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 女子フリーの振り返りです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。



 注目選手を滑走順に。まずは横井さんから。いい演技をしましたね!6位入賞。フリーのスコアに限れば4位の好成績です。正直言って、JGPと全日本ジュニアの成績で考えたら、紀平・山下・荒木の3選手で世界ジュニアを戦うのが妥当に思えたんですけど、全日本で覚醒した横井さんを選んだことが、結果的に大成功でしたね。

 シニアの坂本花織ちゃんとかぶるというか、全日本でベストパフォーマンスを披露した選手を大舞台の代表に抜擢したことで、その調子を本番でも維持し、期待に応えてくれた形になりますか。これを自信にして、来季も頑張ってもらいたいです。



 最終グループに入って、紀平さん。「なぜ6連で成功していた3Aが2本とも抜けたのか?メンタル弱すぎ!」と、ネットではいろんなことを言う人がいるんですけど、私が疑問に感じるのは、3Aを失敗した場合のプランBはどうなってるの?という話なんです。

 この後で見ていくトゥルソワも、JGPシリーズのフリーでは冒頭に4Sを入れていて、当時ほとんど抜け&コケていました。でも、例えば名古屋のファイナルでは、4Sのミスを引きずらずに、その後まとめたから、コストルナヤをわずかにかわして逃げ切れたわけです。

 薬指の怪我の影響もあるかもしれませんが、3Aの失敗を「後に引きずる」ならば、そもそも入れるべきじゃない。スピンやステップでも点を取れる選手だし、4年後を考えるなら、「大事な試合で3Aを失敗してそのまま崩れる」というパターンは避けなきゃいけない。

 シニアに上がれば、3AはSP・フリー合わせて計3本となりますが、1本、2本、3本、あるいは0本と、いろんなパターンを試しながら、ベストな構成を導き出してほしいですね。



 世界を驚かせたトゥルソワ。今季のJGPを見てきた人なら、この子の凄さは分かっていたはずですが、ここに来てクワドの精度が上がってきて、銀河点を叩き出しましたね。「225.52」というスコアがシニア含めて歴代どれぐらい?って話をする人がいますが、あんまり意味はないですね。
 
 今季シニアの試合を見ていて、コストナーのPCSや、ザギちゃんのPCSの急激なアップに見られるように、シニアのPCSの不透明さと比べて、ジュニアのPCSは(たとえ技術的にシニアに匹敵していても)かなり渋いんですよね。もちろん、ジュニアのフリーはコレオシークエンスが無いので、要素も一つ少ない。

 ただ、そういう話を別にしても、この演技は素晴らしい。なにが凄いかというと、4Sと4Tの後も鬼構成で、しかも取りこぼしがない点。したがって、かりにクワドのミスがあったとしても、間違いなく優勝できていたと思います。3Lzと3Fを2本ずつ入れて、しかもルッツにはセカンドループ。スピン・ステップはすべてレベル4。

 私が想像するに、「クワドを跳びたいなら、まず他のことを完璧にやりなさい。話はそれからよ!」と、エテリに日頃から言われてるんじゃないかと。3Aを跳べたら、「天才だ!」と、すぐにフィーバーする日本の環境とあまりに違います。

 トータルパッケージということを重視しているのはエテリ組で、日本は相変わらず「大技信仰」が根強い。困ったものですね・・・。



 山下さんも、SPの勢いそのままに、フリーもノーミスを揃えてくれました。銅メダル獲得は立派です。比較的前半にジャンプを配置している構成ですが、しっかり降りて、スピン・ステップのレベルも取りこぼしがなく、なんだかもはや、シニアで何シーズンも演じているような安定した内容でした。

 昨年末に15歳になったので、年齢的にもスコア的にも来季はシニアに参戦できて、GPシリーズに2戦アサインされる可能性が高い、という噂です。

 ただ、シニアの先輩たちで今季限りで引退する選手はいないはずですから、今季2戦出ていた選手の何人かが1戦に減らされて、山下さんに2戦、ということになるのでしょうか。



 最終滑走のコストルナヤ。ステップはSPに続いてレベル4を取れず、そこはちょっと気になります。

 冒頭の3LzでSOでしたが、これはSPもそうなんですが、前の試合から3Lzをタケノコで跳ぶようになって、まだ苦労しているんだと思います。

 ルッツのエッジに不安のある選手なので、トゥルソワのように2本入れられないのでしょうね。2本入れて両方エラー(アテンション)がつくリスクを取るよりも、まずは一本をタケノコ付きで極めるというプランでしょうか。

 そこは、シニアの同門の先輩と共通している所があって、ルッツ・フリップを2本ずつにセカンドループ付きという部分がザギちゃんとトゥルソワ、一方で、フリップは2本だけどルッツは1本というのは、メドちゃんとコストちゃん。

 「工場」と揶揄されるエテリ組ですが、やはりこのチームは、選手個々人の特性を見て構成を決めつつ、少しずつブラッシュアップさせていく方針なんだと思います。

 明日は、EXの方をザッとご紹介する予定です。

 では、また明日!

 Jun

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