On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:アリョーナ・コストルナヤ

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 2018年2月9日発売。Lifeのバックナンバーは「こちら」で。

 団体戦の2日目まで一日空くので、今の内に雑誌のご紹介をします。実は、「Trace on Ice」という雑誌も購入済なんですが、そちらの方は、一言でいって「ザ・青嶋本」という作りで、このデリケートな時期に取り上げるのは読者の皆様に申し訳ないので、しばらく封印したいと思います。

 ただ、一点だけ面白い記述がありました。「ジャッジ福留富枝が語る羽生結弦」というインタビュー記事(テキストは青嶋ひろの氏)で、SEIMEI再登板についてこう答えています(52~53頁)。

  「一方で少し残念だと感じるのは、フリープログラムの『SEIMEI』。日本人のお客さんにはわかる良さがあると思うのですが、海外のジャッジには『私はちょっと、このプログラムはわからない』と言われることが多いのです。「うわあ、素敵!」とは、なかなか言ってもらえない。他のシーズンにチャレンジするにはいいプログラムでしょうが、やはり今年は、オリンピックシーズン。日本人が素敵だと思える以上のプログラムを滑ってほしかったな、と少し思います。でも、『SEIMEI』でも音と動きはぴたりと合っていますし、ジャンプもきれいに入ります。羽生選手ですから、点数はしっかり出ると思いますが」

 彼女が平昌五輪のジャッジじゃなくて本当に良かったですよ(笑)。

 ちなみに、「Ms.Tomie Fukudome」でググってみると、今季もバリバリ活動していて、目についた所では、17年の国別対抗戦で男子のSP・フリーを担当。後半に3クワドを決めたこの試合のホプレガのPCS「音楽の解釈」に、「10.00」をつけています(J7)。

 「海外のジャッジには・・・」ではなく、あなたご自身の好みなのでは?という気もしますが、ホプレガを評価してくれているのは、決して悪い気はしません。他にも色々と語っているので、機会があれば、残りもご紹介します。

 さて、ライフについて軽めに。羽生君関連は、「PLAYBACK全日本選手権 羽生結弦」(44~60頁)のみです。

 こんな企画、別の雑誌になかったっけ?とウチの本棚をチェックしてみると、すぐに見つかりました。昨年12月下旬に発売された「キスクラ全日本特集号」の、「羽生結弦・革進の全日本」ですよ。

 写真のボリューム自体は本誌の方が上で、基本構成は見開き2ページで1年分(右ページにSPのショット1枚、左ページにフリーのショット1枚)ですが、11年のロミジュリは3ページ使われています。

 ただ、過去のシーズンの写真の振り返りというと、皆さんお持ちの「通信」や「FIGURE SKATERS」で膨大な量を把握されているはずで、このためにわざわざ・・・という気はします。書店で見かけたら、立ち読みしてみてもいいかもしれません。

 さて、ここからは「私の趣味の世界」です。本邦初、アリョーナ・コストルナヤちゃんのインタ(96~97頁)がついに登場しました。

 現在14歳で、シニアに上がるのは2019-2020シーズンからになりますが、技術・表現力・ビジュアル、全てを兼ね備えた女子選手として、私が最も将来を期待しているスケーターです。

 昨年10月のJGPポーランドでの優勝(197.91)で衝撃の国際デビューを果たし、JGPイタリアで2位(192.15)、名古屋のJGPファイナルで2位(204.58)。

 その後も、ロシアナショナルで3位(216.57)、ロシアジュニアナショナルで2位(211.51)と着実にスコアを伸ばしています。もちろん、今年3月の世界ジュニア(ブルガリア)にも出てくることになっていて、紀平梨花ちゃんと闘うことになりますね。

 以下のインタは、昨年12月のJGPファイナルの際に行われたものです。

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 ―― ファイナルで2位という結果はいかがですか?

  「2位というのは普通ですね。1位は勝ったという気持ちになりますし、最強の選手という感じがします。2位だとミスがあったり、誰かに負けたりしたということです。1位か、それ以外という意識しかありません

 ―― シニアの試合は見ましたか?

