On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 2017年12月6日発売。Numberのバックナンバーのレビューは「こちら」。

 なんだか、久々に買ったような気がします。「デュエル」というのは、たしかに決闘とか決戦という意味もあるんですが、最近比較的耳にするようになったのは、サッカー日本代表がハリルホジッチ監督になってからで、監督がよく口にする言葉なんですよね。

 その意味は諸説あって、「球際の強さ」とか「一対一の強さ」とか、あるいは、選手個人のレベルではなく、「チームとしてボールを取りに行く攻撃的な戦い方」とも解釈されています。

 サッカーの記事も担当する編集者が、「銀盤の〇〇」のネタに困ってデュエルを使ったのかなと、勝手に想像しています。

 さて、まず羽生君に関して言うと、本号において「新情報はゼロ」です。松原孝臣さん、野口美惠さんというお馴染みのメンツが執筆していて、記事自体もそれなりのボリュームなんですが、既知の内容ばかりです。

 特に野口さんはブライアンとコネクションがあって、多少期待してはいたんですが、ブライアンの新しいコメントらしきものも一切ありませんでした。昨年は、ゆづとブライアンがさも4Loをめぐって仲違いしているかのような記事を書いていた彼女ですが、今季は五輪も控えていますし、陣営も警戒しているのでしょうか(汗)。

 本号については、2点コメントしたいと思います。

 (1)「ネイサンはもっとPCSが出てもいい!」

 誰が言っているのか。いま、ゆづファンの中で好感度ダダ下がりの小塚君です。「採点表から読み解く男子トップ3の可能性」(44~45頁)の中で、次のようにコメントしています。

  「(ファイブコンポーネンツは)もっと点数が出ていいと思います。特に今シーズンのSPは素晴らしい。8点台中盤というのは、残念ながら、ジャッジの採点に対する慎重さでしょう。新しいジャンルを切り拓こうと感じられる意欲作に対して反応できていない反面、逸脱した点数を出すとイエローカードを出されてしまうというジャッジのルールも邪魔をしています」

 ベンジャミン・クレメンティンのあの歌は、フィギュアスケートの選曲としては確かに斬新なんだけど、個人的には、ちょっとうるさいかな・・・と感じていました。でも、彼がこれだけ評価しているというのは、サプライズでしたね。

 じゃ、もっとテレビやスポーツ新聞でも、「ネイサンのネメシスは素晴らしい」って言いなさいよ!と思うんですが、そこは天下のトヨタさんの社員なんで、いろんな大人の事情があるのでしょう。

 ただ、この間も書きましたけど、羽鳥さんのワイドショーで相撲評論に限ってはキレキレな玉ちゃんのように、いいことを言ってるときは評価してあげたいなとは思っています。

 ちなみに、この記事の中で、ゆづに対しては「体調を戻すのがいちばん大事。クワドは2種類でいい」と言ってます。はたして、五輪本番を2種類で戦えるかどうかは謎ですが、全日本では2種類のみの可能性は高いと私は見ているので、そこでどれぐらいスコアが出るかですね。

 ちなみに、ネイサンの特集記事で、本田武史さんも「(PCSが)なんで8点台なのかわからない」(43頁)とコメントしています。

 (2)ボーヤンの写真は必見!

 「中国潜入レポート 金博洋 “4回転の申し子”誕生秘話」は、わずか5ページの記事なんですが、これは貴重です。だいたい、「中国潜入レポート」なんてタイトルがつけば、ブラック極まりない劣悪な労働環境とか、超絶ホラーな食品加工現場とか、おどろおどろしいネタで決まりなんですけど、まったくそんなことはなく、興味深い内容です。

 今回の記事を執筆するにあたって、中国の関係機関との交渉の末、11月18日、ボーヤン本人への直接取材が実現したとのこと。その甲斐あって、ボーヤンの自室、8歳の頃のショット、練習風景と、私の見たことのない写真がズラリと掲載されていました。

