On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:ジェイソン・ブラウン


 まず、私が最初に読んだのは、IFSマガジンの「ジェイソン・ブラウン、北へ」(5月28日)という記事でした。比較的読みやすい内容だったので、すぐに全訳を上げた方もいらっしゃいしました。

 この記事の中から必要な情報のみを取り出してみると、概略は以下の通り。

 ・ジェイソンのクリケットでの初練習は5月29日

 ・ブライアンの話(5月28日)「ジェイソンの前コーチのコーリ・エイドも今回のジェイソンの決断を支持している。そして、コーリとの関係も良好で、今後、彼女に助言を求めることもあるかもしれない

 ・ジェイソンのコメント(5月29日、米スケ連を通じて)「コーリには、言葉では言い尽くせないほど感謝している。スケーターとして、人間として、彼女の影響は僕の中に継承されつづけると思う。ブライアンやトレーシーたちのもとでトレーニングできることに興奮しているし、もっと成長したい」

 ・移籍の経緯は次の通り。今年1月の全米選手権の直後、ジェイソンからブライアンに、指導を受けられるかどうかの最初の問い合わせが届く。アメリカのSOI(4月6日~5月20日)の合間に、ジェイソンがクリケットにやってきて、ブライアンとトレーシーが彼のスケーティングをチェック。力強さに満ちていて、特にトレーシーが移籍を強く後押しした。

 ・ジェイソンの指導については、クリケットの「チームで」おこなう予定。形式上はブライアンとトレーシーがメインコーチだが、カレン・プレストンとリー・バーケルがジェイソンを指導することになる。技術面だけでなく、フィジカルコンディションについてもケアする。ジェイソンは、家族と一緒にクリケット近郊で生活する。


 ・ロヒーン・ウォードがすでに新シーズン用のSPを作っていて、ブライアンもそれを気に入っており、今季のSPはそれで行きましょうということで、現在その衣装を考えている。フリーはデヴィッド・ウィルソンが振付する。

 上記以外の部分で、私が気になったブライアンの発言があります。

 Orser said "the time is right when the time is right to make a change. When you feel it, you feel it. It is great that he has another training option."

 「いつやるのか?いまでしょ!それをやったジェイソンはえらい!」

 一行で書くとこういうことなんですが、もう少し意味を補うと、このような内容です。

 「オーサーコーチは言います。『変わるといっても、変わるべき正しいタイミングというものがあります。それがいつかというと、自分が変わりたいと思ったその瞬間です。自分自身でそう感じたら、そうすべきなんです。ジェイソンが、あえてトレーニング環境を変えるという決断をしたこと、それは本当に素晴らしいことなんですよ』

 この部分を訳していて、私が注目したのは「いまでしょ!」の部分ではなく、赤字にした最後の部分です。

 なぜかというと、ジェイソンに限らず、ボーヤンやメドちゃんに対しても、「キミたちはすでに世界屈指のスケーターなのに、なぜあえて環境を変えたいの?」という部分を、ブライアンはしっかり確認したと思うんですよね。3人がみんな、トロントに来る前の羽生君よりも経験豊富なスケーターですから。

 メドちゃんも「私は変わりたい」と話していたそうですが、具体的に何をどう変えたいのか?その理由は?という細部までは分からないし、三者三様の応答かもしれません。でも、ブライアンはそれを聞いた上で納得したわけだから、受け入れたんだと思います。けっして、カネに目がくらんだとか、ゆづのことなんでどーでもいいんだ、ということではないと私は信じています。ブライアンのこれまでの言動・行動から考えれば、そんな浅はかな考えで仕事を引き受ける人間とは到底思えませんから。






 もう一つ。フィリップ・ハーシュのツイから、上記のIFSマガジンと重複しない情報のみ拾ってみます。

 (1)ジェイソンは、SOIツアーで氷上の紙ふぶきで転倒して右足首を怪我したが、すでに回復している。ただ、7月までは激しいジャンプ練習を控える。手始めに、彼をチームで指導する上での様々なアイデアを出し合っている。

