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 昨年末、全日本選手権と日程的に完全にバッティングした形でロシア選手権が行われていました。

 女子シングルは、メドベ欠場により、優勝はザギトワ、2位にソツコワ。メドベの怪我が良くなれば、この3人が五輪に出てくることになりそうです。

 シニアの有力選手についてはYouTubeに動画があるのでチェックしていただくとして、今日は、このブログでも昨年10月から注目してきたコストルナヤを取り上げたいと思います。

 12月26日から4夜連続でJスポーツでロシア選手権の放送があり、女子シングルは29日の放送で、解説に岡部由起子さん、実況に小林千鶴さんでした。

 Jスポでの岡部さんは、けっこう好き嫌いをはっきり言う人という印象で、今大会もソツコワのタノに「美しくない!」とダメ出しする安定ぶりでしたが、並み居るシニア勢を抑えて3位に食い込んだコストルナヤに対しては、ベタ褒めでした。

 以下に、分かる限りで文字起こしをしてみました。この動画では、向こう正面側のロングサイド(右エリア)に、エテリコーチ、デュダコフコーチ、振付師のグレイヘンガウスが陣取っています。こんな感じで弟子の演技を見ているのか・・・と、なかなか見られない光景です。特に、グレイヘンガウスの動きは、サッカーの監督みたいです(笑)。



 K:「才能のある選手ですよね」 O:「そうですね」

 (0:49)→→ O:「こういった辺りですよね。このトランジションに工夫が本当にありますよね」

  (1:00)→→ O:「この(スピンの)スピードの速いこと!」

 (1:50)→→ O:「特にエテリ組といいますか、ロシアの選手なんですけれど、ステップのエッジワークですね。エッジワークが素晴らしいんですけども、どういった練習を普段やっているのかなと思いますね

 (2:18)→→ O:「この(3F+3Tの)コンビネーションなんですけれども、ステップから入っていってるという。本当にもう、できることは、点数を高くするためには全てのことをやっているのが、エテリ組の特徴と言えると思います

 (2:45)→→ O:「イナバウアーからの2A。そして降りた後も工夫がありますね」

 K:「本当に全てのものが素晴らしかったですね」 O:「高得点につながる、しかも一つひとつのエレメンツに質の高いものがあるということで、グランプリファイナルに来たロシアの女の子たちは、まだ背も小さいんですよ。でも本当に見事ですね」 K:「初出場です。昨年は国内ジュニアで16位だった選手です」 O:「目覚ましい成長なんですね」

 (リプレーの3F+3T)→→ O:「一つ目も、二つ目のジャンプも高さは十分にありましたし、二つ目は両手を上に挙げているという。力強さがあるんですよね。その辺りが本当に素晴らしいと思います」

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 O:「そして、決して若い女の子が滑る曲ではないんですけれども、表現をしてくる辺りというのが・・・間に入っても、本当に小さいんですね」 K:「146cmと発表されています。でも、演技は大きくて立派でしたね」



 (0:18)→→ O:「最初はコンビネーションスピンです。回転速度も速いですし、一つひとつのポジションが洗練されています。やはりスピンは、回転速度が速いと見ごたえがありますね

 (1:25)→→O:「まだ小さいんですけど、エッジワークも本当にいいものを持っていますね」

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 O:「とても14歳には思えないですね。もう本当に素晴らしいですね。あの、何が素晴らしいかと言いますと、滑りもいいんですよ。ジャンプもスピンももちろんいいんですけど、とても音感がいいんだと思います。一つひとつの音に、あらゆる動きを合わせることが出来ているんですね。小さな音にも合わせて、滑っていってるんですね。その辺りっていうのは、この年齢でここまでできるというのは、これからどうなっちゃうんだろう」

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 K:「美しいですね。あの指の動かし方も」 O:「そうなんです。どこを取っても、とても14歳の演技には見えないですね。どういったトレーニングをすると、こういう風になれるんでしょうか」

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 K:「でも、素敵な選手ですね」 O:「そうですね。目の色も特徴があって、エキゾチックな雰囲気を持った選手ですね」

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 O:「でも、コーチたちは、まだもっと点数を欲しかったって、顔をしていますね。本当に素晴らしい選手です。これからが楽しみですね」

 →→エテリコーチの右手に私は目が行きました。まるで、猫の頭皮をムニムニとマッサージする飼い主さんのように、コストルナヤの肩を触っていました。そういえば、キスクラで、派手なハグとか、キスとか、いわゆる「ロシア人的な感情表現」をエテリコーチも、サブの二人もしないですね。日頃から、弟子たちとの間で一定の距離感を線引きして、コーチングをしているのかもしれません。

 このような、コーチと弟子の関係を見ていても、懸念されている体型変化の問題も、このチームならクリアしてくれるんじゃないか?と期待しています。



 エキシビでは、衣装の通り、SP「アディオス・ノニーノ」。2本目のジャンプで転倒しているんですが、それもそのはず、SPでここは単発の3Lzなのを、コンビネーションにしています。

 震災のあった年の羽生君は、アイスショーを練習替わりにしていましたが、エキシビを競技用のプロよりも難しい構成にして「練習の場」にするというのも、なかなかなもんですね。

 日本からも女子は優秀なスケーターが出てきていますが、JGPやファイナルから感じるのは、技術的にまだロシア勢にかなり先を行かれているということです。じゃ、紀平さんのように3Aを跳べなきゃ戦えないのか?というと、エテリコーチに言わせれば、「3Aやクワドは(ロシアでも)全ての子が跳べるわけではないし、させていない」とのこと。

 日本ではすぐに3Aの話になりがちですが、そうではなく、坂本さんのように「SPでの全ジャンプ後半化」に取り組んだり、他にも、タノを入れたり、スピンやステップのレベルを絶対に取りこぼさないとか、まだまだできることはたくさんある。全日本の女子シングルを見ていると、これだけロシアの女子が強いのに、あまりそこから「吸収」していないというのは意外であり、ややガッカリした点でした。

 そういえば、Jスポの解説を聞いていて、小林さんも岡部さんも、当たり前のように「エテリ組」と呼んでいたは驚きました。こりゃ、放送では言わなくとも、濱田組とか言ってそう・・・。

 では、また明日!

 Jun

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