On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:タチアナ・タラソワ

2017-06-07-16-55-57

2017-06-07-16-56-17



 昨日の記事に対して、特にジョニーのファンの方から反響をいただいたので、もう少し分厚くご紹介したいと思います。

 こちらの雑誌は、2008年3月にスウェーデンのイエテボリで開催された世界選手権の特集号です。順位等はwikiをご参照ください。プロトコルも見ることができます。





 まず、ジョニーのこのワールドの演技を見て、上半身の動き、とくに肘から指先の使い方に特徴があって、現役選手だとアダム・リッポンがジョニーから相当影響受けてそうだなぁ・・・と感じました。ただ、ディスリじゃないですけど、アダムってもう少し動きが細かい印象があって、つまりジョニーの方がゆったりしていてスケールが大きく感じます。

 で、「意外」と言っちゃファンの方に怒られそうですけど、ジャンプもいまの基準で見てもすごく上手い!フリーのクワドこそDGを取られましたが、他はどのジャンプも高いし着氷も安定している。フリー後半はちょっとスピードが落ちてますが、それでもしっかり滑りきっています。

 実は、FaOI幕張で披露したHow it endsを見た際、とくに曲の後半部分は、意外性がありつつも難しい曲調で、衣装のことをよく言われる彼だけど、曲選びからして普通じゃないよなー!と、感心していました。こうやって世界のトップで戦っていた頃のプログラムを見ても、どこかフィギュアスケートの定番を外した選曲で、見ていて楽しいです。

2017-06-09-19-16-37

2017-06-09-19-17-50

2017-06-09-19-18-35

2017-06-09-19-18-52

2017-06-09-19-19-04

2017-06-09-19-19-56

 さて、以上を踏まえて、雑誌の中身の方へ。この世界選手権では、クワドを跳ばなかったジェフが1位、クワドを降りたものの2位だったジュベール、クワドにトライしたがほとんど得点はもらえなかったジョニーが3位という結果だった、ということは昨日も触れました。

 で、ジュベールという人は、けっこう思ったことを口にしちゃうタイプなんだなぁと、本誌を読んでいて感じましたね。フリー後の記者会見ではこう不満をぶちまけています。

  「ジェフリーはSP、フリーとも完璧な演技でした。でも彼は4回転に挑まなかった。ステファンは2度挑み、ダイスケも挑んだ。この採点方式では、難しいことに挑戦するよりも、シンプルなプログラムをノーミスですべった方が高く評価されることに、失望しました」

 これだけではなく、他のインタでも、プルシェンコが復帰することについて聞かれると、こんな感じです。

  「ショーで会ったけれど、体重が増えていたしジャンプもあまり跳べなかった。本当に復帰するなら大変だと思う」

 そういうわけで、プレカンでは、ジェフに対して「4回転なしで勝ったことに謝罪の必要性はあるか?」という、まったくもって意味不明な質問まで投下されたりして(※しかもそれはカナダ紙の記者からだったそうです。日本の青なんとかさんや高なんとかさんがマシに思えます)、もちろんジェフは「全くない。このスポーツは一つのジャンプではなく、トータル的なものです」と反論していたようです。

 じゃ、ジョニーはどうだったか?

  「4回転ジャンプは、プログラムの中でかなりの武器になるとは思う。でもそればかり考えてしまうのは良くないね。ジャンプだけじゃなくて、スピンやフットワークもできなきゃいけないと思うんだ。だからクワドは、できるに越したことはないけれど、スケートの中で一番大切な要素だとは思っていない。僕も今回はフリーにクワドを入れたけど、練習であまり調子が良くなければ、無理して入れるつもりはないよ」

 プレカンでジュベールの上述の発言が始まると、隣に座っていたジョニーは「所在なげに用意されていたミネラルウォーターを口にした」と本誌では描写されています。

 また、こうも書かれています。

  「・・・ジョニーは4回転について聞かれると、いつもあまり興味がなさそうな答えをする。『もう何度も何度も聞かれて、うんざりだ』という発言もしている。ジュベールのように、このジャンプに強いこだわりを持っているわけではない。ただ、『跳ばなきゃしょうがないから練習してるし、試合でもチャレンジするんだ』とでも言いたげだ」

