On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

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 2018年3月1日発売。Numberのバックナンバーのレビューは「こちら」で。

 写真撮影者のクレジットとして、肩書に「JMPA」がついて、能登直さんや毛受亮介さん、榎本麻美さんなど6人の名前がズラっと並んでいて(15頁)、もちろん個々の写真には撮影者名がしっかり表記されていることも含めて、これは「マガジン」と同じですね。

 本号全体の企画「平昌五輪 17日間の神話」の扉写真(14~15頁)に、エキシビでホタレックさんに羽生君が担がれた様子を俯瞰するアングルのショット、そして、バラ1のフィニッシュ時のショット(16~17頁)がお出迎え。羽生君関連としては、主に3つの記事が掲載されています。

 (1)「男子フリー最終組、黄金の頂に挑んだ6人」(18~21頁)

 写真は、SEIMEI、フリー6練でのリンクイン時、ハビ・宇野選手との抱擁、表彰台に跳び乗る瞬間のショットで、いずれも小さめ。野口美惠さんのテキストは、主に男子フリー最終グループ6人の振り返りです。羽生君については、彼女がミヤネ屋に出演して話した内容も盛り込まれており、うまくまとまっていました。個人的には、6分間練習での、羽生君、ハビ、宇野選手の調整スタイルを描写した部分が興味深かったです。

 (2)「羽生結弦 7分20秒の神話」(22~27頁)

 写真はいずれもSEIMEIの衣装で、ハイドロ(22~23頁)、演技直後に足首に声をかける(25頁)、日の丸を背中に背負って笑顔に(26~27頁)、の3枚。

 テキストは松原孝臣さん。「7分20秒」とは、ショートの2分50秒とフリーの4分30秒の合計です。ショートを羽生君が滑り終えた瞬間を、こう描写しています。

  「そこはもはやリンクではなかった。白鳥が優雅に泳ぐ湖のような、樹氷に囲まれた静謐な森のような――いつしか別世界へと誘われていくようだった」

 「白鳥」という言葉が象徴するように、たしかに、特に平昌五輪でのバラ1を見た私自身の印象として、「ノッテ・ステラータ」での演技が効いているし、同時に、「Let's Go Crazy」も吸収していて、14-15、15-16の2シーズンのバラ1と比べて、よりメリハリのついた、静と動がクッキリしたなぁ、と感じました。

 この記事で使われている写真はすべてSEIMEIなんですが、テキスト自体は羽生君の現地到着以降の発言を随所に引用していて、まぁ、我々からすると知っていることばかりなんですが、テレビで演技部分だけを見たライトなファンの方々には、「平昌五輪での羽生結弦がすばやく分かる」内容になっています。

 (3)「ブライアン・オーサー 「困難を乗り越えたユヅを誇りに思う」」(28~29頁)

 写真は、羽生君・ブライアン・ジスランの3人(とハビは背中のみ)で喜ぶショット。テキストは田村明子さんで、2月19日(フリーの2日後)にブライアンが独占インタビューに応じてくれた、とあります。

 平昌五輪後に発売された様々な雑誌の中でも、これは初登場の内容なので、ぜひコンビニ等でこの部分だけでも目を通してみてください。

 私にとって「発見」だったのは、ブライアンが「オリンピック本番に間に合わないのでは・・・」と感じた瞬間があったという部分です。

  「・・・ユヅが氷の上に戻ってきたばかりで、まだ1回転ジャンプしかできなかったころです。彼の練習を見ながらトレイシーと視線を交わしあい、こんな状態で大丈夫だろうか、と言ったのです

 この発言が事実だとして、羽生君を「チームで支えた」だけでなく、ブライアンもトレイシーと不安や心配を共有しながら、この難局を乗り越えたのだなぁ・・・と感じます。

 最も印象的だったのは、ブライアンの次の発言です。

  「彼はこの先長い間、日本だけではなく世界の人々にインスピレーションを与え続けることになるでしょう。スポーツの世界だけでなく、困難な状況に直面した人たちが、それを乗り越えるのに、彼のことを思い出して力づけられることになると思う

 ブライアンが言う「困難な状況」には、怪我だけの話ではなく、震災を含めた羽生君を取り巻くこれまでの環境もすべて含まれていると思いますね。

 自分のスポーツだけやってオリンピックを連覇したというレベルではないんです。アンチはもとより、ヤフコメで「知識ゼロで語りたがるだけの」軽薄な連中は、なぜ羽生君に、国民栄誉賞授与の話が出てきたのか、まるで分っていない。