 テキストは、幼少の頃から、フィギュアスケートとの出会い、そしてクワドの習得に至る経緯が、簡潔にまとめられています。正直、「もっと読みたい!もっと写真あるでしょ!」と思うんですが、もしかすると、今後のNumberで(PLUSやウェブ記事も含めて)、小出しにされるかもしれません。ボーヤンのファンは、Numberの情報はフォローしておいた方がいいですね。

 ゆづファン的には、「このイカした表紙で、この内容?」と、ガッカリ感はあるでしょうが、Numberのフィギュアスケート特集ということで考えれば、590円で約50ページというボリュームは、わりと頑張ってくれた方だと思います。

 さて、私自身、気持ちはファイナルの方に向かっていますので、明日からは、ファイナルの感想記事を連投する予定です。

 では、また明日!

 Jun

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 一応、Numberの続きという形の記事なんですが、改めて、本田武史・伊藤みどり・ミッツ・マングローブ、3氏による座談会を読んでみると、あれ?あんまり記事として取り上げる部分がない・・・と思いました。

 それは、この座談会の内容が面白くないという意味ではなく、元日の夜に私が「覚醒の時」を改めて見て、そこから、私の気持ちが以下に取り上げる2つのポイントにロックオンしちゃってるから、なのかもしれません。

 Number自体は、コンビニ等で容易に立ち読みできる雑誌ですから、昨日から考えている2点のみ取り上げてみます。

 ――特に注目している選手や今後の展望について、存分に語っていただけたらと思います。まずは日本男子をどうご覧になっていますか?

 伊藤 「(羽生選手の)ショートの衣装は、お尻の筋肉の付き方や体のラインを際立たせていますよね。」

 ミッツ 「彼も年々成長してるので、大人の色気みたいなものを観客や審判にアピールしていく狙いがあるのかも。そういった部分は緻密に計算してそうですね。

 本田 「だけどプーさんが好きなんですよね。」

 ミッツ 「だけど、プーさんを抱いているときでもあどけない表情をしなくなった。なんていうんだろう、若干男っぽい表情を見せるようになりましたよね。

 伊藤 「ミッツさん、よく見てますね~。」

 ミッツ 「もう22歳といい年齢ですし、むしろそれくらい狙ってやってほしいです。彼のセルフプロデュース力は私も常に注目してますよ。」

 →→狙ってる?私はまったく思いません。少なくとも、「Let's Go Crazy」に関しては、ジェフと緊密な意見交換をしつつ、自分でもプリンスの動画をチェックして、純粋に「研究の成果」で男の色気が出ているのだと思います。プーさんを未だにキスクラや公式練習で連れてくるのは、それは「ゲン担ぎ」の部分と、「ファンとともにある」という意思表示ではないかと。「狙う」んだったら、プーさんのティッシュケースをもう使いませんって。

 ――個性派で気になる選手はいますか?

 ミッツ 「個性的といったら、やっぱり羽生君がダントツなんじゃないですか。技術や見た目、プレゼンテーション能力も含めて、一番個性的。実は王道だと思われているけど、王道の人ではないような気がするんですよね。盤石の王者としてどっしり構えている羽生くんに個性的な人が挑んでいるような構図に見えるけど、実は一番個性的な人が、今、絶対的な王者なんですよ。

 ――ミッツさんが考える王道は、どういう選手になるんですか?

 ミッツ 「王道の王者はやっぱりパトリック・チャンとかエフゲニー・プルシェンコ・・・あとはステファン・ランビエールかな。これぞ男子!っていう感じの、周りを撥ねつけるようなオーラがある選手。」

 →→ミッツさん、よく言ってくれました!ここは私も同意したい。最近どこかで目にした「羽生選手にはもっといろんなタイプのプログラムに挑戦してほしい」という主旨の某氏の提言に、はぁ?と思ったんですが、羽生君ほどさまざまなジャンルに挑戦している選手はいないんじゃないかと。

 しかも、それは、やはり2012年にトロントに渡ったことが大きい。「覚醒の時」を見ていて思ったのは、もし仙台に留まったままで、阿部奈々美先生のプログラムを滑りつづけていたら、それこそ王道を進み続けていたと思うんです。