 (2)もちろん、ブライアンは、ボーヤンを指導することを前もってジェイソンに伝えている。ジェイソン曰く「ブライアンはあらゆることにオープンな性格で、ブライアンやトレーシーのそんな所にも魅力を感じている」とのこと。

 紙ふぶきだか紙テープだか分かりませんが、いやぁ、でも大怪我でなくて何よりです。Full Storyが近々アップされるそうです。私のブログの方でもまたご紹介したいと思います。

 さて、昨日、別の記事のコメ返でも触れたのですが、メドちゃん、ボーヤン、ジェイソン、3人が移籍した理由や、それぞれが抱える課題って何だろう?ということなんです。

 メドちゃんについては、エテリのチームでは才能豊かな後輩による突き上げがあって、でもって、そんな後輩と「同じこと」をやっていては北京で金メダルは獲れない!という、彼女なりの危機感があったんだろうと推測しています。つまり、環境的な要因が大きい。

 一方、ボーヤンとジェイソンの場合は、明らかに状況が違います。トップスケーターとして母国のコーチから手厚い指導を受けていて、少なくともチーム内での競争は無いに等しい。すると、おそらく、自分のスケーティング自体を変えたいという部分が主な理由なんだと思います。

 しかも、この二人の課題を考えてみると、まったくの真逆といっていい。ボーヤンは高難度ジャンプを跳べても、ローリー・ニコルの奇抜な振付で表現面を鍛えても、PCSは思った以上に伸びない。他方、ジェイソンはクワドレスなのに、高いPCSを獲得しているスケーターです。

 つまり、PCSに課題を抱えるボーヤンと、ジャンプに課題を抱えるジェイソンが、ともにクリケットを目指したわけです。これは非常に興味深いし、この二人の伸び方によって、クリケットはフィギュアスケートのどの部分を伸ばすことに長けているのか、という所も見えてくるかもしれません。

 羽生君やハビは、すでにジャンプが得意だったわけですから、ボーヤンの状況に近いと言えますね。だから、少し前にボーヤンのクリケット入りの噂が出た時、トレーシーにみっちりスケーティングを鍛えてもらって、あとはいかにPCSを伸ばすためのクリケット流のノウハウを吸収するか、というような、「こういうトレーニングをするんだろうな?」というイメージが沸きやすかったのです。

 ジェイソンの場合、ジャンプに問題があって、クワドどころか3Aもけっこう厳しくて、羽生君と同い年の彼が、つまり23歳からわずか4年で高難度ジャンプを安定させられるの?と、こちらの方がかなりチャレンジングなタスクのような気がします。でも、彼の場合、スケーティングとスピンは世界のトップオブトップですから、もし、3A、4T、4Sの3種だけでも固められることができたら、相当強い選手になると思います。

 ジェイソンを指導するとされるコーチ陣のうち、リー・バーケルはガブリエル・デールマンのコーチで、かつてジェフや織田君を指導した実績もあります。カレン・プレストンという女性のコーチは、主要大会のキスクラで見かけたことはないので、私はよく知りません。

 もしかするとブライアンは、ルール変更についてある程度情報を掴んでいて、ジェイソンがそこまで無茶なジャンプ構成にチャレンジしなくても、勝算があると踏んでいるのでしょうか。いやぁ、いずれにしても、新シーズンが本当に楽しみです。

 でも、気がかりなことを一つ。今季は間違いなくGPシリーズ全6戦にクリケットの選手が出場するはずで、ブライアンの体調が心配です。それでジュニアのGPも帯同するんでしょ?・・・トレーシーやブリアンにもしっかり頑張ってもらわないといけませんね。
 
 では、また明日!

