On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:セルゲイ・ヴォロノフ

sergey

 ファイナルのレビューシリーズも最終回の男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。以下、滑走順にメモを残しておきます。



 まずは、リッポンから。冒頭の4Lzこそ転倒しましたが、3F+3Loは見事でした。後半の3F+3Tは、はっきり着氷で詰まっていたので両方でURを取られました。ただ、3Aは軸が傾きながらも、うまくコントロールしていた印象です。254.33で5位。



 つぎに、ヴォロノフ。一言でいって最高です。でも、プロトコルを参照しながら冷静に映像を見直してみると、ちょっと最初の二つのジャンプの加点は多めかな?という気もします。4T+3Tに+2.00、3Aに+2.14で、ジャンプ自体はキレイですが、たっぷり助走が入っているのでね。まぁ、他の人たちがひどすぎるので、この試合限定で他の選手たちと比べるならもちろん妥当です。

 2Aを跳び終えた後の、客席への煽りは最高ですね。そこから、本人も笑顔で滑っているので、この男子フリーの主役は間違いなく彼だったと思います。最後のフィニッシュも含めて、熱い魂の演技でした。

 正直いって、この試合をまた見るのはちょっと嫌だなぁ・・・と思っていたんですが、ヴォロさんの演技で元気をもらえました。彼の演技だけでも見てみるといいと思います。266.59で4位。



 そして、ジェイソン。2本目の3Aの転倒により、スコアがガクっと落ちてしまいました。フリーのスコアで言うと最下位なんですけど、そんなものを忘れさせてくれる、美しいプログラムです。

 どちらかというと、SPの方が曲調は好みなんですけど、このフリーは、彼のスピンやステップを噛み締めて味わうように見ることができるので、だんだん好きになってきました。何度も書いていますが、氷の上でスケート靴を履いて演じている動きには見えません。253.81で6位。



 ここから、上位3選手。まずネイサンですが、最初の4Lz+3Tは、いろんな所で言われているようにステップは皆無なわけですけど、+2.00の加点。奇しくも、ヴォロノフの最初のクワドコンボも同じ加点ですから、この試合は「ちゃんと降りれば2点」という基準なのかもしれません。

 4Fはなんとか降りて、つぎの4Sがダブルにパンク。このサルコウはスケアメでも抜けていました。後半のクワドは、トライしたこと自体はいいものの、URもDGも取られ、低調な内容でした。

 ステップなしでもイケイケドンドンでクワドを跳びまくって、それでもしっかり降りていたのが昨シーズンの彼なんですが、今季は回転不足や着氷の乱れがはっきり目立っています。それでも、286.51で優勝です。



 つぎに、コリヤダ。ネイサンを見た後に、コリヤダのジャンプを見ると、転倒した4Lzも4Sも、そしてなんとか降りた3Aも、本当にはっきり高いんですが、なんだか、その高さから来る着氷の衝撃に耐えられないのかな?と、かつて大怪我をした人ですし、ちょっと心配になります。

 実を言うと、今シーズン初め頃、「生粋のロシア人的なルックスの彼がプレスリー?」と、やや否定的に見ていたんですが、ステップは曲調をうまくつかんでいますし、ネイサンのフリーよりも、仕上がり自体はこちらの方が早いように見えます。つまり、ノーミスさえできれば、スコアはもっと出るはずだと。クワドの着氷さえ決まれば、回転不足に不安を抱えるネイサンや宇野選手よりも、オリンピックではいい色のメダルを獲る可能性もあると思います。282.00で3位。



 最後に、宇野選手。ここで私が技術的なことを書いても、どうせ「素人がジャッジの判定に文句を言うな」とか「人格攻撃だ」とか、しょーもないコメントが寄せられそうなので、その点については何もいいません。織田君の解説や、ガンディさんのブログで十分ですね。

