On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:ジェフリー・バトル

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 CWW愛蔵版ブックの感想の続きです。サラリと重要な記述が収められているので、油断できません(笑)。

 (1)「スペシャルインタビュー」&「いま、羽生結弦に聞きたいこと」から

 ・ジェフ

  「彼がクラシックを好きなのは知っていますけれど、今後はもうちょっと新しい世界、抽象的なものもいいんじゃないかなと思います。2度オリンピックで優勝したから、キャリアとしてはもう全部やったじゃん!って感じですよね(笑)。だからもういまや、彼が本当にやりたいものをすべてできる立場になりましたよね。ジャッジに向けた(競技で勝つための)曲を選ばなくても良いというか…冒険するのに、機は熟しました。やりたいものを滑ると、彼のもっと違う側面、より彼らしいものが見られるようになるかもしれないし、楽しみです

 次に紹介するシェイのコメントと、本質的には同じことを言っているようでいて、具体的にははっきり違う内容というのが興味深い。まず、ジェフは、「競技用プログラムの選曲を冒険してみよう」と言ってるわけです。

 選曲面では、「クラシック以外」を暗に提案しているようにも思えます。わざわざここまで具体的に言うならば、クラシック以外のアイデアがたくさんあるということ。それが「羽生君自身のやりたいこと」と一致しているのかどうか。ブライアンはそこにどう関わって、意見するのか。

 羽生君は、「やっぱり試合で勝ちたい」という考えに傾くのか。もし五輪を目指すなら、「勝てる曲」をまず1シーズンやって、つづく2・3シーズン目は冒険して、五輪シーズンは、その計3シーズンの中から「勝てるプログラム」を持ち越しするのか。ジェフのような、羽生君にきわめて近い場所で重要な仕事をする人が、こういう具体的な話をすると、想像がさらに膨らみますね。
 
 ・シェイ

  「最初に『SEIMEI』を作ったとき、映画の主人公の方(野村萬斎さん)に会ってみたらいいんじゃない、と伝えました。ユヅルにとって大きな体験になるし、何か特別なものが生まれると思ったから。実際に萬斎さんとお会いしているんですよね。とてもいいことですね。もちろんもともとストーリーはあるけれど、会う前よりプログラムに意味が加わって深みが増していくから。それがユヅルというスケーターにとって意味があるものになったからこそ、『SEIMEI』はユヅルのものになったんですよね」

  「いつかショーナンバーを作ってみたいです。競技プログラムだと、エレメンツとか体力、息継ぎ、ジャッジのことなどいろいろ考えなくてはいけないことがあるけど、ショーだったら楽しく無制限にできるから。やりたいことがなんでもできる。すごくおもしろいアイディアが生み出せるのではないかと、いずれそれができたらいいなと思います」

 萬斎さんと会うことを提案したのがシェイだったというのは、実は今回初めて知りました。ただ、このインタビューの中では、「会ったんですよね?」と確認しているので、じゃ、羽生君は、萬斎さんと会ったことをトロントに持ち帰ってシェイにフィードバックしたわけではなく、羽生君自身の中でそれを生かしていったということなんでしょうか?というか、萬斎さんの助言を英語で説明するのは至難の業かもしれません。

 前述のジェフとは違って、「(ゆづの)ショーナンバーを作りたい」とシェイは語っています。なぜ違うのか?その理由について、萬斎さんのスペシャルメッセージと「SEIMEI」を見た後に、考えてみることにします。

 ・ジョニー

  「たくさんの栄光を手にしたユヅルだからこそ、いろいろなことを言われるのかもしれない。ただ、人生では、自分が対応できることしか神様は与えない。だから、自分に関して何かを言われても、それを乗り越えてもっと僕たちは強くなれるんです。僕はそう思っています

 「試練はそれを乗り越えられる者だけにやってくる」というのは、少年マンガでもよく出てきそうなセリフですけど、それをここ日本では、「なんでも我慢して言うことを聞け」と、忍耐を強制する「ツール」として使われることもあります。

 ジョニーはもちろんそういうことを言ってるのではなく、何が起ころうとも必ず解決できるし、嵐はいずれ過ぎ去るというメッセージなんだと思います。

 彼は、それこそ羽生君がソチ五輪で金メダルを獲るずっと前から、つねに気づかってくれていました。それは、「周りから色々言われること」について、「無視しろ」とか「スルーしろ」というようなアドバイスではないんです。

 彼の発言を聞いていると、匿名のネットの意見だから、アンチの意見だから、「自動的に遮断する」という考え方じゃない。悪意のある部外者の意見だろうが、家族や恩人の意見だろうが、そこは関係ない。

 そう思える根拠は、ジョニーが、「強くあれ」ということを、WFSの対談で羽生君に語っていたことが、思い出されるからです。約7年前に行われた対談です。「自分のやりたいことは何か?」というのを常に問いかけて、それを貫きなさいと。それが「強くある」ということなんだと。

