On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

カテゴリ:羽生結弦選手 > 雑談

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 JGP展望企画、男子シングル編です。出場選手は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。ライストは「こちら」で。

 男子は日本からは須本光希君が出場。それ以外の5人の出場選手は、ロシアから2人、アメリカから3人です。ロシア5人、日本1人という女子とはやや「勢力図」が異なる所は興味深いですね。以下、各選手を見ておきます。



 (1)エロホフ

 日本のテレビ的には「イェロホフ」で通すでしょうが、ネット上では「エロ」と呼ばれて、すでにその実力を知られています。JGPシリーズは2戦2勝。優勝候補の一角です。

 エテリのチームの18歳。先日の彼女のインタでは「ロシア男子についてのボヤキ」が炸裂していましたが、たしかに、ロシア男子のシニアがそこまで強くない中、18歳までジュニアで戦わなきゃいけない事情を考えると、彼にそこまで突き抜けた力は感じません。

 このJGPブルガリア大会のフリーでは、4Tを2本、4Sを1本、3Aを1本と、シニア並の構成に挑んでいますが、クリーンに降りたのは4Sのみ。これらを完璧に決めきると、シニアでもすぐに戦えますね。

 このファイナルに関しては、クワドをすべて降りなくても勝てるとは思いますが、ベストのパフォーマンスを期待したいです。



 (2)クラスノジョン

 アメリカ代表の17歳。生まれはロシアで、もう一人の優勝候補です。昨年の羽生君の4Loの認定にあたって、彼の名前を記憶している方もおられると思います。コントロールの難しいこのジャンプを、自分のプログラムの核にして、一生懸命取り組んでいます。

 このクロアチア大会のフリーは、4LoこそURでしたが、要所要所で頑張りを見せています。特に、最終盤の3Lz+3Loは、私、これライブで見ていたんですが、「これにループつけるの?」と、ほとんど転びそうになりながら、気合いで2ndループをつけていて、ケガしないか心配になりました。フィニッシュ後の、剣を抜くキメポーズも、微笑ましいです。

 グラディエーターのプロが、全身から闘志むき出しの彼によく似合っています。羽生君とはまったく違うタイプですが、「こういう人がループに頑張って取り組んでいるのだな!」と、ぜひ覚えてあげてください。





 (3)プルキネン

 個人的に、今回の6人の出場選手の中でいちばん私好みのスケーターです。動画も2本貼りました。クワドは跳ばない選手ですが、上半身の柔らかさと、スケーティングスピードがまず目を引きますし、どこか怪しいオーラも発していて、ただものじゃありません。ジャンプ自体も高くてキレイです。

 フリーの方はショパンなんですけど、最初の「ダーン!」って所から、ゆづファンはニヤリとするはず。どんな大作曲家でも、手グセってあるんですよね。

 クラスノジョンのような肉弾系のスケーターもいれば、このプルキネンのような中性的な魅力を持つスケーターもいる。アメリカの良き伝統を継承していますよ。

 JGPシリーズのスコア的には、須本君とどっこいぐらいなのでファイナルでの台乗りは厳しいですが、ぜひこの長所を伸ばしてほしいです。要注目ですよ!



 (4)須本光希

 日本の男子はどの世代も、女子と比べて選手層が薄いんですが、よくぞファイナルに残ってくれました。この大舞台で真剣勝負をできるだけでも、大きな経験です。

 勝負ということになると、クワドが無いのでスコアの最大値は他の選手と比べて劣りますが、3Aを、SP・フリー合わせて3本降りれば、台乗りのチャンスも十分にあります。

 奈々美先生のプログラムで、輝いてほしい!そして、大西先生を泣かすぐらいの演技で存在感を見せてほしいですね。



 (5)イグナトフ

 この選手をクロアチア大会のライストで見た時、「デカいなぁ!」とビックリしたんですが、178cmで、エロホフ(177cm)やクラスノジョン(175cm)と、そこまで変わらないようですね。