 別の視点から、ひとつ意見を言うと、フリーは去年のピアソラのプロに戻した方がいいんじゃないかと。トゥーランドットというのは、王者のための楽曲なんです。にも関わらず、ワンパターンで退屈な振付と、拙いジャンプ、ステップやスピンを見せられては、完全に「名前負け」ならぬ「曲負け」です。

 逆に、去年のプロは、ある種、ロボット的というか機械的な手の動きと、あの後半の唐突な女性ヴォーカルのカットインは、意外性という点でマッチしているし、少なくとも振付面での弱点はカバーできていると思います。ヘルシンキでもとりあえず評価は高かったわけですからね。このファイナルは、286.01で2位。

 今大会は、男子シニアの低調ぶりに「史上最低なファイナル」とさえ言われていますが、ジュニア勢や女子の頑張りと、ヴォロノフの孤軍奮闘ぶりに救われた感があります。

 全日本まであと一週間ですが、そちらも女子が主役の大会になりそうですね。

 では、また明日!

 Jun

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image

 今日はシニア男子のSPの振り返りです。この記事の大半は、金曜日の時点に執筆しています。

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報は「こちら」。

 以下、滑走順に見ていきます。

judges



 まず、ジェイソンから。89.02で4位。彼のSPは大好きなので、注文をつける所は何もないです(笑)。ミスといえば、3Fのセカンドトウで軸が傾いてのSOと、最後の足替えコンビネーションスピンでレベル3というぐらい。

 しかし、ジェイソンのスケーティングスキルに最低点の「8.25」をつけている「J4」はドイツですか。今回の騒動で、アメリカに恨みを持っていそうな「J3」のロシアでさえ「9.25」をつけているのに、ちょっと見識を疑いますね。



 つぎに、リッポンちゃん。86.19で6位。もしかしたら、すでに知られているのかもしれませんが、ビックリしたことがあります。それは、この動画で確認できたことなんですが、このアダムのSPのスタートポジションが、ジャッジ席の正面というだけでなく、超至近距離なんですよね。それで、あの超イケメンどや顔で演技が始まるわけで、ちょっとヘンな汗をかいてしまいました(笑)。

 冒頭のフリップのコンビネーションは問題なく決まり、3Aも軸が傾きながらもうまくコントロールして着氷。ルッツはなんとか降りたという感じですが、目視ではちょっとURは分からなかったです。

 実は、私のような素人がこのルッツの回転不足が分からないのも当然で、ガンディさんのレポートでは、このリッポンのSPの3LzでURを取るなら、ネイサンのSPの4Lzと3Aも回転が足りてないじゃないか?と分析されていました。

  まぁ、スピン・ステップすべてレベルを取れているし、さすが滑りなれたプロで、クワドが無いから順位はともかく、見ていて安心感のある演技のお手本ですよ。肩の心配もなさそうで、その点も何よりでした。



 NHK杯から好調を維持している、ヴォロさん。87.77で5位。「ジャンプが命!」というプログラムなので、後半の3AでSOがあったことを考えると、冒頭の4T-3Tで、クワドの着氷がこらえ気味だったところ、2ndを気合いでつけていたのはさすがでしたね。このコンボでミスがあったら、リッポンと順位は入れ替わっていたのではないかと。

 NHK杯・スケアメから、本当によく頑張っています。ベテランといえばコストナーが注目されがちですが、彼も存在感を見せてますし、日本でまた新たなファンを開拓したと思いますね。



 さて、上位陣です。コリヤダから。99.22の3位。「スコアが出すぎ」という議論はありますが、上の3人はみんなインフレ気味なので、まぁ、今回はそういう試合ということで(汗)。冒頭の4Lzは高さは十分だっただけに、転倒がもったいなかったですね。その後の、4T-3T、3Aもルッツ同様に抜群の高さと、安定したランディング。ジャンプの高さということでいうと、羽生君や、好調時のボーヤンに匹敵すると思います。

 今季の彼には驚かされている部分もあって、こんなに高く跳べる人だったっけ?というのが正直な所。これだけ化けた理由を知りたいですよ。もし五輪へ参加できたとして、間違いなく最終グループに残る実力者。ライバルのミス次第では、メダルも狙える力をつけてきていますね。侮れません。