 逆に考えると、なぜ羽生君が、ネットや週刊誌・スポーツ紙の類の意見まで入念にチェックしつつも、自分を貫けているのかというのが見えてきます。「強くあれ」というジョニーの教えを守っているからだと、私は思うのです。

 (2)「野村萬斎 スペシャルメッセージ」

 萬斎さんの言わんとしていることを全て理解するのは難しいですが、いちばん具体的でイメージしやすかった部分は、「音に合わせず『音を纏え』」というくだりですね。

  「場を支配するために、天地人というすべての方向性に気を巡らせて『音を纏え』という話もしました。音に合わせにいくと絶対に遅れるから、自分が音を発しているように、と。対談のあと、リンクで練習を拝見したのですが、曲のとらえ方は大変よかったんだけれど、あの曲のたゆとうメロディには裏にもリズムがあるので、メロディに合わせたくなるところを我慢して裏のリズムに合わせた方がいいといった話はしましたね

  「具体的に言うと、冒頭部分だとか、後半のストレートラインステップ前の3つのジャンプのあたりだとかの、笛だけになっているところ。その裏にズンズン、ズンズン、ってリズムが入っていたと思うんですね。メロディに合わせて上半身は優雅に見せつつ裏にあるリズムが身体のなかで取れていると、単なる演技ではなくて、意識した演技になる。重層的な曲ですから、よく音を聞いて、本当によく構成されたと思います」



 萬斎さんが具体的に指摘していた部分に注目してみましたが、特に笛のメロディとリズムの関係を意識的に拾おうとすると、フィギュアスケートの競技用の曲としては、あまりに前衛的で挑戦的ですよね。後半の4S-3T以降の、勝敗を分ける重要なジャンプの部分は、ある意味でのどかな曲調ですしね。

 話をジェフとシェイに戻すならば、私見ですが、ジェフが「(競技用プロで)冒険したい」と言って、シェイが「ショーナンバーを作りたい」と言ったのは、シェイはすでに「やりきった」という達成感のようなものがあるからじゃないかと。「SEIMEI」もそうだし、「ホプレガ」だって難しい曲でした。しかも、両プログラムによって、記録も更新し、タイトルも獲ってしまった。

 「挑戦」はショーナンバーでいい。あるいは、ジェフに「競技プロにおける挑戦は譲る」と、シェイは考えているのかも・・・。

 なんだか、萬斎さんの「メッセージ」から、結局ジェフとシェイの話になってしまいましたが、いやいや、萬斎さんと羽生君がまた対談して、双方の見解をアップデートすべきだと思うんです。ぜひそれをテレビで報道してほしいですね。前回のように日テレか、あるいはテレ朝で。フジとNHKはダメです。

 萬斎さんは、9月に公演を控えていますし、チャンスがあれば羽生君も見れるといいですね。トロントメディアデーが8月ならば、お忍びで来れるかもしれません。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年10月15日発売。毎年この時期に発売されるWFSのガイドブックです。羽生君の写真については、オータム・トロント公開練習と非常にハイクオリティですが、さすがにボリュームは少なめです。これ目当てに購入を勧めるほどではありません。気になる方は、あらかじめ立ち読みをした方がいいですね。別冊ガイドのバックナンバーは「こちら」。

 まず、本書を手にして、真っ先に私がチェックしたのは、「注目スケーター選手名鑑 2017-2018(海外 LADIES)」のところでした。JGPファイナル行きを決めた、トゥルソワ、パネンコワ、タラカノワ、コストルナヤ、サモドゥロワは掲載されてるかな?と思ったんですが、この5人の情報は残念ながらゼロでした。

 逆に、上記5人に譲る形で、JGPには一戦のみの出場に留まった、グバノワ、コンスタンチノワ、フェディチキナ、あるいはJGP不参加のヌグマノワは掲載されていて、まさにロシア女子の競争の激しさを物語っています。

 日本に関しては、ブレイクした荒木菜那ちゃんはジュニア選手の一番最後の扱いですが、「ジュニアGP初出場でメダル獲得の大金星を挙げた15歳」としっかり最新情報がフォローされています。

 もちろん、羽生君もショートのPBはオータムの112.72に、須本君のJGP初優勝の情報も入っていて、けっこうギリギリまで編集作業をしていたのでしょう。ということは、ロシア女子の若手選手を入れること自体は不可能ではなかったものの、写真の準備ができなかったのかな?とか、その辺りを想像しながら、楽しめました。

 さて、8月31日に発売された「WFS No.79」では、トロント公開練習の後の出版だったにも関わらず、メディアデー2日目の羽生君の独占インタは収録されていませんでした。今回購入した最大の目的は、そこをチェックすることにありました(20~21頁)。

 ―― ショートプログラムを「バラード第1番」に決めたときに「少し迷いがあった」と話されていましたね。

  「・・・もともと、『Let's Go Crazy』を選んだときに、これを2年使いたいという願望がありました。やっぱり『パリの散歩道』をやったときみたいに、いいジンクスになるな、みたいな気持ちがあって。ただ、じゃあこれから『Let's Go Crazy』を本当にオリンピックのキャラクターにしていいのか、それが本当にオリンピックの楽曲として合うのかどうか。いろいろ考えた結果、『バラード第1番』がいちばん自分らしいかなと。いちばん自分を表現しきれるというところに行きつきました」

 ―― 平昌オリンピックが迫ってきていますが、その先の風景はどんなふうに見えていますか。

  「そうですね……とくに考えてないです。もちろんスケートが好きなので、やめるとか、やるとか、そういうことって全然考えていなくて、とにかくいま何ができるのかな、いま何をすべきなのかなということに全力を注いでいる状態です」

 ―― 「SEIMEI」に関しても、「バラード第1番」に関しても、「自分に合っている」という表現をされますけれど、どこに合っていると感じていますか?

