On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

カテゴリ:羽生結弦選手 > 試合感想

sergey

 ファイナルのレビューシリーズも最終回の男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。以下、滑走順にメモを残しておきます。



 まずは、リッポンから。冒頭の4Lzこそ転倒しましたが、3F+3Loは見事でした。後半の3F+3Tは、はっきり着氷で詰まっていたので両方でURを取られました。ただ、3Aは軸が傾きながらも、うまくコントロールしていた印象です。254.33で5位。



 つぎに、ヴォロノフ。一言でいって最高です。でも、プロトコルを参照しながら冷静に映像を見直してみると、ちょっと最初の二つのジャンプの加点は多めかな?という気もします。4T+3Tに+2.00、3Aに+2.14で、ジャンプ自体はキレイですが、たっぷり助走が入っているのでね。まぁ、他の人たちがひどすぎるので、この試合限定で他の選手たちと比べるならもちろん妥当です。

 2Aを跳び終えた後の、客席への煽りは最高ですね。そこから、本人も笑顔で滑っているので、この男子フリーの主役は間違いなく彼だったと思います。最後のフィニッシュも含めて、熱い魂の演技でした。

 正直いって、この試合をまた見るのはちょっと嫌だなぁ・・・と思っていたんですが、ヴォロさんの演技で元気をもらえました。彼の演技だけでも見てみるといいと思います。266.59で4位。



 そして、ジェイソン。2本目の3Aの転倒により、スコアがガクっと落ちてしまいました。フリーのスコアで言うと最下位なんですけど、そんなものを忘れさせてくれる、美しいプログラムです。

 どちらかというと、SPの方が曲調は好みなんですけど、このフリーは、彼のスピンやステップを噛み締めて味わうように見ることができるので、だんだん好きになってきました。何度も書いていますが、氷の上でスケート靴を履いて演じている動きには見えません。253.81で6位。



 ここから、上位3選手。まずネイサンですが、最初の4Lz+3Tは、いろんな所で言われているようにステップは皆無なわけですけど、+2.00の加点。奇しくも、ヴォロノフの最初のクワドコンボも同じ加点ですから、この試合は「ちゃんと降りれば2点」という基準なのかもしれません。

 4Fはなんとか降りて、つぎの4Sがダブルにパンク。このサルコウはスケアメでも抜けていました。後半のクワドは、トライしたこと自体はいいものの、URもDGも取られ、低調な内容でした。

 ステップなしでもイケイケドンドンでクワドを跳びまくって、それでもしっかり降りていたのが昨シーズンの彼なんですが、今季は回転不足や着氷の乱れがはっきり目立っています。それでも、286.51で優勝です。



 つぎに、コリヤダ。ネイサンを見た後に、コリヤダのジャンプを見ると、転倒した4Lzも4Sも、そしてなんとか降りた3Aも、本当にはっきり高いんですが、なんだか、その高さから来る着氷の衝撃に耐えられないのかな?と、かつて大怪我をした人ですし、ちょっと心配になります。

 実を言うと、今シーズン初め頃、「生粋のロシア人的なルックスの彼がプレスリー?」と、やや否定的に見ていたんですが、ステップは曲調をうまくつかんでいますし、ネイサンのフリーよりも、仕上がり自体はこちらの方が早いように見えます。つまり、ノーミスさえできれば、スコアはもっと出るはずだと。クワドの着氷さえ決まれば、回転不足に不安を抱えるネイサンや宇野選手よりも、オリンピックではいい色のメダルを獲る可能性もあると思います。282.00で3位。



 最後に、宇野選手。ここで私が技術的なことを書いても、どうせ「素人がジャッジの判定に文句を言うな」とか「人格攻撃だ」とか、しょーもないコメントが寄せられそうなので、その点については何もいいません。織田君の解説や、ガンディさんのブログで十分ですね。

 別の視点から、ひとつ意見を言うと、フリーは去年のピアソラのプロに戻した方がいいんじゃないかと。トゥーランドットというのは、王者のための楽曲なんです。にも関わらず、ワンパターンで退屈な振付と、拙いジャンプ、ステップやスピンを見せられては、完全に「名前負け」ならぬ「曲負け」です。

 逆に、去年のプロは、ある種、ロボット的というか機械的な手の動きと、あの後半の唐突な女性ヴォーカルのカットインは、意外性という点でマッチしているし、少なくとも振付面での弱点はカバーできていると思います。ヘルシンキでもとりあえず評価は高かったわけですからね。このファイナルは、286.01で2位。

 今大会は、男子シニアの低調ぶりに「史上最低なファイナル」とさえ言われていますが、ジュニア勢や女子の頑張りと、ヴォロノフの孤軍奮闘ぶりに救われた感があります。

 全日本まであと一週間ですが、そちらも女子が主役の大会になりそうですね。

 では、また明日!