 阿部先生って、EXこそ、「Vertigo」とか「Somebody to Love」のようなポップな曲を採用してますけど、競技用のプログラムは基本的にクラシック系。10-11シーズン(「ホワイト・レジェンド」「ツィゴイネルワイゼン」)、11-12シーズン(「悲愴」「ロミオとジュリエット」)の映像を見ていて、そこからいきなりの、「パリの散歩道」はやはりインパクトありますよ。衣装も振付も、ジュニアっぽさが完全に消えたのが12-13シーズンからだと感じます。

 ミッツさんは「セルフプロデュース」という所に落ち着けたいようですが、私は、環境の変化と、パリ散やプリンスのような「新たな課題」に対して、羽生君が純粋に取り組んだ結果と見ています。

 また、羽生選手はジャンプの人。宇野選手は表現力の人。というような、雑誌でよく見る「分類的記述」も実はよくわからないですね。

 いやぁ、「覚醒の時」を見たのが数年前だったんですが、いろいろと発見がありました。そして、羽生君がカナダに渡ってすぐの頃の、ブライアンの若いこと!

 ふと思ったのが、次のDVDっていつ出すんでしょうね。平昌の後?引退してから?・・・いやいや、すぐに出してしまった方がいいと思うんですけどね。

 出たら出たで絶対に売れるはずだし、そういう話はあるはずなんですが、もしかしたら、所属先のANAとの間で揉めてる?・・・いやいや、あー、でも、楽曲の権利関係(プリンス)のハードルは高いかもしれません。前述の「Vertigo」が「覚醒の時」に収録されなかったのも、その影響があるのかも。

 でも、新年に改めての「覚醒の時」の視聴、オススメです!その後の羽生君のヒストリーについては、皆さんが「捕獲」したベスト映像集で埋めるということで。

 では、また明日!

 Jun

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 2016年12月31日発売。羽生君が全日本を欠場した影響は、やはりこのNumberにおいても大きくて、四大陸やワールドの時期までは、どこの雑誌の編集者も大変だろうなぁと感じますね。

 今回のNumberでは、田村明子さんの記事(「羽生結弦 五輪連覇への自信」)と、本田武史・伊藤みどり・ミッツ・マングローブ、3氏の座談会が面白かったです。今日は田村さんの記事をご紹介します。

 ・ 英語でコメントする量が増えている

 GPFの共同記者会見で羽生君は、“I feel very disappointed with my long program but the result is good.”とは語り始め、国際試合の会見をこなすたびに、彼が英語で答えることが多くなっているようです。

 田村さんの見立てでは、「英語が母国語でない選手のほとんどは・・・機嫌の良いときほど英語のコメントが長く、満足のいかない結果のときは通訳を介し、自分の母国語で複雑な思いを語る」そうです。

 「マガジン」をお持ちの方はご存じでしょうが、あの雑誌には羽生君の発言の「ここまで英語」「ここから日本語」と明記されていますよね。

 少なくともあれを読んでの私の印象は、羽生君は「機嫌の良い悪い」で英語・日本語を切り替えているのではなく、できるだけ英語で話すように努めつつ、例えば、「ISUのルールについて何か言いたいことがあるか?」というようなデリケートな質問に対しては、正確性を期すために、日本語でしっかり答える、そういうある程度しっかりした基準が自分の中にあると思うんですよね。

 もちろん、語彙力を含めた英語での発信力の向上によって、話せる内容の幅が広がっている面もあると思います。

 ・ やみくもに完璧を求めなくなった

 「常に完璧を求め、怖いほどの気迫をもって前に進んで行った昨シーズンに比べ、今シーズンの羽生は少し距離を置いて自分の立ち位置を観察し、冷静に分析しているように見える」と、田村さんは言います。

 それは、GPFについて「良いSPを見せることができたことを、誇りに思っています」という羽生君のコメントや、またスケカナでは僅差でPちゃんに負けて2位でしたけど、「フリーの後、ミックスゾーンにすっきりした表情で現れ、声も明るく張りがあった」と、田村さんは回想していますね。「ノーミスできなかったからダメ」なのではなく、一試合一試合から「学ぶ」という姿勢が、今季とくに顕著ですね。