  「たとえば作曲家がいれば演奏家がいる、みたいなものかなって思うんですね。・・・作曲家の意思と、演奏家の意思と、それから作詞とか編曲とかあるのかもしれないですが、そういうそれぞれの思いがすべて、自分の思い描いている理想に一致する。そういうのがいちばんなんじゃないかなと思います。呼吸のリズムであったり、楽器を弾くときにもやはり呼吸は大事じゃないですか。そういったところがうまく合うというのが、この『バラード第1番』と『SEIMEI』なのかなと思います」

 ―― 衣装を変える予定などは?

  「マイナーチェンジはします。よりその曲に合った、よりぼくに合ったものになっているなと感じていただけるような衣装にしたいなと思っています。ぼくはデザインには関わらないですけど、出来上がったときに、どういう感覚であるかというのはすごく大事にしています

 →→当初プリンスを2シーズン使うことを考えていた理由に、パリ散のゲン担ぎ的な気持ちもあった、というのは初耳です。ここだけでも、本書を買った価値があると個人的に思っています。

 サラっと平昌後のことを訊いているわけですが、ふと思ったのが、羽生君って、報ステで「圧倒的に勝つ。最終Gの全員がノーミスしている中でも勝つ」という強気を見せている反面、そのような発言をするにあたって「退路を断つ」ようなことはアピールしないんですよね。例えば、「この五輪で引退します。最後だから死ぬ気でやる」とは言わない。

 もちろん、彼の真意は分かりません。きっと、スポンサーや様々な大人の事情を鑑みて、軽々には言えないのでしょう。でも、それとは関係なく、アスリートとしてはベストを尽くしますよ、というところが、プロフェッショナルだなと思います。

 つぎに、ジェフのインタを。「Life Vol.11」では、特に羽生君との関係の「変化」についてコメントしていましたが、本誌ではより「バラ1」自体にフォーカスした発言が引き出されています(24~25頁)。

 ―― 2014年夏、最初に「バラード第1番」が披露されたとき、バトルさんはそのなかに込めた物語を話してくださいました。「オリンピックのあと彼はひっぱりだこで、彼があらゆる方向へと引っ張られ、張りつめている姿が浮かんだ。だから彼が動き始めた瞬間に、氷の上にいる彼だけの特別な瞬間が始まって、そのほかのことは全部どうでもよくなる。そういう物語を考えた」と。(※参考「WFS 65(Sep.2014)」)

  「やはり、彼が描き出す物語は少し変わったと思います。いまの彼には、あのころにはなかったものが備わっている。威厳や主導権といったイメージを氷の上に持ち込んでいると思う。過去数年でユヅルが築き上げてきた氷上での存在感の大きさを目にするのはとても印象深いものです。ソチ・オリンピックで勝ったとき、彼はそれでもとても若かった。だからまだ、大人たちに囲まれて、ある種の脆さを感じさせたんです」

  「けれどいまは、しっかりと自信をもち、自分の主張ができる存在になりました。スケーターとしてだけでなく、ひとりの人間として強くなった。彼が滑るのを見ていると、視線ひとつ、姿勢ひとつ取っても、まるで別人のように感じるときがあります。不確かさや自信のなさがなくなった。そういう変化、進歩を見てくることができたのは、コリオグラファーとしてもとても興味深いことでした」

 ―― 2015-2016シーズンに羽生選手がグランプリファイナルで世界最高得点(当時)を出したとき、「ジャンプが決まるようになってきて、芸術面でもやっと自分らしく滑れるようになった」と話していました。技術面と芸術面の兼ね合いについて、今季とくに気を配ったことはありますか。

  「それもすべてコミュニケーションにかかっているんですよ。結局、滑るのはスケーター本人ですから、どうしたら引っかかりがなく、スムーズに滑れるのかは、スケーターから言ってもらうしかない。どこにも違和感がないような振付を作り上げることによって、スケーターは競技の場でテクニックのことを忘れて、完全にその瞬間に入り込むことができる」

  「最高の演技というのは、だいたいにおいて、技術を忘れ去って、努力しないでもすべてがうまくいくというような状況下でできるものなんです。とても珍しいことですが、失敗するかもといったような心配事は消え去って、感じるままに滑ることができたとき、そのプログラムは完成したと言えるんです」

