On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

カテゴリ:羽生結弦選手 > 採点法・ルール

 教科書:「アイスジュエルズ Vol.1」82~89頁。


 
 題材:2015年12月10日 GPファイナル@バルセロナ 羽生君の演技 (SP「バラード1番」)



 前回の記事を軽くおさらいします。

 ・ SP(ショートプログラム)はTES(技術点)とPCS(演技構成点)の合計点(TSS)で決まる。

gpfinalsp1

 ・ TESは「ジャンプ」「スピン」「ステップ・シークェンス」「コレオグラフィック・シークェンス」の4つの要素から成る。

 ・ 「ジャンプ」はSPでは3回跳ばなきゃならない。(1)アクセルジャンプ、(2)ステップからの単独ジャンプ、(3)コンビネーションを入れたジャンプの3つ。羽生君の15-16のSP(NHK杯以降)のジャンプは、(1)がトリプルアクセル(3A)、(2)が4回転サルコウ(4S)、(3)が4回転トウループ(4T)+トリプルトウループ(3T)でした。

jumpSP

 今回は、「スピン」と「ステップ・シークェンス」を見てみましょう。ちなみに、「コレオグラフィック・シークェンス」はFSのみ1回入れられるものなので、ここでは触れません。「アイスジュエルズ Vol.1」の記事には、こう書かれています。

 ・ 「スピン」は、男女SP、FSともに3回まで。

 ・ 男子のSPの「スピン」は、(4)フライング・スピン、(5)足換えのキャメルあるいはシット・スピン、(6)コンビネーション・スピンの3種。参考までにスケ連の解説サイトも確認してみてください。

spstep

 (4)のFCSp4とは「フライングコンビネーションスピン」、(5)のCSSp4とは「チェンジフットシットスピン」、(6)のCCoSp3p4とは「チェンジフットコンビネーションスピンと3種の基本姿勢」を意味しています。(4)(5)(6)の「4」という数字は獲得したレベルで、これについて今日の所は無視します。

 つぎに、「ステップ・シークェンス」について。

 ・ 男女ともに、SP、FS各1回まで

 ・ 「様々なステップを組み合わせて、一連の動きにしたもの。パターンは水面を十分に利用していることが必要」とあります。

spsq

 表記はそのまんま、(7)がStSqが「ステップ・シークェンス」で、獲得したレベルが「3」という意味です。

 さて、これまで色をつけたりして貼ってきたPDFが元になっている画像は「プロトコル」といって、ジャッジの採点結果を表したものです。ご覧のようにそのまま演技の順番も表しています。

 それぞれのスピンの中に何スピンと何スピンが入っているのか等々、それぞれにちゃんと技の名前がありまして、実際に「羽生結弦」「FCSp4」とかでググると、キャプ画付きで解説しているブログもヒットすると思います。

 ただ、私は今の所は、「あー、このジャンプの後のこれがそれね」「あー、確かにここで足替わっとるわ」ぐらいのアバウトな理解で留めておきたいと思います。

 明日の記事ではGOE(出来栄え点)について見ていこうと思ったのですが、ISUの総会で現行の7段階方式から10段階に改正されるという話ですね。ただ、これが実施されるのは2018年五輪以降という説もあります。

 いろんな面がコロコロ変わるので、こんな記事を書きながらも正直ついていけない部分もあって、私もあまり好きな分野ではありません。ただ、羽生君の演技がどのような評価を受けて、そのスコアはどのように算出されたのか、この一点だけは興味があります

 この連載企画は、そこがゴールですので、拙いだけでなく抜けている部分も多々あると思います。どうかそこはご容赦ください。
 

 で、疲れたので別の話題。

image

 数日前に到着をご報告した、「殿の春風」を冷やで飲んでみました。

 基本的には辛口のお酒です。口に含んだ印象はフルーティですが、喉を通った後の後味は、甘ったるさや、クセもなく、すっきりとした感じです。ウォッカ並みのアルコール臭さや舌がビリビリするような超辛なお酒ともはっきり違っていて、上品です。

