On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:ジェイソン・ブラウン

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 2017年12月20日発売。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 発売日に入手済だったものの、全日本に行ったり、年始は例のように寝込んでいたりで、ようやく誌面全体をチェックすることができました。

 まず、羽生君目当てだけで購入するというのは、ちょっと厳しいかなぁと言わざるをえません。ただ、この雑誌の良い所は、マニアックな選手へのインタが収録されている点で、資料的価値はこれまで通り高いです。「この選手は、この大会で、こんなことを言ってたんだ!」と、後で役に立つこともあるので、目次の中で気になる選手、注目している選手の名があれば、持っておいてもいいと思います。

 さて、「羽生結弦 Special グラビア」(12~25頁)ですが、写真の大半はロステレ杯のもので「バラ1・SEIMEI・表彰式・練習着・スワン」で構成。これに、N杯の公式練習の写真も2枚収録。ロステレの写真は田口有史さん撮影です。個人的に大好きなカメラマンですが、スワンのショットがちょっと変わってますね。気になる方は、書店でチラっとチェックしてみるといいです。

 羽生君に言及した他選手のコメントも見ておきましょう。

 (1)友野君(NHK杯一夜明け会見、41頁)

 ――この大会を経験して、改めてどういうスケーターになりたいいか。具体的な目標があれば教えてください。

  「一番感じたのは、今まで日本で活躍している先輩方が引っ張ってくれていたんだなというのを感じました。羽生結弦選手が毎回優勝したり表彰台に乗って、五輪でも金メダルも取っていますし。今この場に立ったことで、自分もこれから引っ張って行かなければいけない一人ですし、中途半端なことはできないなと思いました。日本代表としての自覚を持って、これから日本男子を引っ張っていけるような存在になれるように成長していけたらなと思いました」

 →→日本男子の若手では、特に「華のある選手」というか、ジャンプにミスが出ても、会場を盛り上げられる一人だと思います。来季はGPに2戦アサインされると思うので、もっともっと活躍して、盛り上げていってもらいたいです。

 (2)ボーヤン(中国杯にて、76頁)

 ――五輪でのライバルは誰だと思いますか?

  「ライバルはとても多いですね。彼らはいつも強いです。彼らの存在は、自分にとって良い挑戦になりますし、みんなお互いに切磋琢磨しあって一緒に五輪で実力を出しきって戦えたらいいと思います」

 ――前回の王者、羽生結弦選手については?

  「意志が強いですね。そして、スケートに対して強い愛情を持っていることが素晴らしいと思います。彼のスケートが好きです」

 ――羽生選手と交流したことは?

  「あまりないです。試合の時は自分に集中しているので、少し言葉を交わす程度です」

 ――羽生選手も含め、新しい4回転に挑戦する選手が増えてきていますね。

  「それぞれみんな進歩していて、新しいことに挑戦しています。僕にとってもそれは刺激になります」

 →→普通だったら羽生君の技術的な部分や実績についてコメントしそうなものですが、「スケートへの愛情」ですか・・・と、ゆづのことをよく分かっているなぁ・・・と感心しました。発言自体は抑制的なので、だからこそ、ますます彼のことが好きになります。怪我の状態が心配ですが、四大陸にもエントリーしているので、まずはそこで元気な姿を見たいですね。

 (3)ホタレックさん(中国杯にて、78頁)

 ――あと、日本のスケートファンはロシア杯での集合写真であなたが羽生結弦選手を持ち上げてくれたことにとても感謝をしていました。

  「あれはとても面白い時間でした。集合写真の時は、僕より小さいスケーターを持ち上げることは簡単なのでよくやっているんです。試合が終わって楽しい雰囲気をファンの方にも楽しんでいただきたいですし、日本のファンのみなさんが喜んでくれたならそれは嬉しいことです

 →→あの一件で、ゆづファンの間で彼の知名度が一気に上がりましたね。私自身まったく知らない選手でした。N杯などの日本の試合でも見てみたいですね。

 (4)ネイサン(ジャパンオープンにて、106~107頁)

 ―― 新しいプログラムについても聞きたいのですが、ショートの『ネメシス』はシェイ=リーン・ボーンですね。シェイとは初めてですよね。

  「そうです。シェイと仕事をするのは初めてですが、いつもシェイがいろんなアスリートと作る作品を見てきました。ユヅ(羽生結弦)や、アシュリー(・ワグナー)など。僕はアシュリーと一緒にトレーニングしているので、シェイからアシュリーのスタイルが浮き出てくるのが素敵だと思っていました。シェイを通してスケーターの個性が浮かびあがるのが僕はとても好きなんです」

 ――音楽もシェイが決めたのですか?