 ―― その意味では、昨シーズンのSP「Let's Go Crazy」の経験も生きるでしょうね。

  「その通り。彼の演技は見ていて楽しかった。緊張しているときは、キャラクターになりきることができないのが普通だけれど、彼はやり遂げた。『Let's Go Crazy』を1シーズン滑ったことで、観客と真の意味で結びつくのがどういうことなのかをユヅルは感じ取ってくれたのではないかと思うんです。そして、気持ちを解放するということをね」

 →→バラ1を(そしてSEIMEIも)ふたたび演じるという決断を、力強く後押ししてくれるコメントだと思います。

 スムーズな演技を実現するようなプログラムが生まれるには、「スケーターから言ってもらうしかない」というのは、私の持っていたイメージからすると逆の発想でした。

 例えば、普段日本を拠点とするスケーターが「プログラムをブラッシュアップするために(振付師のいる)カナダに滞在」という報道がなされるとき、振付師のアイデアをもっと正確に表現できるようにするため、と私は考えていました。もちろん、これは振付師によって程度はあるでしょうが、スケーターの特徴を考えて、元のアイデアを場合によっては修正・変更する作業も大いにあるのでしょうね。

dg

 そう考えると、振付師が近くにいる、というのはやはり大きなアドバンテージがありそうです。エテリ組が、たとえ似たようなプログラムばかりという批判を受けても、若手選手のプログラムの多くをグレイヘンガウス(この人、実はまだ26歳だそうです)に担当させているというのも、その辺りを考えているのかもしれません。

 ロステレ杯ももう間もなくですので、明日も本書の残りの記事を見ておきたいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 外出する用事があって、試合のレビューがやや遅れます。今日は、書き溜めておいた「Life Vol.11」の感想の続きです。

 まず、トロントメディアデーの取材記事について。すでに「マガジン」「メモリアル」「キスクラ」「WFS」で、羽生君の会見、ブライアン・トレーシー・シェイリーンのインタはご存知かと思われます。各誌で違うのは、羽生君の独占インタのみで、その「Life版」は前回のレビューで一部引用しました。

 このLifeでは、「バラ1再登板」に関するジェフのインタを神戸で取っている点が目新しいですね。

 聞き手は長谷川仁美さんですが、「FaOI新潟のパンフ」のジェフのインタとは内容のかぶりは無いので、やや短めですがご紹介しましょう(9頁)。

 ―― 羽生選手が『バラード第1番』を再び使うと決めましたが、バトルさんがそれを最初に知ったのはいつでしたか?

  「たしか、ファンタジー・オン・アイスの1か月くらい前だったかな。メールをやりとりする中で、『このプログラムをまた滑りたいと、すごく思っている』と初めて聞きました。あのプログラムに戻すというのは、ユヅ自身の決断だと思います。だから彼の決断を支持しました。もしこれが五輪シーズンでなかったら、何か違うもの、何か新しいものに挑戦した方がいいんじゃないかと思ったかもしれない」

 ―― この5年間で二人の関係はどう変化しましたか。

  「1年目は、ユヅのことは知っていたけれど、お互いに親しいわけではなかった。彼はすでに素晴らしいスケーターだったから、僕は不安でした。・・・だから最初の頃、二人の関係は、『よそよそしかった』という言葉を使おうかな

  「でも『パリの散歩道』の振付をしていくうちに、関係は良くなっていった。・・・『パリの散歩道』の後、『バラード』を振付けた時、彼がすごくナーバスだったのを覚えています。とてもシリアスで、感情的に濃いプログラムだったから。でも彼は僕の選択を信頼してくれた

  「プリンス(『Let's Go Crazy』)の時も同じでした。ショパンからプリンスに移った時も、そこには信頼感があったと思う。・・・1年目は、僕が『これをこうして』と彼に言うことが多かったけれど、だんだん彼が自分で考えた動きをやって、僕が『それいいね!なんとかしてプログラムに入れてみよう』と言うようになりました。今のデイヴィッド(・ウィルソン)と僕との関係に近いものになってきたんです」

 →→ホント、これ内容が短くて、プログラムの手直しはいつやったか?とか、私が知りたかった情報が無かったのは少々残念です。

 ちょっと話は脱線しますが、某所からの「圧力」が「マガジンの山口記者にまで及んでいるのでは?」という心配の声を、TwitterのTLで見かけています。

 そういえば、トロント取材の際にあったBB社のブログの更新が、今回のオータム前後にはまったく無いので、そこは気になっています。

 ただ、「通信」とは違って、ちゃんと現地で取材したテキストで構成されていて、写真も自社のカメラマンが撮っているわけで、「Sportiva」のゆづ度も高かったし、大丈夫だとは思うんですがねぇ・・・。

 いまとなっては的外れな「通信24」の私のレビューも、私自身の戒めのために、そのままの内容で残しておきます。

 もう少しLifeの記事をご紹介しましょう。岡部由起子さんの「シーズン展望記事」(89~90頁)の要所要所で興味深い発言があったので、見ていきます。

  「(平昌五輪の男子シングルの)メダル争いでは、現世界チャンピオンで、前回ソチ五輪でも優勝した羽生結弦選手はまず外せない名前です。そして、宇野昌磨選手。2人の日本人選手は当然有力な候補です」