 さて、昨日は「ジョニーと日本」という部分にフォーカスしましたが、今日は、「振付」について訊かれた部分を拾ってみます。

  「大好きな振付師は……やっぱり僕が一緒にプログラムを作ってきた、タチアナ(・タラソワ)とマリーナ・アニシアかな。タチアナが作ったナンバーの中で一番好きなのは、ヤグディンの『ウィンター』!その次に好きなのは僕の『スワン』だよ。僕が頼んだことのない振付師だったら、サーシャ・ズーリンもいい振り付けをすると思うし、ニコライ・モロゾフもいい。こうしてみると、ロシア人振付師ばかりだけれど(笑)。ニコライの作品で好きなのは、大輔の『ロクサーヌのタンゴ』だね。でも美姫や大輔のステップなどを見ると分かるけれど、彼の振り付けって、どのプログラムもけっこう似たところがあるかな……。でも、彼が素晴らしい振付師であることに、変わりはないけれど!」

  「僕もこれまで、プログラムの上ではいろいろな試行錯誤をしてきました。去年、マリーナと一緒に作ったスタイルも、今までの僕とは違うことができて、うれしかった。でもやはり、僕の理想のプログラムは、オリンピックのショートプログラムで滑った『スワン』なんだ。いつも、あれを超えるようなプログラムを作っていかなきゃ、と思ってる



 →→ご存じのように、羽生君にNotte Stellataの楽曲をプレゼントしたのはタラソワさんですが、そのタラソワさんが「スワン」をジョニーのために、しかも大事なトリノ五輪のシーズンのSPとして作り上げていたとは知りませんでした。

  ほれ!やっぱり!タラおばちゃんも、羽生君にはジョニーに通じるもんを感じとるんやで!

 なんて、ドヤ顔で言うつもりはないですが、そんなことよりも、この06年のスワンも、08年のワールドに負けず劣らず、まずジャンプが素晴らしい。ジャンプが高くて、実はジャンプの人なの?と思ってしまうぐらい。

 さすがに競技用のプロなんで、Notte Stellataとは違って、キビキビとした作りですが、衣装も含めて、どっちが良い悪いではなく、こういう感じで作るんだなぁ・・・と、両者を比較することで見えてくる特徴もあって、面白かったです。

  「僕なら振付師になれそう?そうだね、今も小さい選手に振り付けをすることはあるし、それもすごく楽しい。いつかはいい振付師になりたいな、と思ってる。でもそれは、競技を引退するまでお預けだよ。今の僕には振り付けは無理。だって……ほかの選手のために何かいい振りを思い付いたら、それを人に教えたりしないで、僕は自分がやりたくなっちゃうから(笑)。とにかくどんなプログラムを作るにしても、今持てる自分の力をすべて発揮して作り上げたいと思ってるんだ」

 ジョニーのwikiでプログラムをざっと見ていると、彼が絶賛しているタラソワさんとの作品は、スワンも含めてクラシックが多いですね。その中、おっ!と目を引いたのは、04-05シーズンの「ロンド・カプリチオーソ」です。



 なぜかというと、昨季大活躍を果たし、FaOIでは神戸から参加している三原舞依ちゃんのSPだったからです。舞依ちゃんの振り付けはマッシモですが、舞依ちゃんは、ジョニーがこの曲を滑っていたことは知らないかもしれませんね・・・。

 今晩、ジョニーの雄姿を集中的に見ましたけど、10年以上前の演技であっても、いいものはいいですね。日本の若手スケーターも「表現力」とか「芸術性」ということを口にするなら、ぜひジョニーを見てほしいなと思います。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

anayuzu

 普段あまりネットから情報を集めることはないんですが、今日は二つ取り上げます。

 まずは、羽生君の所属先のANAのサイトで新しいインタビューが掲載されていました。

 Ready For Takeoff vol.10 羽生結弦

 取材日が8月下旬とあります。この夏以降、ギネス授賞式を除けば、メディア各社が羽生君に取材できたのは9月中旬のトロントの公開練習だったので、そこはさすが所属先!と思うんですが、なんでここまで発表が遅れたんでしょうね。まぁ、アクセスを増やしてどうこうというのもないでしょうし、この時期は新刊雑誌が出なくて困っていた私には嬉しかったです。

 このインタの価値は、個人的には一点のみ。3ページ目からの「平昌後」について羽生君が言及していることです。

 ―― 二つ目の金メダルを手にしたあとは?