 ただ、上に挙げた優勝候補の二人よりも、動きに粗さがなくて、長身トリオの中では私は一番好きです。

 ジャンプも回転が速くて、着氷も安定。シニアに上がってから「勝てる選手」になりそうなのは、このイグナトフのような予感がします。

 私はプルキネンの「怪しい魅力」に軍配を上げますが、今回来日しているジュニア男子では、日本で一番人気が出そうに思います。



 (6)トルガシェフ

 須本君と同じ16歳で、ファイナル進出者では最年少です。まず、こう言っちゃ失礼なんですが、顔は完全に欧米人なんですけど、体型が日本人的で、親しみが沸いてきます(汗)。

 SPは、坂本花織ちゃんも同じくショートで滑っている「月光」で、使用している部分もほぼ同じです。ところが、このトルガシェフはジャンプの3本中2本が前半なので、花織ちゃんとは印象が異なります。男子と女子では事情が違うので、どっちが良い悪いというのは無いですが、こんな感じになるのねぇ・・・と興味深かったです。

 ジャンプは高さもあって器用に跳んでいるんですが、スピンはけっこう足元がグラつく部分もあり、まだ若さが出ている感じです。同い年の須本君と、ぜひ切磋琢磨してほしいものです。

 羽生君の欠場で、シニアの男子シングルは私も「傍観者気分」なんですが、ジュニアの男女シングル、シニアの女子シングルはしっかり応援しつつ、海外のライバル選手も注目して、楽しみたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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rika

 さて、昨日、エテリコーチのインタを紹介したので、ジュニアのGPファイナルの女子シングルの展望記事をまとめておきたいと思います。

 出場選手は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。ジュニアのライストは「こちら」で。

 シニアでは、新葉ちゃん&知子ちゃんの出場が急遽決まって、応援しがいのあるメンバーが揃ったとはいえ、勝負という面では、海外勢がちょっと強いかなという印象です。

 一方、ジュニアの女子の方は誰が勝つか、ちょっと読めません。ロシア5人(エテリ組4人)、日本1人と、出場国の構成だけを見るとロシアの圧倒的な強さが目立ちますが、紀平さんの3Aの確率がここにきてグンと上がってきているので、ノーミスすれば、十分に優勝も狙えると思います。

 以下、6人の出場選手の特徴を挙げてみます。



 (1)トゥルソワ→→「ロシア最強の刺客。4Sも認定の怪物13歳!」

 このフリーの冒頭の4SはURが取られましたが、その後のジャンプは全後半&ノーミス、しかもステップ&スピンもすべてレベル4を揃えていて、4回転だけの子じゃありません。

 普通に考えれば、この子が優勝候補の大本命です。ただ、ミスが重なると、他の選手にひっくり返される可能性もあります。最初この子の演技を見た時、「子どもっぽすぎる!」と抵抗感があったんですけど、SPはともかく、フリーを見ると、やはりこのレベルの高さを認めないわけにはいきません。



 (2)サモドゥロワ→→「大人っぽさが魅力で、最もシニアに近い演技!」

 ロシア5人の出場選手のうち、唯一のミーシン門下のスケーター。このフリーの「リベルタンゴ」は、三原舞依ちゃんも今季SPで使用していますが、比較して見てみると、面白いと思います。

 私は舞依ちゃんのチャレンジを評価していますが、やっぱり彼女のキャラから見ると、「無理している感」「がんばりすぎてる感」っていうのを感じるわけで、そこを複雑なステップとジャンプの確実性で「黙らせよう」という狙いがあるんじゃないかと。

 一方、サモドゥロワの「リベルタンゴ」を見ると、いい意味で力が抜けていて、さわやかにエレメンツを決めていくので、その辺りの余裕も含めて「シニアっぽさ」を感じます。



 (3)コストルナヤ→→「技術と芸術のハイレベルな融合。人気爆発の予感」

 JGPシリーズは全部で7戦あったんですが、6戦目のポーランド大会で突如現れた新星です。よほどのロシアマニア以外は彼女の存在は知らなかったはずで、YouTubeの英文コメには「彼女は、トゥトベリーゼのチームの秘密兵器か?」とあるほど。私も度肝を抜かれました。

 ロシアの女子が強いとはいっても、メドベに象徴される、タノ&タケノコは「そこまでやらなくても・・・」と評判が悪いんですが、SP・フリーともに、この子はそこに頼ることなく、オーソドックスな構成です。ジャンプの入りのステップの複雑さ、スケーティング、スピンと、魅せてくれます。しかもビジュアルレベルも高い!

