On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:さいきょーきかく(Y)

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 2016年10月7日発売。二日前にレビューした『フィギュアの時間です』の続編をさっそくご紹介します。

 全て読み終えてから、冒頭と、そして、最後の「あとがき」をもう一度見てみると、この内容になるのも仕方ないのかなと思いました。

 すなわち、作者さんが「原稿を描くのに忙しくて現在進行形で情報を追えていなかったこと」と、編集のKさんにかなり「多いです、削ってください」とカットされたことで、結果的に前作と比べて「薄い」印象です。

 前作は、まぁ、昔話が大半で、しかし「歯切れのよいぶっちゃけ」と「勉強になるなぁ」という、二つの意味でおいしい内容でした。

 続編の本作は、「14-15」と「15-16」の2つのシーズンという短いタイムスパンなので、男女シングルの現役選手に対する「分厚く濃い描写とぶっちゃけ」があるのかと思いきや、はっきり言って質・量ともに物足りません。

 例えば、この作者は(と編集者も?)、日本の女子シングル選手に関しては、宮原さんよりも本郷さんが好きなんだろうな・・・というのは、最終第8章を読んでいてすぐに分かりました。もちろん、本郷さんの長所を実に上手く捉えていて、それは別にいいのです。

 しかし、もうそこで、残り10頁ほどなので、じゃ、他の選手についてはどう見てるの?という期待感を奪うかのように、あとは、パタパタっとやっつけ気味に終わってしまいます。巻末の年表を見ていて、あれ?新葉ちゃんは出てきてた?とか、友野君や刑事君を紹介するのもいいけど、草太君はでてきてないよな?とか、やはりこの辺りのホープは最低限押さえておいてほしいよなぁ・・・と、けっこう不満があります。

 他方で、アイスダンスやペアに関する描写はさすがの一言で、今季はまじめに見てみようかな!と、背中を押してくれます。でも、私は、「ブログでレビューする」という目的があったから、集中して頭から一気読みしたから良いとして、これ、一般的なファンからすると、最後の最後の章でやっと「15-16シーズンの日本のシングル選手」の話が出てくるまで、けっこうキツイんじゃない?と思いました。つまり、章の並びが悪い、ということです。

 やっぱり、私たちが容易にイメージできる、最新の現役選手に対して作者はどう見ているか?というものを、最初にある程度提示してもらわないと、海外のしかも引退したアイスダンスやペアの選手の何がどう凄いかとか、「スケオタの日常」や「重箱のスミをつつく話」をされても、ピンとこないんですよね。内容はいいんです。順番がもう少しどうにかならなかったのかなと。

 ということは、まだ読んでいらっしゃらない方は、まず第8章から読んでいただいて、そこからお好みで興味のある章をつまんでいく方が良いのかもしれません。

 文句ばかり書きまくりましたが、個人的にニヤリとさせられた部分を。

 ・ プルシェンコの嫁さんについて。私が見たTogether on Iceでは、本書で描かれているようなあんな薄着だったかどうかは記憶にないですけど、ロングサイド中央・中段のVIP席で、明らかに一般人じゃない風格を漂わせていました。写真は熱心に撮っていましたね。

 ・ リーザについて。本書では「小っちゃいマッチ棒みたい」と描写されています。私も国別対抗と新横浜DOIで目撃しましたが、ホント小さいんですよね。テレビで試合の中継があると、実況スレでは、やれ銀座のチーママだとか、岩下志麻みたいだとか、色々言われてますが、小柄でかわいらしい体型です。

 最後に羽生君に関しては、まぁこんなもんかなぁ・・・と。しっかり描いてくれているし、これ以上「推す」とバランスを欠いてしまうので、十分ですね。そういえば、ハビって出てきてたっけ?と調べ直してみたら、なんと、

  「スペインのハビエル・フェルナンデス君、ハビ、ハビって呼ばれてるけど、同じスペインの同じ年のハビエル・ラジャ君もやっぱり『ハビ』なの?一緒にいる時はどう呼び分けられてるの?」

 という形で、前作で2コマだけ登場していて、本書では一切出てきません。羽生君の最大のライバルなのになぜだろう・・・。そういえば、コーチの話題は扱われていても、ブライアンはコラム扱いだし、振付師の所でジェフは紹介されていても、シェイリーンはまったくないし・・・。