 Jun

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 まず、ジェイソンのクリケット加入にビックリです。おいおいウソだろ?と思っていたら、ボーヤンよりもこちらの方が情報が出るわ出るわと、むしろボーヤンの加入がアナウンスされたから、ドバっと情報解禁された感があります。北京五輪に向けて、はやくも米中対決が始まっているということでしょうか。

 それにしても、昨日はマンチェスターシティの話をしましたけど、もうそれを超えちゃっているというか。俺の好きなスケーターがこんなに集まって、どうなっちゃうの?と、嬉しいを通り越して、どう受け止めていいか分かりません。

 フィリップ・ハーシュのツイなど、まだまだ読むべき情報が出てくると思いますので、ジェイソンについての記事はもう一日お待ちください。

 というわけで、FaOI幕張2日目のBS朝日放送の感想の続きです。セットリストについては、今日も「こちら」を参考にさせていいただきました。

 (11)メドちゃん「Experience」

 ルドヴィコ・エイナウディのこの曲は、エテリ組のジュニア選手のタラカノワの昨季SP(後半部分)でも使われていました。



 改めて聴き比べてみると、タラカノワのプロでは、同じ曲でもロックアレンジの方が使用されていたようです。メドちゃんも当然知っているはずで、そこを外してチョイスしたのでしょう。

 このメドちゃんのFaOIでのプロの良い点は、端的に言って「詰め込みすぎていない所」ですね。従来の彼女の競技プロだと、ジャンプは後半で、タノもつけて、マイムも入れてと、見ているこっちも疲労感を感じるほどでした。もちろん、勝つためにはそうするしかなかった(少なくともエテリはそう考えていた)と、私も承知しています。

 一方、今回のプロは、緩急や間もあって、振付にはさほど「取ってつけた感」を感じません。おそらくメドちゃんがやりたいと思っている、このセルフコレオの方向性を、ウィルソンがより「メジャー感のあるもの」に仕上げて(というか矯正して)いくのでしょう。楽しみですね。

 (12)テサモエ「ムーラン・ルージュ」

 個人的には、金沢現地観戦で一番楽しみにしています。まさかこんなにすぐに生で見られるとはゆめにも思っていませんでした。圧倒的な強さと存在感で平昌で金メダルを獲得したこの演技を見られる喜びに、たっぷり浸りたいと思います。だから、まだあまり語りたくないんですよね。現地観戦記にて、その迫力を伝えられたらと思います。

 (13)ジェフ「For Forever」

 CWWでは白の襟付き半袖シャツに白タンクでしたが、こちらのボーダーのポロシャツの方が曲の雰囲気にマッチしていると思います。そして、こんなポロシャツを着そうだからということもあって、織田君もこの曲を華麗に滑りこなしそうな気がします。ということは、ジェフに自身のプロの振付をしてもらっている織田君は、やはり相当影響を受けているのかもしれません。

 (14)織田君「ユメノツヅキ」

 ショーでの織田君を久々に見た気がしますが、難しいジャンプも決めていたし、カラダもキレていますね。でも、そもそも地上波バラエティでの完璧な仕事ぶりや、解説でも「言うべきことは言う」というメンタルを思い返せば、やっぱり自己管理にとても厳しい人なんだなと再認識。





 この「ユメノツヅキ」は堂珍さん大活躍の楽曲。高音部もストレスなく伸びて素晴らしい。FaOIは、年によってはアーティストの喉のコンディションが厳しいこともあるんですが、独断と偏見で言わせていただくと、今回のCHEMISTRYとのコラボは、2015年のシェネルさん以来の「当たり」だと思っています。

 (15)あっこさん「風の神の歌」

 さすが、振付師としてバリバリ活躍されているあっこさんなんで、面白い曲を探してくるものですね。プリミティブなリズムとグリーン系統の衣装で、佐藤洸彬君の昨季SP「トーテム」とかぶりますが、この曲はフックがあってさらに劇的。

 なんか、「赤を着るさっとんが見たい」と昨日書いたばかりですが、知子ちゃんがこの曲を演じたら「名プロ」になりそうな予感があるんですが・・・。あっこさんのファンごめんなさい。

 今回の幕張で、グリーンの衣装とライティングというのは彼女のこのプロだけのような気がするので、脳内に映像が鮮明に残ります。きっとスケーターが選ぶ「定番色」というのはあるはずで、おそらく彼女はそこまで計算に入れているような気がします。

 (16)ハビ「ラ・マンチャの男」

 CWWでの衛星生中継スケーティングでは、ゆづからダメ出しを食らうほどのコンディションでした。でも、この幕張では、けっこう戻してきたんじゃないですか?