 もちろん賞を受けるか受けないかは、羽生君本人次第ですけど、私としては、ぜひ胸を張ってお受けしてほしいなと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 2018年2月1日発売。Numberのバックナンバーのレビューは「こちら」で。

 まず、本号のテーマの「最強のふたり」の巻頭を飾る羽生君と宇野選手の記事ですが、残念ながら特筆事項はゼロでした。

 同様に、本田さん、佳菜ちゃん、ミッツさんの座談会も、特にハッとさせられる発言もなく、やや期待外れです。ところが、一点だけ興味深い指摘がありました。

  本田「ただ、(宇野選手は)両足で滑っている時間が長いのが少し気になります。激しく踊っているからあまり目立たないのですが、見慣れてくると逆にそこが目立ってしまう」

  村上「それは昌磨の癖ですね。疲れてくると両足になってしまうんだと思います」

 先日のフジの四大陸の解説で、大きく株を下げた武史さんですが、やっぱりテレビ向けに話す内容を取捨選択している部分もありそうです。ただ、佳菜ちゃんもよくこの指摘に同調したなと、ちょっと驚きました。

 一方、ロシア女子の特集記事は素晴らしいです。私の知らなかった情報も随所にありました。さすがにゆづファンの皆さんに「このためだけでも買いなさい!」とは言えませんが、コンビニや書店で見かけたら、ぜひこの部分は立ち読みしていただきたいです。

 ざっくり言うと、エテリコーチが率いる「サンボ70 フルスタリヌィ」というチームの成り立ち、トレーニングの概要、エテリの指導方針に加えて、選手について言えば、リプちゃん、メドちゃん、ザギちゃん、それぞれ興味深いエピソードも明かされています。WFSにもまったく負けていない、クオリティの高い仕上がりです。

 でも、せっかく取材によって得られた「素材」が素晴らしいのに、「チームは工場。生徒は原料。選手は製品。エテリが品質管理。ドゥダコフが技術開発。グレイヘンガウスがデザイン」という「まとめ」には、不快感を感じます。彼女たちの今季の演技を見たら、みんな個性豊かであることはすぐ分かるわけで、このライターはまともに試合見てるの?と。

 こういう「思い付きのたとえ話」って、だいたい不発に終わることが多いんですよね。なにより、私自身がブログで何度もそういう過ちを犯しているので(汗)。

 もう一つ、舞依ちゃん&花織ちゃんのインタも素晴らしい。全日本後、おそらく年明けに行われたものです。全日本最終日の夜10時、女子の上位6人が会場の一室に集められて・・・。「恒例行事」なんで知ってはいたことですが、つい先日のこの一件を、花織ちゃんが自分の言葉で語ると、やっぱり生々しいです。

 もちろん、もっとほのぼのとした話もあり、二人の出会いから、どのように励ましあって頑張ってきたかも語られています。これぞ、誰もが聞いてほっとする「アスリートの友情話」ですよ。

 他の競技の記事は読んでいません。今回取り上げられている選手がメダルを獲ったら、私も読むかもしれない・・・。そういう意味では、便利な一冊かもしれませんね。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年12月6日発売。Numberのバックナンバーのレビューは「こちら」。

 なんだか、久々に買ったような気がします。「デュエル」というのは、たしかに決闘とか決戦という意味もあるんですが、最近比較的耳にするようになったのは、サッカー日本代表がハリルホジッチ監督になってからで、監督がよく口にする言葉なんですよね。

 その意味は諸説あって、「球際の強さ」とか「一対一の強さ」とか、あるいは、選手個人のレベルではなく、「チームとしてボールを取りに行く攻撃的な戦い方」とも解釈されています。

 サッカーの記事も担当する編集者が、「銀盤の〇〇」のネタに困ってデュエルを使ったのかなと、勝手に想像しています。

 さて、まず羽生君に関して言うと、本号において「新情報はゼロ」です。松原孝臣さん、野口美惠さんというお馴染みのメンツが執筆していて、記事自体もそれなりのボリュームなんですが、既知の内容ばかりです。

 特に野口さんはブライアンとコネクションがあって、多少期待してはいたんですが、ブライアンの新しいコメントらしきものも一切ありませんでした。昨年は、ゆづとブライアンがさも4Loをめぐって仲違いしているかのような記事を書いていた彼女ですが、今季は五輪も控えていますし、陣営も警戒しているのでしょうか(汗)。

