On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

カテゴリ: 羽生結弦選手



 サッカーや将棋でバタバタしてるので、今日は軽めですみません。

 関西ローカルのABC朝日放送で、FaOI神戸のバックステージの様子が流れました。

 それにしても、喜多ゆかりアナのキャラが強烈で、彼女のヘン顔が頭から離れないわけですが、これ、けっこう重要な情報が記録されてますよね。

dakara

 まず、幕張・金沢のオープニングの振付の話が、興味深い。

  「だ か ら」

 と、織田君を何度も叱り飛ばしたという話ですから、羽生君って実は、鬼コーチ、怖い振付師系のキャラ?・・・というのは冗談として、時間的制約があり、しかも自分も織田君と滑らなきゃいけないという状況なので、ややテンパっていたのかなという気がします。

 しかし、質問カードの中の「ゆずれない」って、某ゆずれない氏の残像がスタッフの記憶にあって偶然作ったのか、あるいはわざと作ったのか、まぁ、ファン的には面白くないんで、ちゃんとやってほしいものです。

 ところで、「(音に)合わせ過ぎるところと、合わせ過ぎないところを作らないと」という、羽生君のコメントがありましたが、それが彼の中でのテーマになっているのは、「Wings of Words」でも「春よ、来い」でも、よく分かります。

 たんに合わせるだけでなく、意図的に演奏や歌を引っ張るような動きがふんだんに入っている。新シーズンのプログラム作りにも、そんな傾向が入ってくるかもしれませんね。

 ところで、この番組を見ていて「確信」に近いものを感じているんですが、神戸に来てから、がぜん羽生君が元気になったように見えます。

 それは、やっぱり、メドちゃんがトロントに戻ったことがあるんじゃないかと。もしなにか、一枚写真が出ただけで、世界中で大騒ぎになるわけで、幕張と金沢では「なるべく近づかないように」的な緊張感があったんじゃないかと。

 神戸、新潟も無事に終わりましたし、ラストの静岡もきっちりケガなく、終えてくれることを祈っています。

 では、また明日!

 Jun


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tessa

 今年のFaOI全公演参加の「テサモエ」のテッサ・ヴァーチュが、日本のメディアから取材を受けていたのは知っていたんですが、なんと1週間以上前に公開されていたんですね。

 「VOGUE JAPAN」という私にはまったく縁のない雑誌ですが、日本のフィギュアスケート専門誌でも、おそらくここまでの質・量を誇る彼女の超ロングインタを、掲載したことは無いはずです。平昌五輪やFaOIで、彼女の凄さを知った方は、ぜひ全文お読みいただけたらと思います。

 実は、羽生君について言及している部分もあり、それプラス、あと一点をピックアップしてみます。

 (1)羽生君について

 ―― 現在、「Fantasy on Ice 2018」のツアーで、たくさんの日本の選手と一緒に日本各地を回っていますね。

  「ショーは3時間半という、今までに経験したことのない長さよ。これまで経験したアイスショーは2時間半が最長だったから、その長さに驚いたわ」

  「そして、Yuzuru(同じアイスショーに出演している羽生結弦)の日本でのあの人気ぶりを目の当たりにして、ただただすごいと思った。彼がこれまでに成し遂げたことを考えれば、それも当然だけれど。素晴らしいと思うのは、彼の心優しいところ。周囲の人たちにいつも気を配り、敬意を示しているし、ファンに対しても本当に優しく接しているから

  「それに、彼とのリハーサルはとても楽しいの。プレッシャーがない時の彼は、まるで子どものように無邪気に、遊び心いっぱいにスケートを楽しんでいるわ。本当にスケートが好きで、情熱を捧げているんだな、と感じる。それでいて競技に入ったときの彼からは、目が離せなくなる。本当に心が強いのね。本気で何かを狙ったときの彼の集中力は本当にすごいと思う

 ―― ショーを回りながら、彼といろいろなヴィジョンを共有することもありますか?