  「そうです、彼女が決めました」

 ――最初に聞いた時はどう思いましたか?

  「初めはポップソングみたいであまり好きではなかったんです(笑)。なんていうか、とても派手な感じがしてオリンピックにふさわしいのかどうかわからなかった。それでも聴き続けて、歌詞もじっくり聴いてみたら『自分がそうしてほしいと思うように他の人に接しなさい』というフレーズがあって、そこがすごく気に入ったんです」

 ――そうだったんですね。全体的な歌詞はヘビーな失恋の歌ですよね。

  「そのテーマと自分が重なるかどうかといえば、そうではないんですけどね。そういったことは経験したことがないから(笑)」

  「・・・でもいいメッセージだとは思います。悪いことをすれば悪いことがやってくるし、いいことをすればいいことがやってくるって。そのバランスを見つけることは、とてもいいことだと思うんです」

 →→ネイサンのインタはけっこう長いです。これ以外にもフリーを作る中でのエピソードだったり、あとは「パラシュート」以外にもブノワさんとSPを作っていたという話です。「オリンピック向けじゃない」ということで、「ネメシス」の方になったわけですが、いつかそちらも公開してもらいたいです。

 (5)ジェイソン(連載「ジェイソンのスケートな毎日」から、120頁)

  「NHK杯にユヅルが出られなかったのは、とっても悲しかった。それに、彼がどれほど日本のファンに愛されているか知っているから、ファンのみんなやユヅルにも、大会に参加しているような気持ちになってもらえる何か特別なことをしたいなと思ったんだ

  「だから会場へのバスに乗る前から何か紙に書いてキス&クライに持って行こうと考えたんだ。そういうつもりで、ショートプログラムの後にメッセージを見せたんだけど、ファンからの反応に、僕の方が圧倒させられて感激しました。みんな優しくて、とってもサポーティブ。わざわざ僕のところまで来て、『ユヅルにメッセージをありがとう』と言ってくれた人もたくさんいたんだよ

  「怪我ってすごくつらいもの。僕が怪我した時には、家族と多くの時間を過ごしたことで、すごく力づけられました。そういう、自分にとってとても力になる強いものが、怪我の時のメンタルにはすごく大切なんだ。僕は、今自分ができないことを考えるのはやめて、リハビリができるようになったらそれを練習だ、ととらえました。毎日少し動くごとに、僕は確実に目標に向かって、少しずつ回復に近づいている、って考えて

  「それに、ものすごい数のファンからの手紙やメッセージに返事を書いたり、日本語を勉強したり、回復に向けて30個のエクササイズをしたり、っていう日々を過ごしたことが、心身の回復に近づくのを助けてくれたと思います」

 あのNHK杯でのメッセージは、日本に対する愛情もそうですが、彼自身の怪我の経験あってのものだったのだなぁと感じます。ジェイソンを五輪で見られないのは本当に残念ですが、四大陸は代表に選ばれているので、応援しましょう。彼のことだから、帰りにまた日本に寄るんじゃないかなぁ・・・。

 明日は、たぶんSportivaのレビューができると思います。

 では、また明日!

 Jun

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jason

 熱が下がらないので、今朝(5日・朝)、かかりつけの内科に行き、検査をし直すと、「B型インフルエンザが出てますよ」ということでした。

 1日に検査をした際は検出されず、「念のために」ということでイナビルを出してもらったんですが、その後に感染したのではないか、という話です。元日に病院に行った後、一歩も外に出ていないんですが、ウチの家族の誰かからか・・・よく分かりません。また今日もイナビルを吸ってきました。