 さて、色々と言われている、宇野君です。101.51で2位。なぜ、アクセルジャンプでもないのに前向きに跳んでいるクワドが認定されるのか?というような議論は、他のブロガーさんに譲るとして、しかし、改めて思うのは、

 まるで、「物干し竿」というか「竹とんぼ」というか、伸ばしっぱなし状態の両腕は、もうちょっとなんとかならないの?と。

 昨季のピアソラのフリーよりも平坦な振付で、もちろん、おなじ樋口コーチが作っている、松田悠良ちゃんや山下真瑚ちゃんのプログラムではそんなことはないわけで、前にもどこかに書きましたが、おそらく宇野君は上半身の細かい動きを覚えられないのでしょう。

 まぁ、宇野君をめぐるここ最近の報道には、かつての亀田三兄弟を思い出しますね。

 自分のパフォーマンスへの分析・反省が無く、ただただ自画自賛。ライバルへのリスペクトは皆無。だから、トップ選手からはほぼ無視状態。家族が出てきて話題を作る。実力に見合わないメディアによる持ち上げ。何から何までよく似ています。

 ただ、唯一違うのは、亀田選手の試合については、当時専門家の評価が非常に多岐に渡っていた点です。wikiの「判定結果に対するメディア・関係者からの反応」という部分(真ん中からやや下)だけでもチラ見してみてください。

 ボクシングに比べると、フィギュアスケートは、残念ながら歴史が浅く、専門家や有識者の数が決定的に少ないですね。現状で、宇野君の回転不足をはっきり指摘している日本人の専門家が、織田信成君ただ一人というのは、悲しくなります。



 最後に、ネイサンを。103.32で1位。いやぁ、ネイサンも出来はそんなに良くなかったですね。ルッツ、フリップともに着氷が危なくて、ルッツの方もGOEでマイナスがついていてもおかしくないかと。一方、クワドに比べて苦手な3Aはいつもと比べるとうまく降りているように見えました。

 上位3人の中では、転倒こそありましたが、コリヤダの演技がもっとも印象的でした。ただ、もしかりに、彼がルッツをクリーンに降りていたとしても、2位の宇野君はともかく、1位のネイサンのスコアを上回っていたかどうかは怪しいので、そうなっていたらなったで、けっこう論争になっていたかもしれませんね。

 では、また明日!

 Jun

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adam

 スケアメレビューシリーズ最終回は、男子フリーを。リザルト関係は「こちら」で。



 まずは、無良君。フリーのスコアは「137.72」で、ミスを連発したスケカナ(111.84)から、かなり戻してきました。総合順位は、「212.77」で7位。

 スケカナのフリーでは、4Tがダブルにパンクしてから、他のジャンプも抜けに抜けまくっていたわけですが、今回、4Tは最近頻発している両足着氷のURに何とか留めて、他のトリプルはうまく降りていましたね。

 後半の3Aがシングルに抜けた後、すぐにリカバリーできたのは良かったですが、その後に、2つのジャンプで抜けているので、もったいなかったですね。後半踏ん張ることができたら、順位も5位までは上げられたはずです。

 まぁ、でもこれで、全日本の一発勝負になりましたね。台乗りした選手がオリンピックという分かりやすい形になるでしょう。



 フリーの「168.06」というスコアは中国杯(170.59)とほぼ同等ですが、中国杯は4本のクワドにトライしてのもの。一方で、今回は3本に制限してこの点数が出ているので、全体的にミスの目立たない演技になっています。

 彼は、ネイサンと同様にクワドよりも3Aに課題を抱えていますが、後半のアクセルはキレイに決まっていました。前半の3連コンボこそURを取られましたが、そこも決まると、より完成度の高い内容になるでしょう。