  「ええ。つい最近も、これからの目標を彼に聞いてみたことがあるの。そうしたら、彼は、子どものころに決めた目標がいくつかあるので、その夢をこれからも追い続けるつもりだと話してくれたわ。とてもいい目標よね

  「競技者としては、彼は今、4回転半のクワドアクセルを成功させることが一番のモチベーションになっているようだった。金メダルを2度も獲ってしまうと、競技に対するモチベーションを見つけるのがとても難しいものよ。だから今の彼にそういう目標があることは素晴らしいことだと思ったわ

 →→私が注目したのは、「周囲の人たちにいつも気を配り、敬意を示しているし、ファンに対しても本当に優しく接している」という部分。「周囲の人たち」というのは、ゲストスケーターだけでなく、ゲストアーティストはもちろん、裏方としてショーを支える多くのスタッフさんたちも含んでいるはずで、テッサもそこをしっかり観察しているのでしょうね。

 幕張と金沢、そして神戸の映像を見て感じるのは、今年の羽生君からは、FaOIの事実上の「座長」としての責任感が、これまで以上に随所で見られるということなんです。オリンピックを連覇し、国民栄誉賞が決まっても、けっしてふんぞり返って驕ることはない。

 もちろんテッサは知らないでしょうが、ファン目線で言うと、この国における羽生君に対する「扱い」を知っていますから、むしろ、偉業を成し遂げて、注目が大きくなればなるほど、彼は「隙を作らないように」と、より緊張しているようにも見えます。5月下旬から6月いっぱいまでは、とくに過密スケジュールですから、トロントでしばしの間リラックスした時間を過ごしてもらいたいものです。

 (2)自身の演技について

 ―― 日本でも大変有名なあなたですが、もしかしたらこれを読んでいる人で、あなたを知らない人がいるかもしれません。彼らがYouTubeであなたのベストな動画を検索するための質問です。あなたの生涯のベストパフォーマンスは、どの大会のどの演技ですか?

  「・・・正直言って、自分がスケートしているところを見るのは苦手。厳しい目で見てしまうから、気に入らないところがどうしても目について仕方ないの。映像を見ながら『あ、ここ失敗した』とか『ここでもう少しこうできなかったのかな』と粗探しばかりしてしまう(笑)」

  「とはいえ、読者のみなさんにすすめるなら、2007年世界選手権のフリーダンス『悲しきワルツ』、2010年バンクーバー五輪のショートダンス『ファルーカ』、2013年世界選手権のフリーダンス『カルメン』、2017年世界選手権のショートダンス『プリンスメドレー』、そして2018年、平昌五輪のフリーダンス『ムーラン・ルージュ』を挙げるわ。それから、YouTubeにはファンの方々が作ってくれたすばらしいハイライト映像もあるの。私たちのキャリアを見事にまとめてくれているからぜひ(笑)」



 2007年ワールド。シニア最初のシーズンです。スコットがまだ青年の表情をしていますね!若いです。会場は千駄ヶ谷の東京体育館ですか。wikiを貼っておきますが、この大会、テサモエは6位、メリチャリが7位、そしてカペラノが13位でした。まだまだ、売り出し中の若手ということだったんですね。この頃はマリーナ・ズエワに師事。怪しいグラサン姿で出迎えるマリーナも必見です(笑)。



 2010年のバンクーバー五輪。当時の私はシングルしか見ていませんので、当然ながら知りません。画質がかなり良くなりましたが、テッサは今とそんなに変わりませんね。3年前とは別人の動きに見えます。スケーティングのスピードがまるで違うし、距離感もギュッと密着している。

 そして、みなさんお気づきでしょうが、この曲は、無良君が格闘していたあのフラメンコです。この二人がアイスダンスのプログラムとして滑ったら、そりゃ、情熱がほとばしる名演になりますが、これをシングルスケーターのプログラムとしてジャンプ込みで、男子一人で演じるのは相当にハードルが高いミッションだったのだな・・・と、改めて感じます。バンクーバーの順位は「こちら」で。



 2013年のワールド。羽生君がソチの枠取りに奮闘したカナダのロンドンです。この大会はメリチャリに負けて2位。で、ソチでも負けて銀メダルなんですが、たしかにバンクーバーのフラメンコと比べると、衣装も含めてややインパクトが足りない印象です(ソチシーズンのためにアイデアを温存したのでしょうか?)。ただ、ムーランにも入っている、テッサのバク転のような動きは、この時すでに入っていたのですね。





 最後の二つはセットで。上は2017年ヘルシンキワールドのSD。下は今年の平昌五輪のムーランです。16-17シーズンのプリンスメドレーは、「アイスダンスってすげー!」と感銘を受けたのですが、こうやって振り返ると、別人のような変貌ぶりなんだなと。

 羽生君のシニア1年目は10-11シーズン(ホワイトレジェンドとツィゴイネ)でしたが、やっぱり10シーズン前後のスパンで彼の成長の軌跡を辿ってみたいです。彼ならまだまだできる!