 B型は37度~38度の熱がずっと続く感じで、高熱の出るA型とは違います。普通の風邪のような症状なので、皆さまもお気をつけください。

 全米選手権の2日目。男子SPです。こんな体調なんで、上位の3人だけでご勘弁ください。



 ネイサンは104.45で首位発進。ボーヤンのスパイダーマン的な衣装になっていてビックリ!モダンでおしゃれなこの曲とは、ややミスマッチのような気が・・・。

 4回転の調子はいい感じでしたが、鬼門の3Aでミスが出ました。単発の4Tについて、解説の杉田秀男さんが「ちょっとステップが少ないかな・・・」とボヤいてました。それでも、GOEは+1.86出ているので、極端な話、ステップ無しでクワドを跳ぶ場合と、ステップを入れて跳ぶ場合(かりに+3.00の満点をもらえたとして)とでは、1点ちょいしか変わらない。GOEの段階を増やすのは、当然の流れだと思います。



 リッポンは、96.52で2位。杉田さんが、「今季の彼のベストパフォーマンスでは?」と絶賛。また、「ジャッジの立場から、この演技を見た時に、チェックする部分がほとんど無い」、つまりレビューの必要のないほどの、隙の無い演技。素晴らしかったです。

 クワドレスのSPのスコアとして、96点は出しすぎな気がしないでもないですが、内容自体は良いので、それほど不満は感じません。



 ジェイソンは93.23で3位。それでも、冒頭の3Aは両足着氷でGOEマイナスとなっています。特筆すべきは、PCSが47.29とかなりの高評価で、ネイサンやリッポンよりも上回っています。

 杉田さんは、「シャープな動きのリッポンとは対照的で、柔軟性を生かした他の選手には真似できない動きがどんどん飛び出してくる」とコメントしていて、まったく同感です。実況の赤平大さんも「彼はシームレス(継ぎ目がない)な動きですよね」と絶賛していて、シームレスでありつつ、独創的かつ複雑な動きが、彼の魅力です。

 このブログでも何度も言ってますけど、ジェイソンの演技は、ジャンプのミスがあってもそれを数秒で忘れてしまうほど、その後の動きが本当にワクワクさせられるんですよね。

 平昌五輪の男子シングルのアメリカの枠は3つ。実は男子の「3枠」って日本とアメリカだけだったんですね。

 フリーについて展望してみると、スコアが出る構成なので多少のコケ・抜けがあってもネイサンの優勝は揺るがないでしょう。リッポンも、フリーで崩れる印象はないので、3番以内は堅いかと。

 問題はジェイソンですよね。フリーでなんとか踏ん張って、この3人をオリンピックで観たいなと思います。

 では、また明日!

 Jun

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sergey

 ファイナルのレビューシリーズも最終回の男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。以下、滑走順にメモを残しておきます。



 まずは、リッポンから。冒頭の4Lzこそ転倒しましたが、3F+3Loは見事でした。後半の3F+3Tは、はっきり着氷で詰まっていたので両方でURを取られました。ただ、3Aは軸が傾きながらも、うまくコントロールしていた印象です。254.33で5位。



 つぎに、ヴォロノフ。一言でいって最高です。でも、プロトコルを参照しながら冷静に映像を見直してみると、ちょっと最初の二つのジャンプの加点は多めかな?という気もします。4T+3Tに+2.00、3Aに+2.14で、ジャンプ自体はキレイですが、たっぷり助走が入っているのでね。まぁ、他の人たちがひどすぎるので、この試合限定で他の選手たちと比べるならもちろん妥当です。

 2Aを跳び終えた後の、客席への煽りは最高ですね。そこから、本人も笑顔で滑っているので、この男子フリーの主役は間違いなく彼だったと思います。最後のフィニッシュも含めて、熱い魂の演技でした。

 正直いって、この試合をまた見るのはちょっと嫌だなぁ・・・と思っていたんですが、ヴォロさんの演技で元気をもらえました。彼の演技だけでも見てみるといいと思います。266.59で4位。



 そして、ジェイソン。2本目の3Aの転倒により、スコアがガクっと落ちてしまいました。フリーのスコアで言うと最下位なんですけど、そんなものを忘れさせてくれる、美しいプログラムです。

 どちらかというと、SPの方が曲調は好みなんですけど、このフリーは、彼のスピンやステップを噛み締めて味わうように見ることができるので、だんだん好きになってきました。何度も書いていますが、氷の上でスケート靴を履いて演じている動きには見えません。253.81で6位。