 本号については、2点コメントしたいと思います。

 (1)「ネイサンはもっとPCSが出てもいい!」

 誰が言っているのか。いま、ゆづファンの中で好感度ダダ下がりの小塚君です。「採点表から読み解く男子トップ3の可能性」(44~45頁)の中で、次のようにコメントしています。

  「(ファイブコンポーネンツは)もっと点数が出ていいと思います。特に今シーズンのSPは素晴らしい。8点台中盤というのは、残念ながら、ジャッジの採点に対する慎重さでしょう。新しいジャンルを切り拓こうと感じられる意欲作に対して反応できていない反面、逸脱した点数を出すとイエローカードを出されてしまうというジャッジのルールも邪魔をしています」

 ベンジャミン・クレメンティンのあの歌は、フィギュアスケートの選曲としては確かに斬新なんだけど、個人的には、ちょっとうるさいかな・・・と感じていました。でも、彼がこれだけ評価しているというのは、サプライズでしたね。

 じゃ、もっとテレビやスポーツ新聞でも、「ネイサンのネメシスは素晴らしい」って言いなさいよ!と思うんですが、そこは天下のトヨタさんの社員なんで、いろんな大人の事情があるのでしょう。

 ただ、この間も書きましたけど、羽鳥さんのワイドショーで相撲評論に限ってはキレキレな玉ちゃんのように、いいことを言ってるときは評価してあげたいなとは思っています。

 ちなみに、この記事の中で、ゆづに対しては「体調を戻すのがいちばん大事。クワドは2種類でいい」と言ってます。はたして、五輪本番を2種類で戦えるかどうかは謎ですが、全日本では2種類のみの可能性は高いと私は見ているので、そこでどれぐらいスコアが出るかですね。

 ちなみに、ネイサンの特集記事で、本田武史さんも「(PCSが)なんで8点台なのかわからない」(43頁)とコメントしています。

 (2)ボーヤンの写真は必見!

 「中国潜入レポート 金博洋 “4回転の申し子”誕生秘話」は、わずか5ページの記事なんですが、これは貴重です。だいたい、「中国潜入レポート」なんてタイトルがつけば、ブラック極まりない劣悪な労働環境とか、超絶ホラーな食品加工現場とか、おどろおどろしいネタで決まりなんですけど、まったくそんなことはなく、興味深い内容です。

 今回の記事を執筆するにあたって、中国の関係機関との交渉の末、11月18日、ボーヤン本人への直接取材が実現したとのこと。その甲斐あって、ボーヤンの自室、8歳の頃のショット、練習風景と、私の見たことのない写真がズラリと掲載されていました。

 テキストは、幼少の頃から、フィギュアスケートとの出会い、そしてクワドの習得に至る経緯が、簡潔にまとめられています。正直、「もっと読みたい!もっと写真あるでしょ!」と思うんですが、もしかすると、今後のNumberで(PLUSやウェブ記事も含めて)、小出しにされるかもしれません。ボーヤンのファンは、Numberの情報はフォローしておいた方がいいですね。

 ゆづファン的には、「このイカした表紙で、この内容?」と、ガッカリ感はあるでしょうが、Numberのフィギュアスケート特集ということで考えれば、590円で約50ページというボリュームは、わりと頑張ってくれた方だと思います。

 さて、私自身、気持ちはファイナルの方に向かっていますので、明日からは、ファイナルの感想記事を連投する予定です。

 では、また明日!

 Jun

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 一応、Numberの続きという形の記事なんですが、改めて、本田武史・伊藤みどり・ミッツ・マングローブ、3氏による座談会を読んでみると、あれ?あんまり記事として取り上げる部分がない・・・と思いました。

 それは、この座談会の内容が面白くないという意味ではなく、元日の夜に私が「覚醒の時」を改めて見て、そこから、私の気持ちが以下に取り上げる2つのポイントにロックオンしちゃってるから、なのかもしれません。

 Number自体は、コンビニ等で容易に立ち読みできる雑誌ですから、昨日から考えている2点のみ取り上げてみます。

 ――特に注目している選手や今後の展望について、存分に語っていただけたらと思います。まずは日本男子をどうご覧になっていますか?