  「見ました。シニアの試合を見ている時は、誰かから見習いたいなとか思うことはあります。できるかどうかは別として、吸収できることはしたいないと思って見ているんです

 ―― 印象に残った選手はいますか?

  「みなさん素晴らしい演技を見せてくれて、スピンが素晴らしかったり、滑りが美しかったりして、それぞれの選手が印象深かったです

 ―― あなたはジュニア選手では技術と表現のバランスが素晴らしいと思うのですが、それは音楽をよく感じて滑っているからですか?

  「そうですね。それに、プログラムを作る時に一つ一つコーチからこのエレメンツはどう見せるかを教えてもらっているので、できているのだと思います」

 ―― 今シーズンはあなたにとって変化はありましたか?

  「これといった変化は特にないです。私自身も今まで通り、謙虚な態度でいたいと思っています。鼻高々にはなりたくないですね(笑)」

 ―― ロシア選手権は激戦になりそうですが、意気込みを教えてください。

  「いつもと変わらず、目標を持ってそれを果たす。それがすべてです。初めてのシニアの国内選手権なので楽しみです」

 ―― 緊張すると思いますか?

  「しないと思います。プログラムの直前やウォームアップの時に緊張することはあるんですけど、最初のポーズを取った時にそれは不思議と消えるんです」

 ―― プログラムの途中で集中力がなくなることはありますか?

  「いえ、それは毎日ノーミスを目指してやっているので、集中を切らさないような練習はできていると思います。でも、途中で転んで切れてしまうこともあるんですけど、そういう時はジャンプを跳ぶ前から集中できていないことが多いですね」

 ―― あなたは自分のことをとても良く分析できていますね。

  「エテリコーチがいつも教えてくれるので。(移籍してから)わずかの間に、多くのことを教えてくれました」

 ―― これまではそこまで考えたりしていなかった?

  「そうですね。前は緊張感も自信もあまりなかったんですけど、エテリコーチの下に移籍してからは自信がつきました」

 ―― エテリコーチの指導の秘密を教えてください。

  「エテリコーチのグループは、氷上ではやることをきっちりやらなくてはいけません。どこか痛いとか、できないとか、そういう言い訳も氷の上に乗ったらできません。氷の上で最後までしっかりやれる、やる気のある選手しかいません

 ―― エテリコーチの性格で憧れるところはどんなところですか?

  「その場の空気を、言葉がなくても盛り上げることができるのがすごいと思います。雰囲気だけでモチベーションを上げてくれるんです。あと、冗談もうまいんですよ

 ―― スケートを始めたのはいつから?

  「4歳です。小さい頃は転ぶのが下手で、いつも転ぶと頭を打ったりして気を失うこともあったんです。なので、何かスポーツをして身体を使う訓練をした方がいいということになったんです」

 ―― 将来の夢はなんですか?

  「将来は外科の医師になりたいです。神経外科医です。でも、遠い未来のことよりも毎日を大事に生きることが大切だと思っています」

 ―― 困難を選ぶことが好きですか?

  「そうですね(笑)。最初から簡単なことは面白くないです

 ―― なぜ神経外科医に?

  「母と『グレイズアナトミー』というドラマを見たのがきっかけです」

 ―― 一番近い未来の目標は何ですか?

  「世界ジュニアで優勝することです」

 ―― 日本は初めてですよね?

  「はい。いろいろなものがあって、とても楽しいです!」

 →→これを読んだ時に、誰が頭に浮かんだかというと、将棋の藤井聡太五段でした。勝ちへのこだわりがあり、でも謙虚であり、そして、「誰を目標にしている、誰を越えたい」というような具体的な人物名を口にしない、という3点です。

 藤井五段の将棋も、「とても中学生には思えない。老獪で慎重で、ミスが少ない」と、プロ棋士が評しているのですが、コストルナヤのあの成熟した演技も、こういうコメントと表裏一体なのだなと感じます。