 ハビに関しては、放送ではカットされた第一部のプロの方をちゃんと見たいなと思っているので、金沢で楽しみにしています。

 (17)ランビ先生「Slave to the Music」

 羽生君を除くと、放送されたプロの中でダントツに楽しめたのが、ランビ先生のこちらの演技。

 アナウンサーが「ジェイムズ・モリソンがMJの影響を受けているから、ランビエルの衣装もMJを意識している」と情報を付け加えていましたが、こんなハスキーな声だし、この曲ってMJとそんなに似てるのかな?という気も。wikiを見ると、MJのカバーはしているようですね。

 ただ、MJに行かずに、こういう若いヴォーカリストの曲を選ぶ所が、玄人ですよね。シェイリーンがネイサンに「ネメシス」を提供したように、目の付け所がひと味違うなと。

 周辺情報はそれぐらいにして、短くした髪とこのブラック&シルバーの衣装がベストマッチで、大人の男のプロスケーティングはかくあるべしという、カッコよさが詰まってますよ。しかも、けっこうジャンプも決めているし、実は繰り返し見ています。

 いやぁでも、ラトデニ君は、このかっこいい師匠の練習風景を間近で見ているわけで、かっこよくならないわけがない。高志郎君もたくさん吸収して、かっこよくなって戻ってきてほしいです。

 (18)プルさん「ニジンスキーに捧ぐ」

 テレビの前でスマホのメモ帳に感想をまとめながら見ているんですが、このニジンスキーを前にすると、自然に、当たり前のように、スマホケースをパタンと閉じて、厳粛な気持ちでテレビを見つめてしまいますね。

 去年のFaOIでも、Pray for Japanとセッボンの対比は鮮烈でしたが、今年も(去年ほどではないとはいえ)落差があって、やっぱり彼はそこを狙っているのでしょう。

 昨日も書きましたが、コンセプトや対比以前に、パワーとスピードを身体から発散していて、ボルトが何本も入っているはずなのに、よくこんなに動けるな!と。

 でも、彼を見ていて分からなくなることがあります。それは、羽生君が、尊敬するプルシェンコのように怪我と手術を繰り返しながらも、彼と同じように30代半ばに差し掛かっても、スケートを続けてほしいのか?ということなんです。

 もちろん本人次第ですし、続けてくれたら嬉しいけど、元々持って生まれた身体の強さというのもあるだろうし、たのむから無理や酷使だけはしないでくれよ・・・と、複雑な気持ちです。

 (19)ゆづ「Wings of Words」

 ネガティブな話はここまでにして、メインの登場ですよ。

umiushi

 巷ではWings of Wordsの衣装が「うみうし」だと言われてますが、ドラクエ世代の私には、鳥山明先生の描くコレなんですよね。だから、どこが似てるの?と最初思いました。

 肝心の演技の方ですが、何度か見て気づいたのは、そこまでピッチの速くないこの曲調に、あえてキビキビとした振付を合わせていて、羽生君がCHEMISTRYの二人を引っ張っている印象すら受けました。

 ジャンプは、一本目が3Aで、二本目は3Tですね。ジャンプを制限している話は伝え聞いていますが、この二本をこれだけのクオリティで跳んでくれるのであれば、ショーでは誰も文句は言わないでしょう。さて、金沢ではどう「進化」してくれるのか、楽しみですね。

