On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:フィギュアスケートマガジン

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 まずは、BBマガジンの最新の記事から。「山口さん、暴走癖があるのはわかるけど、女性読者が多いんだから、落ち着けよ!」と一言いいたくなるけど、日本でネットやテレビを見ているだけの我々でさえ空港到着の際は興奮していたのですから、ここまで取り乱すのも、まぁ、分かります・・・。

 この記事の中で、気になったのは、SEIMEIの曲かけの部分。実は、私も昨日の記事の中で、そのSEIMEI曲かけの箇所は何度も修正しています。

 地上波での公式練習の映像とOB・OGによる解説、朝日の後藤記者のツイ、そしてこの記事などを総合すると、4Loを跳ぼうとしたのかどうか?が、どうも正確に分からないのです。

 どうやら、SEIMEIの曲かけの冒頭のクワドは4S(それがダブルにパンク)だったらしいですが、それとは別に4Loにトライしたのかが不明です。「4Loを跳ぼうとしてダブルに抜けた」説、「そもそも4Loにトライしていない」説もあります。

 びっくりしたのは、この山口記者の記事の中で、「4回転ルッツと思しき動作もあった」という記述。ほんと?そんなこと言ってる人誰もいないけど?と思うんですが・・・。

 3日目の練習(サブリンク)では、バラ1の曲かけがありましたけど、曲かけの中ではジャンプは抜いて、その前にジャンプを個別に練習して、4Sと、4T-3T(タノ)を降りたとのこと。やはり、SPに4Loは無さそうですね。

 さて、「SPIN THE DREAM」の後編も公開されました。印象的だったのは、「試合に負けた後、失敗した後に多くを語る」という部分。

 そうなんですよね。自分も、TOEICという英語のテストを定期的に受験していますが、ミスや失敗ほど詳しくメモに残さないと、次回の試験でも同じことを繰り返してしまいます。

 大きなミスをした後、それを忘れるべく、「気持ちを切り替える」という名の「現実逃避」をしがちなんですが、これって、数日経ったら失敗の原因を本当にそのままキレイさっぱり忘れてしまうんですよね。だから、私の場合、どんなにテストの出来が悪くて、「今日は飲んでやる!」と思っても、軽くメモだけは残してから飲むなどしています。飲まずに、そのまま勉強するのが最高ですが、私にはそんなストイックな行動は無理です(笑)。

 お酒を飲まず、しかもフィギュアスケートが人生の羽生君のエピソードと、私のような低次元のそれとは無縁とはいえ、ただ、「言葉に残すことの意味・効用」というものを伝えてくれていますね。

 さて、地上波ウォッチも継続しています。いやぁ、14日の「とくダネ!」の小倉さん、お隣には大ちゃんではなく、柔道の野村さんがいましたが、「羽生選手、金メダル獲っちゃうかもしれないなぁ」と、クルックルの手のひら返し。あれは、フジに相当に苦情が来ていたのでしょうね。

 他局の番組では、佳菜ちゃんが、3Lzを跳んだ後の羽生君が「顔をしかめた」ように見えて、「まだ(痛みが)ピリッときているかも」とコメント。これも色々と騒がれています。

 どうせ「印象」を思い付きで語っているだけだから、私はそこまで気にならなかったですが、これがもし、明日も明後日も、「羽生選手の怪我は治っていない!」と言い続けるぐらいの根性が彼女にあるのだとしたら、逆に、どうしちゃったの?とビックリしますね。

 他には、スポーツ報知が宇野選手のプロフィールに、「17年世界選手権優勝」と誤表記した件が話題ですが、14日のTBSのNスタでもフリップで、さらにデイリーにも同じように書かれていました。

 報知は、BBマガジンの座談会に出席している高木恵記者がいますが、高木さんはおそらく現地にいるから、バイトにでも表を作らせて、彼女がチェックする余裕がなかったのかな?と考えていました。