 そうなると、振付師のグレイヘンガウスとエテリも、彼女の性格を見て、このプログラムを用意したような気がします。



 ブログで紹介し忘れていたんですが、欧州選手権のEXに彼女が呼ばれていて、今季SPの「アディオス・ノニーノ」を披露していました。

 試合の時のジャンプ構成は、3F+3T 3Lz 2A(全後半)なんですが、EXでは、3Lzにも3Tをつけています。ロシア選手権のEXでは3Lzの後の3Tで転倒しましたが、今回は見事に成功。おそらく日頃から、どちらにも3Tをつけられるように練習しているのだと思います。上の動画では、タラソワさんの「ブラーボ!ブラーボ!」も聞けます。

 いろいろと騒がしいと、私もつい、まとめサイトとか掲示板を見てしまうんですが、やっぱり、質の高い、良いものを見るのが精神衛生上いちばんですね。

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 明日は団体戦の2日目をレビューしたいと思います。試合の合間に少しずつこちらの雑誌・書籍もご紹介できたらと思います。
 
 では、また明日!

 Jun

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 昨年末、全日本選手権と日程的に完全にバッティングした形でロシア選手権が行われていました。

 女子シングルは、メドベ欠場により、優勝はザギトワ、2位にソツコワ。メドベの怪我が良くなれば、この3人が五輪に出てくることになりそうです。

 シニアの有力選手についてはYouTubeに動画があるのでチェックしていただくとして、今日は、このブログでも昨年10月から注目してきたコストルナヤを取り上げたいと思います。

 12月26日から4夜連続でJスポーツでロシア選手権の放送があり、女子シングルは29日の放送で、解説に岡部由起子さん、実況に小林千鶴さんでした。

 Jスポでの岡部さんは、けっこう好き嫌いをはっきり言う人という印象で、今大会もソツコワのタノに「美しくない!」とダメ出しする安定ぶりでしたが、並み居るシニア勢を抑えて3位に食い込んだコストルナヤに対しては、ベタ褒めでした。

 以下に、分かる限りで文字起こしをしてみました。この動画では、向こう正面側のロングサイド(右エリア)に、エテリコーチ、デュダコフコーチ、振付師のグレイヘンガウスが陣取っています。こんな感じで弟子の演技を見ているのか・・・と、なかなか見られない光景です。特に、グレイヘンガウスの動きは、サッカーの監督みたいです(笑)。



 K:「才能のある選手ですよね」 O:「そうですね」

 (0:49)→→ O:「こういった辺りですよね。このトランジションに工夫が本当にありますよね」

  (1:00)→→ O:「この(スピンの)スピードの速いこと!」

 (1:50)→→ O:「特にエテリ組といいますか、ロシアの選手なんですけれど、ステップのエッジワークですね。エッジワークが素晴らしいんですけども、どういった練習を普段やっているのかなと思いますね

 (2:18)→→ O:「この(3F+3Tの)コンビネーションなんですけれども、ステップから入っていってるという。本当にもう、できることは、点数を高くするためには全てのことをやっているのが、エテリ組の特徴と言えると思います

 (2:45)→→ O:「イナバウアーからの2A。そして降りた後も工夫がありますね」

 K:「本当に全てのものが素晴らしかったですね」 O:「高得点につながる、しかも一つひとつのエレメンツに質の高いものがあるということで、グランプリファイナルに来たロシアの女の子たちは、まだ背も小さいんですよ。でも本当に見事ですね」 K:「初出場です。昨年は国内ジュニアで16位だった選手です」 O:「目覚ましい成長なんですね」

 (リプレーの3F+3T)→→ O:「一つ目も、二つ目のジャンプも高さは十分にありましたし、二つ目は両手を上に挙げているという。力強さがあるんですよね。その辺りが本当に素晴らしいと思います」

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 O:「そして、決して若い女の子が滑る曲ではないんですけれども、表現をしてくる辺りというのが・・・間に入っても、本当に小さいんですね」 K:「146cmと発表されています。でも、演技は大きくて立派でしたね」



 (0:18)→→ O:「最初はコンビネーションスピンです。回転速度も速いですし、一つひとつのポジションが洗練されています。やはりスピンは、回転速度が速いと見ごたえがありますね