 (20)フィナーレ「Let It Go」「星に願いを」

 「またレリゴーなの?」と、けっこうネットでは怒りの声が上がっているようですが、いいじゃないですか、かわいくて歌も上手いんですから。



 世界には、こんなレリゴーのカバーもあるぐらいですし、私は仏の心で受け入れられますね。

 さて、この段階になって気づいたのは、ピアノ担当で音楽監督の武部聡志さんとギタリストの福原将宜さんは、最初から出ずっぱりではないですか?3日間、本当にお疲れ様でした。もちろん、バイオリンの宮本笑里さんも、特にコストナーとYou Raise Me Upで美しく調和していて、素晴らしかったです。

 村主千香さんの解説も良い意味で「引き際」を心得ていて、素晴らしかった。誰とは言いませんが、いちいち「トリプルアクセルっ!」とかショーやエキシビに必要ないんですよ。千香さんが、どんどん喋りそうな三上大樹アナにブレーキをかけてくれた感もあります。

 さて、明日はジェイソン関連のあちらの記事を一通り訳してご紹介する予定です。

 実は、問題はその後でして、「フィギュアスケートNEXT」というWFSの別冊雑誌が5月30日発売予定だったのが、しれっと7月6日に延期になっており、軽く焦っています(笑)。

 6月2・3・4日アップ分の記事を、この雑誌のレビューでつないで金沢に行くつもりだったので・・・。まぁ、金沢の直前情報がいいタイミングで入ってくれることを祈ります。

 では、また明日!

 Jun

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jason

alena

 やろうやろうと思っていて、できなかった企画をここで!

 羽生君のプログラムは別格すぎるので選考の対象外として、今季のマイ・フェイバリットを男子で一本、女子で一本選ぶとするなら、男子はジェイソンのSP、女子はコストルナヤのSPということになります。



 NHK杯の映像です。冒頭の3Aは、結局シーズン通して決まらなかったのですが、特にスピンで顕著ですが、身体の柔軟性を活かした彼にしかできないプログラム。

 ジャンプ自体は不安定。でも、降りた後の流れが、いわゆる「シームレス」な美しさ。スケーティング一つとっても、複雑でありつつも面白い軌道を描きながら、この難しいリズムを音感バッチリに踊っていく。この曲はさすがに日本男子には無理だろ・・・と言わざるをえません。



 コストルナヤの「アディオス・ノニーノ」は、スコア自体は年明けの試合の方が出ているんですが、私が初めて彼女の演技を見たのが、JGPポーランド大会だったので、やはりこの映像を。個人的に、2017年の最大の衝撃であり、「フィギュアスケートを見てきて良かったな・・・」と素直に思える、素晴らしいクオリティです。

 146cmとはとても思えない、堂々とした演技。ジャンプは2ndトウの方が高いぐらいで、そう考えると、彼女やトゥルソワを見ていると、「身長が低いとジャンプも低くなる(回転も足りなくなる)」論は正しくないというのが、よくわかりますね。

 

 

 フリーの方も、私の好みで、男女一本ずつ選んでみました。もちろん、いずれもミラノワールドの映像です。女子のフリーはやっぱり「スカイフォール」。シェイリーンのかっこよすぎる選曲と振付。それを完璧に表現した新葉ちゃん。それこそ羽生君の「SEIMEI」じゃないですが、北京のシーズンは、このプログラムの再登板があるんじゃないか?と、密かに期待しています。

 男子はかなり悩んだんですが、彼のキャラに合っているということと、今後の活躍も期待して、友野君のフリーを。スケートの楽しさをストレートに伝えることができる選手で、ハビに通じる日本のエンターテイナーと、勝手に認識しています。ということは、今後はコミカルなプログラムも、彼の持ち前の明るさで演じきってくれるような気がします。





