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 2018年3月5日発売。AERAのバックナンバーは「こちら」で。

 今回も蜷川実花さん撮影の羽生君の写真はありませんが(もう未発表分も残っていないのかも)、この表紙の吉田鋼太郎さんの写真は蜷川さんによるものです。

 さて、羽生君の記事(42~43頁)ですが、写真は4枚収録されていて、帰国時に成田空港でファンに迎えられる様子、ANAの金メダル報告会、EXでのスワン、EX後ミーシャ&メドベと、というショットです。

 テキストは、フィギュアスケートにあまり詳しくない「有識者」に、「羽生結弦とはどんな人物?」をテーマに、自由にコメントしてもらい、それを紹介したもの。2つ取り上げてみます。

 (1)「ここまで万人に応援されるアスリートはまれ」

 野球やサッカーなど1000人以上のアスリートのメンタルコーチをしてきたという鈴木颯人氏が、そう評しています。

  「多くの人に応援されるキャラクターかどうかが、アスリートしての成長を大きく左右する。いくら実力があっても、人間性が備わっていないアスリートには早晩限界が来て、やがて消えていく。応援は時に重圧になるが、羽生選手はそれを自分への追い風に変え、66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた。・・・プレッシャーもあったはずなのに、それを一切見せない。結果を出した自分を素直にほめ、純粋にスケートを楽しむために次の目標(4A挑戦)を口にする。異次元のメンタルの持ち主だと思います」

 →→アンチの活動なんてごくごく一部で、世間の羽生君への評価は、やはり「万人に応援されるアスリート」なんですよね。

 この方が「キャラクターの重要性」ということをおっしゃるので、そこからインスピレーションを受けて付け加えるなら、「発言や行動にも細心の注意を払う」という点もあるんじゃにないかと。

 帰国後の会見では、どこからどんな変化球が飛んできても、誠実に受け答えしていましたよね。とくに、「プーさんが現金だったらと思いませんか?」というゲスな質問も、すでに大金を費やして現地観戦してくれているファンへの感謝とともに、会場に来れないファンに対しても同様に感謝をするという、実にクレバーで温かみのある返しをしていました。

 さらに行動面でも、EX後のザギちゃんとの写真撮影で身体に手を触れない配慮を見て、さすが、女性だらけの競技で生きるための慎重さ・緊張感をつねに持っているのだなぁと感心しました。

 好感度の高いアスリートや芸能人というのは、記者のバカな質問に対して、「おまえバカじゃないの?」と相手に感じさせない返しをするのも、大事かなと思っています。

 例えば、これが実に巧いのが藤井聡太六段で、日にちが変わりそうな時間に終局した大激闘の直後、スポーツ紙の記者から、「バレンタインチョコは何個もらいましたか?」的なアホな質問が来ても、「いえいえ、まったく縁はありません。でも、注目していただけるのは嬉しいです」と、曖昧な返しをします。で、こういうバカな質問をする記者というのは大して意味の無いものをただ投げているだけなので、「ありがとうございました」と、簡単に引き下がってしまうんですね。

 中学生相手にこの大人は何やってんの?と思うんですが、少しでもバカにするような態度を見せると何を書かれるか分からない世界ですから、そこは常に気をつけているんだと思います。

 (2)「少女漫画に登場する『永遠の少年』」

 明治大学の藤本由香里教授が、こう語っていますね。

  「羽生選手の鍛錬の末の『透明』な精神が、多くの女性ファンを魅了する要素になっている。・・・ファンタジー漫画の金字塔『ポーの一族』で描かれる、決して老いない吸血鬼の少年のように、羽生選手には人々を異世界へといざなう魅力がある。・・・フリーで演じた『SEIMEI』も非現実感のあるプログラムで、羽生選手からは、この世を超えていこうとする美しさを感じます」

 で、藤本教授の話を編集者が、次のように敷衍しています。

  「度重なるけがや病気など、次々に襲いかかる苦難を乗り越えて成長する姿も、少女漫画の主人公と重なる。ライバルとの試合の様子が躍動感豊かに描かれる少年漫画ではない。内面に問いかけ、自らの限界に挑み続ける1970~80年代『エースをねらえ!』や『アラベスク』のような、モノローグの多い漫画だ。登場人物の向上心が際立つこの時期の漫画と共に子ども時代を過ごしたのが、いまの40代以上の女性たち。この層に羽生ファンが多いのもうなずける」

 →→私は少女漫画はまったく読まないので、そのような視点について論評はできませんが、以前どこかに書きましたけど、羽生結弦という人ほど少年漫画的(もっと言うと少年ジャンプ的)な熱い魂を持つアスリートって、なかなか希少だと思っています。

 自分の成長に対してストイックで、ライバルが強ければ強いほど燃える男。キャラは違いますが、ドラゴンボールの悟空に通じるものがある。そして、激闘を終えた後のライバルは(全員ではないですが)天津飯とかピッコロとかベジータとか、仲間になってしまう。

 ただ、ジャンプの主人公ってストイックでハードボイルド一辺倒なキャラ設定が多くて、北斗の拳のケンシロウとか男塾の剣桃太郎とか、頭よくて強くてかっこよくて義理堅いという、大人になってから読み返してみると、もう一ひねり欲しいなとは思います。

 羽生君の場合、ジュエルズや蒼い炎で、怪我の詳しい状況を語りながら「辛かった」って、けっこう弱さを見せてしまう所がユニークです。

 すると、「やめたい、足も痛いし、戦いたくない」と逃げ回り、ライバル超人に一度ボコボコにされながらも、リマッチでは土壇場で逆転勝ちするのがキン肉マン(キン肉スグル)で、あれ?スグルちゃんにちょっと似てない?と思ったり・・・。

 まぁ、これは、私があくまでも男性目線で、彼のビジュアル面ではなく、言動と行動を重視した見方なので、そういう評価になるんだと思います。

 ちなみに、最近ほとんど漫画は読まないので、東京喰種のことはまったく分かりません!

 では、また明日!

 Jun

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