 ところが、報知とデイリーでは、刑事君の誕生日も、同じように「1994年10月22日(正しくは、1994年11月22日)」と誤表記されています。スケ連のプロフィールが間違っているわけじゃありません。刑事君のツイ垢が(@deka_1122)ですから。

 おそらく、この3つのメディアは「同じ資料」を元に表を作成したと考えられます。では、この資料は誰が作って、誰が配布したのか。

 ここからは私の想像ですが、この資料を作成した人間は、宇野選手の「優勝」だけを「捏造」すると批判を浴びるから、意図的に刑事君の誕生日も誤表記して、「2か所間違いがありました。訂正してお詫びします」という弁明をして、切り抜けるつもりだったんじゃないかと。

 誰なんでしょうね。スケ連の関係者でしょうか。USMの人間でしょうか。

 よく、財務官僚が大マスコミの経済記者に、「消費増税賛成の記事をこの通りに書け!」とペーパーを配って、紙上でその通りの記事になっている現象を、「あいつらは、メェメェと紙を食べるだけの羊だろ!」と揶揄されることがあります。だから、こーいうことも、あるっちゃあるのかな、という気はします。

 まぁ、これがオリンピックというものですよ。そして、こんなマスコミの迷走ぶりもあと数日で終わります。我々もあまりカリカリせずに、半分楽しむぐらいがちょうどいいでしょうね。

 では、また明日!

 Jun

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 マガジンのレビュー、2日目です。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 座談会以外の羽生君の記事も全て目を通しましたが、私のように座談会を先に読んでしまうと、「五輪直前・最新レポート」(20~27頁)と「平昌五輪展望」(28~33頁)は内容的に重複する部分もあって、羽生君目当てだとややガッカリ感があります。

 すると、まずは山口記者の「必ず最後に愛は勝つ」(8~13頁)ということになりますが、KANの「愛は勝つ」(1990年)って、30代後半以上じゃないと、曲知らないでしょ!と。

  「本誌に届いたプレゼント応募ハガキを集計し、羽生ファンの方は彼より年齢が上の人が多いこともわかった。これは推測だが、年齢を重ねても、心のどこかに『少女』の一面を持っている人が多い気がした。例えると、何かスポーツをやっている先輩に憧れを抱くような『初恋っぽさ』が感じられるのだ

  「しかし、それでいて大人としての節度はきちんとわきまえている。見たい、知りたいという気持ちはあるけれど、それが羽生の競技の妨げになるならば、その気持ちは押しとどめる。少女らしい一面を持ち合わせながら、そこはやはり大人なのだ」

  「そして羽生自身も、そうした大人の女性の愛によってここまで成長してきたように思える。実のお母さんは言うに及ばず、仙台時代は阿部奈々美先生、トロントではトレイシー・コーチと、お姉さんというよりお母さんに近い年齢の女性が傍らにいることは、内面に荒々しさを持つ羽生にとって、きっと大きかった。大人の女性の存在は、いわば羽生にとって必要なものだった」

 →→最後の部分はちょっと強引で、都築先生とか、もちろんブライアンもそうだし、男性の恩師もいるじゃない!とは思います。

 「節度がある」という評価は、これはアイドルの追っかけをする男性ファンの過激な行動を念頭に置いていると思います。

 ただ、羽生君はアイドルではなく、(アマチュアの)アスリートであって、しかもトロントに拠点を置いて、SNSもやらずに、情報発信も制限している。「彼が競技に集中するためには、それが一番!」とゆづファンも理解・納得しているから、「節度を守って」応援できている。年齢とか部活とか性別とか、それこそ愛とか、あんまり関係ないと思うんだけどなぁ・・・。