 Jun

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mitsuki

 ファイナルのレビューもあと2回となりました。今日はジュニアの男子フリーの感想です。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。



 まず、アメリカのトルガシェフ。須本君と並んで最年少の16歳の選手です。SPもそうですが、このフリーもジャンプに苦労しました。冒頭の3Aと4Tを転倒した後、単発のトリプルジャンプが3本連続でシングルに抜けてしまい、心ここにあらずという感じにも見えました。ただ、4Tの判定が回転不足ではなくダウングレードというのは、「ちょっと厳しいのでは?」という気もしました。160.49で6位。

 あと、これは偶然かもしれませんが、今季「ムーラン・ルージュ」を使用している選手がみんな調子を落としていて、カレン・チェンはあっさり昨季のプロに戻し、テサモエはファイナルで負け、なんか呪われてるんじゃないか?と、シャレになっていません。



 つぎに、プルキネン。私の個人的な好みのレベルで、大会前に注目していた選手ですが、まさか銀メダルを獲るとは・・・。クワドを跳ばないわけですし、正直いって、ソツコワの銀よりもサプライズでしたね。

 このショパンのプログラムの魅力は、叩きつけるピアノの鍵盤と上半身の振付がビシっとハマる場面が、随所で見られる所です。さすがに、コストルナヤのSPのようにジャンプの着氷までピアノの一音と連動するレベルではないですが、見ている側を飽きさせない演技です。大技でガツガツ行くタイプではないものの、シニアでも十分異彩を放ってくれそうな、将来楽しみな選手です。



 第3滑走は、ロシアのイグナトフ。SPを終えた時点で、3位の須本君に1.32点の僅差で迫る4位。このフリーでは、序盤の3Aは決めましたし、冒頭の4Tも周りきっての転倒ですから、この二つの大技の出来自体はまずまずなんです。

 ところが、後半に入ると、徐々にスタミナが切れてきて、ジャンプも「跳んで降りるだけ」という状態。スピンがひとつ0点になっていて、疲弊しきっていました。ジャンプ自体は、高さもあってキレイに跳べる選手なんだから、体力面が足を引っ張っているというのは、ちょっともったいない気がします。



 さて、問題のこの方、エロホフです。大会前は、彼とクラスノジョンは実力的に互角と見ていました。ただ今大会のSPで、クラスノジョンにけっこう良い点が出ていて、でも、かりに逃げ切られるとしても、まさかメダルを逃すことはないだろうと思っていました。

 音楽が流れ始めた瞬間、日本のスケオタはならば、誰もが厳粛な気持ちになる、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。

 ところが、途中、「えっ?」とビックリしたのは、3:00辺りの転倒です。数日前にBS朝日でこの転倒を見ているはずなんですが、YouTubeで見直してみても、声を上げてしまいました。後半の4Tを跳んだ後の、どうしてここで?という部分です。

 4:05からの最終盤の「あの部分」では、当然会場から手拍子が起こるわけですけど、もうバテバテですね。エテリの女子はジュニアもシニアもみんな体力有り余っているのに、同じチームなのになぜ?もしかして、隠れて練習サボってるとか?というような、あらぬ想像をしてしまいます。総合5位というのは、彼の実力からすると、ちょっと不甲斐ないです。



 優勝した、クラスノジョン。冒頭の4LoこそURでしたが、内容的にも2位以下をはっきり引き離しての完勝でしたね。要所要所でジャンプを着実に決めて、しかも、後半に入ってから、三連コンボ、3A、そして、3Lz+3Loも決めて、ステップもよく身体が動いています。