 ここから、上位3選手。まずネイサンですが、最初の4Lz+3Tは、いろんな所で言われているようにステップは皆無なわけですけど、+2.00の加点。奇しくも、ヴォロノフの最初のクワドコンボも同じ加点ですから、この試合は「ちゃんと降りれば2点」という基準なのかもしれません。

 4Fはなんとか降りて、つぎの4Sがダブルにパンク。このサルコウはスケアメでも抜けていました。後半のクワドは、トライしたこと自体はいいものの、URもDGも取られ、低調な内容でした。

 ステップなしでもイケイケドンドンでクワドを跳びまくって、それでもしっかり降りていたのが昨シーズンの彼なんですが、今季は回転不足や着氷の乱れがはっきり目立っています。それでも、286.51で優勝です。



 つぎに、コリヤダ。ネイサンを見た後に、コリヤダのジャンプを見ると、転倒した4Lzも4Sも、そしてなんとか降りた3Aも、本当にはっきり高いんですが、なんだか、その高さから来る着氷の衝撃に耐えられないのかな?と、かつて大怪我をした人ですし、ちょっと心配になります。

 実を言うと、今シーズン初め頃、「生粋のロシア人的なルックスの彼がプレスリー?」と、やや否定的に見ていたんですが、ステップは曲調をうまくつかんでいますし、ネイサンのフリーよりも、仕上がり自体はこちらの方が早いように見えます。つまり、ノーミスさえできれば、スコアはもっと出るはずだと。クワドの着氷さえ決まれば、回転不足に不安を抱えるネイサンや宇野選手よりも、オリンピックではいい色のメダルを獲る可能性もあると思います。282.00で3位。



 最後に、宇野選手。ここで私が技術的なことを書いても、どうせ「素人がジャッジの判定に文句を言うな」とか「人格攻撃だ」とか、しょーもないコメントが寄せられそうなので、その点については何もいいません。織田君の解説や、ガンディさんのブログで十分ですね。

 別の視点から、ひとつ意見を言うと、フリーは去年のピアソラのプロに戻した方がいいんじゃないかと。トゥーランドットというのは、王者のための楽曲なんです。にも関わらず、ワンパターンで退屈な振付と、拙いジャンプ、ステップやスピンを見せられては、完全に「名前負け」ならぬ「曲負け」です。

 逆に、去年のプロは、ある種、ロボット的というか機械的な手の動きと、あの後半の唐突な女性ヴォーカルのカットインは、意外性という点でマッチしているし、少なくとも振付面での弱点はカバーできていると思います。ヘルシンキでもとりあえず評価は高かったわけですからね。このファイナルは、286.01で2位。

 今大会は、男子シニアの低調ぶりに「史上最低なファイナル」とさえ言われていますが、ジュニア勢や女子の頑張りと、ヴォロノフの孤軍奮闘ぶりに救われた感があります。

 全日本まであと一週間ですが、そちらも女子が主役の大会になりそうですね。

 では、また明日!

 Jun

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 今日はシニア男子のSPの振り返りです。この記事の大半は、金曜日の時点に執筆しています。

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報は「こちら」。

 以下、滑走順に見ていきます。

judges



 まず、ジェイソンから。89.02で4位。彼のSPは大好きなので、注文をつける所は何もないです(笑)。ミスといえば、3Fのセカンドトウで軸が傾いてのSOと、最後の足替えコンビネーションスピンでレベル3というぐらい。

 しかし、ジェイソンのスケーティングスキルに最低点の「8.25」をつけている「J4」はドイツですか。今回の騒動で、アメリカに恨みを持っていそうな「J3」のロシアでさえ「9.25」をつけているのに、ちょっと見識を疑いますね。



 つぎに、リッポンちゃん。86.19で6位。もしかしたら、すでに知られているのかもしれませんが、ビックリしたことがあります。それは、この動画で確認できたことなんですが、このアダムのSPのスタートポジションが、ジャッジ席の正面というだけでなく、超至近距離なんですよね。それで、あの超イケメンどや顔で演技が始まるわけで、ちょっとヘンな汗をかいてしまいました(笑)。

 冒頭のフリップのコンビネーションは問題なく決まり、3Aも軸が傾きながらもうまくコントロールして着氷。ルッツはなんとか降りたという感じですが、目視ではちょっとURは分からなかったです。