 (1:25)→→O:「まだ小さいんですけど、エッジワークも本当にいいものを持っていますね」

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 O:「とても14歳には思えないですね。もう本当に素晴らしいですね。あの、何が素晴らしいかと言いますと、滑りもいいんですよ。ジャンプもスピンももちろんいいんですけど、とても音感がいいんだと思います。一つひとつの音に、あらゆる動きを合わせることが出来ているんですね。小さな音にも合わせて、滑っていってるんですね。その辺りっていうのは、この年齢でここまでできるというのは、これからどうなっちゃうんだろう」

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 K:「美しいですね。あの指の動かし方も」 O:「そうなんです。どこを取っても、とても14歳の演技には見えないですね。どういったトレーニングをすると、こういう風になれるんでしょうか」

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 K:「でも、素敵な選手ですね」 O:「そうですね。目の色も特徴があって、エキゾチックな雰囲気を持った選手ですね」

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 O:「でも、コーチたちは、まだもっと点数を欲しかったって、顔をしていますね。本当に素晴らしい選手です。これからが楽しみですね」

 →→エテリコーチの右手に私は目が行きました。まるで、猫の頭皮をムニムニとマッサージする飼い主さんのように、コストルナヤの肩を触っていました。そういえば、キスクラで、派手なハグとか、キスとか、いわゆる「ロシア人的な感情表現」をエテリコーチも、サブの二人もしないですね。日頃から、弟子たちとの間で一定の距離感を線引きして、コーチングをしているのかもしれません。

 このような、コーチと弟子の関係を見ていても、懸念されている体型変化の問題も、このチームならクリアしてくれるんじゃないか?と期待しています。



 エキシビでは、衣装の通り、SP「アディオス・ノニーノ」。2本目のジャンプで転倒しているんですが、それもそのはず、SPでここは単発の3Lzなのを、コンビネーションにしています。

 震災のあった年の羽生君は、アイスショーを練習替わりにしていましたが、エキシビを競技用のプロよりも難しい構成にして「練習の場」にするというのも、なかなかなもんですね。

 日本からも女子は優秀なスケーターが出てきていますが、JGPやファイナルから感じるのは、技術的にまだロシア勢にかなり先を行かれているということです。じゃ、紀平さんのように3Aを跳べなきゃ戦えないのか?というと、エテリコーチに言わせれば、「3Aやクワドは(ロシアでも)全ての子が跳べるわけではないし、させていない」とのこと。

 日本ではすぐに3Aの話になりがちですが、そうではなく、坂本さんのように「SPでの全ジャンプ後半化」に取り組んだり、他にも、タノを入れたり、スピンやステップのレベルを絶対に取りこぼさないとか、まだまだできることはたくさんある。全日本の女子シングルを見ていると、これだけロシアの女子が強いのに、あまりそこから「吸収」していないというのは意外であり、ややガッカリした点でした。

 そういえば、Jスポの解説を聞いていて、小林さんも岡部さんも、当たり前のように「エテリ組」と呼んでいたは驚きました。こりゃ、放送では言わなくとも、濱田組とか言ってそう・・・。

 では、また明日!

 Jun

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trusova

 今日はジュニアの女子フリーのレビューです。シニアのフリーもライスト&地上波両方で見ましたが、明日の記事の方で。

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 当然ながら、ジュニアはライストのみの視聴ですが、期待通りのハイレベルなバトルでした。

 滑走順に見ていきます。



 まず、パネンコワ。ジャンプ全後半、漏れなくタケノコ・タノ付きの鬼構成でノーミスの素晴らしい演技。しかし、ショートと順位は変わらず191.16の5位。これだけのことをやって、PCSが意外に伸びません。大会前の私の予想では、実力的にタラカノワとどっこいぐらい?と思っていたんですけど、ジャッジの間で、タケノコへの抵抗感があるんでしょうか。



 梨花ちゃん。冒頭の3A+3T(+1.86)は見事でした。2本目は抜けちゃいましたけど、よく頑張ったと思います。フリップで回転不足があり、うーん、3Aを2本降りていたら、3番までは入れたかな?という所ですか。それでも、192.45の4位は立派です。

