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 2015年2月20日発売。いやぁ、もっとはやく読むべきでした。ギャグ漫画タッチの敷居の低さと、しかし同時に、情報自体はかなりマニアックなものも詰め込んでいて、広い層にオススメできます。例えば、

 ・ 雑誌は沢山ありすぎてどれを買っていいかわからない。

 ・ 自分が応援しているスケーター以外の男女シングル選手の特徴、できればちょっと昔の名選手を手っ取りばやくおさらいしたい。

 ・ 現地観戦をするためにもう一押し、背中を押してほしい。

 この辺りを「欲して」いる方は、すぐにでも入手すべきです。これまで100冊以上の雑誌を紹介しておきながら何ですが、どの雑誌を買うよりも必要十分な情報を得られると思います。

 あまりネタバレしてしまうと面白さが半減するので、2点だけ。

 一つは、ページをめくり始めて、私が真っ先に心を鷲掴みにされたのが、「プルシェンコとはどういう選手か」についての記述と描写ですね。プル様をいちおう生で見たことのある私には、とうてい思いつかない巧い表現でありつつ、でも、そう!そうっ!そうだよ!と一発で納得できましたね。

 ギャグタッチの絵柄とともに、こう説明されています。

  「すっごい勢いと、ドヤ顔!!」

  「音にはビシビシはまってるんだけど、(ヤグディンと全然違って)世界観がどうとか振り付けがどうとかじゃなく、俺を見ろ!』って感じで、ただひたすらにプルシェンコ!

  「惹きつけられるけど、世界観にと言うより、存在感にですね。ヤグディンの演技は全方位に向いてます。磁場が広いというか・・・。見ている人をいつの間にか巻き込んでしまう「共有感」があるんです。プルシェンコは、『こっちが強引に引き寄せられるようなブラックホールみたいな演技』です。」

  「ヤツ(プル様)が(ショーのリンクに)現れた瞬間、リンクが縮んだのだ。観客は興奮し、それまでヒッソリ座っていた近くの女性も突如動きだし、(フォーッ!!!と)奇声を発し始めた。

 「フォー!」というふうには、私には聞こえなかったですけど、以前もどこかで書きましたが、周囲からは間違いなく歓声ではなくて悲鳴が上がっていましたね。ほとんどゆづファンばかりの14年のTogether on Iceでの話です。

 しかも、登場したから悲鳴が上がるんじゃなく、パワフルで、客席に突っ込んでくるんじゃないかというスピード感で、官能的で、そしてドヤってて、そんなプル様の演技にみんながつき動かされるように、徐々に悲鳴に変わっていった、そんな記憶が蘇ってきます。

 ところで、スポーツであれ芸能であれ、いろんなジャンルで言えるかもしれませんが、少し前のスターを無茶苦茶に褒めちぎりつつも、「いまの選手はうーたらかーたら」と、自分の不勉強を棚に上げてまともに見てもいない現役選手をディスる人って、ほんと信用ならんわと私は思っています。

 ただ、プルシェンコは、あんなスケーターが今後出てくるだろうか?というほどの独特な存在感とオーラの持ち主なので、羽生君を除けば、その次に「生でぜひ見てほしい!」と、私もお勧めしたいですね。

 やや長くなったので、もう一つは短めに。羽生君に関しては、最終盤になってようやく登場という感じ。そもそも本書がカバーしている時期がソチ五輪までなのでしょうがないんですが、

 古くからフィギュアスケートを見てきたファンが、羽生君にいつから注目し、彼の何をどう見ているのか?

 
という点で、なるほどなぁという記述が随所にあります。

 これって実は、私たちが、未来を担う若手選手の何をどう見るとより楽しめるか?というヒントでもあるので、歴史を学ぶ大切さと、歴史を知る人の視点を学ぶ重要性を気づかされましたね。

 全体として選手に対する評価・眼差しは、男女、国内・海外問わず、とてもフェアです。でも、「あるある!」と思わされるネタはぶっちゃけてくれているので、大いに笑わせてくれますね。

 詰まっている情報自体は(特にコラムは)マニアックなので、ギャグ漫画タッチの3頭身キャラがいい意味で、「読んでいて疲れさせない」効果を生んでいます。すでに、今月発売されたばかりの第二弾『フィギュアの季節です』も購入済。



 こちらも近日中にご紹介したいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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