 実は、私のような素人がこのルッツの回転不足が分からないのも当然で、ガンディさんのレポートでは、このリッポンのSPの3LzでURを取るなら、ネイサンのSPの4Lzと3Aも回転が足りてないじゃないか?と分析されていました。

  まぁ、スピン・ステップすべてレベルを取れているし、さすが滑りなれたプロで、クワドが無いから順位はともかく、見ていて安心感のある演技のお手本ですよ。肩の心配もなさそうで、その点も何よりでした。



 NHK杯から好調を維持している、ヴォロさん。87.77で5位。「ジャンプが命!」というプログラムなので、後半の3AでSOがあったことを考えると、冒頭の4T-3Tで、クワドの着氷がこらえ気味だったところ、2ndを気合いでつけていたのはさすがでしたね。このコンボでミスがあったら、リッポンと順位は入れ替わっていたのではないかと。

 NHK杯・スケアメから、本当によく頑張っています。ベテランといえばコストナーが注目されがちですが、彼も存在感を見せてますし、日本でまた新たなファンを開拓したと思いますね。



 さて、上位陣です。コリヤダから。99.22の3位。「スコアが出すぎ」という議論はありますが、上の3人はみんなインフレ気味なので、まぁ、今回はそういう試合ということで(汗)。冒頭の4Lzは高さは十分だっただけに、転倒がもったいなかったですね。その後の、4T-3T、3Aもルッツ同様に抜群の高さと、安定したランディング。ジャンプの高さということでいうと、羽生君や、好調時のボーヤンに匹敵すると思います。

 今季の彼には驚かされている部分もあって、こんなに高く跳べる人だったっけ?というのが正直な所。これだけ化けた理由を知りたいですよ。もし五輪へ参加できたとして、間違いなく最終グループに残る実力者。ライバルのミス次第では、メダルも狙える力をつけてきていますね。侮れません。



 さて、色々と言われている、宇野君です。101.51で2位。なぜ、アクセルジャンプでもないのに前向きに跳んでいるクワドが認定されるのか?というような議論は、他のブロガーさんに譲るとして、しかし、改めて思うのは、

 まるで、「物干し竿」というか「竹とんぼ」というか、伸ばしっぱなし状態の両腕は、もうちょっとなんとかならないの?と。

 昨季のピアソラのフリーよりも平坦な振付で、もちろん、おなじ樋口コーチが作っている、松田悠良ちゃんや山下真瑚ちゃんのプログラムではそんなことはないわけで、前にもどこかに書きましたが、おそらく宇野君は上半身の細かい動きを覚えられないのでしょう。

 まぁ、宇野君をめぐるここ最近の報道には、かつての亀田三兄弟を思い出しますね。

 自分のパフォーマンスへの分析・反省が無く、ただただ自画自賛。ライバルへのリスペクトは皆無。だから、トップ選手からはほぼ無視状態。家族が出てきて話題を作る。実力に見合わないメディアによる持ち上げ。何から何までよく似ています。

 ただ、唯一違うのは、亀田選手の試合については、当時専門家の評価が非常に多岐に渡っていた点です。wikiの「判定結果に対するメディア・関係者からの反応」という部分(真ん中からやや下)だけでもチラ見してみてください。

 ボクシングに比べると、フィギュアスケートは、残念ながら歴史が浅く、専門家や有識者の数が決定的に少ないですね。現状で、宇野君の回転不足をはっきり指摘している日本人の専門家が、織田信成君ただ一人というのは、悲しくなります。



 最後に、ネイサンを。103.32で1位。いやぁ、ネイサンも出来はそんなに良くなかったですね。ルッツ、フリップともに着氷が危なくて、ルッツの方もGOEでマイナスがついていてもおかしくないかと。一方、クワドに比べて苦手な3Aはいつもと比べるとうまく降りているように見えました。

 上位3人の中では、転倒こそありましたが、コリヤダの演技がもっとも印象的でした。ただ、もしかりに、彼がルッツをクリーンに降りていたとしても、2位の宇野君はともかく、1位のネイサンのスコアを上回っていたかどうかは怪しいので、そうなっていたらなったで、けっこう論争になっていたかもしれませんね。

 では、また明日!