 これは非常に大切な「発想の転換」だと思います。「ノーミスできなかったから全部ダメ。悔しい!」では、ミスをしたこと「のみ」にとらわれているわけで、実は、次戦以降「ノーミスの演技をする」可能性を自ら奪っているとも言えます。

 ああ、だから、今年の目標が「一進一進」なのかと、はっと気づきました。ミスがどうとか、スコアがどうとかというより、一試合、一試合、しっかり課題と修正点を見つけ、そこから必ず一つでも教訓を得ること。そして、その考えは、おそらく日々の練習への取り組み方でもそのような姿勢になっていると思われます。

 ・ スケートから離れて分かったこと

 9月のトロント公開練習の際の羽生君のコメントがここでも紹介されていますが、むむむ?という一節がありました。

  「今までずっと試合とかで滑ってきていて、ある意味、記録とかにとらわれていたり、(ソチ)五輪からなんか芸能人扱いで、スケートは好きで、ショーも楽しんだけれど、仕事みたいにやってきたこともあります。その意味で、離れたときに、こんなにやりたいんだと改めて思ったんです」。

 「芸能人扱い」が、やっぱり嫌だったんだな・・・と、そりゃそうだよなと納得です。羽生君って、22歳の若さにして、スポーツカーに乗りてぇだの、ミシュランのなんたらで暴飲暴食したいだの、モデルや女子アナと遊びてぇだの、その他いろんな「私欲」を欠片も見せない、というかそもそもそういうものを持っていない人です。彼の発言と行動を見ていれば分かります。

 でも、日本における、フィギュアスケートに対する社会的認知、練習環境の向上などのために、自ら進んで「企業の広告塔」になることを甘んじて受けているわけです。本来そういう欲なんて無い人なのになぁ・・・と。

 競技に集中してほしいと願う反面、このような「活動」も現状では彼にしかできないことなので・・・あんまり無理しないでくれよ!と。まぁ、城田さんが目を光らせているから、大丈夫だとは思いますが。

 新年早々なんだか暗い〆になって申し訳ないですが、明日の記事では、上述の3氏の座談会をご紹介しましょう。そちらは随所に面白い視点があって、明るい内容になると思います。

 では、また明日!

 Jun

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 2016年12月1日発売。今回収録されている、野口美惠さんによる記事、とくに羽生君とブライアンの「問答」については、「銀盤の火花」(Number PLUS)の続報かな?と思って読んでみると、基本的には同じでしたね。

 まず、「銀盤の火花」で詳述されていた、4回転ループを含めた4回転ジャンプに対する羽生君とブライアンの考え方の違いを、簡単にまとめるとこうです。

 ブライアン曰く、「4Lzや4Fはユヅやハビには必要ない。しかし、ユヅは4Loの“招待状”を私の所に持ってくる」。本人がやりたがるので、「ジャンプの直前のステップや演技、つなぎの振付などすべてを詰め込んだプログラムをこなすこと」を条件に、4Loを含む「フリーでの4回転、3種類4本を了承した」と、つまり二人は取引したと書かれていました。

 本誌では、二人の「相談」の様子が、「銀盤の火花」では記されていなかった、二人の「心中」も交えて書かれています。

  「ユヅルの才能があれば4回転ループは可能だ。五輪プレシーズンに成功させておきたい気持ちも分かる。でもジャンプだけ練習していたら、かえって得点は下がる。ユヅルは頑固だから、初成功までは好きなように練習させよう」。

 上の部分、「オーサーはこう考えていたのだ」とあります。ということは、羽生君に「おまえは頑固すぎるわボケ」と言ったわけではなく、野口さんに「ユヅは頑固だから・・・」と漏らしたということなのでしょう。