 では、また明日!

 Jun


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 少し日にちが空きましたが、クワドラプルの続きです。バックナンバーは「こちら」。

 羽生君関連の記事では、すでに、城田さんの特別企画(1)と、佐野先生の解説企画(2)をご紹介しましたが、今日は残りを見ていきます。

 (1)羽生結弦「進化する王者、夢への挑戦」(2~15頁)

 折山淑美さん執筆のレポートで、平昌五輪、CiONTU、仙台パレード、スケ連優秀選手表彰祝賀会、FaOI幕張、そして、国民栄誉賞決定までを駆け足で辿る内容です。「レポート」とはいっても、各イベントでの羽生君の発言の引用がテキストの大半を占めています。もはやオリンピックが、遠い昔のように感じます。

 写真の内訳は、SEIMEI(表彰式、2ページ)、スワン(EXフィナーレ、2ページ)、CiONTU(ツィゴイネ多め、2ページ)、FaOI幕張(オープニング、Wings of Words、フィナーレ、それぞれ2ページずつ、計6ページ)、昨年夏のトロント(白Tシャツ、2ページ)です。

 (2)羽生結弦オリンピック2連覇祝賀パレード・Continues ~with Wings~・Fantasy on Ice 2018(26~35頁)

 仙台パレードに4ページ、CiONTUは3ページ、FaOI(幕張)も3ページ。パレードの部分では、車上でのショットは見開き2ページで大きなものですが、それ以外は、小さい写真を詰め合わせたレイアウトです。

 テキストは、パレードの記者会見、CiONTUは質問コーナーとジョニーとのトークから抜粋。情報としては特に目新しいものはありません。

 (3)[記者の目]五輪レポート「羽生結弦――激闘の記録」(16~19頁)

 産経新聞記者の田中充氏による五輪レポートです。この方のテキストを、私は初めて目にするかもしれません。気になった部分をピックアップしてみます。

 ・長期離脱の影響を感じさせないフォーム

  「氷上での感覚は、『わずか1日だけ練習を休んでも狂う』と話すスケーターもいる。本格練習の再開まで約2ヶ月。なぜ、羽生は長期離脱の影響を受けることなく、きれいなフォームでジャンプを跳べたのか――。そこには幼少期に培った強固な土台があった

  「小学生時代、指導した都築章一郎コーチはこう言って聞かせていた。『男子にはやがて4回転、5回転のジャンプを跳ぶ時代が来る。2回転や3回転を早く跳べるようになっても、基礎ができていないと後で苦労するよ』。」

  「才能を感じ取った師の教えで、トランポリンを使ってジャンプを跳び、軸を整える練習を繰り返した。単調で退屈な練習だったが、しっかりと叩き込まれた基礎が窮地を救ってくれたのだ

 ・氷上に戻る前の陸上トレーニング

  「氷上で滑ることができないなら、陸上でトレーニングをすればいい。足の負傷で下半身に負担をかけられないなら、上半身を鍛えればいい。羽生は滑れない時間を無駄にはしていなかった」

  「氷上に立たずとも、ショート、フリーの曲を流し、上半身だけの動きを繰り返した。ゴムチューブなどを使ってインナーマッスルの強化も怠らず、筋力の低下を防いだ。だからこそ、スタミナは失われることなく、不安要素にはならなかった

 →→NHK杯から平昌五輪までの間、とくに氷に乗るまでの時期、羽生君が具体的に何をしていたのか。羽生君が記者からの質問等に答えての「実際の発言」の中で、私が知る限りでは、徹底したイメトレと、エアロバイクを漕いでいたという2つが、まず頭に浮かびます。

 おそらくこの「チューブトレーニング」というのは、これまで羽生君が取り組んできた陸トレの一部で、「この時期にもやっていただろうな」ということで取り上げたか、あるいはこの記者が関係者から伝え聞いたかのいずれかでしょうね。

 一方、「ジャンプを取り戻せた要因」を、都築先生の元で取り組んだトランポリントレに求めたという視点は、面白いですね。どうも私なんかは、「クリケットで何か特別なことをやっていたに違いない!」と思いがちなんですが、日本にいた頃のトレーニング内容だってもちろん大事なはず。そのあたりに留意しながら、羽生君の昔のインタを再読してみても面白いかもしれません。

 ※4回転アクセルの成功はいつ?