 メドベほど深刻な情報は入っていないので、おそらく怪我によるファイナル欠場ということは無いと思います。ぜひ大会を盛り上げてもらいたいですね。



 ヴォロさんは、NHK杯の好調を持続して、台乗り。見事にファイナル行きを決めてくれました。前半の3Aのお手つき、2本目の4Tで回転ギリギリかな?という所をのぞけば、他はクリーンにまとめました。

 つなぎが薄いというのはやっぱりあって、一時代前の、それこそプルさんのようなロシアンスケーターという感じの(ネイサンやボーヤンとはまったくタイプの違った)ジャンプ特化型の演技なんですけど、そこがまた、どこか懐かしさというか、味わいを感じます。

 まさかこの短期間に2度も来日することになるとは、本人も想像していなかったでしょう。スケオタ目線で、彼の頑張りも楽しみです。



 リッポンさんはあのキャラですけど、一番上にキャプ画を貼りましたが、スタート前の彼にラファがバシっと叩いて気合いを注入するというのは、まるでK-1やUFCのような格闘技の試合のゴング前のようで驚きました。

 しかし、サモーヒンのことがあったので、4Lzの後に肩を気にする様子を見て、「まさか・・・」と、世界中のスケオタは頭を抱えたんじゃないでしょうか。

 それにも関わらず、その後はパーフェクトに滑り切りましたよ。あのルッツで脱臼して、すぐに「肩を入れた」というのは驚くばかり。ラグビーやサッカーの屈強な選手だって、試合を止めて救護班がピッチに入ります。

 いやぁ、そう考えると、あのラファの送り出し方が、彼のフィギュアスケートに対する日ごろの向き合い方を明示している気がします。ものすごいファイターじゃないですか。

 そして、またすぐに彼を名古屋で見られるわけですか・・・。なんかボーヤンも、ヴォロさんも、そしてネイサンもそうですけど、応援したい選手ばかりで、それはそれで困ってしまいます。



 ネイサンは、優勝こそできましたが、このフリーはミスが多かったですね。最初のルッツのコンビネーションは素晴らしい出来でしたが、フリップの転倒とサルコウの抜けから、崩れてしまいました。3練コンボのトウループがパンクしたので、その直後に単発の4Tを跳んだのはさすがですけど、3Aの抜けが痛すぎる。

 回りきっての転倒よりも、抜けが増えると、ガクっとスコアを落とすというのは、我々ゆづファンは痛いほど経験していますが、ネイサンでもそういうことがあるんですね。

 今回のフリーの「171.76」ってどれぐらい悪いのかな?と、主要国際試合を調べてみると、「204.34」(17年4CC)、「197.55」(16年GPF)、「193.39」(17年ワールド)、「193.25」(17年ロステレ)、「185.24」(17年国別)、「180.97」(16年NHK杯)、「171.95」(16年フランス杯)ということで、シニア最初のGPのスコアよりも低かったのでした。

 とはいえ、怪我のボーヤンとは違って、ネイサンの場合は、基本的にSPに2クワド、フリーに5クワドというラインは変えないと思うので、ファイナルまでにどれだけ修正できるかという所でしょう。

 明日は、日曜日にBSフジでも生中継のあった、全日本ジュニアの女子フリーをレビューします。

 では、また明日!

 Jun

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nathan

 さて、スケアメレビューの1日目は男子SPです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。ライストは、YouTubeライブが無事快適に見られたので、日曜朝5:57~の男子フリーの「リンク」も貼っておきます。

judges





 滑走順に注目選手をおさらいしておきます。まずは、無良君から。衣装がガラっと変わりました。上がスケカナで、昨季から着用していたホワイトを基調としたものから、グレーのシャツに胸の赤いバラと、フリーの衣装に近い感じです。となると、フリーも変更があるのかも。

 うーん、パフォーマンスとしては、スケカナのSPに近い出来です。4TでURを取られましたが、どうも好調時と比べて、ジャンプの高さが足りていない印象です。3Aは安定。3Lz+3Tは2ndがSO気味。このSOはこの日の4T、いやスケカナからも続いていて、踏ん張りが効いていないんですよね。どこか怪我でもしているのでしょうか?