 Jun

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 引き続き、ジュエルズ最新号のレビューです。バックナンバーは「こちら」で。

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 GPファイナルの男子シングルで、ボーヤンの欠場が決まり、その代わりに、ジェイソンが繰り上げで出場することになりました。

 ジェイソンといえば、NHK杯のキスクラでの羽生君への手書きのメッセージが、ヤフーニュースでも取り上げられていましたね。ゆづファン的には、大好きな男子シングル選手の筆頭格になったんじゃないかと。

 私の中では、羽生君をのぞくと、今季のプログラムを見た限り、その次に好きな男子スケーターが、彼かもしれません。羽生君とはまったくタイプは違うけれども、確かな技術があって、さらに身体の柔軟性を生かした独創的な振付と、パフォーマーとしての優秀さは、認めないわけにはいきません。

 ちょうど、本誌の「インタビュー 彼らの流儀」で、ジェイソンのインタビューが掲載しているので、ご紹介したいと思います。このインタ自体は、シーズンイン前に行われたものです。ご了承ください。

 (1)プログラムについて

 ―― 新プログラムはショートプログラムがミュージカル『ハミルトン』から『The Room Where It Happens』。フリースケーティングがマキシム・ロドリゲス作曲のオリジナル曲『Inner Love』ですね。

  「実は、腰のケガを完治させるために素早い動きを1年ほど控えていたんです。でも状態もとても良くなっていたので、新しいショートプログラムをテンポの速い曲で滑るのが楽しみです」

  「フリースケーティング(FS)では、観客の心に触れるような演技をしたいと考えています。もちろん、過去のプログラムとあまりにも似ているものは避けたいのですが、昨シーズンのFS『The Piano』に対するみなさんの反応がとても良くてうれしかったんです。そこで今シーズンもシンプルなプログラムでフィギュアスケートの『滑り』の側面を見せる演技をしたいと思ったんです



 NHK杯よりもスケカナの方が内容が良かったので、SPはスケカナの映像を貼ってみました。スコアは90.71(TES: 45.64/ PCS:45.07)でした。

 最近私がチェックしている「ガンディさん」のブログで、このジェイソンのSPをどう見ているかというと、「3Aと3Fの前以外はほとんど動き続けている割にPCSが低い」ということでした。

 NHK杯の演技にも衝撃を受けましたが、スケーティングスピードは速いし、でも、軌道は複雑だし、身体の柔らかさを生かした動きが随所に詰め込まれていて、しかも、リズム感もバッチリで、何度見ても、めちゃくちゃかっこいいです。

 ところで、表現力のあるスケーターというと、日本人の若手選手や専門家は、すぐに大ちゃんのことを言いますよね。とくに西の方の人たちはリスペクト発言をいつもしています。

 もちろん、大ちゃんも素晴らしいスケーターですが、スコアや構成の話を横に置いて、パフォーマンス単体として見た場合、このジェイソンの動きはフィギュアという枠を超えたスケールの大きさを感じます。





 上が、今季のスケカナでのフリー。下は、国別での昨季のフリーです。ぜひ、両方見比べていただきたいです。

 たしかに、「シンプル」「滑りの側面を見せる」という点で、今季は昨季の延長戦上にありますね。構成で言うと、昨季はクワドを入れていない代わりに、前半はジャンプが2本しかなくて、エテリ組のような後半集中型になっています。

 一方、今季は、4Tを冒頭に入れているので、前半のジャンプが3本になっています。3Aは今季よりも昨季の方が決まってる感じはします。ループは苦手みたいですね。

 今季のフリーも心に染みます。曲調が穏やかなので、SPみたいにガンガン行く感じではないですが、上半身の動きの美しさが際立っています。

 腕の長さと、たぶん手も大きいのだと思いますが、指先からしなっていて、それでいて背筋もピン!と美しい。舞台の上で素足で踊っているような滑らかさです。

 (2)プログラムに込められた狙い

 ―― 最近では、プログラムに入ってくる4回転ジャンプの数がどんどん増えています。そんな中、あなたは4回転が3本も4本もなくても、良い成績を残せるということを証明していますね。4回転ジャンプをたくさん跳ばずに自分の良さをアピールするというのは大変ではないですか?