 自分の中で、ひとつの基準を作ってくれた選手です。ただ、めちゃくちゃ高得点を取るような高難度の構成ではないので、優勝はやや厳しいかもしれません。



 (4)パネンコワ→→「タケノコの最強の使い手。人類の限界に挑戦!」

 「タノ=片手上げ」「タケノコ=両手上げ」と、私は使い分けているんですが、日本人的にはまぁ、特に片手上げで、腕が曲がっていると、「シェー!」じゃあるまいし・・・と。

 ただ、このパネンコワのフリーは凄いです。3回転は全部タケノコ。2Aはタノ。何もつけないのはハーフループぐらいです。この徹底ぶりには、タノ&タケノコに抵抗感のあった私の感覚が破壊されてしまいました。騙されたと思って、動画を見てください。

 ジャンプはもちろん全部後半なので、トゥルソワや紀平さんが大技をミスすると、構成の上で最高難度になるのは彼女です。もし二人が崩れるようだと、優勝も大いにあります。



 (5)タラカノワ→→「ロシアっぽくないワイルドさ。重戦車のように跳びまくる!」

 この子もトゥルソワと同じ最年少の13歳ですが、まったくタイプが違います。良く言えば、ワイルド。悪く言えば、大味。パワーでガンガンとジャンプを跳んでいくスタイルです。

 このフリーはヴォロノフと同じ「サラバンド組曲」ですが、後半はロックアレンジで、彼女の演技とよく似合っています。髪を乱し、頬を紅潮させながら、いつも最後まで全力でがんばる13歳です。



 (6)紀平梨花→→「日本を背負う次世代エース。勝負強さも見せてくれ!」

 こんな怪物軍団にどうやって勝つの?と思うぐらい、ロシアの5人は強力なメンバーが揃っているんですが、もしその5人を退けるとしたら、この人しかいないでしょう。

 フリーで2本予定している3Aを決めるのは大前提。それにプラスして、他のジャンプもミスが無いようだと、一気に優勝候補に躍り出ることになるでしょう。

 もちろん、ジュニアのタイトルなんて・・・というのはあります。ただ、今回のメンバーは、いまのシニアのGPシリーズで台乗りする選手よりも力のある子もいて、これから北京五輪に向けて、何度となく対戦することになるライバルたちです。ここで勝ちグセをつけておくのが大事です。

 さて、順位予想ですが、全員ノーミスだとすると、トゥルソワと紀平さんが構成では頭一つ抜けます。この二人が金か銀。そして、タケノコの名手パネンコワが続くでしょう。個人的には、コストルナヤを応援しているので、「金・紀平、銀・トゥルソワ、銅・コストルナヤ」でお願いします。

 ジュニア女子SPは、12/7(木)16:40から「こちら」で。生で見れなくても、すぐに動画としてアップされると思います。

 では、また明日!

 Jun

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satoko

 さて、いよいよ土曜日の午前中からスケアメが始まります。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。男子SPは午前9:54開始ですが、ライストのリンク先としては、とりあえず「YouTubeライブ」を貼っておきます。

 フランス杯では、YouTubeライブのリンクが、女子SPの第1グループが始まっていきなりBANされたので、第2、第3の代替先を、「フィギュアスケート速報」の「試合ライスト(無料・串不要)」の一覧からキープしておくと良いと思います。



 さて今日は、スケアメに登場する日本選手のコメントを、extraからおさらいしておきます。新刊雑誌が軒並み発売延期になっているので、連日、同じ雑誌からの紹介ばかりですみません(汗)。

 (1)花織ちゃん(10月22日、ロステレ共同取材)

 ―― 今回、みんなと戦えた部分はあった?