 演技後の雄たけび&ガッツポーズは、サッカー選手か?総合格闘家か?みたいな、闘志と喜びを同時に爆発させていましたね。

 彼のようなファイティングスピリット溢れる選手は、嫌いではありません。ぜひシニアでも頑張ってもらいたいです。



 最終滑走で、見事に銅メダルを獲得した須本君。冒頭の3Aこそ転倒しましたが、それ以外はラストの3Lzの着氷で乱れた以外は、よく我慢しましたね。

 正直、スピンやステップでスピードが落ちてくるのを見てヒヤヒヤする部分もあるんですけど、動画で見直してみると、実は本人はいたって冷静に最後まで体力の残り具合を確認しながら、出し切ったようにも見えます。

 まだ16歳。本人のやる気次第で、男子選手は、女子に比べれば長くやれるはずです。ランビに教わっている島田君がまさにそうですが、じっくりと総合力の底上げに注力してほしい所。クワドの扱いをめぐっては、平昌後はどうなるか分かりませんしね。

 正直、JGPシリーズは、女子に比べると男子はあまりマジメに見ていなかったんですけど、クラスノジョン、プルキネン、そして須本君のファイナルのメダリストに限っても、それぞれ自分の長所を生かして、頑張っていますね。須本君の全日本での飛躍、そして世界ジュニアも期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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 今日はシニア男子のSPの振り返りです。この記事の大半は、金曜日の時点に執筆しています。

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報は「こちら」。

 以下、滑走順に見ていきます。

judges



 まず、ジェイソンから。89.02で4位。彼のSPは大好きなので、注文をつける所は何もないです(笑)。ミスといえば、3Fのセカンドトウで軸が傾いてのSOと、最後の足替えコンビネーションスピンでレベル3というぐらい。

 しかし、ジェイソンのスケーティングスキルに最低点の「8.25」をつけている「J4」はドイツですか。今回の騒動で、アメリカに恨みを持っていそうな「J3」のロシアでさえ「9.25」をつけているのに、ちょっと見識を疑いますね。



 つぎに、リッポンちゃん。86.19で6位。もしかしたら、すでに知られているのかもしれませんが、ビックリしたことがあります。それは、この動画で確認できたことなんですが、このアダムのSPのスタートポジションが、ジャッジ席の正面というだけでなく、超至近距離なんですよね。それで、あの超イケメンどや顔で演技が始まるわけで、ちょっとヘンな汗をかいてしまいました(笑)。

 冒頭のフリップのコンビネーションは問題なく決まり、3Aも軸が傾きながらもうまくコントロールして着氷。ルッツはなんとか降りたという感じですが、目視ではちょっとURは分からなかったです。

 実は、私のような素人がこのルッツの回転不足が分からないのも当然で、ガンディさんのレポートでは、このリッポンのSPの3LzでURを取るなら、ネイサンのSPの4Lzと3Aも回転が足りてないじゃないか?と分析されていました。

  まぁ、スピン・ステップすべてレベルを取れているし、さすが滑りなれたプロで、クワドが無いから順位はともかく、見ていて安心感のある演技のお手本ですよ。肩の心配もなさそうで、その点も何よりでした。



 NHK杯から好調を維持している、ヴォロさん。87.77で5位。「ジャンプが命!」というプログラムなので、後半の3AでSOがあったことを考えると、冒頭の4T-3Tで、クワドの着氷がこらえ気味だったところ、2ndを気合いでつけていたのはさすがでしたね。このコンボでミスがあったら、リッポンと順位は入れ替わっていたのではないかと。

 NHK杯・スケアメから、本当によく頑張っています。ベテランといえばコストナーが注目されがちですが、彼も存在感を見せてますし、日本でまた新たなファンを開拓したと思いますね。



 さて、上位陣です。コリヤダから。99.22の3位。「スコアが出すぎ」という議論はありますが、上の3人はみんなインフレ気味なので、まぁ、今回はそういう試合ということで(汗)。冒頭の4Lzは高さは十分だっただけに、転倒がもったいなかったですね。その後の、4T-3T、3Aもルッツ同様に抜群の高さと、安定したランディング。ジャンプの高さということでいうと、羽生君や、好調時のボーヤンに匹敵すると思います。

 今季の彼には驚かされている部分もあって、こんなに高く跳べる人だったっけ?というのが正直な所。これだけ化けた理由を知りたいですよ。もし五輪へ参加できたとして、間違いなく最終グループに残る実力者。ライバルのミス次第では、メダルも狙える力をつけてきていますね。侮れません。



 さて、色々と言われている、宇野君です。101.51で2位。なぜ、アクセルジャンプでもないのに前向きに跳んでいるクワドが認定されるのか?というような議論は、他のブロガーさんに譲るとして、しかし、改めて思うのは、