 ただ、後述するボーヤンが、3Aが抜けて大量失点していることを考えると、無良君のSPの3Aは抜群の安定感なので、SPでそこまで大崩れしないのが強みですね。

 昨日の記事でも書きましたが、刑事君・友野君がGPを7位で終えているので、現在7位の無良君が、フリーでどこまで頑張れるかという所です。



 NHK杯をキレキレの内容で勝ったヴォロさん。ファイナル進出の可能性のあるライバルがズラっと出ていて、しかもアメリカ開催ですから、スコアは出ないかな・・・と思っていたら、まぁまぁ、妥当な採点だと思います。

 とくに3Aのランディングは、NHK杯ほどビシっと決まっていないし、他のエレメンツのGOEや、PCSに多少影響が出ているのも、仕方の無い所。ただ、ジャンプ自体は安定しているので、フリーの構成を考えたら、SPの3位からもう一つ順位を上げるのは十分可能だと思います。



 リッポンちゃん。特にPCSはスコアをもらえましたね。その点では、ホームアドバンテージは確かにあるように見えますが、彼の場合、SPにクワドを入れない構成ですから、良くも悪くも、スコアの乱高下はしにくい印象です。

 独自の表現でスケオタの支持を集めるスケーター。ぜひファイナルに向けて、フリーも揃えてもらいたいと思います。
 


 さて、ネイサン。もし、ノーミスの完璧なパフォーマンスだったら、110点に迫るスコアが出ると思っていました。ただ、3Aは「ちょっと回転足りないかな?」と思って見ていたら、URではなく、GOEのマイナスという所に落ち着いたようです。

nathansp

unosp

 PCSの「44.56」というのは、決して高すぎることはないと思います。宇野君の今季のSPに、「46.50」(スケカナ)と「46.01」(フランス杯)というスコアが出ていることを思い返すと、「思ったよりも、アメリカは自重してるじゃないか!」と、驚いているぐらいです。
 
 宇野君のスケカナでのSPのPCSに10点台を3つ出したフランスのジャッジが某所で話題になっていて、それがフランス杯でのスコアやらリンクの貸し切りやらの「便宜」にも反映されている・・・なーんて話もあります。

 このネイサンのSPのスコアを見ると、「9.75を2つ、10.00を3つ、しかも同じ項目」と、偶然にしてはあまりに似すぎているPCSをつけていたのが、メキシコの「J6」です。自国のジャッジではなく、第3国(?)のジャッジがこういうスコアを出す所に、このスポーツならではの「闇の部分」を想像します。ちなみに、このJ6はリッポンにはそんなにスコアを出していませんね。



 ボーヤンは、怪我の報道がされていて、ルッツを回避するという話でした。それはともかくとして、3Aがシングルに抜けて、アクセルジャンプが0点になっているのが痛かったです。

 昨季も仕上がりが遅れて、ファイナル進出を逃しながら、しかしヘルシンキでは3番に入ったことを考えると、もしかしたらスロースターターな所もあるのかなという気もします。もし、このスケアメで総合4位だった場合、22点でジェイソンとポイントで並び、ファイナル進出は、GP2戦の合計スコアで決まります。

 明日の記事では男子フリーを見ていきます。

 では、また明日!

 Jun

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tessascott

 NHK杯レビューシリーズも最後です。男子フリーとフリーダンスを。リザルト関係は「こちら」で。



 佐藤君は、フリーではさすがに中盤以降ガス欠気味でしたけど、よくやってくれました。

 そして、3:25からですよ。プロトコルの表記上は「FCCoSp」(フライング足換えコンビネーションスピン)ですが、これはもうそんな形式的なものじゃ表現しきれなくて、

  FigaroSp

 と、まさに「佐藤流フィガロスピン」という、プロ棋士に「佐藤さん」がいっぱいいるから将棋の新戦法のように命名したくなる、インパクト十分な面白い技です。

 野獣系のビジュアルとギャップのある知的な語り口で、女性ファンが増えたかもしれません。男性目線で言うと、似ているタイプがいないという意味でとても貴重な存在。全日本では最終グループ目指して頑張ってもらいたいです。