  「いや、全然戦えてないです。もう自分と戦うことで精一杯」

 ―― ジャンプ以外の演技の部分の出来は?

  「ショートは最初のほうにステップがあるので、しっかり気をつかってできたんですけど、フリーは最初のミスをしてからリカバリーのことしか頭になくて、そこまで考えられなかったのがちょっと悔しかった

 ―― いいプログラム(ブノワ・リショー振付)を作ってもらったという感覚はある?

  「あります。『アメリ』といえば、『かおちゃん』と言ってもらえるぐらいになりたいなと思います」

 ―― GP初戦で一番印象に残ったことは?

  「ショートで上の点数(技術点)は2位だったので、すごい自信になったんですけど、やっぱり下の点数(演技構成点)が足りないと思った。そこをしっかり上げていけばバランスよく、上も下も点数も出てくるんじゃないかなと思いました」





 →→花織ちゃんのSP「月光」は、いわゆるエテリ流(?)の「ジャンプの後半固め打ち」という構成。それが、中野先生ではなく、振付師のブノワさんの提案だったことに驚いたのですが、ステップを前半に配置しているからこそ、「気をつかってできた」という本人のコメントは興味深いですね。

 そもそも日本人の女子選手で、SPのジャンプを全て後半に配置したのは、私が知る限り花織ちゃんが最初のはず。これはもっと評価されていいと思っています。

 一方、フリーの「アメリ」をノーミスで演じきるのはなかなか大変だと思うので、個人的には、特にSPで、ロステレのスコアと比べて(TSS: 68.88/ TES: 38.59/ PCS: 30.29)、どれだけスケアメで伸ばせるかに注目したいです。

 (2)無良君(10月29日、スケカナのフリー翌日)

 ―― 自分の演技を振り返って。

  「SPに関して勢いがなかった。ただ、(初戦の)USインターナショナルと比較して、SPはこっちのほうがいいと思っています。自分の出したい個性や動きをしっかりもっと爆発させられるようにしていくことが必要かなと思います。逆にフリーはあそこまで崩れてしまったら、もう1から作り直す、どれだけ体に叩き込んでいけるかが必要だと思うので、それさえできれば、ああはならないだろうと思っています

 ―― 作り直すというのは?

  「直前に2回目のトウループを止める決断をした段階で、自分の頭の中で『あれを変えて』『これを変えて』とずっと考えながらスタートしたので、自分の体が先行して動いてくれる感覚ではなく、頭が考えちゃうから体が動かなくなる方向でした。断片的に焦っているという感覚しか残っていない。そういうことがないように、どういうかたちになっても自分の体が動いていけるように、次のスケートアメリカに向けてやっていかなきゃいけない。自分がどれだけ這い上がれるか、自分がアメリカと全日本の2戦に全力を注げるかを自覚し直すいいチャンスだと思うので、基礎的な部分からもう1回アプローチしてみようと思います。とにもかくにももう1回練習したい気持ちです」

 ―― スケートアメリカに向けては?

  「自分がわからなくなっている動きを1回全部クリアにするところから始めていきたい。表彰台がスケートアメリカで狙えるレベルまで、最低でも持って来られるように全力を尽くしたいなと思っています」

 ―― 平昌オリンピックへの気持ちは?

  「それはもちろん。これを逃すとないですから。その覚悟を改めて今回で感じさせてもらったのかなというのはあります」




 
 →→SPは、スケカナでは最初の4TでURと両足着氷の減点が痛かったんですが、そのミスさえなければ、80点台中盤は出ると思いますね。最初の4Tが大事です。

 問題はフリー。映像を見返してみると、3AはSPと同様にいつものクオリティなんですが、つづく4Tがダブルに抜けた後、ループも抜けてしまって・・・。ステップとスピンを挟んでも、気持ちが切れている感じです。