 今回勝てなかった3人は、おそらく全員ジュニアに留まるはずですが、この試合はこの試合として、シニアに向けてしっかり準備してもらいたいと思います。全日本も楽しみです。



 サモドゥロワは、エテリ組と比べるとやや構成が弱いので、フリーではアテンションが2つ付きながらも、キレイにリベルタンゴを滑りきりました。順位こそ6位ですが、187.74は十分に高得点です。

 彼女とパネンコワが来季シニアに上がると言われていて、そうなると、GPシリーズにアサインされるためには、国内での争いで勝ち抜くことが最優先。シニアで彼女の演技を見られるのが楽しみです。



 JGPシリーズでのパフォーマンスと比べて、レベルアップしたなぁと思ったのが、タラカノワでした。PBの199.64を出しての銅メダルはお見事です。

 ラストのガッツポーズに象徴されるように、あのワイルドな演技には彼女の気持ちの強さが表れているんだなぁと思いつつ、実を言うと、今回ファイナルに残ったジュニアのエテリ組のなかで、メドベに一番似ているような気もします。まだ13歳なので、来季もジュニアです。



 どうしてもひいき目に見てしまう、コストルナヤですが、フリーも素晴らしかったです。実を言うと、最初の3Lzだけは、JGPシリーズのポーランド大会とイタリア大会では前半扱いだったんですけど、今大会はフリーのジャンプもすべて後半に組み直されていました。フリーのスコアでトゥルソワをわずかに上回ったのも、その影響が出ているのかもしれません。

 ネット上では、このフリーは「メドベみたいな曲」なんて言われてるんですけど、SPがメドベがまずやらないようなタンゴですから、まったくタイプの違う2曲ということで、いいんじゃないでしょうか。私も、だんだんこのフリーが好きになってきました。銀メダル、おめでとう!



 4Sは回転不足&転倒でしたが、ナイストライでした。3Lz+3Loの2ndで乱れたのを見て、「彼女も人間なんだなぁ・・・」としみじみ。

 それでも優勝は間違いないと思っていたんですが、コストルナヤとこれだけ僅差になるとは予想外でした。4Sに挑戦して、しかも2ndループも入っているのに、これで逆転負けしたら、気の毒だったので、トゥルソワの優勝は妥当だと思います。



 一生懸命、通訳なしで英語で話しています。ますます応援したくなっちゃいます。

  このかわいいティッシュケースは、ゆづリスペクトの証。コスちゃんも、ゆづチルドレンということでいいですよね。

 この子たちが、1年後、2年後、どうなっているか分かりません。でも、かりに彼女たちが、シニアで大活躍できなくても、彼女たちが輝いていたこの瞬間を記憶することが大事だと思っています。

 名プログラム、名勝負を届けてくれた、タフな少女たちに、心から拍手を送りたいです。世界ジュニアも楽しみですね。

 では、また明日!

 Jun

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 まず、須本光希君がSP3位と、よく頑張りました。後日、ジュニア男子はしっかりレビューしますので、ご了承ください。

 というわけで、今日は、ジュニアの女子のSPを。みんな素晴らしすぎて、正直すでに、もうこの大会は「お腹いっぱい」という感じもします。

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。



 紀平さん、頑張りました。ノーミス演技の66.82で4位発進。スピン、ステップともにすべてレベル4を取れていますし、上々です。彼女はフリーが全てですから、幸先よくスタートを切れたことが何よりの収穫です。



 つぎにタラカノワ。エテリ組の中で、不安定さが出てくるのは彼女かなと思っていたんですが、彼女もノーミスで67.90の3位。リプレーでしっかり確認できますが、フィニッシュ時のウィンクを、解説のテッドさんは見逃していなかったですね(笑)。



 パネンコワは、ジャンプ全後半&タノ・タケノコなので、速報値でタラカノワよりもTESが出ていなくてビックリしました。すると、ステップでレベル3、フリップでアテンションがついて、若干減点があったようです。65.65というスコアで5位になってしまうという、恐るべきレベルの高さ。しかし、彼女の「たけのこの里」はフリーでこそ真価を発揮するので、順位を上げてくる可能性はあると思います。