 こういうことを言い始めたらキリが無いのは分かっています。だからこそ、こりゃもう、すぐに第三弾を出さなきゃ、賞味期限切れになってしまいますよ!と、次回作を待ちたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 2015年2月20日発売。いやぁ、もっとはやく読むべきでした。ギャグ漫画タッチの敷居の低さと、しかし同時に、情報自体はかなりマニアックなものも詰め込んでいて、広い層にオススメできます。例えば、

 ・ 雑誌は沢山ありすぎてどれを買っていいかわからない。

 ・ 自分が応援しているスケーター以外の男女シングル選手の特徴、できればちょっと昔の名選手を手っ取りばやくおさらいしたい。

 ・ 現地観戦をするためにもう一押し、背中を押してほしい。

 この辺りを「欲して」いる方は、すぐにでも入手すべきです。これまで100冊以上の雑誌を紹介しておきながら何ですが、どの雑誌を買うよりも必要十分な情報を得られると思います。

 あまりネタバレしてしまうと面白さが半減するので、2点だけ。

 一つは、ページをめくり始めて、私が真っ先に心を鷲掴みにされたのが、「プルシェンコとはどういう選手か」についての記述と描写ですね。プル様をいちおう生で見たことのある私には、とうてい思いつかない巧い表現でありつつ、でも、そう!そうっ!そうだよ!と一発で納得できましたね。

 ギャグタッチの絵柄とともに、こう説明されています。

  「すっごい勢いと、ドヤ顔!!」

  「音にはビシビシはまってるんだけど、(ヤグディンと全然違って)世界観がどうとか振り付けがどうとかじゃなく、俺を見ろ!』って感じで、ただひたすらにプルシェンコ!

  「惹きつけられるけど、世界観にと言うより、存在感にですね。ヤグディンの演技は全方位に向いてます。磁場が広いというか・・・。見ている人をいつの間にか巻き込んでしまう「共有感」があるんです。プルシェンコは、『こっちが強引に引き寄せられるようなブラックホールみたいな演技』です。」

  「ヤツ(プル様)が(ショーのリンクに)現れた瞬間、リンクが縮んだのだ。観客は興奮し、それまでヒッソリ座っていた近くの女性も突如動きだし、(フォーッ!!!と)奇声を発し始めた。

 「フォー!」というふうには、私には聞こえなかったですけど、以前もどこかで書きましたが、周囲からは間違いなく歓声ではなくて悲鳴が上がっていましたね。ほとんどゆづファンばかりの14年のTogether on Iceでの話です。

 しかも、登場したから悲鳴が上がるんじゃなく、パワフルで、客席に突っ込んでくるんじゃないかというスピード感で、官能的で、そしてドヤってて、そんなプル様の演技にみんながつき動かされるように、徐々に悲鳴に変わっていった、そんな記憶が蘇ってきます。

 ところで、スポーツであれ芸能であれ、いろんなジャンルで言えるかもしれませんが、少し前のスターを無茶苦茶に褒めちぎりつつも、「いまの選手はうーたらかーたら」と、自分の不勉強を棚に上げてまともに見てもいない現役選手をディスる人って、ほんと信用ならんわと私は思っています。

 ただ、プルシェンコは、あんなスケーターが今後出てくるだろうか?というほどの独特な存在感とオーラの持ち主なので、羽生君を除けば、その次に「生でぜひ見てほしい!」と、私もお勧めしたいですね。

 やや長くなったので、もう一つは短めに。羽生君に関しては、最終盤になってようやく登場という感じ。そもそも本書がカバーしている時期がソチ五輪までなのでしょうがないんですが、

 古くからフィギュアスケートを見てきたファンが、羽生君にいつから注目し、彼の何をどう見ているのか?

 
という点で、なるほどなぁという記述が随所にあります。

 これって実は、私たちが、未来を担う若手選手の何をどう見るとより楽しめるか?というヒントでもあるので、歴史を学ぶ大切さと、歴史を知る人の視点を学ぶ重要性を気づかされましたね。

 全体として選手に対する評価・眼差しは、男女、国内・海外問わず、とてもフェアです。でも、「あるある!」と思わされるネタはぶっちゃけてくれているので、大いに笑わせてくれますね。

 詰まっている情報自体は(特にコラムは)マニアックなので、ギャグ漫画タッチの3頭身キャラがいい意味で、「読んでいて疲れさせない」効果を生んでいます。すでに、今月発売されたばかりの第二弾『フィギュアの季節です』も購入済。



 こちらも近日中にご紹介したいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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