 伊藤 「(羽生選手の)ショートの衣装は、お尻の筋肉の付き方や体のラインを際立たせていますよね。」

 ミッツ 「彼も年々成長してるので、大人の色気みたいなものを観客や審判にアピールしていく狙いがあるのかも。そういった部分は緻密に計算してそうですね。

 本田 「だけどプーさんが好きなんですよね。」

 ミッツ 「だけど、プーさんを抱いているときでもあどけない表情をしなくなった。なんていうんだろう、若干男っぽい表情を見せるようになりましたよね。

 伊藤 「ミッツさん、よく見てますね~。」

 ミッツ 「もう22歳といい年齢ですし、むしろそれくらい狙ってやってほしいです。彼のセルフプロデュース力は私も常に注目してますよ。」

 →→狙ってる?私はまったく思いません。少なくとも、「Let's Go Crazy」に関しては、ジェフと緊密な意見交換をしつつ、自分でもプリンスの動画をチェックして、純粋に「研究の成果」で男の色気が出ているのだと思います。プーさんを未だにキスクラや公式練習で連れてくるのは、それは「ゲン担ぎ」の部分と、「ファンとともにある」という意思表示ではないかと。「狙う」んだったら、プーさんのティッシュケースをもう使いませんって。

 ――個性派で気になる選手はいますか?

 ミッツ 「個性的といったら、やっぱり羽生君がダントツなんじゃないですか。技術や見た目、プレゼンテーション能力も含めて、一番個性的。実は王道だと思われているけど、王道の人ではないような気がするんですよね。盤石の王者としてどっしり構えている羽生くんに個性的な人が挑んでいるような構図に見えるけど、実は一番個性的な人が、今、絶対的な王者なんですよ。

 ――ミッツさんが考える王道は、どういう選手になるんですか?

 ミッツ 「王道の王者はやっぱりパトリック・チャンとかエフゲニー・プルシェンコ・・・あとはステファン・ランビエールかな。これぞ男子!っていう感じの、周りを撥ねつけるようなオーラがある選手。」

 →→ミッツさん、よく言ってくれました!ここは私も同意したい。最近どこかで目にした「羽生選手にはもっといろんなタイプのプログラムに挑戦してほしい」という主旨の某氏の提言に、はぁ?と思ったんですが、羽生君ほどさまざまなジャンルに挑戦している選手はいないんじゃないかと。

 しかも、それは、やはり2012年にトロントに渡ったことが大きい。「覚醒の時」を見ていて思ったのは、もし仙台に留まったままで、阿部奈々美先生のプログラムを滑りつづけていたら、それこそ王道を進み続けていたと思うんです。

 阿部先生って、EXこそ、「Vertigo」とか「Somebody to Love」のようなポップな曲を採用してますけど、競技用のプログラムは基本的にクラシック系。10-11シーズン(「ホワイト・レジェンド」「ツィゴイネルワイゼン」)、11-12シーズン(「悲愴」「ロミオとジュリエット」)の映像を見ていて、そこからいきなりの、「パリの散歩道」はやはりインパクトありますよ。衣装も振付も、ジュニアっぽさが完全に消えたのが12-13シーズンからだと感じます。

 ミッツさんは「セルフプロデュース」という所に落ち着けたいようですが、私は、環境の変化と、パリ散やプリンスのような「新たな課題」に対して、羽生君が純粋に取り組んだ結果と見ています。

 また、羽生選手はジャンプの人。宇野選手は表現力の人。というような、雑誌でよく見る「分類的記述」も実はよくわからないですね。

 いやぁ、「覚醒の時」を見たのが数年前だったんですが、いろいろと発見がありました。そして、羽生君がカナダに渡ってすぐの頃の、ブライアンの若いこと!

 ふと思ったのが、次のDVDっていつ出すんでしょうね。平昌の後?引退してから?・・・いやいや、すぐに出してしまった方がいいと思うんですけどね。

 出たら出たで絶対に売れるはずだし、そういう話はあるはずなんですが、もしかしたら、所属先のANAとの間で揉めてる?・・・いやいや、あー、でも、楽曲の権利関係(プリンス)のハードルは高いかもしれません。前述の「Vertigo」が「覚醒の時」に収録されなかったのも、その影響があるのかも。

 でも、新年に改めての「覚醒の時」の視聴、オススメです!その後の羽生君のヒストリーについては、皆さんが「捕獲」したベスト映像集で埋めるということで。

 では、また明日!