 まるで、「物干し竿」というか「竹とんぼ」というか、伸ばしっぱなし状態の両腕は、もうちょっとなんとかならないの?と。

 昨季のピアソラのフリーよりも平坦な振付で、もちろん、おなじ樋口コーチが作っている、松田悠良ちゃんや山下真瑚ちゃんのプログラムではそんなことはないわけで、前にもどこかに書きましたが、おそらく宇野君は上半身の細かい動きを覚えられないのでしょう。

 まぁ、宇野君をめぐるここ最近の報道には、かつての亀田三兄弟を思い出しますね。

 自分のパフォーマンスへの分析・反省が無く、ただただ自画自賛。ライバルへのリスペクトは皆無。だから、トップ選手からはほぼ無視状態。家族が出てきて話題を作る。実力に見合わないメディアによる持ち上げ。何から何までよく似ています。

 ただ、唯一違うのは、亀田選手の試合については、当時専門家の評価が非常に多岐に渡っていた点です。wikiの「判定結果に対するメディア・関係者からの反応」という部分(真ん中からやや下)だけでもチラ見してみてください。

 ボクシングに比べると、フィギュアスケートは、残念ながら歴史が浅く、専門家や有識者の数が決定的に少ないですね。現状で、宇野君の回転不足をはっきり指摘している日本人の専門家が、織田信成君ただ一人というのは、悲しくなります。



 最後に、ネイサンを。103.32で1位。いやぁ、ネイサンも出来はそんなに良くなかったですね。ルッツ、フリップともに着氷が危なくて、ルッツの方もGOEでマイナスがついていてもおかしくないかと。一方、クワドに比べて苦手な3Aはいつもと比べるとうまく降りているように見えました。

 上位3人の中では、転倒こそありましたが、コリヤダの演技がもっとも印象的でした。ただ、もしかりに、彼がルッツをクリーンに降りていたとしても、2位の宇野君はともかく、1位のネイサンのスコアを上回っていたかどうかは怪しいので、そうなっていたらなったで、けっこう論争になっていたかもしれませんね。

 では、また明日!

 Jun

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satoko

 まず連絡事項から。「拍手コメントは、来年1月31日をもって廃止」と、ライブドアブログから通知されていたんですが、なんか今日すでに読めなくなっています。

 したがって、コメント機能を「確認後に表示」という設定に変更しました。これまではコメントを投稿した時点で即公開されていたのですが、これからは、私が承認した後に、公開する形になります。もし「非公開」をご希望の方は、その旨を明記いただければ、そのように致します。

 この設定のデメリットは、コメントの反映が遅くなるということなんですが、なるべくそうならないように、頻繁にチェックするように心がけたいと思っています。

 さて、仕切り直しで、シニアの女子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。



 滑走順に、まずはコストナーから。土曜日の午後、ジュニア女子のフリーの後にこのシニアのフリーもライストで見たんですが、ジュニアの幻影が頭に残った状態でコストナーの演技を見ると、やっぱりひと昔前の内容というか、いろんな意味でユルいなぁと。

 とくに、スピンを二つ終えた後の、2:00辺りから、リンク中央でジャッジに向かって腰を振り振りしながらポーズを取っている時間が象徴的で、「これは一体なんなの?」という感じで、それでいて74.96というPCSが出るのだから、ほんの数時間前に見ていたジュニアの子たちのフィギュアスケートとは完全に別のスポーツですよ。

 それを言ったら、日本男子の宇野という選手のPCSの方がよっぽど不可解じゃないかと、お叱りを受けそうですが、そのネタについては明日取り上げることにします。



 つぎに、ソツコワさん。頑張りましたね。オズモンドや宮原さんにミスがあったからとはいえ、まさか彼女が銀メダルを獲るとは予想していませんでした。

 今季、試合を重ねるごとに安定感の増す彼女を見ていて、ふと思うのが、よく言われる「女子の体型変化」という問題なんです。彼女は173cmあると言われていますが、徐々に身長が伸びていく中で、どうやってジャンプに狂いが出ないようなトレーニングをしてきたのか。めちゃくちゃに細いわけでもないし、むしろガッシリしてきたようにも見えます。