  「羽生選手の『SEIMEI』は、日本人である彼しか滑りえないプログラムといえるでしょう。宇野選手の滑りは高評価です。振付けの樋口美穂子先生が彼の良いところも弱いところも知り尽くしている上で技術的なコーチでもあるというところが強みだと思います

 →→宇野君のプログラムの振付に関して、ロンバルディア杯女子フリーの感想記事の「コメント欄」で私が書いたことと、主旨としてはかなり似ていることを言っていて、ビックリしました。

  「そしてボーヤン・ジン(中国)やアメリカのネイサン・チェンは4回転をほぼ全種類跳べる選手たち。・・・彼らは当然次の五輪も視野に入れていると思いますので、怖いもの知らずで挑めれば……。彼らは5コンポーネンツの成長が大きなポイントになるでしょう

  「しかし、ネイサンのアイスショーの様子を見ましたが、弱いと言われてきたトランジションも含め、上げてきていると感じました。もともと見せるのが好きという感覚の持ち主なので、楽しみにしたいです」

  「一方、3度目の五輪になるパトリック・チャン(カナダ)やハビエル・フェルナンデス(スペイン)は、ソチで苦い思いをしました。彼らは質の高いジャンプで高GOEを狙ってくるでしょうし、作品全体の完成度という点ではかなり力のある選手たちです」

  「特にパトリックは昨シーズン4回転サルコウをものにして、精度を上げてきているので、蓋を開けてみないと、戦いの行方はまったく見えてきません」

 →→ハビよりもPさんを評価しているのは面白いですね。個人的に、「やらかし」の可能性という点ではPさんの方が不安定じゃないかなぁと感じていて、お互いにノーミスならハビのプログラムの方がスコアは出るはずなので、これは意外な見立てです。

 もう一つ、女子シングルのあの人について、こうコメントしています。

  「金メダル候補というと、2年連続世界チャンピオンのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)は強いと思います。ちょっと一人抜けている印象です。ただここ数年、少しマイナーな曲でストーリー性のあるプログラムが続いているので、少しイメージチェンジが欲しいかな、とも感じます。今季、どんなプログラムを持ってくるのか、注目したいです」

 →→表現はマイルドですが、つまり、「選曲がワンパターンのマンネリ気味で飽きられてきている」ということを、日本の専門家で初めて発言してくれたような気がします。



 いちおう、ネペラ杯のSPとフリーを貼っておきますが、SPはショパンの「ノクターン」なので、最後の深呼吸(?)はご愛敬として、全体としては、万人受けする伝統的な内容に仕上がっています。おそらく岡部さんも評価するんじゃないかと。



 フリーは、エテリ組の後輩もよくやっている、映画音楽系のツギハギプロなんですよね。このフリーで使われている、ルドヴィコ・エイナウディというイタリア人の音楽家は、タラカノワのSPでもガッツリと使用されていて、映画やCMの音楽をたくさん作っている作曲家らしく、日本で言う、久石譲さんのようなイメージですか。



 まぁ、クリケットでも昨季は、羽生君のフリーがホプレガで、ツルシンちゃんもフリーは「もののけ姫」でしたから、こういうことはあるっちゃあるのでしょうけども。

 ちなみに、JGPでロシアの女子を毎週集中的に見てきて、エテリ組以外でも、後半ジャンプ固め打ち&タケノコ祭りの子はけっこういて、感覚がマヒしてきています。

 ただ、「エテリ組」と一括りにはしがちですが、他のチームから移籍してきた子もいて、例えば、上記のタラちゃんと、ポーランド大会で会心のSPを見せたコストルナヤは、今季からエテリのチームに参加したスケーターという話です。

 それを聞くと、コストルナヤは、特にSPの「アディオス・ノニーノ」という曲自体が「エテリ産」っぽくなくて、タノも控えめで納得するんですが、でも、タラちゃんは同じ今季参加組だけどプログラムは「ギトギトのこってりエテリ味」なので、この辺りは一概には言えませんね。

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 最後に、ブノワ・リショーさんの、(おそらく)日本のスケート雑誌初登場インタをちょっとだけ。個人的には、本号でもっとも価値のある記事と思っているので、この発言だけ触れておきます。

 ―― 最後に、今後振付てみたいスケーターはいますか?

  「ダイスケ(・タカハシ)にもしてみたいですし、ユヅル・ハニュウにも振付てみたいです。日本の男子スケーターと仕事がしてみたいですね。彼らにはまだまだ可能性を感じますし、それをまだ内側に秘めていると思います。僕はそれを引き出してみたいと思います

 →→はぁぁ?大ちゃんとゆづだって?というツッコミはともかく、彼が言う「可能性を引き出すプログラム」というのは、こういうのですよね(笑)。



 ジェレミーは途中で脱いでくれてますけど、羽生君がこういうのをやるんだったら、「写真を減らせ」という圧力への、プロテストプログラムとして、最初から最後までかぶりっぱなしで行ってほしい。

 ・・・まぁ、それは半分冗談として、でも、芸術種目みたいのが本当に北京五輪までにできたら、これぐらい尖がったプログラムで、世界を驚かせてもらいたいです。

 では、また明日!