 あとはやっぱり、羽生君の人間性もそうだし、フィギュアスケートのクオリティ、それから、勝利への執念ですよね。そこはもう、リスペクトの一言です。

 例えば、私は、将棋の藤井聡太五段も大好きなんですが、発言もそうだし、やっぱり将棋の内容に感動させられることが大きい。とくに、月曜の対局は、プロ間だったらとっくに諦めるような敗勢の局面から、100手以上耐え続けて、それこそ「クソ粘り」で相手のミスを誘って大逆転しました。

 でも、若い頃の羽生竜王もそういう粘り方をして勝ちを拾ったこともあって(「プロなのに潔くない」とか「棋譜を汚している」などと、当時の先輩棋士からの批判もあったようです)、そういう勝ちへの執念こそが「一流の証」だと思っています。誰とは言いませんが、勝ち負けに淡泊で、負けてもヘラヘラしている奴はダメです。

 これは、羽生君に関して言えば、中国杯のフリーがまさにそうだし、そしてその新たな1ページに、平昌五輪が加えられることでしょう。

  「とりわけもっとも頭を悩ませたのが、どんな言葉で彼を平昌五輪に送り出せばいいかということだ。『2大会連続の金メダルを期待している』というスタンスがいいのか、『ケガのこともあるし、演技を見せてくれるだけでいい』と考えるべきか。それを踏まえた上で、本誌としてエールを送りたい、『羽生結弦よ、必ず勝ってくれ』

 →→ブライアンの新しいコメントも出てきて、もう本人もチームも完全に勝ちに来てることが分かった以上、「演技を見せてくれるだけでいい」という人はいないでしょう。私自身の心境はもはや、「勝ってくれ」じゃなくて、「どんな勝ち方をしてくれるか」のワクワク感しかないです。

 他には、個人的に「座談会」と並んで期待していた記事が、「集中連載 拝啓 羽生結弦様」です。今回はNHK仙台放送局のスポーツキャスター、藤原由佳さんが、とくに中学生時代の羽生君について、面白いエピソードを語っています(56頁)。

  「・・・あるとき羽生選手が採暖室で一生懸命、鉛筆で紙に書き込んでいて、『何を書いているんですか』と聞いたら『次の大会の目標なんです』と。見せていただくと、点数は確か220点くらい」

  「阿部奈々美先生は点数だけを書くように言っていて他の生徒はそうしていたのに、羽生選手は『高橋大輔さんに追いつくには僕はどうしたらいいか』と一つひとつの項目ごとに詳しく書いていたんです。たとえば『3Aなら加点は2.0取らないとダメ』。そのほかにも『フリップは…』『サルコーは…』と、ものすごくたくさん書いていました。驚いたのは、『ジャンプだけを成功してもこのくらいの数字にしかならない。220点に届くためには技と技のつなぎを正確に、もっと質を上げていかなくてはならない』と」

  「・・・たとえば荒川さんは『自分が納得する演技を』というように、優勝という言葉をあまり使わなかった記憶があるのですが、羽生選手は小さいころから『金メダル』『オリンピック』『優勝』と、一番高い目標を口にしていた。そして、そのためには自分はどうしていけばいいのかを順序立てて考えていた印象があります

 →→SPIN THE DREAMの中で、山田真実先生に言われて小2の頃から「研究ノート」をつけはじめたとありましたが、「書く習慣」というのは「自分の考えをまとめる習慣」でもあります。それを日常的に行っていれば、当然、そこに書かれた内容(目標・課題)を達成するための、日々の「トライ&エラー」の過程も書き込まれていきます。

 自分にとって、本当に必要なトレーニングは何か?が明確になり、無駄な部分が削ぎ落されて、より具体的になっていく。

 そして、これを続けてきたことが、昨年11月以降のリハビリとトレーニングにも活かされていると思いますね。

 言葉の壁があるし、そのノートをブライアンに見せているとは思わないけど、羽生君の性格を考えれば、ノートに書きとめたアイデアや疑問を、ブライアンやトレーシーにぶつけて、よりよい形に磨いていったのでしょう。
 
 さて、羽生君以外の記事、特に日本代表に選ばれた選手たちについても渾身のテキストが揃っているので、明日はそちらも見ていきます。

 では、また明日!