  「採点は加点方式です。つまり高い得点を取れないところがあれば、他で得点を稼ぐ方法を考えなければいけません。僕の振付師とコーチは、その点を非常に上手に考えてくれていると思います。僕の強みを生かし、バランスの良いスケーターに見せるために、本当に細かい点にまで目を配ってくれています

  「僕は技術面では最高難度を持っていないかもしれませんが、ジャンプ、スピン、ステップなどの質の高さで勝負をしています。コーチたちも、エレメンツの質が最高レベルであるように厳しい目で見ています。まだプログラムに4回転をたくさん入れることはできていませんが、得点はどんどん上がってきています」

  「これは、ジャンプ以外の部分が上達しているという証しなのでワクワクしますね。他の選手がジャンプで得点を上げている中、僕はジャンプ以外の得点が挙がってきているということですから

 ―― 氷上であれだけの感情を観客に伝えることができる秘訣はなんでしょう?

  「演じることがとにかく好きなだけです。それが一番大きいと思います。喜びや愛を感じ、自分が経験してきたことすべてに感謝して演じています。リンクの中央に立ち、数千人のファンに囲まれている時の気分は、そこが日本だろうがフィンランドだろうが、どこであろうが格別です。この立場にいられる自分はなんて幸せ者なんだろうって。そう思うと自然に笑顔になり、試合に臨む気持ちや演技に対する気持ちが高まります

 →→喜びや感謝の気持ちを感じてパフォーマンスできるのは、やはり、自分の長所を生かしたプログラムを滑るというところから、繋がっている気がします。

 どういうジャンプを何本入れて、ミスなく演じきれば何点というスコアがでて、順位は何番まで入れる。・・・そこにチャレンジすることは、それはそれで素晴らしいことですが、ういう計算がのしかかってくると、普通なら、楽しむとか感謝というより、一種の試練なんじゃないかと。

 そして、ここにきて、ちゃんとした演技が必ずしも正当に評価されない、現行のフィギュアスケートの採点システムの欠陥が露わになってくると、競技者はなにを目指すことがハッピーなんだろう?という話になります。

 羽生君の場合、私の見立てでは、現行のジャッジングシステムを信用していないフシがあって、だからジャンプの難度を追求して、ライバルを一歩でも二歩でもリードすることを考えているように見えます。

 ジェイソンとその陣営は、試合で何位に入るということはあまり気にせずに、「まずは、得意で好きなことからやっていこうよ。結果は後でついてくるから」という発想のようです。

 アメリカの懐の広いところは、ネイサンやヴィンセントのようなクワドジャンプの申し子のような選手もいて、でも、リッポンやジェイソンのような、そことは多少距離を置いたパフォーマンスをする選手もいる。

 日本の男子のことを考えてみると、女子ほど競技人口も多くないし競争も激しくないのだから、「何歳までにどのジャンプを降りなきゃダメ」みたいのはやめてみたら?という気もします。

 (3)日本で教師に

 ―― 現役引退後にやってみたいことはありますか?

  「僕の大きな目標のひとつは、日本で英語を教えること。子どものころから、ずっと教師になりたかったんです。・・・できれば小学校で英語を教えて、一方でスケートを教えたいです。あとは、マスコミ関係の仕事、たとえばテレビ中継の解説やインタビュー、報道にかかわってみたいとも思います」

 →→目標のあることは素晴らしいです。・・・でも、英語の教師は山ほどいて、しかも日本人が日本で生活するぶんには、英語はほぼ必要ないので、むしろ、「日本でスケートを教える」という部分によりフォーカスしていただきたいなと。

 彼のようなスケーターは世界的に見ても希少ですから、アイスショーや、オフシーズンのサマーキャンプのような形で、日本にどんどん来てほしいものです。真壁さん、スケ連関係者、ちょっとがんばってくださいよ!

 ただ、このインタの中でも、彼自身、引退はまだ全然考えていない感じです。ルール改正の話もあるし、まだまだ続けてもらわないと困ります。

 名古屋のファイナルではなかなかスコアは出にくいかもしれませんが、そういうことは別にして、彼の唯一無二のパフォーマンスを、もっと多くの日本人に知ってもらいたいと思いますね。

 では、また明日!

 Jun

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