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 2018年6月14日発売。税込み価格「1,950円」。全128ページ。バックナンバーは「こちら」。

 出版元が「山と渓谷社」となっての新装刊。とはいえ、編集方針に大きな変更は無いだろうと予想して、羽生君関連の記事よりも、日本男子の若手選手の動向をチェックするために購入しました。

 ところが、今回はかなり頑張ってくれています。で、私自身の欲望の赴くままに、気になる部分から読んでみました。

 今日は、とりあえず城田さんの特別企画「羽生結弦、オリンピック2連覇への軌跡」(20~25頁)に集中します。

  「2018年1月上旬の練習再開から約1週間後、私も羽生の状態をチェックするために練習拠点であるトロントのクリケットクラブへ向かいました。五輪本番までは約1ヶ月しか残されていません。実際の滑りを観るのは、ケガをしたNHK杯の公式練習以来、約2ヶ月ぶりでした。トロントへ向かう際、私は誰にも話せない覚悟を持っていました。もし、回復が思わしくなく、五輪で金メダルを獲得できる算段が立たないと感じた場合、『オリンピックに出るのは、やめよう』と告げるつもりだったのです

  「五輪は金メダルを懸けた戦いの舞台です。私は日本スケート連盟の強化部長時代から、一貫してこの考えにぶれが生じたことはありません。歴史に名を刻むことができるのは金メダリストだけです。羽生が連覇を狙うために戦ってきた4年を思えばこそ、金メダルでなければならないのです。所属先の監督としてサポートを続けた私自身、彼を負けさせるわけにはいかないのです。ストップをかけることも、私の役目でもあったのです

 →→城田さんについては、ウチのブログの読者でさえ、抵抗感のある方がいらっしゃるのは、私も承知しています。当時の彼女のこの「覚悟」について、私は賛成も反対もありません。彼女が何を言おうが、最終決定は羽生君に委ねられていたはずですから。このエッセイの冒頭、ソチ五輪で金メダルを獲った際、「ここでやめてもいいんじゃない?」と羽生君に彼女が持ちかけた話も紹介されていますが、彼女なりの金メダルに対する思い入れの強さはよく分かります。

 実を言うと、「3A、4Tあるいは4Sが間に合わなかったら、平昌五輪に出場していましたか?」という質問や、これに対する羽生君の応答を、私は聞いたことがありません。彼の性格を考えると、痛み止めはもちろん、あらゆる手段を使ってでも、五輪のリンクに立っていたような気もしますが、まぁ、実際連覇したのだから、この話はもういいでしょう。

 ただ、CiONTUの愛蔵版ブックで、羽生君は、「この先取り組みたいこと」のために、「金メダルは2つ必要」「クワドアクセルも必要」と語っていましたよね。そう考えると、羽生君って、城田さんに将来的なビジョンをあまり詳しく話していなかったのかもしれませんね。じゃなければ、彼女も「ストップをかける」という発想になっていたのかどうか。

 ところで、キスクラでの稔先生のインタから考えると、五輪前からCiONTUの話は進んでいたはずですが、CiONTUの話は今回の「特別企画」ではまったく出てきません。

 ちょっと脱線しますが、例えば、羽生市にチョコを贈るとか、あーいうのは、トロントメディアデーで色々とお世話をしているANAの方の役目のはずで、だったら、城田さんは羽生君の全てを把握しているのでは?と・・・。まぁ、今日のところは、この企画の原稿がCiONTUの前に出来上がっていたと、理解しておくことにしましょう。

  「期待と不安が入り交じったまま、久しぶりに羽生の滑りを見た瞬間、最悪のシナリオは吹き飛びました。ワンストローク、ワンストロークと慎重に滑り、まだジャンプは1回転、2回転が中心。3回転はトウループだけでした。ですが、ジャンプの軸はぶれていません。『オリンピックに出られる!これなら勝てる!』と思わず興奮しました」

  「そう言い切れる強みがもうひとつ、彼にはあります。日本人があまり持ち合わせていない確固たる勝利への強い意志です。ケガによって弱気へと傾きかねない状況に置かれても、負けず嫌いでもある羽生の『絶対に勝ちたい!』という気持ちの強さが、自らを奮い立たせる原動力となっていたのです。・・・五輪で勝つには、一流の技術と強靭な精神力を併せ持っていなければならないのです

  「平昌五輪の日程は2日連続で組まれていました。このことも羽生の背中を押してくれる幸運でした。たしかに、実戦からしばらく離れた羽生にとって、体力的には厳しい面があったかもしれません。ですが、ケガが回復しないのであれば、首位に立って気持ちも乗った状態で一気にフリーに臨めるほうがメリットになると思いました

 →→ほかにも、慣れ親しんだプログラムだったことで、「多くのことに注意を払う必要がなかった」点も指摘されていますが、「むしろ2日連続だから良かった」という分析は、専門家や記者からもなされてはいなったので、なかなか興味深いですね。

  「ソチ五輪の後と違うのは、『楽しみながら滑りたい』と話していたことです。私はやるからには、休んではいられないと考えています。ですから、挑戦するなら新たなシーズンに照準を定めて始動することになるでしょう。まずは、身体をしっかり休め、再びファンのみなさんの前に強い羽生結弦が戻ってくるまで、少しの間、お待ちいただければと思います」

  「最後に、彼が偉業を成し遂げられた背景には、ご家族の支えが大きかったことを忘れてはいけません。・・・トロントでの彼を生活を支えたお母様はたくさんの苦労をされたと思います。羽生自身の金メダルですが、その半分はお母様の献身によるものといって過言ではないことを、申し添えたいと思います

 →→4月に「週刊女性」(主婦と生活社)が「ゆづママ VS 女帝監督 内紛勃発」なる捏造記事を書いて、ゆづファンの失笑を買っていましたが、「当然、忘れてねーからな!」という城田さんのキツイ一撃で締められています。このような悪質雑誌およびその出版社は、我々もしっかり記憶しておきましょう。

 FaOI神戸の動向も気になりますが、明日も引き続き本誌をご紹介する予定です。

 では、また明日!

 Jun

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