 Jun

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 2018年2月5日発売。マガジンのバックナンバーのレビューは「こちら」で。

 前号と同様に、羽生君についての新しい情報は無いはずなので、まずは座談会のページから開いてみました。メンバーは前回と同じ、吉田学史、後藤太輔、高木恵の3名の記者たち。気になった点をピックアップしておきます。

 (1)ぶっつけ本番のプラス面

  後藤「・・・男子フィギュアとして66年ぶりに連覇しそうだという重圧を負いまくって大会に入るよりも、ケガをして、ぶっつけ本番で『もうやるしかない』という状況のほうが、実はうまくハマる可能性もあるような…。・・・今の状況をポジティブに受け止めるとするなら、『勝って当たり前』の重圧からは解放されるのかなと。それは、むしろいいかもしれない」

  後藤「・・・昔、パトリック・チャンのことを気にし過ぎて、うまくいかなかったことがありましたよね。むしろ自分だけにフォーカスできる状態になったことはプラスですね」

  吉田「・・・競技は違うのですが、2年前のリオ五輪の時に水泳の萩野公介を取材していて、ずっといまいちだった時期があったんです。ところがオリンピックの会場に入った瞬間、目の色が変わった。彼は17歳の時にロンドンで銅メダルを獲って、『自分の晴れ舞台はオリンピックなんだ』というのがあるんですね。言い方を換えると、そこでしかスイッチが入らないんです。羽生選手もまた、4年ぶりにその場に立つとメンタル的に変わってくるはずですから。神がかってくるというか。そういう意味では、精神的に心配ないのかなと。プレッシャーにつぶされるとか、そういう心配はないと思っています」

 →→そもそも羽生君に関する新しい情報がないので、日本のマスコミも、「金メダルへ!」とか「連覇確実!」というように煽ることもなく、このまま五輪は開幕することになるでしょう。始まってしまったら、開催中の競技を報道せざるをえないし、「外部的なプレッシャー」の少ない状態で、羽生君も現地入りできるでしょうね。

 パトリックを「意識しすぎた」という話は面白い指摘です。今大会に限っては、「誰がどんなジャンプを何本跳ぶか。何点出そうか」ではなくて、羽生君にとってケガ明けの最初の実戦ですから、「いまの自分に何ができるか」に集中せざるをえない。できないことをやろうとしない。「いま練習でできることだけを確実にやりきる」というモードに入っていると思います。余計な邪念や欲でブレることもない。むしろミスの少ない、クオリティの高い演技を期待できるんじゃないでしょうか。

 (2)4Lzではなく、4Loを入れるかどうか

  高木「(4Lzを)構成に入れるかどうか以前に、まず跳べるかどうかですよね。練習を始めたのが1月に入ってからなのであれば」

  吉田「いや、跳べないでしょう」

  高木「羽生さんは『予測不能』だから絶対とは言えないですが、ケガの状態からいってルッツを跳べる状態まで戻すのは、ちょっと難しいかもしれませんね」

  後藤「・・・サルコーやトーループのように完成されたジャンプであれば戻すのは早いでしょうが、ルッツを跳ぶ時に絶対に固めなければいけないポイントを、彼の中でまだ固めきれていないと思うんです。まだ完成しきっていないジャンプを、ここから入れるのは難しいでしょうね

  吉田「ロシアの時も本番では成功しましたけど、練習も含めた成功率は2割弱でしたから。本番への調整力はさすがですが、後藤記者が話したように、でき上がったジャンプではないですよね」