 最後に、この二つは「次点」ではなく「番外」ということで。

 キーガンのこのフリーを見るたびに、私はオータムの公式練習を思い出します。今季のオータムといえば、羽生君の一戦目ということもあって、私は、夜中布団に入りながらスマホで公式練習をつけっぱにしていました。肝心のSEIMEIの曲かけを見たかどうか、今となってはその記憶も曖昧なんですが、しかし、その眠気で朦朧としている中、この「キーンコーンカーンコーン」で、バタッ!と目が覚めた記憶ははっきりありますね。そういう、どーでもいい理由で印象に残っています。

 もうひとつは、エテリ組の女子ジュニアの刺客、パネンコワのフリー。セリーヌ・ディオンの歌う「Ne  Me Quitte Pas」といえば、コストナーの今季SPでしたが、プログラムの「破壊力」という意味では、このフリーは凄かったです。ジャンプ全後半ってだけでなく、全てのジャンプに「手上げ」つき。この映像は、JGPポーランド大会で、実はフリーのスコアはコストルナヤを上回っていたのでした。

 来季のルール変更次第で、もうこんな構成は見られないかもしれませんが、間違いなく彼女は、世界トップのタノの名手です。彼女の場合は、2Aには片手上げ、トリプルには両手上げと全てのジャンプに隙間なくつけているので、彼女のおかげで、「片手上げ=タノ」「両手上げ=タケノコ」と、言葉も使い分けなきゃいけないはめに。

 最後口紅を手で拭う所で、たしか1点減点されたことがあったはずです。「ホラー映画」だとか何だとかひどい言われようでしたが、来季おそらく彼女はシニアに上がってくると思われます。どれだけやれるか楽しみです。

 明日は、ようやく我が家にも到着した、長久保豊カメラマンの「平昌フィギュア報道写真集」をご紹介します。

 では、また明日!

 Jun

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boyang

 四大陸選手権の最終日。男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 ライストで見て、すぐに書き始めています。フリーも、SPと同じ4人についてコメントします。



misha

 まずは、ミーシャから。「タイスの瞑想曲」というと、昨シーズンの舞依ちゃんのEXでしたが、分かってはいることだけど、このミーシャのフリーも最高です。

 曲調を完璧にとらえた所作については、私が今さら言うまでもないんですけど、意外にも(と言っちゃ失礼ですが)、ジャンプも上手い。クワドこそ入ってませんが、トリプルはバシバシ決めて、見ている側からすると、一切ストレスも溜まらず、緊張も切れない、とにかく「見ていて心地よい」演技です。

 スピンでやや取りこぼしがあったとはいえ、ステップがとにかく美しい。ステップシークエンス、コレオシークエンスともに、曲調とバッチリ合っているのに軌道は複雑という、面白い動きを入れているなぁ・・・と感心します。

 だからこそ、いつか羽生君と仕事をしてほしいんですが、彼曰く、「何人もの大人の許可が必要」とのことらしいんで、まぁ、お互いプロ転向後のお楽しみということでしょうか。



 ジェイソンは去年のプロに戻したんですが、見違えるようにジャンプが安定していました。

 ライストを見ている感じでは、2本目の3A以外は、ほぼノーミス級の演技で、今季と明らかにジャンプの精度が違うので、やっぱり跳びやすさってあるんですね。

 このプロで全米を闘っていたら・・・と思ったのは、私だけじゃないはず。クワド無しなのに、PCSは、宇野選手のフリーのそれにあと0.22点差という高評価。素晴らしかったです。



 最初の3本のジャンプをことごとくミスって、これどうすんの?と、頭を抱えたくなりましたが、気持ちを切らさず、後半以降しっかり決めていきました。やはり、良いトレーニングを積めていて、最後までスタミナが残っていましたね。

 欲を言えば3位に入ってほしかったですが、このメンバーで4位は立派です。とにかく五輪では、ジャンプの抜けだけはなんとか気をつけて、出し切ってもらいたいです。



 いやぁ、いい物を見られてよかったです。今季見てきた男子シングルのフリーの中でも、最高のパフォーマンスではないですか?

