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 今年の1月17日に発売された本なんですが、そもそも羽生君がオリンピックに出場するかどうかも不透明な情勢だったので、本書のような難解な内容を味わう心の余裕が、当時の私にはまったく無かったですね。ようやく、その時期が来た感があります。

 いい機会なので、今回のワールドに、並々ならぬ思いで合わせてきているであろう、樋口新葉ちゃんについての解説記事(214~218頁)を読んでみました。

 高山さんによると、「ロシア杯で披露した演技も素晴らしかったのですが、その次の大会の中国杯では、ショートプログラムもフリーも、さらにギアを上げてきた。精神的にも張り詰めた中で、日々のトレーニングを積んでいるのでしょう」と、中国杯の演技の方を評価しているので、以下に動画を貼ってみました。





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 まず、高山さんの解説を読む前に、プロトコルをみた印象ですが、中国杯ではスピンやステップでけっこう取りこぼしがあって、ロステレの方が逆にレベルは取れていたようです。ただ、ロステレではSPのセカンドの3TにUR、フリーでは3Sがダブルに抜けているので、207.17の3位でした。

 まず、高山さんは新葉ちゃんの演技の特徴をこう評しています。

  「本当に爽快な演技をする選手です。そのいちばんの要因は、圧倒的なスピード。・・・(今季の)ショートプログラムもフリーも、非常になめらかで明快なエッジワークを見せながら、『カッ飛んでいくような』とか『すっ飛んでいくような』と言いたくなるようなエネルギッシュなスケーティングであり、プログラムでした」

 スピードに関しては、特にSPの「ジプシーダンス」が顕著かなと私も思います。逆に、フリーの「スカイフォール」の方は、随所に見所がたくさんという印象。シェイリーンの編曲のうまさと、彼女が新葉ちゃんに入念にキャラクターのイメージを伝えることで、「樋口新葉のすべてが詰まっている」と私は言いたいですね。

 (1)ダブルアクセルを見よ!

  「個人的に、樋口のジャンプでもっとも好きなのはダブルアクセルです。非常に幅があり、空中での回転軸の素晴らしさと、着氷のはるか前に体をほどいて降りてくる、余裕たっぷりのさばき方。そして着氷してからは『世界中の全選手の中でナンバーワン』と言いたいほどの見事なトレースが、跳ぶ前のスピードそのままに描かれています」

  「『ダブルアクセルは、競技会に出るレベルの選手ならば誰もが跳べる基本的なジャンプ』と思う方もいるかもしれません。が、その『基本的なジャンプ』も磨き上げたらここまでのクオリティ、ここまでの美しさになる。そういったことを教えてくれるような出来栄えだと思います

 私が新葉ちゃんの2Aの凄さに付け加えるとするなら、「いつの間にか終わっている」ぐらい、一瞬で決めて、そのままスケーティングに移行するスムーズさですよね。「スカイフォール」の冒頭の2Aも良いですが、私はむしろ昨シーズンSPの「ラ・カリファ」の2Aの方が「なに、これ?」って感じでビックリしました。おなじシェイリーンの振り付けですから、そういう指導が入っているのかもしれませんね。



 (2)コレオシークエンスの見所

 「スカイフォール」のコレオシークエンスといえば、「スタスタ歩いて、ピストルでドン!」という部分が印象的ですけど、高山さんはちょっと違う所を見ています。

  「エッジワークで個人的にいちばん好きなのは、フリーのコレオシークエンスです。バレエジャンプから即座にベスティスクワットイーグルに入るのですが、そのベスティスクワットイーグルが、アウトサイドエッジからインサイドエッジへと替わっていく。この一連の動きが本当に素晴らしい。これをスピード感たっぷりに見せてもらえたら、もう拍手するしかありません。このコレオシークエンスで、ロシア杯ではメドベージェワよりも高い加点(GOE)をもらっていたのも納得です」

 どこのこと?と思ってバレエジャンプの後を見たら、あれか・・・と。一部ネットでは「女の子がこの体勢は・・・」と言われた動きなんですが、そんな名前の技とは露知らず・・・。

 「ベスティスクワットイーグル」で画像検索をかけてみると、SEIMEIやホプレガ、真央ちゃんのリチュアルダンス、小塚君、ジョニーの画像がヒットしますね。さらに、高山さんは熱く語ります。

  「エッジが替わっていくベスティスクワットイーグルで思い出すのは、アイスダンスの歴史の金字塔、グリシュク&プラトフの1997年のフリーダンス。プログラムの中盤で、ふたりで見事にシンクロした、インサイドエッジからアウトサイドエッジへと替わっていく、このイーグルを見せました。この演技で、この年の世界選手権でも優勝していますが、私としてはヨーロッパ選手権のフリーダンスが完全無欠の出来、という感じです」



 時代が時代なので画質が悪くて、どこだ?って目をこらして見てみると、「2:16~2:17」あたりの一瞬です(笑)。これか・・・みたいな。

 まぁ、例えばサッカーでも「このスルーパスが神!」とか、「このワンツーの崩しは至高!」とか、必ずしも得点に結びつかない、ましてや勝敗と無関係なプレイでもマニアたちが熱く語る一瞬ってあるので、気持ちはわかります。でも、面白い所を見ているなぁ・・・と感心しました。

 ちなみにこのフリーダンス、原曲はなんだろう?と調べてみると、Peter Gabrielのソロ作からのもの。あー、ジェネシスにいた人かぁ・・・と。それにしても、プログレや環境音楽のようなものをプログラムに使用する所は、やはりアイスダンスは自由だなと思います。

 ベスティスクワットも、このフリーダンスのように、中東風味(?)で鋭角的な上半身の振り付けがふんだんに盛り込まれている中だとまったく違和感がないんですが、「スカイフォール」だとやや唐突な感じはします 。でも、SEIMEIもホプレガもシェイリーンですし、ちょっと検索すると、ダムパリにもベスティスクワットはあるので、ウィルソンも含めて、チームブライアンの振付師はみんなこれがお気に入りなのかも。これから、他の選手のプログラムでも見られる可能性は大いにありそうです。

 本だけを読むと、なかなか骨の折れる高山本ですが、それだけ噛み応えのある内容ですので、また機会を作って、このように動画と一緒にご紹介できたらと思います。

 さて、ミラノワールドですが、リザルトサイトは「こちら」。ライスト情報は「フィギュアスケート速報さん」でチェックしてみてください。

 21日(水)は、女子SPが日本時間の「18:45~24:36」に予定されています。フジテレビでは「23:00」から生放送予定ですが、フジのライストは19時から放送があるようです。

 では、また明日!

 Jun

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