  吉田「ループはルッツに比べれば、だいぶ完成には近づいていますからね」

  高木「ただ、右足踏み切りなのが気になりますよね。そこがネックというか」

  吉田「本人は『ループを入れたい』って言うでしょうね」

  吉田「ショートだけか、フリーの1本目でもいいけど、入れたいと思っているでしょう。でも、それも含めて最後まで調整じゃないですか」

  高木「試合当日に決める、みたいな」

  吉田「本当、それくらいだと思います。この時代に(4回転)2種類というのは…

  高木「許せない?」

  吉田「本人も許せないだろうし、あとはジャッジ側も見ると思うんですよ。どれだけ難しいことをやっているのか、それがひとつの評価軸になってきますから。やっぱりサルコーとトーループだけよりも、ループをショートかフリー、最低でも1個は入れたいと思っているでしょうね」

 →→つまり、4Lzというのは、羽生君にとって「できるかできないか、わからないジャンプ」で、健康体であれば彼の性格からトライすることになったであろう大技です。御三方も「跳ばないでしょう」と一致していますね。私も同感です。

 で、やはり4Loの話になってきましたね。私も最も気になっていた部分です。興味深かったのは、吉田さんの、「ジャッジは難しいことをやっているかを見ている」という部分。

 たしかに、羽生君は4Sと4Tの2種で「330.43」を出しているので、これが、「羽生はクワド2種類だけでも勝てる」論の根拠となっています。

 ただ、2種類にすると、フリーのジャンプ構成を、得意の3Aを2本入れるならば、クワドは3本に留めないといけない。逆に、フリーだけでも4Loを入れると、3Aを2本入れつつ、クワドを4本入れられるという、つまり昨季のホプレガの構成で戦えるわけです。この違いは大きい。

 そもそも、クワド2種の構成でノーミスしたとしても、330.43というスコアを出してくれるのかどうか?という問題があります。「曲も同じで、ジャンプも同じなら、良いスコアはあげられないな・・・」という「抵抗感」のようなものが、ジャッジには芽生えるかもしれません。逆に考えると、ウケがイマイチだったホプレガと同じ構成でSEIMEIを滑るなら、SEIMEIの方が当然評価は高くなるんじゃないか?、そこを陣営も狙っているかもしれません。

 (3)「SEIMEI」の負担

  高木「『SEIMEI』で世界記録を出した時の映像をあらためて見てみると、中盤のステップとか、すごく難しいことをやっているんですよ。ステップって、けっこう足首がポイントになるんですよね」

  後藤「佐藤信夫コーチに聞いたんですが、フィギュアスケートって最終的には足首ですべて調整するスポーツなんですよ」

  後藤「・・・これだけ休んでいるわけですから、フリーで出だしから目いっぱいのスピードで滑って、ジャンプを全部決めるのはけっこう難しいと思うんです。その時点での自分のスタミナを冷静に考えて、どの程度のスピードでいくかを調整し、ジャンプを跳びきって、降りきることに専念すれば勝てるんじゃないのかなと」

  吉田「逆に『ホープ&レガシー』のほうが、こういう状況だと滑りやすいかもしれないですね。それほど抑揚がなくてスローなテンポですから。『SEIMEI』って、どんどん曲調が変わっていきますよね。そこでスローな滑りをしたら、ジャッジがどう感じるのかというのはありますね。『ホープ&レガシー』であればハマっていたものが、『SEIMEI』でもうまくハマるのか。そこはちょっとわからないですね」

  後藤「要は、4分半うまく滑りきれるようなペース配分ですよね」

  吉田「スピンとかステップでレベル4を取れなくても、現実的に考えて体力をジャンプに残しておく。そういうことも勝つためには必要ですよ。特に今回の羽生選手の場合は」

 →→そこに来て、「SEIMEIは疲れる」論ですよ。え?ホプレガに戻すの?・・・さすがにそれはありえないですが、振付の部分で多少いじる(省略する)可能性はあるのかもしれません。

 この座談会は1月中旬ということで4CC前ですから、ボーヤンの復活劇の話は出てきていません。PCSに関しては、宇野選手やネイサンには及びませんが、ジャンプの精度ということだと、あの好調ぶりを持続できるなら、ボーヤンはメダル争いに十分に絡んでくるんじゃないかと。