 Jun

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 約1ヵ月前の記事でFaOI新潟のプログラムを取り上げたのですが、羽生君のインタが質・量ともに超充実していて、それを記事にして、読んだ気になっていました。

 幕張のプログラムはランビ先生のインタが掲載されていましたが、新潟の方はジェフのインタが収録されています。聞き手は長谷川仁美さんです。

 こちらもしっかりした内容なので、ご紹介したいと思います。

 ―― 振付師として、選手たちの来シーズンの競技プログラムを振付けましたか?

  「・・・5月はずっとアイスショーでカナダを回っていたので、まだそんなにたくさんの振付けはしていません。ケイトリン・オズモンドのフリーは作ったけど、まだこれ以上のことは言えないですね。今季は五輪シーズンなので、プログラムを作るときに一番大事なのは、その曲が選手にとって心地よくて、本当に好きだと感じられるかどうかっていうこと。そういう曲を使えれば、プログラムに思い入れが生まれてきますからね

 ―― バトルさんご自身の五輪の頃のことを振り返って、まず、2005年のシーズンオフは、どんな風でしたか?

  「・・・8、9月になるともうストレスを感じるようになっていました。不安で、ストレスとのしかかる重荷をものすごく感じていましたね。今、同じように五輪に向かう若い選手たちを見ていると、当時の僕と同じようなプレッシャーを感じているようです。プレッシャーを感じないわけにはいかないけど、もしその頃の自分に会えたら、『プロセスを楽しんで』って言いたいです。『笑顔でね。楽しめばいいんだよ。失敗したっていいんだよ、人間なんだから。失敗した後、人間は強くなるんだから』ってね

 ―― いつから、そういう風に考えられるようになったのですか?

  「現役の終わりの方、特に最後のシーズン(2007-08シーズン)には、それまでよりも現実的になっていたと思います。うまくいかない時期があっても、そういうものを受け入れて、『OK、これは自然なことだ。さあ、ここからどうやっていくか考えよう』って思えるようになりました。さっきも言ったように、五輪シーズンの僕は、失敗するんじゃないかと不安でした。『失敗したら最悪だ』って思いこんでいました。でも年を重ねるごとに、『人間なんだから、失敗していいんだ』って思えるようになったんですよね。これは、若い選手には難しい、年を取らないと感じられないことかもしれないね

 →→フィギュアスケートのように、現役生活を長く続けられない競技は、「失敗したら最悪」と考えてしまっても仕方ない部分はありますね。ただ、いちいちミスするたびに落ち込んでいると、次に向けての準備も遅れてしまうことになる。

 ジェフが現役最終盤になって持つに至ったというこういうメンタルも、そんなフィギュアスケートだからこそ、もはや若い頃から意識的に身につけなきゃ、戦っていけないのかもしれません。

 ―― 2006年のトリノ五輪は、どういうものでしたか?

  「・・・同じような経験をしてここに来て、同じようなプレッシャーを感じているアスリートたちでいっぱいのアリーナの中にいる感覚を味わえたことは、一種のゴールだったと思います。とはいっても僕は必要以上にプレッシャーを感じていて、練習でうまくいってたのに不安で、スポーツサイコロジストに会って『リラックスしなさい』って言われたりしていましたね(笑)」

  「・・・ありがたいことに、いい結果(銅メダル)を得て男子シングルを終えたあとは、ほかのスポーツを見に行きました。同じ国の選手を応援するのは本当に素晴らしい経験で、いつものスケートだけの大会とは全然違うことをたくさん体験しました。あの時に起こったことは、いいことも辛いことも何一つ変えたくないと思います。そんなとても幸運な時間でした」

 →→平昌五輪では、団体戦がどうなるかによりますが、もし団体戦もあるなら、前回同様、羽生君は開会式は無理でしょうね・・・。そもそも、他の競技を見る時間とか閉会式とか、きっとこの辺りは、本人はまったく頭の片隅にすら無さそうです。

 ―― その五輪の銅メダルは、時々眺めたりしているのですか?

  「出すのは、『メダルを見たことがないので見たい』って誰かに言われたときくらいかな(笑)。それ以外、見ないですね。五輪のあと4年くらいは、メダルは冷蔵庫の上に置かれていたんです(笑)。どこに置いていいのかわからなかったから、そのあとは、両親が買ってくれた金庫のような箱にしまってあります。それ以外にいい場所が、まだ見つからなくて(笑)」

 ―― フィギュアスケートの中の「トランジション(要素のつなぎ)」とか、「インタープリテーション(曲の解釈)」といったものを理解するのはなかなか難しいですが、そういったものをどう理解して、どうスケートを見たらいいでしょうか?