  「ユヅル、今こそコーチの助言に耳を傾けるべきだ。4回転ループは(オータムで)もう証明したのだから、毎日練習する必要はない。

  「僕にとって4回転ループというのは演技の一部。ジャンプが決まってこそのトータルパッケージというのが僕の考え方です。」

  それぞれ、「オーサーはたまらず言った」、「しかし羽生も主張した」とあるので、ここは実際のやり取りなのでしょう。ハビなら喜んでしまうアレですね。

  「スケートカナダまでは、ジャンプのためのスケーティングになっていたけれど、もっとスケーティングとジャンプをしっかり一体化させよう。ブライアンもなかなか本音を言ってくれないので、4回転ループの練習をしていた自分に対して、モヤモヤしていた部分があったんだ。

 じゃ、これは?と前段を見ると、「羽生自身も、昨季の強みだったプログラム全体の完成度を改めて思い出した」の後に続いているので、これは羽生君の「心の声」ということでしょうか。

 いちいち気になってしょうがなかったんですが、NHK杯前後の様々な発言を総合して私が感じるのは、羽生君というのは、

 プログラムの中に4Loのような難易度の高いジャンプを入れないと、そもそも競技としてのフィギュアスケートを続けるモチベーションが維持できない。それは、オリンピックで金メダルを2つ獲ることよりもある意味で大切。

 このような考え方なのかなと。もし、五輪連覇というのが最大の目標ならば、それは当然、あのキムヨナを勝たせたブライアンの戦略に従って、4回転は4Sと4Tに留めて、それ以外の各要素にズラっとGOEが3つくような「勝ちやす」く「失敗しにく」いプログラムを精緻化させる発想になるはず。でも、それは、羽生君にとって「チャレンジじゃない」のでしょうね。

 私自身の「低レベルな話」に引き寄せると、例えば、TOEICで990点満点を取るには、リーディング対策、特にパート7の読解問題でいかに失点を減らすかという戦略が重視されるべきで、その勉強は、

 金に糸目をつけずに書店に並んでいるありとあらゆるパート7の問題集や対策書を片っ端から買いまくって解いておく!

 これしかないと考えます。プロの講師になるならそうすべきでしょう。でも、私のような遊び半分の人間から言うと、「そもそも英語の読解能力って社会に求められてる?」ってのがあって、やっていても楽しくないんですね。だったら、試験はあくまでもおまけで、リスニング能力を維持・強化するために、TOEIC以外のいろんなものも聴き取れるようにしたいな、というのが最近の考えです。満点を取る努力は崇高で素晴らしい。でも、私にとって、その努力は楽しくないのです。

 羽生君は、もうすでにソチで金メダルを獲っているし、そもそもフィギュアスケートは対人スポーツではないので、競技者としての限界を「技の追求」という部分に求めているのかなと思います。そして何より、ジャンプの練習が好きなのかな?と想像します。

 そういうことを私が考えるのも、数日前、ソチ直前の羽生君の演技を見て、「薄いなぁ・・・」と感じてしまったことも、その一つのきっかけではありますね。それは、パリ散やロミジュリに限らず、もっと言うと、ギネスに載ったバラ1やSEIMEIよりも、いま彼が取り組んでいる二つのプロと比べると、「薄い・・・」とさえ思います。

 「フィギュアスケートは所詮は採点競技」という暴論があることを、おそらく羽生君も痛いほど分かっていると思います。そういう暴論に耳を貸さない競技者ならば、採点競技であることを踏まえてどう戦うかを世界で最も熟知しているブライアン・オーサーコーチのような考え方に従うはずです。しかし、羽生君は、「採点競技でありながらも自己の主張を形にしていく」、そういう「孤独な闘い」を挑んでいるような気がします。

 一生叶わなぬ夢でしょうが、もし私が直接彼に取材できる立場だったら、こういうことを訊いてみたいですね。
 
 では、また明日!