 明日も引き続き、マガジンを見ていきたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 昨日に続いてマガジンです。バックナンバーは「こちら」で。

 (1)団体戦をどう考えるか?(13頁)

  「・・・羽生はどちらかというと試合をいくつか重ねて課題を確認し、調子を上げていくタイプ。精神的にも、大きなケガからダイレクトで金メダルを争う戦いに臨むのは得策ではない。それだけに、平昌では団体戦で今季ノーミスのないフリーを滑っておくことも選択肢の一つとなる

  「五輪本番の空気感、緊張感を個人戦の前に体感できる貴重な機会で、ソチの時もSPで抜群の出来を見せ、勢いに乗った経験もある。選手団としての派遣が禁じられたロシアが個人参加で団体に出場すれば、ソチでもメダルを手にした団体のカナダ、ロシア、アメリカの3強は揺るぎない。日本のメダルの可能性は薄く、個人戦へ向けた『実戦の場』とすることに異論は出ないはずだ

 →→座談会にも参加していた、共同通信の吉田学史記者の見解です。座談会のテキストと比べると、こちらは締切ギリギリまで内容を詰めた形跡があるので、彼の主張がよりストレートに出ています。

 ここでは「実戦の場」という表現に留めていますが、事実上の「予行演習」というか「調整試合」ですよね。

 私は昨日の記事で「団体戦は出るべきじゃない。ブライアンは主張してほしい」という主旨の意見を書きました。ただ、記事を書き上げた後に、こちらのテキストを読むと、団体戦もSP(2月9日)への出場ならばアリかな・・・という気もしてきました。

 ところが吉田さんは、「今季ノーミスしていないのはフリーだから、団体戦はフリー(2月12日)で出るべき」と言っていますね。足への負担のことを考えると、さすがにフリーは厳しいのではないでしょうか・・・。個人戦のSPが2月16日(フリーは17日)で、疲労回復も大変ですしね。

 (2)一味違う及川史弘さんの視点(72~75頁)

 羽生君関連の記事で一番最後に読んだのは「占い企画」で(これはこれで笑える内容でした)、その一つ前にめくったのは、及川さんのインタビューでした。

 「誰この人?」という感じでまったく期待せずに読んでみると、実は一番面白かったです。94年のリレハンメル五輪で22位という成績ですが、そもそもこの時代のオリンピックのフィギュア男子シングルに日本が代表を送り込んでいたことさえ、私は知りませんでした。

 及川さん本人も「間違って全日本で優勝してしまって」と謙遜していますが、代表になるほどの経験者であるとともに、プロの記者なわけですから、特に、74頁からの小学生の羽生君をアイリンで「初めて見た時」の描写は、専門的視点からの見解だけでなく、迫真の記述だなぁ・・・と感心しました。私にとって、「グイグイ読ませる内容」というのは、こういうものを言うのです。

 及川さんより下の世代、あるいはもっと上の世代でも、実は、彼とは比較にならないような輝かしい実績の方々の「羽生結弦評」って、いわゆる「フィギュアスケート村」の人だから大人の事情でしょーがないのかもしれないですけど、織田信成君を唯一の例外として、もう新しい視点って出てこないんですよね。

 一方、この及川さんのインタは、羽生君の技術面・性格面の分析がありつつも、トロントに行く前の「直接的なふれあい」も語られていて、微笑ましいですね。

  「オレみたいになるなよ」

  「大丈夫です。やるべきことはわかっていますから」


 こういうやり取りって、羽生君に関して言えば、初めて目にしたような気がします。

 それもこれも、「あそこまでの素質を持った選手は仙台にいなかったし、ライバルと呼べる選手もいなかった」と及川さんが回想していて、言われてみれば、「誰それ先輩にはよく怒られたけど、面倒もみてもらった」なーんて話は皆無ですもんね。