  「どうしよう?いくつでもほしいですよね!」

 私が知る限り、これまで羽生君の平昌後に関して含みのある発言は、今年7月に発売された『蒼い炎II』の277~278頁以外で見たことも聞いたこともありません。他にあればぜひ教えてほしいぐらいです。


 
 以下、『蒼い炎II』から少し長めに引用しておきます。

  「ソチ五輪の時、トップの選手たちは4回転2本とかやってましたよね。みんなフリーはボロボロだったけど。それが今はもう、4回転の種類を競う時代になってきた。なんだかそれって、小さいころから思い描いていたような自分のレベルに達しちゃってる。だから、はっきり言って楽しいんですよね。それも、自分一人でやってるわけじゃない。それぞれの選手に長所があって、それぞれに憧れられるところがあるんですよ。例えばボーヤンの4回転とか、ハビのコンスタントさとか、パトリックのスケーティングとか、いっぱいあるじゃないですか。その一つ一つに憧れることができるから、自分が一番上に立っているなんていう自覚は、まったくないですね。『あ、人間ってもっとジャンプ跳んでいいんだ!』って(笑)、そんな感じになってきてるから。だからこそ楽しい、目標があるから。

  「まだあと4年くらい僕も技術的に進歩できる。4回転アクセルも、小さいころに跳ぶって言ってますし、やりたいですよ!絶対跳べると思うんです、僕。前にドリーム・オン・アイスで緊張しながらやったら、半回転足りなかった。でも映像を見たら結構軸が取れてたから、『どうやって跳べるかな』っていろいろ研究してるんですよ。アクセルだけでなく、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループ全部。あとはそれを氷上でできるようになるまでの辛抱ですよね。でも誰かしら4回転アクセルを跳ぶようになると思います。5回転はさすがにまだないと思うけど、でもボーヤンあたり5回転を跳んでくるかもしれないですけどね(笑)。」

 ANAのインタの方は、五輪の金メダルについて訊かれたから、羽生君も、「もっと欲しい」と答えたのであって、彼が「競技としてのフィギュアスケート」を続ける理由の一つに過ぎないでしょうね。

 かりに平昌で金メダルを逃したとしても、羽生君自身が、ジャンプの技術を進化させることができるという確信があるなら、競技スケートを続けるだろうし、私も応援したいと思います。「金メダルを二つ取れたから、お疲れ様」あるいは「金メダルを逃したから、お疲れ様」ではなく、彼が自身の限界・極限に到達した、やりきった!と発言したとき、「お疲れ様でした」と、プロスケーター羽生結弦としての第二章を楽しみにしたいですね。

 もう一つは、タラソワコーチについて。

 羽生「星降る夜」を初披露 「わきあがるものが」(日刊 16/10/31)

 競技用のプログラムにするべきでは?なんて声も上がっている、羽生君の今季のEXの楽曲を「プレゼント」したのがタラソワさんだったという話が報じられていますね。

 タラソワさんの羽生君に対する発言といえば、特にソチ五輪の際のものは(あまり貼りたくないんですが)まとめサイトで今でも読むことができますね。まぁ、自国開催でこういう結果だったからむかついてたんでしょ?というのが、いまの私の率直な感想ですが、その後の手のひら返しっぷりもなかなかですね。例えば、こちら。

 タラソワ「羽生は天才中の天才」(ロシアNOW 16/4/2)

 「羽生」「タラソワ」で検索をかけるとこんなニュースもヒットしました。ほう、これはこれは大そうな持ち上げようで・・・。

 しかし、むむむ?と思ったのが、タラソワ発言の引用の後の、最後の一文。

 男子のフリープログラムは日本時間で4月2日(土曜日)の午前8時に行なわれる。

 おいおい!このフリーがボロボロになってハビの逆転を許したのは、あんたの褒め殺しのせいじゃないのか?と、チッと思わず舌打ちしちゃいましたね。でも、そういう発想になる私自身が、どの口でソチの時のタラソワさんを批判できるんだ?って話になるわけですが・・・。

 もちろん、当の羽生君およびチームブライアンの面々は、タラソワさんの「呪いの言葉」のせいでワールドは負けたなんて夢にも思っていないわけで、快く楽曲提供に応じたのでしょう。これぞ、スポーツマンシップってやつですね!

 トップアスリートから学ばされることは、本当に多いです。

 明日の記事はおそらく「ユーリ!!! on Ice」の第5話について。「ねこまっしぐら」ならぬ、「ゆづまっしぐら」なあのメドベちゃんも夢中な「ユーリ」。実は、AbemaTVの方で、11月3日夜7時より「1話から4話までの振り返り一挙放送」があるので、この機会にぜひ!最新5話のAbemaTVでの放送も、その後の夜9時半からだそうです。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村




フィギュアスケート ブログランキングへ

    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