 SPでもジャンプの調子は良さそうだったので、フリーもかなり決めてくれる期待感はありましたが、まさか、クワドを4本、3Aを2本、しかもどれもかなり余裕を持って降りるとは、ビックリでした。一昨日に続いて、また言わせてください。

  ボーヤンの4回転は、鰻屋の鰻。ファミレスやスーパーの鰻とは、そもそも比較すること自体がおかしいのだと。

 今回、PCSは85.44と、他のクワドジャンパーと比べて決して高くはないですが、はっきり言って、ネイサンよりもクワドの質が高いことは、この4CCのSP・フリーの2本で証明したんじゃないかと。

 もしこの内容を五輪本番でも演じられたら、PCSは、88点前後とか(ネイサンの名古屋ファイナルが88.44)、いや、90点に乗るかもしれません。

 羽生君はきっとこのボーヤンの演技を見て、「絶対に勝ってやる!」と燃えているはず。お互いを認め合うこの二人の対決は、我々もモヤモヤを感じることなく、純粋にトップアスリートの勝負として、楽しめますね。

 ああ、ようやくこれで、「オリンピックが来るぜ!」と、すがすがしい気持ちでいっぱいです。

 では、また明日!

 Jun

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boyang

 四大陸選手権の2日目。今日は男子SPです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 23時前から書き始めたので、動画のリンクと軽いコメントのみでお許しください。

 特に印象に残った演技は、ミーシャ、ボーヤン、ジェイソン、刑事君の4人ですね。









 まず、ミーシャ。「これがフィギュアスケートにおける表現力ってもんでしょ?」と、ひとつの基準を提示してくれる、素晴らしい演技でした。

 なにが凄いって、指先まで計算し尽くされた所作に加えて、全身から発せられる「怪しい雰囲気」が、やはり唯一無二ですよ。

 ジェイソンの表現力が、スケーティング・スピンの質、身体の柔軟性、そして音感という、主としてテクニックやフィジカルに裏打ちされたものだとすると、ミーシャって、才能とセンスの塊だと思います。プログラムも自分で作っているわけですしね。会場はガラガラだけど、この二人への声援は、キャーキャー!って感じで、意外な驚きでした。

 ボーヤンは、一言でいって最高の演技でした。詳しい説明は省きますが、将棋の藤井猛九段という棋士が、「鰻屋の鰻」と「ファミレスの鰻」という表現を使って、同じ戦型だとしても、指す棋士によってクオリティと深みが全然違うって話をするんですが、

  ボーヤンの4回転は鰻屋の鰻!

 しみじみと、こう言いたくなりましたね(※日本の鰻のクオリティを落としているのは中国産だろ?というツッコミは無しで!)。本家はやはり違いますよ。

 誰の4回転がどこの鰻か?という話はあえてしませんが、今日のボーヤンのショートは、「これだよ!見たかったのは!」と、爽快感のある演技でした。昨年に比べて、「ローリーの独特なプログラムで表現を勉強中」というような「ぎこちなさ」もなくなってきて、すごくハマってきていると思います。ジャンプの調子も良さそうなので、フリーもやってくれそうな期待感があります。怪我の影響が心配されていただけに、元気な姿を見せてくれたことが、何よりも嬉しかったです。

 刑事君は、4S、3Aともに、物凄く余裕をもって着氷しているように見えました。転倒や抜けの雰囲気がまるで無いので、やはり秋以降の猛練習が効いているのだと思います。

 女子と比べると、メンツ的に揃っていて、最終Gの一つ前のグループでも、ハンヤンやナム君はまずまずの演技でした。

 そうそう、ハンヤンの演技後、フラワーガールがもたついていたのか、リンクに投げ込まれたぬいぐるみを、ナム君が拾って、これから自分の演技が始まるというのに、わざわざハンヤンに渡しに行っていました。思わずほっこりする、良いものを見られて、ハッピーでした。

 では、また明日!

 Jun

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