  「『インタープリテーション』は、選手が音楽と調和しているか、ってことですね。説明するのは難しいんだけど、その選手の滑りから、『音楽を感じているなあ』と思えるか、とか、その選手がどんなことをテーマにしてそのプログラムを滑っているのかを感じられるか、とかいうことですね」

  「『トランジション』について一番わかりやすいのは、ジャンプとジャンプの間とか、ジャンプとスピンの間など、エレメンツとエレメンツの間に、選手が両足で滑っているのか、片足なのか、ということです。ほかにも、ジャンプの前の助走が長すぎずいろいろなステップを入れているかどうかとか、エレメンツとエレメンツの間にどんなことを見せているのか、それがトランジションです」

 →→特に「トランジション」に関しては、「フィギュアスケートは、ジャンプの次は、どこを見るべきか?」という疑問に優しく答えた、分かりやすいアドバイスですね。

 ジャンプの前の助走に関しては、エレメンツのGOEの基準にも関連しています。もちろん、神崎範之さんは「ジャッジは、技術点と演技構成点は、別々に見ている」とおっしゃっていましたが、細かい議論はともかく、トランジションは重要ということですね。

 ―― プログラムの途中で時々両足を使って滑ったり止まったりするのと、足を左右変えながら片足だけでずっと演技するのとでは、疲労度はどのくらい違うのでしょうか?

  「ものすごく違います。選手が途中で両足になったときは、だいたい深呼吸したり息を整えたりしているんですよね。片足でも深い呼吸はできなくはないけれど、両足の時よりかなり筋力が要る。両足の方がかなり楽ですね。ユヅ(羽生結弦選手)とかパトリック(・チャン)とかがいい例だけど、彼らはだいたいトランジションはずっと片足です。彼らはそういうプログラムで、自分にも挑戦していますよね」

 →→片足と両足での「疲労度の違い」というのは、私は初めて聞きました。しかも世界のトップの振付師のジェフが言うというのが興味深い。つまり、高い評価を受けるプログラムが何なのか?という所が、イメージできるというものです。

 ―― プライベートではどんなことを楽しんでいますか?

  「・・・3年前かな、日本でのアイスショーのとき、パートナーも一緒に来日して、アイスショーのあと5日間一緒に観光しました。それまで何度も何度も日本に来ていたけど、観光をしたことがなかったから日本のことを何もしらなくて、東京や大阪、京都の有名な観光地を回って古いお寺をたくさん見て、山あいにある伝統的な旅館にも泊まりました。とても楽しかったです

 ―― ファンタジー・オン・アイスでの一番の思い出は?

  「ユヅが新しいショートプログラムを滑ったことです(2014年の『バラード第1番ト短調』)。ライブで演技を見ることと、自分が手掛けた仕事が氷上で表現される瞬間を見ることにどきどきしたし、とてもとても幸せな気持ちになりました。ユヅがとても素晴らしく滑ってくれて本当に誇りに思ったし、振付師としての醍醐味を感じた瞬間でもありましたね

 この最後の部分をご紹介するために、今日の記事に取り掛かったんですが、こうやってコメントを付けながら読んでみると、面白い話が随所にありました。

 いやぁ、でも、来季のためにジェフは結局合計で何本のプログラムを振付したんだろ?と、そこは気になる所です。

 では、また明日!

 Jun

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 07-08メモリアルブックの続きです。今日はFaOIのゲストスケーター勢に注目したいと思います。

 まずは、ジェフから(38~43頁)。本誌が発売されたのは08年4月ですので、ちょっと当時の情報を補足しておきます。ジェフは06年のトリノ五輪で銅メダルを獲っています。世界選手権は、05年大会から四大会連続で出場し、08年のイエテボリ大会で金メダルを獲得。イエテボリ・ワールドでは、クワド持ちの有力選手がフリーで崩れる中、クワドを入れない構成のジェフが優勝したのでした。

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 実を言うと、この雑誌が発売された5ヵ月後、08-09シーズンの開幕前にジェフは引退しました。本誌の中では、

  「オリンピック……前回はブロンズメダルでした。次のオリンピックは僕の国で行われるスペシャルなゲームです。やっぱり、頑張りたいな!」

 というコメントが紹介されているんですけど、まぁ、もしバンクーバーまで続けていたとすると、27歳で迎えることになるので、コンディションの維持は大変だろうなと想像します。

 インタの中から、特にデイヴィッドとの関わりや振付について言及した部分を拾ってみました。

  「僕の振付師は15歳のときに初めてプログラムを作ってもらってからずっと一緒に組んでいるデイビッド・ウィルソン。彼とは先生と生徒、って感じはしない。友達と一緒にアイデアを出し合って、一緒にプログラムを作っていくって感じだ。僕たち、ほんとにいい組み合わせだと思うよ!僕らの関係は年々親密になっているし、プログラム作りもどんどん楽しくなってきている。デイビッドの、僕のスケートへの関わり方も、10代のころ以上に深くなっているんじゃないかな?僕と関わったことで、また僕が彼のプログラムをすべって世界チャンピオンになったことで、デイビッドが高い評価を得るとしたら……それはすごくうれしいことだよ!」