 なんの下心も、しがらみもない触れ合いを、そのまま語ってくれているので、仙台での羽生少年と及川さんとのやりとりを、我々も脳内でイメージすることができます。いつまでも色あせない真実の記憶だから、ただただ美しい。いやぁ、いい企画でした。

 (3)編集者の心の葛藤が見える

 毛受亮介カメラマンによる、羽生君のNHK杯公式練習のショット「競技者としての生き様」、山口真一記者による「未完全収録 羽生結弦のNHK杯 物語はきっと、ハッピーエンド」、そして、毛受カメラマンとアフロの写真で構成された「羽生結弦 SMILE ON ICE」。

 特に最初の2つについては、少なくとも私は、マガジンだからこそ許せる、彼らを信頼しているからこそ受け入れられる企画でした。

 NHK杯の開催期間中、テレビの放送時間で、あの転倒の映像を、なんどもなんどもなんども流すよう命じたNHKの責任者を、私は絶対に許せませんが、この2つの企画は別です。

 我々ファンに対して、あのアクシデントを受け入れて、ともに前へ進もう!、なにより羽生結弦というスケーターが前へ向かっているじゃないか!という、エールにも受け取れます。

 だからと言って、上から目線の説教臭いものになっていないのは、私たちファンの気持ちに寄り添って「羽生結弦 SMILE ON ICE」を届けてくれたからだと思います。

 これまで、羽生君の全てを余す所なく届けてくれたマガジンですが、このNHK杯での羽生君の姿を誌面に残すことに対して、「葛藤があった」様子は誌面の随所で見られます。それでも届けてくれた。

 私たちが一方的にマガジンを信用しているのでなく、マガジンも私たちを信頼してくれた証ではないでしょうか。彼らのような本物のジャーナリストたちとその仕事を、引き続き応援したいですね。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年12月19日発売。マガジンのバックナンバーのレビューは「こちら」で。

 完全に私の好みで、自分がめくった企画から順番に、ゆっくり感想メモをまとめてみます。今日は「担当記者・緊急座談会」を。

 (1)四大陸選手権(18年1月22日~27日・台北)について(39頁)

 髙木「・・・ただ、ブライアン・(オーサー・)コーチは、四大陸に出てからカナダに戻るとなると期間が短すぎるし、日本に戻るとなると長すぎる。四大陸後の調整を考えて難色を示していました

 吉田「平昌前の練習は、基本的にカナダでやるでしょうからね。羽生選手はジャッジの評価がずっと高いわけですから、今さら何かができるんだと証明する必要もない。無理に出なくてもいいといえばいいんですよ

 →→この座談会は12月8日収録ということです。8日というと、GPFの大会3日目で、男子フリーと女子SPが行われた日です。ちなみに、10日に、小林部長が「(8日に本人と連絡を取ったところ)まだ氷上練習ができていない」という発表をしました。

 平昌五輪の個人戦は2月16日・17日で、四大陸との試合間隔は3週間弱。GPシリーズの感覚のままだと、「そんなにあるんだ?」と一瞬思ったんですが、上で言われている「どこを拠点に練習をするのか」という話を含めると、厳しいですね。ブライアンは、ハビもツルシンちゃんも見なきゃいけないし、1月中旬から五輪本番まで羽生君が彼を独占するわけにはいかない。一方で、日本にいたらブラックジャーナリストが粘着するにきまってるわけで、やはりトロントでしっかり準備をした方がいいでしょうね。

 ブランクの話がよくされますけど、それを言ったら、今年のオータムだって、国別から5ヵ月空いて、しかも膝が万全でないながら、記録は出ましたからね。五輪勝負でもなんら問題ないでしょう。しかし、団体戦はもっての他。しっかり、ブライアンはスケ連に要求してほしいですね。

 (2)4Lzについて(41頁)