 友野君は、第2グループの中で、堂々とした演技を見せてくれたと思います。4Sを2度トライしていずれも回転不足で残念でしたが、SPでは跳べてましたし、全日本まではブラッシュアップしてほしいところ。ステップが曲調と比べて、ややもっさりしていた部分もあり、そこも頑張ってもらいたいです。

 しかし、今回はっきりわかったことがあって、平昌五輪代表の3番手に入るためには、4回転の複数種類というのは必要なくて、クワドは一種類のみで、SPで1本、フリーで2本。あとは3Aを、SP・フリー合わせて3本。この計6本降りることが必須ではないかと。

 参考までに、今回3番に入ったビチェンコ(252.07)は、SPで、4Tと3Aを成功。フリーでは、4Tを2本成功、3Aは1本SO、1本成功でした。3Loの抜けの減点がありますが、250~260点というのは、これぐらい跳べて見えてくるスコアですね。



 SPのジャンプの調子を見ていて、フリーで崩れることはないかなと思っていましたが、冒頭の4Tのコンボを見て、これはヴォロさん勝ったな!と確信しましたね。

 今回のフリーは「サラバンド組曲」でしたけど、これまたエテリ組の13歳スケーターのタラちゃんこと、タラカノワのフリーと曲がかぶっています。



 こちらは、Globusというアメリカのロックオペラバンドのバージョンですが、偶然なんだろうけど、2曲ともかぶるというのはなかなか珍しいです。タラちゃんも、一昨日紹介したコスちゃんとともに名古屋のJGPファイナルに出場します。



 アイスダンスの方も。テサモエは凄かったですね。まず、このフリーの何が凄いって、一番上に画像としてキャプりましたが、この動画を再生した瞬間、つまりスタートポジションに着く前に、テッサとスコットがつないでいた手を「パン!」と振りほどいて、すごく離れた所から演技が始まります。もう、「ムーランルージュ」の世界に入っています。

 もちろん、顔芸だけで世界最強のカップルであるはずがなく、今回はとくにテッサの「ハリウッドセレブ顔とまったく似合わない運動神経」に度肝を抜かれました。0:31から、テッサが後ろ向きにジャンプしてスコットに飛び乗る動きを見ていて、二人には巨大な磁石が内蔵されていて、磁力で吸いつくような動きに見えました。ここだけで人間業じゃないというか・・・。

 それと、2:27からのテッサの動き。FaOIで見せてくれたバルデさんのバク転みたいな動きで(もちろんスコットが抱えるので、バク転ではないですが)、しかも何かヒネリも入っていて、体操の白井君や村上さんじゃないですが、アイスダンスってこういうことやっていいの?と、こちらの感覚を破壊されるようなショックを受けました。

 ペアのスイハン組も「ありえない技」が随所に見られましたが、この二人も凄い。

 こう考えてみると、実は、フィギュアスケートの4種目のうち、女子シングル、ペア、アイスダンスって、平昌五輪の金メダリストはほとんど決まりじゃない?という気がします。勝負という意味では、男子シングルはまったく読めないので、間違いなくいちばん盛り上がると思います。

 ところで、羽生君の単独インタをサタスポで見ましたが、1週間休んで、そこから練習再開という感じのようですね。時間が限られているからこそ、無駄をそぎ落として、無謀なことにチャレンジすることもなく、私は、全日本では、より研ぎ澄まされたバラ1とSEIMEIを見られることを期待しています。

 知子ちゃんもジャンプ練習をできない間にスピンとステップを徹底的に磨いたと、番組の中で織田ちゃんの質問に答えていました。

 いまとなっては、私は羽生君に対して、不安よりもワクワク感でいっぱいです。彼ならやってくれるでしょう。
 
 では、また明日!

 Jun

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