よりリンクにいる時間が長いんじゃないかというぐらい熱心で、本当にスケートが好きな人」と草太君も語っています。私もそんな気がしますね。

 (3)プログラムについて



 SP「Anthem」(鈴木明子振付)

  「今でも『難しい』と思いながら滑っています。ステップで次の動作に移りづらかったり…。明子さんはすごく簡単そうに滑るので、自分のレベルがまだまだ足りてないと実感しています(笑)。少しずつスムーズにステップが踏めるようになってきましたし、表現したいことができるようになってきたところです。曲調が最初はゆったりで後半から盛り上がるので、スピードを上げてメリハリをつけるようにしたいです

 →→どちらかというと、SPの方が私は好きですね。草太君の言う、「後半から盛り上がる」ところからは、現地スタンドで見ていた私は、どうやったら泣かずにいられるかという「努力」を強いられた、大きな起伏のある曲です。

 明子さんの「模範演技」を見て「まだまだ足りない」と、向上心と目的意識を持ってトレーニングを重ねてきたからこそ、ステップであれだけ場内全体を感動させられたのでしょう。

 正直言って、「ジャンプの人」というイメージが強かったので、全日本の演技は嬉しい驚きでした。改めて動画で見ても、終盤のイーグルから拍手が鳴りやまないですね。

 そしておそらくは、このSPの時の「客層」の内訳は、最終日の代表発表時にいた人たちと同等・同比率と言ってもいいんじゃないでしょうか。



 フリー「ジキル&ハイド」(宮本賢二振付)

  「前のプログラムも賢二先生の振り付けだったので、少し慣れた感じがあって、自分らしい演技がしやすいです。スピンやステップ、スケーティングでは世界で戦えるレベルでやらなければと意識しています。『あとはジャンプだけだね』と言われるくらいに。ショートもフリーも体力的にキツイです。やはり体力がなくなっているなと実感していますが、(全日本は)気合で乗り切ります!(笑)」

 →→全日本では、しっかり最後までスタミナも切れずに、滑り切った、やり切ったように、上から見ていて思いました。もうすでに、「あとはジャンプだけ」というレベルに達している思います。

 本人も「18-19シーズンは、4回転ジャンプやトリプルアクセルに挑戦したい」と語っているので、その日を楽しみに待ちたいです。

 (4)ゆづへの思い

  「ほかの選手も言っていますが、羽生結弦選手と一緒に試合ができたらうれしいです。僕はまだまだ“一緒に戦う”というレベルではないですが、演技を見ていろいろと学びたいなと思います。ケガをしてしまったので、羽生選手が本当に(全日本に)出場できるのかはわかりませんが…」

  「僕もケガをしましたが『僕よりもいろんなことを乗り越えて、トップで戦っている羽生選手だから、きっと大丈夫じゃないかな』と思っている部分があります。出場はしてほしいけど、無理だけはしてほしくない。これはみんなそうだと思います。何よりも、平昌冬季オリンピックに調子を合わせてほしいです」

 以前ブログでもご紹介した、「フィギュア男子ビジュアルブック」という雑誌を本棚から取り出してみました。16年3月28日に発売されたものなので、草太君の部分を、ベタっと貼ってみます。

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 テキスト部分は読めると思います。取材時はまだ怪我する前なんですが、この本が出た時は、もう怪我してるんだよなぁ・・・と。

 「羽生選手と平昌に!」という文言は、ゆづファンならだれもが嬉しく思うわけですが、当時この意気込みなら、焦って練習はじめちゃうわけかと。

 私は、このビジュアルブック発売時の草太君の発言と、今回のキスクラでのインタを読み比べてみて、内面的にも大きく成長したのだなと実感します。

 羽生君に対して「(自分よりも)いろんなことを乗り越えてきたから大丈夫」と謙虚でありつつも、「無理だけはしてほしくない」と、まさに自身の経験から「率直な気持ち」も語っています。

 その経験したものすべてが全日本での演技に込められていて、だから私たちも心から感動できたのでしょう。・・・こうやって、文字をタイプしていたら、現地で目撃したものが思い返されてやばい・・・(涙)。


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 話題をかえて、朝日新聞のトップページから飛べる、「SPIN THE DREAM」について。これが、思った以上にしっかりした内容です。

 単にウェブデザインが美しいというだけでなく、都築コーチのインタビュー動画が「2017年11月19日」とあって、最新の内容も含みつつ、羽生君の「2013年8月30日」の音声インタもあったり、内容部分も要チェックです。

 ひとつリクエストするならば、「日本フィギュア史を彩る人々」という人物相関図で、中野園子コーチと長久保先生も「結んで」ほしかったですね。「新松戸にいた頃、家によく泊まりにきていた。・・・月末にお金がなくなると僕のところに来る。ここに来れば、無料で滑れる、食事にもありつけるって」(Life Vol.11, 65頁)と長久保先生が語っているので、ぜひデザイナーさんに頼んでレイアウトをいじってもらいたい所。

 では、また明日!

 Jun

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