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 icenetworkに、メドベ移籍について、フィリップ・ハーシュがブライアンに取材した記事がアップされました。

 すでに全訳をアップしている方もいるんですが、細かい所が気になるので、自分の手で日本語に直してみました。もちろん、我流の意訳です。まず、事実関係を含めた移籍の経緯は以下の通り。

 ・2018年4月2日、ブライアンの元に、メドベから「指導を受けたい」という主旨のメールが届いた。「信じられないことが起きた」と、すぐにトレーシーと相談。

 ・4月にブライアンが、アイスショー(Ice Fantasia 2018、4/20-22)の「ディレクター」として韓国を訪れるので、その際に「個人的に相談をしたい」とのこと。ちなみに、そのショーにはメドベもゲストとして出演。

 ・4月22日、ブライアンは、メドベと彼女のお母さんのジャンナと会合。メドベは「私は変わりたい」と語っていた。ブライアンは、メドベに対して、「キミを、いまのスタイルを守り続けるのではなく、前進させることに力を注ぎたい」と応答。それ以降、メールで連絡を取り続けている。

 二人の間の具体的な会話、およびブライアンが感じたメドベに対する印象、これらを記事からピックアップしてみました。

 「大切なのは、彼女自身が、自分のスケートについて発言権を持つということなんです。だから、音楽について、進むべき方向性について話し合いました。以前の彼女にはそのような『贅沢』が許されていなかったようです。スケートはこう滑りなさい、スピンはこの順番で、このポジションで、そんな感じだったと彼女は語っていました」

 「彼女は、スケートに対する情熱を失っていないし、オリンピックで勝つことがゴールだと語っていたのが印象に残っています」

 「ただ、私が彼女に言ったのは、オリンピックで金メダルを獲るまでに、すべての試合で勝ち続ける必要はないんだと。これは、彼女の目標を知っているすべての人たちに向けたメッセージでもあり、これが私たちの目指しているものです」

 「彼女は、心に激しさを持ったアスリートです。信頼できるし、ヨナのように気持ちも強い。私が彼女に言ったのは、まずは健康でいるということ。だからトロントに来ても、数週間は氷上練習をする必要はないし、それが良いと思います

 「彼女は自分を一から作り直そうとしている。たくさんのタイトルを獲ってきたけど、それは氷山の一角であって、彼女はまだまだもっとできると私は思っています」

 「(フルッツの矯正について)ベストを尽くします。すでにチェックしていますが、ごまかしたり、隠したりするつもりはありません。簡単なことではないですが、彼女はこのことについてもオープンですし、変わろうとしています

 彼女の指導はブライアンとトレーシーで、そして振付はデイヴィッドが行うとのこと。羽生君にもすでに知らせているようです。

 さて、ネット上では「想像力豊かな意見」がいっぱいで「感心」してしまうんですが、まず単純に、「過去の栄光」を全て捨てる覚悟で、クリケットの門を叩いた彼女の決断を評価したいです。

 たしかに、エテリの所に残っていても、例の暗い感じのプログラムで、後半ジャンプにタノ付きで、ジャンプ自体も「どっこいしょ」のままで、というのは変わらないでしょう。

 逆に、ブライアンの指導を受けて、デイヴィッドの(できれば明るい曲の)プログラムを滑って、上記の問題がクリアされるのであれば、どんなスケーターとして変貌するのか?という所は、純粋に興味があります。

 「移籍」という言葉だけを聞くと、例えばサッカーで、現所属チームで干されていた選手が出場機会を求めて別のチームへ、という事例が頭に浮かびます。ただ、今回のケースは、新しい監督がやってきて、チームの中心選手を、彼がいままでプレーしたことのないポジションにコンバートしたことで、その選手が覚醒する、そんなワクワク感にも似ています。マンチェスターシティの監督にグアルディオラが就任して、デ・ブライネやフェルナンジーニョが、「こんな凄い選手だったの?」と世界を驚かせるような変貌です。

 しかし、ヨナやハビや羽生君のケースと違って、メドベはすでに世界的実績を挙げている選手で、実際にどう変わるのか、そしてその変化をジャッジがどう評価するのか、超えなきゃいけないハードルは高いでしょうね。

 ただ、本人がこれだけやる気だし、しかもブライアンもやる気になっている。やっぱスポーツはこうじゃなきゃ!と、新シーズンが楽しみです。

 では、また明日!

 Jun

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