 一方で、体型変化や身長が伸びたことで、パフォーマンスが落ちた選手といえば、ラジオノワやリーザが思い当たります。じゃ、ジュニアのトゥルソワやコストルナヤは、どうなるのか?その影響を防ぐ対処法が確立されているのかどうか。この辺り、メディアの方々はソツコワに訊いてみてほしいです。



 さて、樋口新葉ちゃん。本人はけっこう落ち込んでいたけれども、私は、全日本の前にこういう経験をしておいて、よかったと思っています。

 今季は、ロンバルディア杯、ロステレ杯、中国杯と、ジャンプの抜けがなく、昨季の彼女とは見違えるほどの安定感を見せていました。ところが、このフリーでは「抜け癖」が出てしまいました。

 中国杯からけっこう時間が空きましたし、しかもこのファイナルに出場できるかどうかは、スケアメが終わってから決まったわけで、試合勘を取り戻すという意味でも調整が難しかったのかもしれません。

 でも、こうなったら「全日本勝負」なので、分かりやすいのではないかと。後述する宮原さんは、回転不足を修正すればパンクや転倒はまずしない選手なので、PCSの出方から見ても、彼女はほぼ決まりかなと思っています。そうなると、三原舞依ちゃんとの一騎打ちですね。腹くくって、思い切ってやってほしいです。



 オズモンドさん。彼女はフリーはノーミスできないと思っていたので、やっぱり・・・という感じでした。もはやフリーのミスはある程度織り込み済みで、SPのリードでどれぐらい逃げ切れるかという所でしょうか。ミスがあっても、なんだかんだで、銅メダルを獲るのだから、実力者です。

 現状で、SPでノーミスをした場合、PCSの高さで、ザギちゃんよりもまだ彼女の方がスコアは出るので、この二人に関してはフリーの出来でメダルの色が変わる・・・オリンピックもそういう展開になりそうな予感です。



 さて、ザギちゃん。別に誰かと賭けをしたわけでもないですが、ケイトリンがフリーでミスする可能性よりも、ザギちゃんのフリー・ノーミスの可能性の方が高いと思っていたので、ちょっとびっくりしました。SPでも細かいミスはあったので、優勝したとはいえ、課題が残りましたね。

 この大会は特に、エテリや、側近のデュダコフ&グレイヘンガウスの顔をいつも見ている気がしますが、エテリって、ミスして戻ってきた選手には、エッジカバーを渡す前からブツブツブツブツと文句(?)を言っていて、この動画では5:15辺りからになりますが、「あんた、なにやってんの?ちゃんと説明しなさい!」と、睨みつけるような厳しい表情で容赦ないですよね。



 それと比べたら、今大会のコストルナヤのSPの時なんて、笑顔でお尻をポンと叩いて送り出し、キスクラでは、グレイヘンガウスと三人みんなニッコニコで、どこぞの若夫婦とかわいい娘さんの外国人観光客ファミリーかというような、見ているだけでハッピーになります。いまやこの業界随一のコーチのエテリさんですが、けっこう顔によく出る方ですね。



 知子ちゃん。よく頑張りました。全体的には、まるで何年も滑り込んだプログラムのような安定したパフォーマンスで、会場のファンも、お茶の間のファンも、メダル間違いなし!と思ったはずです。

 私はスマホで見ていて、最初の3Loは良かったんですが、その次のルッツのコンビネーションのSO気味の3Tの方と、つづく3Fは軸が傾いていたことでいつも以上に高さが出ていなかったので、「この2本はいくら何でも足りないかな・・・」と思っていました。結果的に、ルッツもURを取られていて、回転不足は合計3本でした。

 ただ、例えば宇野君とはっきり違うのは、知子ちゃん自身が回転不足を自覚していて、自分の演技をしっかり分析できている点ですね。

 ところで、「自分の演技の分析」といえば、BS朝日でジュニアの放送を見ていて、紀平梨花ちゃんのインタビューには驚きました。ここまで具体的に、しかも「練習の時点ではこのジャンプの調子はこれぐらいで・・・」という所から、時系列的に丁寧に語っていることにビックリしました。

 言葉が湯水のように湧き出てくるというか、私たちゆづファンには「マガジン」という雑誌があるからいいとして、梨花ちゃんが試合のたびにあんな感じでコメントしているのであれば、梨花ちゃんのファンには「紀平梨花マガジン」が欲しいんじゃないか?ってぐらい、よく話す子でした。