 どこでも手に入る有名な日本酒と無理矢理比べるなら(価格帯は違いますけど)、上善如水よりはキレのある辛口で、一ノ蔵よりはマイルド、そんな雰囲気です。

 あくまでも私の好みで言うと、もう少し後味にフルーティで優しい余韻が欲しいです。このお酒を開けた日は、鯛のお刺身をつまんでいたんですけど、ちょっとキレが強くて、とげとげしいかなと感じました。

 しかし、どんなお酒(例えば、酸味の強い白ワイン)でもそうですが、ある程度飲んでいくと、印象は徐々に丸くなっていきます。「殿の春風」も例外ではありません。ただ、四合瓶で2000円ですから、私が日常的にパカパカ飲めるようなお酒じゃないんですけどね。

 ご興味のある方は、こちらから注文できます。

 では、また明日!

 Jun

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 例年だと、羽生君もそろそろアイスショーに呼ばれて、新しいプログラムのお披露目となるんでしょうが、療養中のため、今年はちょっと状況が違いますね。

 新刊雑誌をチェックしたり、プロモーショングッズを収集するのもさすがに限界があるんで、こうなったら、老舗ブロガーの皆さんにとってみたら「何をいまさら・・・」というネタをこれでもかと掘り返してやろうと思います。

 「アイスジュエルズ Vol.1」の中で、「フィギュアスケート観戦の基礎知識&最新ルール解説」という企画があります。ISUジャッジの資格を持つ専門家監修の信頼できる内容で、「Vol.2」でも続編企画になっています。

 しかし、頭の悪い私には、この企画記事を読んでいるだけでは何のことだかさっぱりわかりません。こういう記事が分からないこと自体は別にいいとして、ただ、こに書いてあることが分からないと、肝心の羽生君の発言の意味が理解できないというのは悲しいです

 そこで今回は、フィギュアスケートの採点法について、そもそも私自身がどこまで分かっていて、どこから分からなくなっているのか、この辺りを明らかにするためのメモを残しておこうかと思います。

 教科書:「アイスジュエルズ Vol.1」82~89頁。



 題材:2015年12月10日 GPファイナル 羽生君の演技(SP「バラード第1番」)



 ※順位・結果
 ※採点詳細

 (1)ショートプログラムの概要

 ・ショートプログラム(SP)は、技術点(TES: Technical Element Score)と、演技構成点(PCS: Program Component Score)の採点(および減点)からなる合計点(TSS:Total Segment Score)で決まる。SPの演技時間は男女ともに2分50秒以内。

gpfinalsp1

→→→画像はクリックすると大きくなります。ここまではほとんどの方が大丈夫かと思われます。私もついていけてます。この赤枠の中を見ると、2位のハビエルとの差は、ほとんどがTESの差といってもいいですね。この差については、後日触れる予定です。

 (2)技術点(TES)って何?

 ・4つの要素で決まる。「ジャンプ」「スピン」「ステップ・シークエンス」「コレオグラフィック・シークエンス」です。脱線しますが、私が使っている「金フレ」というTOEICの単語集で、「choreographer・・・振付師」が「TOEICに出る主な職業」として収録されています。TOEICでは演劇や舞台の告知あるいは取材記事が長文読解でしばしば出題されます。ですが、約3年間勉強してきて、フィギュアスケートからの出題は、公開テストはもちろん市販の問題集でさえ私は一度も見たことがありません。ってことは、そろそろ来るのかも・・・。

 ・「ジャンプ」はSPの場合、3回跳ばなきゃいけません。しかも、その3回のジャンプの内訳は、(1)アクセルジャンプ、(2)ステップからの単独ジャンプ、(3)コンビネーションを入れたジャンプ(※(2)の単独ジャンプとは別の種類)であることが決められています。
 
jumpSP

→→→なぜ冒頭の4S(=4回転サルコウ)が(2)の「ステップからの単独ジャンプ」にカウントされるかというと、この表からは分かりませんが、ステップ関連の技の一種であるイーグル(スプレッドイーグル)から入って4S、そこからイーグルという形になっているからです。スケ連のリンクにもあるように、イーグル単体では基礎点は持たないようですね。