  「ここから先、まずはケガの治療が最優先となる。このため、4回転アクセルを成功させる目標の時期は明言していない。ただ、2019年春の世界選手権は自国開催(さいたまスーパーアリーナ)だ。意識せずともファンの期待は膨らむ

 →→この発想は私にはありませんでした。そして、ずいぶん前のめり気味だなと(笑)。もしかすると、新聞記者さんって(その上司のデスクも含めて)、

  「羽生結弦、来年春さいたまで4回転半成功へ」

 こういうノリで見出しをつけちゃうのかもしれないなと。そう言いたい気持ちもそれなりには分かるんですが、少なくとも、ゆづファンの私や、読者の皆さんも含めて、おそらく誰一人として「さいたまで!」なんて期待は膨らませていないですよね(汗)。勝手に、ファンがそういう期待を膨らませてるなんて書かないでもらいたいですよ。

 べつに悪い気持ちも無いし、怒ってるわけでもないんですけど、そもそも羽生君が4Aの練習をどれぐらいやっていて、どれぐらいの成功率なのかまったく不明ですから、その辺りの情報をキャッチしてから書いてほしいよねと。でも、こういう感じで書いちゃうのか・・・と、面白い事例だなということです。

 最後に、世間話を一つ。サッカーW杯関連です。小柳ルミ子さんが年間2000試合以上サッカーの放送を見ているというのはわりと有名な話で、今大会のフジテレビの放送の副音声にも呼ばれるほどだったんですが、その評判がネットでダダ下がり状態なんです。

 彼女は、バルセロナやメッシのファンであることを公言していますが、バルサの試合が年間2000試合もあるわけがなく、バルサが所属しているスペインリーグ以外の試合も相当見ているようです。

 ところで、先日、メッシ率いるアルゼンチン代表がクロアチアに0-3で敗れました。これについて、彼女は自身のブログで、ミスをしたアルゼンチン代表のキーパーを罵倒し、まだ一次リーグ敗退が決まったわけでもないのに「アルゼンチンは終わった」と落胆し、一方で、守備を免除されているメッシが無得点にも関わらず、盲目的にメッシを擁護しているわけです。ちなみに、クロアチア代表にはラキティッチというバルサ所属の選手がいて、この試合で大活躍したんですが、彼については言及がありません(※リンクは貼らないですが、6月22日の「カバジェロのミス、信じられない」というエントリーです)。

 実は、サッカーファンでもなければ、バルサファンでもない。もちろん、アルゼンチン代表の選手に対するリスペクトもない。なんなのこの人?って、ヤフコメあたりでもけっこう賑わっています。

 これを見ていて思ったのは、フィギュアスケートの世界でもこういう人は、プロのライターさんであれ、素人のブロガーであれ、たくさんの試合や選手を見ているはずの人でも、まぁ、いるっちゃいるかなぁ・・・と。フィギュアで言えば、他選手叩きにはじまり、自分が応援している選手が勝った試合はジャッジを擁護する一方、負けるとジャッジを批判するというような、首尾一貫性を欠く意見を発してしまう方々です。

 でも、逆に、メッシがこれだけダメで、アルゼンチンが崖っぷち状態でも、感情を表に出さない人というのは、いわゆる「全員応援系」で、まったく共感を得られないんですよね。面白くもなんともない。

 もちろん、個人がブログで意見を発信する分には、何を言っても自由です。ただ、私自身は、読者の皆さんの「大切な時間をいただいている」ことを思えば、上で挙げたどちらにも偏ってはいけないなぁと、「人の振り見て・・・」という心境です。私も気をつけたいと思います。

 では、また明日!

 Jun


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yuzu

 ライバル誌(?)の婦人画報の中谷ひろみさんのウェブエッセイは何度か記事で取り上げましたが、家庭画報のサイトにも羽生君に関するレポートがアップされたのでご紹介します。

  「羽生結弦選手、祝・国民栄誉賞&アイスショーで4回転ジャンプも披露」(2018/6/22)

 家庭画報といえば、今年の3月号(2月1日発売)が、「特装限定版」「通常サイズ版」「プレミアムライト版」の3種類で発売され、それぞれ付録が微妙に違っていた件は皆さまもご記憶されていると思います。