 平昌五輪3枠目を考えると、全日本で台乗りすることが大事ではあるんですが、刑事君(中国杯7位: 247.17)と友野君(NHK杯7位:231.93)の順位とスコアは頭にあるはず。

 ただ、スケアメのメンバーを見ると、ネイサン、ボーヤン、ヴォロノフ、リッポンはまず強いし、レイノルズ、コフトゥン、ハンヤン、サモーヒンと、7番もけっこう大変だと思います。スコアの部分、とくに、4Tと3Aを、SPとフリー合わせて4本、なんとか降りられると、250点ラインが見えてくるはず。踏ん張ってもらいたいですね。

 (3)知子ちゃん

 NHK杯をフォローしている新刊雑誌が出ていないので、スケアメの公式練習後のニュースを拾っておきます。

 「宮原、本来の姿どこまで=復帰2戦目、スケートアメリカ」(時事、2017/11/24-15:47)

 濱田コーチ:「ここに来て時差ぼけでうまくいっていないけれど、幸い痛みはでてない

 知子ちゃん:「プログラムでジャンプを入れる練習をだいぶできている。NHK杯よりもいい演技をできるようになってきた





 「痛みがない」という報告だけで十分です。「好調時の自分と比べて、あれができない、これもできない」ではなく、いまの自分から、少しずつできることを増やしていくことが、彼女が取るべき道でしょう。

 NHK杯では、とくに上半身の身のこなしが自信と確信に溢れた堂々としたもので、ステップでの大きな表現も印象的でした。スピンも微動だにしない美しさで、地道に鍛え上げられ、磨きこまれてきたのだなと感じます。

 とにかく、3選手みんなが、ベストのパフォーマンスを披露できることを楽しみにしています。

 では、また明日!

 Jun

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javi1

 上の画像はハビのインスタから拝借しましたが、マドリードにトレイシーとブライアンを連れて直前調整をしていたようですね。ブライアンも元気そうで何よりです。

 今季のハビは、ジャパンオープンを除くと、主要国際大会としては、オータムクラシック中国杯に出場。オータムこそ優勝しましたが、中国杯は6位に終わり、グランプリシリーズの獲得ポイントは現在5ポイント。ポイント一覧表を見ると、フランス杯で優勝しても合計20ポイントですから、ファイナル進出はほぼ絶望的と言っていいかもしれません。

 ただ、オリンピックにむけて、GPシリーズである程度のパフォーマンスを披露し、どれぐらいのスコアが出るのか確認しておくのは大切なはず。

 そして、手術やら怪我やら、今季はコーチも含めてクリケットのメンバーは厄払いした方がいいんじゃないか?という状況のなかで、ハビは故障は抱えていないはずですから、

  ハビ、ちょっとゆづの分もがんばって!

 という、エールの意味も込めて、彼のフランス杯での巻き返しを期待しています。



 今季のSPはデイヴィッド・ウィルソン振付の「チャップリンメドレー」。12-13シーズンもチャップリンを使用しましたが、「音楽も振付も全く違う作品」で、「以前のようなチャーミングさを強調したものではなく、もっとドラマティックな内容」(GPシリーズオフィシャルガイド、32頁)とのこと。

 さて、このオータムの演技なんですが、羽生君の「112.72」に完全に話題を持っていかれましたが、この「101.20」は実はすごいスコアです。

javi

 改めて演技を見直してみると、冒頭、4T+3Tの予定が、2ndを2Tに抑えています。4S、3Aも、ハビの絶好調の時と比べるとグリ降り気味で、ユルいです。そこが加点の渋さに現れています。かりに、ジャンプを予定構成通りに、しかもすべてGOE加点+3.00だと、技術点だけでもさらに7.20点の増加が期待できます。

 スピン・ステップはきっちりレベル4を揃えていて、ここが彼の強い所でもあります。したがって、ジャンプさえ決まれば、110点前後を出せるプログラムといえます。



 フリーも同じくデイヴィッド振付の「ラ・マンチャの男」。

 『ドン・キホーテ』の作者ミゲル・セルバンテスが主人公の、スペインを舞台とした物語。ブライアンが数年前から温めていたアイデアで、7月にデイヴィッドにスペインに来てもらって、物語の舞台になったグラナダで制作。「何種類もの曲をカットして、様々なキャラクターを演じる。いままでのプログラムの集大成的な作品」(オフィシャルガイド、32頁)という、まさにハビにとっての勝負プロといっていいですね。

