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 2018年2月9日発売。Lifeのバックナンバーは「こちら」で。

 団体戦の2日目まで一日空くので、今の内に雑誌のご紹介をします。実は、「Trace on Ice」という雑誌も購入済なんですが、そちらの方は、一言でいって「ザ・青嶋本」という作りで、このデリケートな時期に取り上げるのは読者の皆様に申し訳ないので、しばらく封印したいと思います。

 ただ、一点だけ面白い記述がありました。「ジャッジ福留富枝が語る羽生結弦」というインタビュー記事(テキストは青嶋ひろの氏)で、SEIMEI再登板についてこう答えています(52~53頁)。

  「一方で少し残念だと感じるのは、フリープログラムの『SEIMEI』。日本人のお客さんにはわかる良さがあると思うのですが、海外のジャッジには『私はちょっと、このプログラムはわからない』と言われることが多いのです。「うわあ、素敵!」とは、なかなか言ってもらえない。他のシーズンにチャレンジするにはいいプログラムでしょうが、やはり今年は、オリンピックシーズン。日本人が素敵だと思える以上のプログラムを滑ってほしかったな、と少し思います。でも、『SEIMEI』でも音と動きはぴたりと合っていますし、ジャンプもきれいに入ります。羽生選手ですから、点数はしっかり出ると思いますが」

 彼女が平昌五輪のジャッジじゃなくて本当に良かったですよ(笑)。

 ちなみに、「Ms.Tomie Fukudome」でググってみると、今季もバリバリ活動していて、目についた所では、17年の国別対抗戦で男子のSP・フリーを担当。後半に3クワドを決めたこの試合のホプレガのPCS「音楽の解釈」に、「10.00」をつけています(J7)。

 「海外のジャッジには・・・」ではなく、あなたご自身の好みなのでは?という気もしますが、ホプレガを評価してくれているのは、決して悪い気はしません。他にも色々と語っているので、機会があれば、残りもご紹介します。

 さて、ライフについて軽めに。羽生君関連は、「PLAYBACK全日本選手権 羽生結弦」(44~60頁)のみです。

 こんな企画、別の雑誌になかったっけ?とウチの本棚をチェックしてみると、すぐに見つかりました。昨年12月下旬に発売された「キスクラ全日本特集号」の、「羽生結弦・革進の全日本」ですよ。

 写真のボリューム自体は本誌の方が上で、基本構成は見開き2ページで1年分(右ページにSPのショット1枚、左ページにフリーのショット1枚)ですが、11年のロミジュリは3ページ使われています。

 ただ、過去のシーズンの写真の振り返りというと、皆さんお持ちの「通信」や「FIGURE SKATERS」で膨大な量を把握されているはずで、このためにわざわざ・・・という気はします。書店で見かけたら、立ち読みしてみてもいいかもしれません。

 さて、ここからは「私の趣味の世界」です。本邦初、アリョーナ・コストルナヤちゃんのインタ(96~97頁)がついに登場しました。

 現在14歳で、シニアに上がるのは2019-2020シーズンからになりますが、技術・表現力・ビジュアル、全てを兼ね備えた女子選手として、私が最も将来を期待しているスケーターです。

 昨年10月のJGPポーランドでの優勝(197.91)で衝撃の国際デビューを果たし、JGPイタリアで2位(192.15)、名古屋のJGPファイナルで2位(204.58)。

 その後も、ロシアナショナルで3位(216.57)、ロシアジュニアナショナルで2位(211.51)と着実にスコアを伸ばしています。もちろん、今年3月の世界ジュニア(ブルガリア)にも出てくることになっていて、紀平梨花ちゃんと闘うことになりますね。

 以下のインタは、昨年12月のJGPファイナルの際に行われたものです。

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 ―― ファイナルで2位という結果はいかがですか?

  「2位というのは普通ですね。1位は勝ったという気持ちになりますし、最強の選手という感じがします。2位だとミスがあったり、誰かに負けたりしたということです。1位か、それ以外という意識しかありません

 ―― シニアの試合は見ましたか?

  「見ました。シニアの試合を見ている時は、誰かから見習いたいなとか思うことはあります。できるかどうかは別として、吸収できることはしたいないと思って見ているんです

 ―― 印象に残った選手はいますか?

  「みなさん素晴らしい演技を見せてくれて、スピンが素晴らしかったり、滑りが美しかったりして、それぞれの選手が印象深かったです

 ―― あなたはジュニア選手では技術と表現のバランスが素晴らしいと思うのですが、それは音楽をよく感じて滑っているからですか?