 あの号に掲載されたインタは、昨年夏、都内のホテルで羽生君のご両親も同席してのもので、その取材をしたのが、今回のコラムの執筆者の小松庸子さんでした。

 まず、このコラムでは、国民栄誉賞受賞について触れられています。

  「さまざまな人生経験を積まれていらした方に授与されるイメージのある国民栄誉賞ですが、アスリートとしての偉業達成だけではなく、被災者や被災地の方々に対して、真摯な活動を継続していることももしかしたら受賞の一因なのかもしれませんね

 非常に目配りの行き届いた見解です。過去の偉大な受賞者たちを称えつつ、しかし今回の羽生君の受賞は、単に2回のオリンピックの結果だけを見て評価されたものではないということ。いや、「受賞の一因かもしれませんね」と断定口調自体を避けています。

 このような文章の構築の仕方を見ると、やれ政権の人気取りだ、内村選手は?野村さんは?北島さんは?という類の「様々な論争」を、「私はすべて承知していますよ」と、そんな暗黙のメッセージが込められているように、私は感じます。

 小松さんは、FaOI幕張の初日を現地観戦したようですが、個人的な感想はサラっと簡素で、むしろ幕張から神戸にかけての動向について紙幅を割いています。もしかすると、ふたたび羽生君に直接取材するチャンスがあって、いずれ誌上で発表することがあるのかもしれません。

 コラムの最後では、長野の「Heroes & Future」に触れられています。そこで、羽生君がホプレガを演じた「意味と意義」について、小松さんはこう指摘しています。

  「“長野から未来へ ~平昌、そして東京へ~”がこの記念事業のコンセプトとのことですが、その間に日本、そして世界で起こったさまざまな出来事を忘れずに継承し、希望を持って進んで行く……、それこそが羽生選手が滑りに込めていた願いなのではないか、と感じました

 もちろん、コラムの中で、ホプレガで使用された楽曲が、1998年の長野オリンピック・パラリンピックのために、久石譲さんが作曲したものであることが触れられた上での、独自の解釈です。

 「世界で起こったさまざまな出来事」と聞くと、どうも国際情勢とかそのあたりの政治的なイベントを想起しがちですよね。ただ、羽生君の思想と行動に沿って考えれば、「さまざまな出来事」というのは、むしろ個人的な出来事や身近な人間関係の方がしっくりくるのではないかと。そういうものを大切に継承して、未来への指針として、日々を生きていくこと。CiONTUで伝えたかったこととも一致するような気がします。

 もちろん、解釈は色々あっていいのです。ホプレガは、とくに海外では評判がイマイチとされてきましたが、内省的なメッセージを含んだプログラムだからこそ、2シーズン後の今でも、さまざまな新しい解釈を生んでいる。名作であり、傑作でもある証だと思いますね。

 では、また明日!

 Jun


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faoi

 BS朝日でのFaOI神戸2日目のレビューの最終回です。新潟公演が始まる前に終われてよかった・・・。

 (31)コストナー「Volevo Scriberti Da Tanto」

 初めて見るプログラムです。静寂と空間をうまく使った、幻想的なプログラム。ちょっとおとなしすぎない?という曲調の中で、だからこそ、女の腕の長さ、指先まで行き届いた上半身のしなやかさに目が行きました。

 また、ジャンプを抑えめにすることで、見ている側はスピンで魅せられる。いわゆる「引き算の美学」と言うべき内容で、個人的にはかなり好きなプログラムでした。

 (32)ランビ&デニス「Nocturne」

 最初、ランビが左腕だけ袖の無い衣装で登場して、じゃ、デニスは右が袖無し?と思ったら、同じく左のみ袖無しでした。途中、デニスのソロパートの時、先生はどこに?と探していると、暗いステージの前で直立不動で弟子の勇姿を眺めているようでした。

 ミヤケンさんも指摘していましたが、アイスダンスのようにピタっとシンクロさせる演技ではないのに共通性があり、でも同時に、シンクロさせるような動作の場面では、お互いの個性が引き立つという、不思議な後味のあるプログラムです。

 まだ、「師匠と弟子」という感じがありますが、いずれ、デニス君が台乗り争いをするようなスケーターに成長したときに、バチバチに個性がぶつかり合うようなプログラムを作ってくれそうな気がします。

 (33)テサモエ「You Raise Me Up」

 幕張・金沢ではコストナーと宮本笑里さんがコラボしていたわけですが、「I Dreamed a Dream」で演者を替えてきたように、こちらの曲もそういう形で再登場。この雄大なメロディの中でも、テサモエがしっかりリフトを入れてくるので、コストナーの演技とはまったく違う解釈で面白い。