 Jun

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 まず、本日立て続けに3つの記事に「拍手コメント」をいただきました。有難うございます!最近ネタ切れ気味で苦労しているんですが、とても励みになります。

 さて、こちらの「Number」は、2016年11月4日発売。ゆづファン的には、11月10日発売予定のこの「Number PLUS」の宣伝写真に心躍らせているはず!その前座的な本誌の中で、スケオタ的に読むべき記事は3つ。簡単にご紹介します。

 (1)水野良樹氏(いきものがかり ギター&リーダー)のコラム

 オータムクラシックの試合後の会見で、羽生君は、「次の試合はノーミスでやります」「そうじゃないと羽生結弦じゃない」と、発言していました。これを水野氏は、「理想」と題して、大いに語っています。

 「羽生結弦じゃない」という発言を、氏は、「他者と競い合うなどという次元をすでに越えてしまっていて」、「ほかならぬ『羽生結弦』の背中だけを、たったひとりで追いかけているのか。だとするならば、なんてそれは孤独な姿なのだろう」と受け止めたうえで、

  「『俺はいいけど、YAZAWAはどうかな?』 もはや都市伝説めいた逸話だが、かのロックスターはかつて、そんな台詞を口にしたという。羽生選手の言葉を聞いて、その言い回しを思い出したと言ったら、それは少し意地悪だろうか。」

 と、面白い感想を披露しています。

 この方が男子シングルの現状について正確な知識があるとは思えないので、いちいち突っ込みません。

 ただ、先日の記事で『蒼い炎II』から引用したように、「自分一人でやってるわけじゃない」と、羽生君ははっきり言ってるので、「ライバルがいるから、負けたくないから、自分を奮い立たせている」ってことだと思いますね。

 でも、かなり饒舌に彼なりの「羽生結弦像」を作り上げて、思いをめぐらせてくれているので、男性なのにフィギュアスケートに興味を持ってくれて、ありがたい話です。

 (2)野口美惠さんによるスケアメリポート

 ここは何といっても、GPシリーズ初参戦で3位に入った三原舞依さんと浅田真央ちゃんとの「縁」について。昨年12月、若年性特発性関節炎という難病を発症し、一時は車いす生活を送っていた三原さん。陸上トレーニングから練習を再開し、この肉体改造によって結果的に前年よりも筋力・脚力がついたといいます。

 その三原さんがスケートを始めたきっかけが、2005年にシニアデビューしたばかりの真央ちゃんだったとか。11年の時を経て、同じ試合に出ることになるとは、本人も想像していなかったようです。公式練習後のマッサージルームで、真央ちゃんと一緒に写真撮影。

  「本当に嬉しくて、すぐにスマホの待ち受け画面にしちゃいました。一緒の試合に出るなんて、本当に夢のよう」

 彼女のような苦労人こそ、応援したくなります。そして、今季は真央ちゃんも膝の故障を抱えながら、苦闘していますね。私は真央ちゃんというと、WFSの別冊で読んだパトリックのインタビューを思い出します。同い年の真央ちゃんとパトリック。二人の活躍にも期待しています。

 (3)アダム・リッポンの露出系(?)衣装について

 こちらも野口美惠さんによる短いコラムなんですが、フィギュアスケートの衣装における「肌の露出への罰則」の歴史が、たいへんコンパクトにまとまっていて勉強になります。立ち読みでもいいので、ぜひ書店やコンビニで手にとってみてください。

 今回、アダム・リッポンのSPの衣装は「袖なし」で、しかも「背中がシースルー」になっています。これ、実は、ルール上「袖なしはセーフ」なんですが、「裸を連想させたらNG」だったようです。ところが、リッポンの使用した楽曲が英国のダンスミュージック。4回転は回避して、軽快なステップを披露。ISUによると、リッポンの衣装は、「裸を連想するものではなく、音楽の特徴を反映している」として、お咎め無しということに。

 しかし、もともと男子は、「袖なし不可」だった時代もあり、女子にいたっては、1988年のカルガリー五輪で東ドイツのカタリナ・ビットが「衣装が露出過多」として減点されたこともあったようです。

 野口さんは言及していませんが、リッポンの出場した試合が彼の出身国のアメリカだったこと。そして、ビットが減点された88年といえば、まだ東西冷戦が終わっていなかった時代ですから、「政治的な判断」も少なからず影響を与えているような気もします。

 以上、ボリューム自体は大したことないんですが、10日発売の「Number PLUS」の方も、読み応えのある企画が期待できそうです。

 では、また明日!

 Jun


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