 さて、オータムのラ・マンチャですが、冒頭の4Tはまさにハビのジャンプ!という感じで、加点も+2.40。カナダのジャッジ(J5)だけがGOE「1」と、さすが安定のカナダさんやわ・・・と、もはや売れない芸人の必死のウケ狙いのように、完全にすべっています。

 こういうジャンプをビシバシ決めるのが調子のいい時のハビなんですが、つぎのサルコウがダウングレード。アクセルの抜け、フリップのエラー、そして、精神的動揺とスタミナ切れでステップのレベル2と、崩れに崩れました。



 さて、中国杯です。胃腸炎で体調不良というのは気の毒でしたが、これだけ悪くて、「90.57」のSPは3位というは、ある意味で凄いと思います。

 冒頭のコンボが、軸がブレて3T+2Tに。4Sこそ降りましたが、3Aも軸がズレてSOと、ジャンプのミスが目立ちました。しかし、オータムと同様にスピン・ステップはレベルの取りこぼしがなく、それが90点台に踏みとどまった要因ですね。SPはジャンプの本数が限られていますから、だからこそジャンプ以外の部分で強いハビは、SPではそこまで大きく崩れないのかもしれません。



 中国杯のフリーは、オータムよりもさらに15点スコアを落とす乱調ぶり。そんな中、スピンとステップはすべてレベル4。ジャンプミスをいちいち取り上げていたらキリがないのですが、2試合見た限り、フリーのジャンプの予定構成は、以下の内容なのかなと思います。

 4T 4S 3A+2T / 4S+3T 3Lo 3A 3Lz 3F+1Lo+3S

 サルコウのコンビネーションは前半かもしれません。これとほぼ同じ構成で16年のボストンワールドで「216.41」を出しています。4Loを練習している話も伝わってきてはいましたが、ブライアンのことですから、まずは、あのワールドの時のコンディションに戻すように指導し、ハビもそれを受け入れていると思われます。

 いまや、時代は、ルッツだフリップだ、フリーでクワド5本だ、という話になっていますが、実を言うと、2種類のクワドと3Aを完璧に降りるようなスタイルを堅持できている選手がいません。

 それは、15年のNHK杯やファイナルの羽生君であり、16年ワールドのハビなわけですが、私は平昌五輪も、この構成をノーミスで演じれば、この二人に限れば、金メダルを獲れると思っています。

 もちろん、皆さんご存知のように、羽生君の性格からして、右足首の状態が戻れば、それがオリンピックであろうと4Lzや4Loを入れた構成で勝負に行くと思います。ただし、大事をとって、全日本は、SP・フリーともに同じ曲ですし、2シーズン前の構成で戦うんじゃないか?と予想しています。

 ハビはフランス杯でどれだけ戻せているか?ぜひ、期待して見てみましょう。

 男子SPは、日本時間の土曜日早朝の4:09(フリーは日曜早朝4:45~)からですが、すぐにYouTubeに動画が上がると思います。

 では、また明日!

 Jun

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mai

 週末のフランス杯を見据えて、色々と準備をしていこうと考えていたら、Win10のアップデートが何時間もかかる凶悪さで、カクカク重い状況で、やや焦りながら記事を書き終えました。