 この動画は羽生君の練習風景を個人で撮影したもののようですが、ちょうど、「イーグル→4S→イーグル」の部分のみが編集されていて、わかりやすいと思います。

 ここからが今日のメイン。ファンの間ではよく知られている話のようですが、15-16シーズンのSPのジャンプは、NHK杯以前だと、「3A→4T→3Lz+3T」だったのが、NHK杯からは、「4S→4T+3T→3A」と、4回転が2本組み込まれました。これが、NHK杯(106.33)、GPファイナル(110.95)、そしてワールド(110.56)とSPのスコアが跳ね上がった最大の要因と言われています。ぜひ上に貼ったGPファイナルのSP動画のジャンプの部分を確認してみてください(※ちなみに、このEUROSPORTの実況の男性は、「イーグル→4S→イーグル」に、恍惚とした声で、“Incredible”と言ってますね)。

stats

 「ISU」「skating」「stats」でググるとISUのサイトを経由して、フィギュアスケートの歴代記録関係のデータに行き当たります。これは男子シングルのSPの世界記録更新の変遷を示したものです(下から上へと順番に新記録が塗り替わっていきました)。羽生君がソチで勝った時の「パリの散歩道」(101.45)も素晴らしかったですが、そこからさらに急激に伸びているのが分かると思います。

 さて、採点法についてはここでいったん切ります。年季の入ったスケオタの皆様、超牛歩進行ですみません。というのも、羽生君が、なぜシーズン中にも関わらず、SPの技の難易度を上げるに至ったのか?、その背景をここで確認しておきたかったからです。

 当時の状況を整理しましょう。15-16シーズンの羽生君の初戦は、「オータム・クラシック」というトロント近郊の町で行われたローカルな大会でした。2015年10月14日にSPで93.14。翌日のFSでは転倒もあり、合計277.19で優勝。2位のナム君とは36点差の大勝でした。

 問題は次の試合です。GPシリーズ第2戦の「スケート・カナダ」。SPでまさかの73.25の6位と大爆死し、FSは186.29と追い上げ、結果2位(259.54)に。1位のパトリックは、SPが80.81、FSが190.33とこれまたイマイチな出来(総合271.14)でしたが、はっきり羽生君の完敗です。

 次戦はNHK杯で3週間後。普通に考えれば、スケート・カナダでは、以前できていたことさえできなかったので、「いつものレベルに戻す」ことを考えるはず。しかし、羽生君の発想はまるで違ったわけです。

 『王者のメソッド』をめくってみると、301頁以降にこの辺りの記述があります。



 ・GP2戦目のスケート・カナダでパトリックに負けた翌朝、エキシビションのための練習で、「イーグル→4S→イーグル」が成功し、手ごたえを感じた。元々「SPで4回転を2本」という野望はあったが、タイミング的に今だ!と考えた。

 ・そもそも、これまでのSP冒頭の「イーグル→3A→イーグル」でさえ他の選手には真似のできない高難度の技。ブライアンとしても「ショートは確実に点を取る場」というのが基本スタンス。当然ながら羽生君の提案には驚いたが、とにかくやらせてみたということです。



 「アイスジュエルズ Vol.2」の方でも該当箇所を調べてみたんですが、昨日の記事でも触れたSPの振付担当のジェフリー・バトルとの「相談」の中には、SP冒頭を「イーグル→4S→イーグル」でいくべきかどうかという件も含まれていて、しかも開幕前から行われていたようです。

 じゃ、なぜ開幕のオータム・クラシックから実戦投入しなかったのか・・・という所は、「ジュエルズ」のインタビュアーが訊いてくれていないので、疑問は残ります。

 なぜ開幕からトライして場数を踏むことを考えず、よりによってボロボロだったスケート・カナダ後に猛練習して、NHK杯に間に合わせようとしたのか?

 いやぁ、分かりません。我々凡人の常識で測れないから羽生君が天才スケーターであるゆえんなのかもしれません。この件について詳しい方がいたら、ぜひ教えてほしいです。

 ぜんぜん進みませんでしたが、新シーズン開幕まで時間もまだたっぷりありますし、単に採点法やルールを暗記するよりも、羽生君の試行錯誤と照合しながら、楽しく学べたらなと思います。

 では、また明日!

 Jun

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