 Jun

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 2016年12月31日発売。羽生君が全日本を欠場した影響は、やはりこのNumberにおいても大きくて、四大陸やワールドの時期までは、どこの雑誌の編集者も大変だろうなぁと感じますね。

 今回のNumberでは、田村明子さんの記事(「羽生結弦 五輪連覇への自信」)と、本田武史・伊藤みどり・ミッツ・マングローブ、3氏の座談会が面白かったです。今日は田村さんの記事をご紹介します。

 ・ 英語でコメントする量が増えている

 GPFの共同記者会見で羽生君は、“I feel very disappointed with my long program but the result is good.”とは語り始め、国際試合の会見をこなすたびに、彼が英語で答えることが多くなっているようです。

 田村さんの見立てでは、「英語が母国語でない選手のほとんどは・・・機嫌の良いときほど英語のコメントが長く、満足のいかない結果のときは通訳を介し、自分の母国語で複雑な思いを語る」そうです。

 「マガジン」をお持ちの方はご存じでしょうが、あの雑誌には羽生君の発言の「ここまで英語」「ここから日本語」と明記されていますよね。

 少なくともあれを読んでの私の印象は、羽生君は「機嫌の良い悪い」で英語・日本語を切り替えているのではなく、できるだけ英語で話すように努めつつ、例えば、「ISUのルールについて何か言いたいことがあるか?」というようなデリケートな質問に対しては、正確性を期すために、日本語でしっかり答える、そういうある程度しっかりした基準が自分の中にあると思うんですよね。

 もちろん、語彙力を含めた英語での発信力の向上によって、話せる内容の幅が広がっている面もあると思います。

 ・ やみくもに完璧を求めなくなった

 「常に完璧を求め、怖いほどの気迫をもって前に進んで行った昨シーズンに比べ、今シーズンの羽生は少し距離を置いて自分の立ち位置を観察し、冷静に分析しているように見える」と、田村さんは言います。

 それは、GPFについて「良いSPを見せることができたことを、誇りに思っています」という羽生君のコメントや、またスケカナでは僅差でPちゃんに負けて2位でしたけど、「フリーの後、ミックスゾーンにすっきりした表情で現れ、声も明るく張りがあった」と、田村さんは回想していますね。「ノーミスできなかったからダメ」なのではなく、一試合一試合から「学ぶ」という姿勢が、今季とくに顕著ですね。

 これは非常に大切な「発想の転換」だと思います。「ノーミスできなかったから全部ダメ。悔しい!」では、ミスをしたこと「のみ」にとらわれているわけで、実は、次戦以降「ノーミスの演技をする」可能性を自ら奪っているとも言えます。

 ああ、だから、今年の目標が「一進一進」なのかと、はっと気づきました。ミスがどうとか、スコアがどうとかというより、一試合、一試合、しっかり課題と修正点を見つけ、そこから必ず一つでも教訓を得ること。そして、その考えは、おそらく日々の練習への取り組み方でもそのような姿勢になっていると思われます。

 ・ スケートから離れて分かったこと

 9月のトロント公開練習の際の羽生君のコメントがここでも紹介されていますが、むむむ?という一節がありました。

  「今までずっと試合とかで滑ってきていて、ある意味、記録とかにとらわれていたり、(ソチ)五輪からなんか芸能人扱いで、スケートは好きで、ショーも楽しんだけれど、仕事みたいにやってきたこともあります。その意味で、離れたときに、こんなにやりたいんだと改めて思ったんです」。

 「芸能人扱い」が、やっぱり嫌だったんだな・・・と、そりゃそうだよなと納得です。羽生君って、22歳の若さにして、スポーツカーに乗りてぇだの、ミシュランのなんたらで暴飲暴食したいだの、モデルや女子アナと遊びてぇだの、その他いろんな「私欲」を欠片も見せない、というかそもそもそういうものを持っていない人です。彼の発言と行動を見ていれば分かります。

 でも、日本における、フィギュアスケートに対する社会的認知、練習環境の向上などのために、自ら進んで「企業の広告塔」になることを甘んじて受けているわけです。本来そういう欲なんて無い人なのになぁ・・・と。

 競技に集中してほしいと願う反面、このような「活動」も現状では彼にしかできないことなので・・・あんまり無理しないでくれよ!と。まぁ、城田さんが目を光らせているから、大丈夫だとは思いますが。

 新年早々なんだか暗い〆になって申し訳ないですが、明日の記事では、上述の3氏の座談会をご紹介しましょう。そちらは随所に面白い視点があって、明るい内容になると思います。

 では、また明日!

 Jun

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