  「今後もプログラムは、ずっとデイビッドと一緒に作っていくつもり。デイビッドは、もし僕が他の振付師と組んでみたいなら、遠慮しないでほしいって言ってくれる。でもそんな気持ち、僕にはさらさらないんだ!彼と一緒にプログラムを作るのが、今はほんとに楽しいからね」

  「僕自身が振り付けをすること?そうだね……以前キム・ヨナ(韓国・世界選手権3位)の振り付けをしたけれど、あれはすごく楽しい経験だったな。だって彼女は、僕がやってほしいと思うことを、その場でなんでもやってしまうんだもの!なるほど、振り付けとは、試行錯誤しながら能力のある選手と一緒に、その人の持っている才能を引き出していく作業なんだな、と思ったよ。うん、自分が滑ることに優るとも劣らない楽しさが、振り付けにはある。そうだね、将来、振付師になるってことも興味のある選択の一つかもしれないな。選手をしていて、振り付けに関するさまざまなことは、今まで学んできたし。デイビッドを見ていても、振付師って職業、いいなあ、と思うこともあるんだ

 →→ヨナのwikiを見ると、04-05(05-06にも持ち越し)のフリープログラムにジェフのクレジットがありますね。ただ、デイヴィッドと組む前に、ジェフがプログラムを提供していたのは意外でした。

 しかし、2017年のいま、世界で5本の指に入る売れっ子振付師になろうとは、当時のジェフ自身も想像していなかったように思えます。

 そして、デイヴィッドとジェフの二人のDNAを受け継いでいるといえば、それはやっぱり羽生君なので、羽生君自身にプログラムを誰かに提供するようなアイデアはあるのか?という質問を、だれかに投げてもらいたいものです。少なくとも雑誌・書籍において、私は羽生君とインタビュアーとの間でそのようなやり取りを見たことがないです。スーパースターなんで忙しくてそれどころじゃない部分もありますが、べつに訊くだけならタダでしょう(笑)。

 今日はもう一人。ジョニーも見ていきましょう(62~67頁)。

 ジョニーはジェフより2歳下で、五輪はトリノ(5位)とバンクーバー(6位)に出場。ジェフが金メダルを獲ったイエテボリ・ワールドでは銅メダルを獲得。

 本誌は、このイエテボリの特集号という意味合いもあって、実は、クワドレスのジェフが金、クワドを降りたジュベールが銀、クワドにトライしたが両足着氷で銅だったのがジョニーということで、プレカンでの「緊張感のあるやり取り」も紹介されていました。その辺りは、今日の記事では触れません。

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  「日本のファンの皆さん、今年も応援してくれてありがとう。アイシテマス!・・・日本は僕の大好きな国の一つだから、日本ですべることも大好き。いつも僕の大きなバナーを作って応援してくれるし、温かく迎えてくれてるのがわかるからね。・・・僕は日本でのパフォーマンスの後は、日本式のお辞儀でお客さんにあいさつしている。誰がそんな日本の伝統を教えてくれたかって?僕自身で身に付けたんだよ!日本には何度も来ているから、日本人の素晴らしさや伝統は分かっているつもり。僕の国……アメリカにはあまり伝統というものがないから(笑)。僕は日本の人々や伝統に敬意を表したいんだ。日本語も、もちろん流暢に喋れはしないけれど、いくつか知っているよ。ドウモアリガトウ、サヨウナラ、チョウカワイイ、とかね」

  「刺身も大好きで、だいたい日本に行くと、2回はすしを食べにいくんだ。それから日本では、買い物も外せないね!日本の物は何でもコンパクトなところが気に入ってる。それに比べたら、アメリカの物って、何でもかんでも大きいんだもん……。そして興味深いのは、日本独自のパフォーマンス。伝統芸能では、和太鼓と歌舞伎を見にいったことがあるよ。歌舞伎は、一つの芸術としてとてもきれいだと思った。とにかくスケートとは全く違う世界……。そういうものを見て、感じて、インスパイアされて、僕はすべてをスケートに生かしたいと思っているんだ

 →→FaOI幕張(土曜日)を見に行った際、バナーの気合いの入り方という意味では、羽生君を外すと、ジョニーのファンが掲げていたものは特に凝っていた印象です。それが、至る所で見られました。

 私がジョニーを初めて生で見たのは、14年6月のゼビオアリーナ仙台のTogether on Iceでしたが、コレ、プル様も来ていたショーでしたけど、個人的には、

  羽生君に最も影響を与えているのはジョニーじゃないの?

 というほど、鮮烈な印象を受けましたね。五輪の金メダルとか、クワドとか、「絶対王者」とか、そういう枕詞で共通点を語るなら、プル様なんでしょうが、単純にその所作やたたずまいを見ると、ジョニーでしょやっぱ!と思うのです。

 そういえば、ジョニーのTwitterを見ていると、幕張でも神戸でも、蕎麦ばかり食べている印象ですが、さすがに生モノは控えているのかもしれません。せっかく日本に来ているので、ショーが終わったらお寿司も食べてほしいですね。

 では、また明日!

 Jun

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