 よくよく考えてみると、藤澤ノリマサさんは、美空ひばりからジュリーから、このようなカヴァーから、後述する「ダイアモンド」まで、いやはや、この人に頼りっぱなしだなと。ただ、彼のせいじゃないんですが、カヴァーソングは女性ヴォーカルも欲しいな・・・というのはあります。

 (34)プルさん「Tango Amore」

 CiONTUから数えるとけっこうな回数見てきていますが、いつ見ても楽しいですね。今回の放送のレビューで何度も指摘していますが、カメラの多さが非常に効果的で、つまり、私のように何回も見ている人間でも、アングルの多彩さでまた新鮮な印象を受けました。

 具体的には、トレードマークの、中盤の細かいステップの部分。これを、ショートサイドの真正面のアングルから捉えています。たいていこのステップのパートになると、ロングサイドから、つまり横から「並走する」ようなアングルが多いので、これは面白い試みでした。もちろん、このステップ中にカメラは切り替わって、「並走アングル」も収録されています。

 今回、「サプライズ」がありましたね(笑)。ただ、すでにこの「ハプニング」は知られている所ですから、最前列のお客さんはみんな心の準備をしていたはずで、「腰を抜かす」というほどではなくて、何よりでした。

 (35)ゆづ「春よ、来い」

 お待たせしました。・・・いやぁ、こうやってテレビで振り返るだけでもここまで長かったので、現地の方はそうとうお疲れだったんじゃないかと。

 実は、ゆづのコラボ相手が清塚さんと知ってホッとしていた自分がいて、実際に素晴らしいプログラムに仕上がっていると思います。本人も、インタビューで答えていましたが、意図的にジャンプを抑えて、表現面を重視したプログラムにしたとのこと。これは、そのインタを聞く前からすぐに分かりました。Wings of Wordsではジャンプが主役でしたから、そこは間違いなく狙っていると思います。

 ただ、これはバラ1を3シーズンやった効果が出ていて、上半身の身のこなしと、ステップの激しさで、これもまさに意図的にメリハリをつけているように見えます。羽生君のステップに引っ張られるかのように、清塚さんのピアノも激しさを増して、鍵盤が激しく躍動している。ライブ感という意味では、もしかするとWings of Wordsを上回るかもしれません。衣装に関してはこちらの圧勝ですね(笑)。

 この二人の息の合い方を見ると、新潟楽日、あるいは静岡楽日に、サプライズ・アンコールがあるかもしれませんよ。しかも、クラシックではなく、ジャズ、フュージョン、あるいはロックあたり、行くかもしれません。この予想は、けっこう自信があります(笑)。

 (36)「ダイアモンド」~フィナーレ

 プリプリの名曲ですが、藤澤さんがバックヴォーカルで加わってからは、まるで、Bon Joviで言う、ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラのような錯覚を覚えました。ヴォーカルのジョンよりも、ギタリストのリッチーの方が上手いじゃないか・・・というパターンです。もちろん、歌が上手いだけじゃスターになれないのは、海外でも日本でも珍しくはなく、プリプリをミリオンセラーバンドに押し上げたのは、香さんのカリスマ性と作曲能力あってのものなのでしょう。

 幕張・金沢では、「Let It Go」から「星に願いを」と二曲構成だったのが、さすがに神戸は出演スケーターが多いこともあって、ややコンパクトでしたね。ジャンプ合戦ではハビの4Tの美しさと、サーシャ君のヘランジ(がっくしゆづと慰めるポゴも!)、もちろんゆづの超深いハイドロも印象に残りました。このフィナーレは、もしかして少し編集されていたでしょうか?

 金沢楽日での羽生君は顔が紅潮して、肩で息をするほどはっきり疲弊していたのですが、今回は顔色も良く、写真撮影では田中カメラマンにいたずらをする余裕もありましたね。通訳の新村さんも見かけましたが、誘導のようなこともやっているので、もしかするとバックヤードでは「ただの通訳以上の仕事」を課せられているんじゃないか?と、そんな気がしています。

 以上、長々と失礼しました。まだまだ、新潟、静岡に向けて、各スケーターのプログラムも色々と変わってきそうです。そして新潟では無良アニキが参戦しますから、ぜひ現地に行かれた方、コメントで感想をお教えいただければと思います。

 では、また明日!

 Jun


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