 今日は、三原舞依ちゃんについて。今季の彼女は、国際試合ではオータムと中国杯を終えて、ともにSPで若干出遅れて、フリーで巻き返すという展開になっています。

 そのSPは、ブノワ・リショー振付の「リベルタンゴ」で、夏のDOIでのお披露目以降、私もこのブログで高く評価してきました。



 ところが、その「出遅れ」が、「プログラムが悪いから」「舞依ちゃんと合っていない」「だから、昨季のプロに戻せ」というような、ネットの意見をわりと目にします。

 今日の記事の結論を先に言うと、ショートの出遅れの理由は、プログラムの選曲・振付ではなく、そのほとんどが技術的な部分にあり、私はあまり心配していません。



 例えば、「オータム」での演技について。この試合のSPは「66.18(PCS: 31.92)」で、後半の3Fにエラーがつきました。

 3Fについては、実はこのオータムのフリーでもエラーで減点されています。しかし、今月の中国杯ではSP・フリーともに3Fはアテンションすらついていません。完璧に修正されています。

 さらに言えば、オータムは、昨季とは雰囲気の違うこのプログラムの海外実戦初披露だったにも関わらず、PCSの「31.92」は、「68.48」を出した昨年の中国杯のPCSが「31.11」だったことを考えると、決して悪くない評価とみるのが自然でしょう。



 さて、今年の「中国杯」です。3Lz+3Tにおける2ndの回転不足は、やっぱり、練習中のリーザとの接触による影響もあるのかなと思います。

 ちなみに、彼女のSPのパーソナルベストは、17年の国別の「72.10」で、その次に、上記の16年の中国杯の「68.48」が続きます。国別は参考記録の意味合いが強いので、去年の中国杯の動画を改めて見ることにしました。



 「リベルタンゴ」とは、メイクも衣装もガラっと違うのもありますが、一年前は表情にあどけなさもあるなぁと感じます。

 で、16年中国杯の冒頭の3Lz+3Tはジャンプ自体が高く、しつこいようですが、やはり今年は「アクシデントの影響」を感じます。

16coc

17coc

 ノーミスの16年中国杯が「68.48」で、今年の中国杯は「66.90」でした。2ndのトウループのURにより、このコンビネーションでぴったり「3.00」点失ったことになります。

 そこを、ステップの若干の加点とPCSにより、「1.42」点縮めていることになり、ノーミスであれば「リベルタンゴ」でも70点を十分に狙えます。

wakaba

alina

 もうひとつ、同じく今年の中国杯に出場した、新葉ちゃんとザギちゃんのSPのスコアも貼ってみました。

 舞依ちゃんは、SPの3Lz+3Tを前半に配置しているので、基礎点は「10.30」です。これを後半に跳ぶ新葉ちゃん(11.33)との比較で言うと、基礎点だけでも「1.03」点の差があるのは、見逃せません。

 ザギちゃんに至っては、後半に3Lz+3Loなので、基礎点だけで「1.91」点の差がつくことになります。
彼女たちと互角以上の勝負をするためには、ショートで回転不足で減点されるのは、致命的と言っていいかもしれません。

 ちなみに、新葉ちゃんとザギちゃんがスピン・ステップの取りこぼしが少ない反面、舞依ちゃんは、昨年からステップは苦手にしています。レベル4を取れているのは、昨年の中国杯のフリー、今年の国別のSP・フリー、そして今年の中国杯のフリーです。優勝した四大陸、あるいは3番に入った全日本でさえ、SP・フリーともにレベル3に留まっています。特に、ショートのステップでレベル4を取ることが、「去年も今年も」継続課題として残されています。

 というわけで、ショートを去年のプロに戻せばスコアが上がるとは単純に言い切れないことになります。ただ、逆に考えると、この「リベルタンゴ」でジャンプをノーミスし、ステップでレベルを取れれば、彼女にとって相当な自信になると言えるでしょう。もちろんフリーにも好影響を与えるはずです。

 例えて言うなら、スタートを比較的苦手としている後半追い込み型のウサイン・ボルトが、スタートで好位置につけると、他の選手は「こりゃ、もう無理!」と戦意喪失するかのように、ライバルにプレッシャーを与えることもできる。

 フランス杯では、舞依ちゃんが「リベルタンゴ」でどれだけスタートダッシュできるか?という点にも、ぜひ注目してもらいたいと思います。舞依ちゃんなら、きっとできる!

 そして、明日はエールの意味も込めて、ハビ特集いってみたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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