 一方で、本田真凜ちゃんは、もや~としたコメントをする子なので、知子ちゃんと梨花ちゃんにだけは、濱田コーチは「特殊訓練」を施しているんじゃないか?と。まぁ、冗談ですけども(笑)。

 このファイナルは、知子ちゃんも新葉ちゃんも、全日本に向けていっそう気を引き締める意味で、いい収穫になったと思います。とにかくケガなく、全日本でベストパフォーマンスを披露してくれることを期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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 「シニア女子フリー」の記事を予告していたんですが、ちょっと余裕がなかったので、金曜日に大半を執筆済の「ジュニア男子SP」のレビューをアップします。

 すでに順位は確定していますが、振り返りの意味でお付き合いください。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 以下、滑走順に見ていきます。



 まずは、アメリカのトルガシェフ。64.73で6位。今回の参加メンバーでは、須本君とともに最年少の16歳での出場です。3Aでお手つき。3Lzは軸が傾きながらも着氷。フリップのコンボでも手をついてしまい、後ろにつけた2Tは無効に。ジャンプはミスが目立ちましたが、ステップ・スピンで全てレベルを取れているのは立派です。よく頑張ったと思います。今さら気づきましたが、同じく「月光」の花織ちゃんとは衣装の色も似ているのですね。



 つぎに、ロシアのイグナトフ。75.78で4位。出場メンバーでもっとも長身ながら、繊細な所作も魅力です。冒頭の3Aはらくらく着氷。3Lzもキレイです。フリップのコンビネーションの2ndでお手つき。曲調と身のこなし、そして甘いマスクと、ベストマッチのプログラムだと思うんですが、スピンやステップでレベルが取れていません。細かいミスにより、つづく須本君が彼の上に行けたわけですが、取りこぼしがなくなると、さらに強くなるポテンシャルを感じます。個人的に好きな選手です。



 さて、期待の須本君です。77.10で見事に3位です。イグナトフと比べてみると面白いんですが、ジャンプの構成は、種類も配置もまったく同じです。須本君は、最大の課題といえる足替えキャメルスピンでレベル2判定ながら、フリップのコンビネーションをクリーンに決めたことと、PCSでわずかに上回ったことで、イグナトフをかわすことができました。ジュニアのSPは構成ではあまり差がつかないので、細かい部分で順位がついてしまいますね。いずれにせよ、この大舞台でよくやってくれたと思います。



 アメリカのプルキネン。70.90の5位。個人的に注目している選手ですが、ネットでは、「ラルクのハイドに似ている!」なんて書き込みも見かけました。フリップのコンビネーションでステップアウトして、なんとか2Tをつけたことで減点を最小限に留めました。足替えキャメルスピンがレベル1というのは規定を満たしていなかったのでしょうね。解説のテッドさんも、演技が終わって真っ先に、彼の情感溢れる表現面を評価していました。私も彼の成長には期待しています。



 ここから、優勝候補の二人。まず、アメリカのクラスノジョン。81.33で首位発進。内容面でも文句なしです。ジュニアのSPはクワドは跳べないんですけど、4Loへの取り組みの成果か、後半のフリップのコンビネーションに2ndループをつけています。見事に決まっているので、ぜひ見てください。

 現在、男子では、シニアも含めて、2ndループをつける選手は世界で彼一人のはずなので、ぜひこの長所を堅持してもらいたいと思います。




 最終滑走がエテリ門下のエロホフ。78.39の2位。彼の方が後に滑っていて、しかもノーミスだったんですが、クラスノジョンとけっこう差がつきました。このチーム独特の内省的な選曲ですが、彼の所作自体はクラスノジョンのような荒々しい感じではなくて、よく合っています。ネットで言われていたのは、「エテリの弟子なのにジャンプ低いね」ということなんですね。ライストで見ている分には、特別低い感じはなく、ただ回転は速い印象です。そう考えると、ジャンプの高さって、コーチが一方的に教えて簡単に矯正できるものでもなさそうですね。

 以上、女子と比べると、衝撃度という点ではイマイチなんですが、さすがファイナルだけあって、それぞれに魅力的な選手が揃いました。私が好きなのは、プルキネンとイグナトフ。技の派手さでいうと、クラスノジョンという所です。

 来季の男子シニアは選手の入れ替わりがけっこうありそうので、いまのうちに、注目の若手スケーターを「青田買い」しておくのも良いと思います。

 では、また明日!

 Jun

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