 そして、コストルナヤ。私は彼女のファンでもあるので、ドキドキしながら見ていましたが、鳥肌の立つようなパーフェクトな演技でした。71.65で2位。ビジュアルが私好みというそういう面を横に置いても、例えば、ジャンプの入りと出の複雑さ、コンビネーションジャンプでは、1stのフリップよりも2ndのタケノコトウループの方が高かったり、イナバウアーからそのまま2Aと、複雑な技術が詰め込まれています。ジュニア時代のメドベやザギトワよりも完成度は高いと思います。だからといって、シニアに上がって先輩たちより活躍できるかというと、それは分かりません。とはいえ、「いまの彼女にはこれ以上を求めない!」ってぐらい、このSPは大好きですね。



 サモドゥロワも、ジャンプはすべて決めて65.01。ルッツにアテンションがついていますが、このスコアで最下位というのが今大会の恐ろしいところ。SPはちょっと曲で損しているかな?という気もするので、フリーのリベルタンゴで巻き返してくることでしょう。



 もう、トゥルソワはラスボス感が出ていますね。彼女の見かけと曲調で「なんでこんな子どもがここにいるの?」という感じなんですが、それでもスピンとステップはすべてレベルを取れていて、後半になったらやっぱり凄いですね。2ndループをつけたフリップのコンビネーションは、いまのザギトワよりも回転速くて上手いんじゃないかと。ジュニアで13歳で、73.25という異次元のスコア。もし万が一、フリーで4Sをクリーンに降りたら、220点近く出てもおかしくないという、すごいものを目撃できるかもしれません。

 すでに、ライスト視聴組の実況スレでは、「神大会」「史上最もハイレベルなJGPF」「天下一武道会」とか、驚きと歓喜の書き込みをいくつも見かけました。同感ですね。

 「おそロシア」という言葉は、このジュニアの女子シングルにこそ最もふさわしい。その最強軍団の中で、4番につけている紀平さんを誇りに思います。でも、彼女の本当の実力はフリーでこそ発揮されるわけですから、ぜひ頑張ってもらいたいですね。

 では、また明日!

 Jun

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rika

 さて、昨日、エテリコーチのインタを紹介したので、ジュニアのGPファイナルの女子シングルの展望記事をまとめておきたいと思います。

 出場選手は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。ジュニアのライストは「こちら」で。

 シニアでは、新葉ちゃん&知子ちゃんの出場が急遽決まって、応援しがいのあるメンバーが揃ったとはいえ、勝負という面では、海外勢がちょっと強いかなという印象です。

 一方、ジュニアの女子の方は誰が勝つか、ちょっと読めません。ロシア5人(エテリ組4人)、日本1人と、出場国の構成だけを見るとロシアの圧倒的な強さが目立ちますが、紀平さんの3Aの確率がここにきてグンと上がってきているので、ノーミスすれば、十分に優勝も狙えると思います。

 以下、6人の出場選手の特徴を挙げてみます。



 (1)トゥルソワ→→「ロシア最強の刺客。4Sも認定の怪物13歳!」

 このフリーの冒頭の4SはURが取られましたが、その後のジャンプは全後半&ノーミス、しかもステップ&スピンもすべてレベル4を揃えていて、4回転だけの子じゃありません。

 普通に考えれば、この子が優勝候補の大本命です。ただ、ミスが重なると、他の選手にひっくり返される可能性もあります。最初この子の演技を見た時、「子どもっぽすぎる!」と抵抗感があったんですけど、SPはともかく、フリーを見ると、やはりこのレベルの高さを認めないわけにはいきません。



 (2)サモドゥロワ→→「大人っぽさが魅力で、最もシニアに近い演技!」

 ロシア5人の出場選手のうち、唯一のミーシン門下のスケーター。このフリーの「リベルタンゴ」は、三原舞依ちゃんも今季SPで使用していますが、比較して見てみると、面白いと思います。