 吉田「・・・モスクワで1回決めたから、そこでいったん引っ込めるというのも戦略上は『あり』だったんじゃないかと。ただ彼の性格を考えると、引っ込めるのはありえない。オリンピック本番で入れるかはわかりませんが、オリンピックの直前までは絶対にルッツを入れていたと思います」

 髙木「結果的にルッツを跳んでケガをしてしまいましたが、羽生さんの性格からいって、後悔していないと思うんです。ただ、またやりそうで怖いですね

 →→「やりそうで怖い」という彼女の発言は、「4Lzでケガをしそう」という意味ではなく、「足が万全じゃなくても一か八かの玉砕覚悟でルッツを入れたがるんじゃないか?」という懸念と、私は解釈しました。

 もし、全日本に出場することになっていたら、私は吉田さんの見立てとは逆で、全日本ではルッツを封印すると見ていました。五輪本番は分かりません。ところが、状況は変わり、全日本の欠場により、つぎの試合が五輪になったのだから、もう、ブライアンが絶対にルッツはやらせないと思います。

 髙木さんも「(4Lzも)けっこういろんな選手が跳ぶようになりましたから」と発言しているように、五輪でルッツを跳べることを「証明」する必要なんてないはず。

 あくまでも私の願望込みですが、チームの中ではもう4Lzの話なんてしていなくて、右足踏切り・右足着氷の4Loをどうするか、ということになってるんじゃないかと。かりに4Loをやめると、フリーの構成は、「4Tを2本、4Sを1本、3Aを2本」という15-16シーズンと同じ内容になりますね。

 (3)引退のイメージ(42~43頁)

 吉田「・・・僕には、彼が現役をやめる姿が想像できないです」

 髙木「・・・彼自身『オールラウンダー』と言っているように、全ての面で最高の選手になろうとしているんです」

 後藤「・・・きっと羽生君は、何かを達成したら、次に達成したい何かをつくっちゃう。挑戦したいことがどんどん出てくる人なんだと思います。でも、そういうメンタリティーがあるからこそ、ここまで伸びてきた

 吉田「・・・羽生選手は・・・人と対決するのも好きだし、自分と対決するのも好き。モチベーションになるものは全部欲しいし、それを探している気がします。そして全部を自分の肥やしにしている。アーティストでもあるけど、やっぱりアスリートですよ

 →最近この話はブログでもけっこうやっているので、私の意見は書きませんが、今回の座談会の3人、そして進行役の山口さんも、五輪連覇とか金メダルとか、記録更新とか、そういうものを「羽生結弦のモチベーション」として挙げていないのは興味深いです。

 今回の御三方は、試合の囲み会見では、羽生君にもっとも質問をする記者ということですから、実はオフレコで「メダルへの思い」を聞いているんじゃないか?とか、つまりコボレ話が出てくるかな?と思っていたんですが、我々が、マガジンなどを元にイメージする「羽生結弦像」そのまんまでしたね。

 話は前後しますが、40頁の髙木さんの発言にある、ボストンワールドの一夜明け会見で、SEIMEIの持ち越しについて訊いたら、羽生君が「(食い気味に)ないです」と即答したというエピソードは、ニヤリとしてしまいました。

 髙木さんは、「たぶん、五輪を視野に入れていたのかなあって(だから、それを秘密にするために否定した)」と解釈していますが、私はちょっと違う印象を受けました。

  「『また来季、SEIMEIを頑張ればいいや』なんていう、軽い気持ちでやってない。次なんてない。命懸けでSEIMEIを演じたのに、ミスした自分がふがいない」

 その悔しさから出た「ないです」だと、私は思いますね。

 まぁ、こんないろんな解釈ができるのだから、羽生結弦の行動と言動というものは、月日が経ってもその輝きはさらに増していくし、私たちもそこに魅了されるのでしょうね。

 今回のマガジンは、企画力の勝利という感じで、まだまだ素晴らしい記事がたくさんあります。明日以降もお付き合いください。

 では、また明日!

 Jun

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