  「そうですね。それに、プログラムを作る時に一つ一つコーチからこのエレメンツはどう見せるかを教えてもらっているので、できているのだと思います」

 ―― 今シーズンはあなたにとって変化はありましたか?

  「これといった変化は特にないです。私自身も今まで通り、謙虚な態度でいたいと思っています。鼻高々にはなりたくないですね(笑)」

 ―― ロシア選手権は激戦になりそうですが、意気込みを教えてください。

  「いつもと変わらず、目標を持ってそれを果たす。それがすべてです。初めてのシニアの国内選手権なので楽しみです」

 ―― 緊張すると思いますか?

  「しないと思います。プログラムの直前やウォームアップの時に緊張することはあるんですけど、最初のポーズを取った時にそれは不思議と消えるんです」

 ―― プログラムの途中で集中力がなくなることはありますか?

  「いえ、それは毎日ノーミスを目指してやっているので、集中を切らさないような練習はできていると思います。でも、途中で転んで切れてしまうこともあるんですけど、そういう時はジャンプを跳ぶ前から集中できていないことが多いですね」

 ―― あなたは自分のことをとても良く分析できていますね。

  「エテリコーチがいつも教えてくれるので。(移籍してから)わずかの間に、多くのことを教えてくれました」

 ―― これまではそこまで考えたりしていなかった?

  「そうですね。前は緊張感も自信もあまりなかったんですけど、エテリコーチの下に移籍してからは自信がつきました」

 ―― エテリコーチの指導の秘密を教えてください。

  「エテリコーチのグループは、氷上ではやることをきっちりやらなくてはいけません。どこか痛いとか、できないとか、そういう言い訳も氷の上に乗ったらできません。氷の上で最後までしっかりやれる、やる気のある選手しかいません

 ―― エテリコーチの性格で憧れるところはどんなところですか?

  「その場の空気を、言葉がなくても盛り上げることができるのがすごいと思います。雰囲気だけでモチベーションを上げてくれるんです。あと、冗談もうまいんですよ

 ―― スケートを始めたのはいつから?

  「4歳です。小さい頃は転ぶのが下手で、いつも転ぶと頭を打ったりして気を失うこともあったんです。なので、何かスポーツをして身体を使う訓練をした方がいいということになったんです」

 ―― 将来の夢はなんですか?

  「将来は外科の医師になりたいです。神経外科医です。でも、遠い未来のことよりも毎日を大事に生きることが大切だと思っています」

 ―― 困難を選ぶことが好きですか?

  「そうですね(笑)。最初から簡単なことは面白くないです

 ―― なぜ神経外科医に?

  「母と『グレイズアナトミー』というドラマを見たのがきっかけです」

 ―― 一番近い未来の目標は何ですか?

  「世界ジュニアで優勝することです」

 ―― 日本は初めてですよね?

  「はい。いろいろなものがあって、とても楽しいです!」

 →→これを読んだ時に、誰が頭に浮かんだかというと、将棋の藤井聡太五段でした。勝ちへのこだわりがあり、でも謙虚であり、そして、「誰を目標にしている、誰を越えたい」というような具体的な人物名を口にしない、という3点です。

 藤井五段の将棋も、「とても中学生には思えない。老獪で慎重で、ミスが少ない」と、プロ棋士が評しているのですが、コストルナヤのあの成熟した演技も、こういうコメントと表裏一体なのだなと感じます。

 そうなると、振付師のグレイヘンガウスとエテリも、彼女の性格を見て、このプログラムを用意したような気がします。



 ブログで紹介し忘れていたんですが、欧州選手権のEXに彼女が呼ばれていて、今季SPの「アディオス・ノニーノ」を披露していました。

 試合の時のジャンプ構成は、3F+3T 3Lz 2A(全後半)なんですが、EXでは、3Lzにも3Tをつけています。ロシア選手権のEXでは3Lzの後の3Tで転倒しましたが、今回は見事に成功。おそらく日頃から、どちらにも3Tをつけられるように練習しているのだと思います。上の動画では、タラソワさんの「ブラーボ!ブラーボ!」も聞けます。

 いろいろと騒がしいと、私もつい、まとめサイトとか掲示板を見てしまうんですが、やっぱり、質の高い、良いものを見るのが精神衛生上いちばんですね。

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 明日は団体戦の2日目をレビューしたいと思います。試合の合間に少しずつこちらの雑誌・書籍もご紹介できたらと思います。
 
 では、また明日!

 Jun

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