 私は舞依ちゃんのチャレンジを評価していますが、やっぱり彼女のキャラから見ると、「無理している感」「がんばりすぎてる感」っていうのを感じるわけで、そこを複雑なステップとジャンプの確実性で「黙らせよう」という狙いがあるんじゃないかと。

 一方、サモドゥロワの「リベルタンゴ」を見ると、いい意味で力が抜けていて、さわやかにエレメンツを決めていくので、その辺りの余裕も含めて「シニアっぽさ」を感じます。



 (3)コストルナヤ→→「技術と芸術のハイレベルな融合。人気爆発の予感」

 JGPシリーズは全部で7戦あったんですが、6戦目のポーランド大会で突如現れた新星です。よほどのロシアマニア以外は彼女の存在は知らなかったはずで、YouTubeの英文コメには「彼女は、トゥトベリーゼのチームの秘密兵器か?」とあるほど。私も度肝を抜かれました。

 ロシアの女子が強いとはいっても、メドベに象徴される、タノ&タケノコは「そこまでやらなくても・・・」と評判が悪いんですが、SP・フリーともに、この子はそこに頼ることなく、オーソドックスな構成です。ジャンプの入りのステップの複雑さ、スケーティング、スピンと、魅せてくれます。しかもビジュアルレベルも高い!

 自分の中で、ひとつの基準を作ってくれた選手です。ただ、めちゃくちゃ高得点を取るような高難度の構成ではないので、優勝はやや厳しいかもしれません。



 (4)パネンコワ→→「タケノコの最強の使い手。人類の限界に挑戦!」

 「タノ=片手上げ」「タケノコ=両手上げ」と、私は使い分けているんですが、日本人的にはまぁ、特に片手上げで、腕が曲がっていると、「シェー!」じゃあるまいし・・・と。

 ただ、このパネンコワのフリーは凄いです。3回転は全部タケノコ。2Aはタノ。何もつけないのはハーフループぐらいです。この徹底ぶりには、タノ&タケノコに抵抗感のあった私の感覚が破壊されてしまいました。騙されたと思って、動画を見てください。

 ジャンプはもちろん全部後半なので、トゥルソワや紀平さんが大技をミスすると、構成の上で最高難度になるのは彼女です。もし二人が崩れるようだと、優勝も大いにあります。



 (5)タラカノワ→→「ロシアっぽくないワイルドさ。重戦車のように跳びまくる!」

 この子もトゥルソワと同じ最年少の13歳ですが、まったくタイプが違います。良く言えば、ワイルド。悪く言えば、大味。パワーでガンガンとジャンプを跳んでいくスタイルです。

 このフリーはヴォロノフと同じ「サラバンド組曲」ですが、後半はロックアレンジで、彼女の演技とよく似合っています。髪を乱し、頬を紅潮させながら、いつも最後まで全力でがんばる13歳です。



 (6)紀平梨花→→「日本を背負う次世代エース。勝負強さも見せてくれ!」

 こんな怪物軍団にどうやって勝つの?と思うぐらい、ロシアの5人は強力なメンバーが揃っているんですが、もしその5人を退けるとしたら、この人しかいないでしょう。

 フリーで2本予定している3Aを決めるのは大前提。それにプラスして、他のジャンプもミスが無いようだと、一気に優勝候補に躍り出ることになるでしょう。

 もちろん、ジュニアのタイトルなんて・・・というのはあります。ただ、今回のメンバーは、いまのシニアのGPシリーズで台乗りする選手よりも力のある子もいて、これから北京五輪に向けて、何度となく対戦することになるライバルたちです。ここで勝ちグセをつけておくのが大事です。

 さて、順位予想ですが、全員ノーミスだとすると、トゥルソワと紀平さんが構成では頭一つ抜けます。この二人が金か銀。そして、タケノコの名手パネンコワが続くでしょう。個人的には、コストルナヤを応援しているので、「金・紀平、銀・トゥルソワ、銅・コストルナヤ」でお願いします。

 ジュニア女子SPは、12/7(木)16:40から「こちら」で。生で見れなくても、すぐに動画としてアップされると思います。

 では、また明日!

 Jun

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