On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:ネイサン・チェン

kazuki

 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 おそらく現行のGOE7段階ルール最後の試合になりますが、特に男子に関しては、その弊害が大いに出た内容になりましたね。

 4回転ジャンプに関して言えば、ステップ無しでどんなに見栄えは悪くても、回って降りさえすれば、現行のルールでは、高い基礎点とそこそこの出来栄え点が約束されている。そこにバクチのように挑んでいった選手と、運に助けられた選手たち。で、私の目には何が映ったというと、

  転倒・着氷含めた、汚い4回転の山!

 ということでした。挑んでいる選手たちは、年に数回しかない試合のために人生懸けて必死なのに、「こんなものは、フィギュアスケートじゃない!」と言われてしまう。ならば、ルールおよび採点方式が、しっかりこのスポーツの美しさを担保するように、整備されなきゃいけません。

 印象に残った選手といえば、まずは友野君ですよね。シーズン当初、昨年9月のUSインターナショナルクラシックで、「ウェストサイドストーリー」を初めて見て、こう書きました。

  「男子といえば、羽生と宇野しか知らないという人が見ても、確実に記憶に残るような友野一希のキラープログラムになる可能性がある!」

 なぜGPシリーズにアサインされないのか?シニアの真剣勝負の場で見てみたい!と、度々書いてきました。このブログは「羽生結弦応援ブログ」ですが、今季の友野君の演技についても、かなり詳細にフォローしてきたので、ぜひこの機会に「バックナンバー」の方もご覧ください。

 スコアの出方については、シーズン序盤の厳しすぎる採点を知っているだけに(だから、友野君も平池コーチもキスクラでビックリしていたわけです)、来年のさいたまワールド開催のために、是が非でも3枠が欲しい日本側からの働きかけがあったのかな?という気がしないでもないですが、ただ、このブログで何度も言ってるのは、SP・フリー合わせてクワド3本と3Aを3本、この6本を降りると、「250~260」のラインが期待できるという点です。すでに終わった話ですが、これぐらいのスコアを全日本で出せると「第3の男」に選出されると書いてきました。

 その見立てからすると、友野君の「256.11」というスコアは高すぎるわけではなく、来季以降、この内容を維持して、安定してこのレベルのスコアを出しつづけることで、世界の評価を固めてほしいと思います。やっと、演技内容に世間の評価が追い付いてきたか・・・と感慨深いです。

 刑事君も、今季の「刑事比」ということで言うと、このフリーは決して悪くない内容だったと思います。冒頭の3つのジャンプの出来から、いいじゃない!と思った方はいらっしゃったはず。でも、後半のトリプル各種で着氷が乱れてきて、もったいない所で失点したなぁ・・・という印象です。今季は、腰の痛みで試合を欠場したこともありました。オリンピック含めて、プレッシャーのかかる試合が重なって、よく頑張ったと思います。ゆっくり休んで欲しいですね。

 一方、残念だったのは、ボーヤン。最初の4Lzでフェンスギリギリの着氷になって転倒したため、その後のクワドをいつも以上に慎重に跳びに行った結果、スピードが足りなくて、ことごとく転倒していました。スピードの足りなさと、あとはメンタル的に緊張感が切れてしまったことも、崩れてしまった要因にあるかもしれません。

 しかし、それにしても、ずいぶんと盛大にガッツリと減点してくれましたね。この、ある意味で不当なまでの「中国叩き」は、例の中国人ジャッジ問題を受けて、ISUは「綱紀粛正のアピール」でもしているつもりでしょうか?

 今大会のジャッジ自体、めちゃくちゃとしか言い様がないのに、こういう報復的な採点をする所が、つくづく姑息な組織だなぁ・・・と思います。まぁ、それはそれとして、ボーヤンには、来季の演技でぜひ見返してもらいたいですね。

 他にも、ガッツリと減点を食らったといえば、ヴィンセント君。別の所でも書きましたが、クワド一点突破の構成で大バクチに挑んだ結果、玉砕したケースと言えますか。でも、まだ若い選手ですから、来季のルール変更も見据えて、スピン・ステップ、そして表現面の強化と、せっかくジェフと仕事をしたのだから、演技の幅を広げるようなプログラムで成長することを期待します。

 宇野選手は、怪我の話が事実かどうかの話は置いといて、SPの内容を見れば、フリーはあれぐらいグダってもしょうがないとは思っていました。そう考えると銀メダルは最高の結果ではないですか?内容は最悪ですけど、結果は最高。名古屋もパレードの一つや二つやってあげればいいのにと思います。

 逆にネイサンは、SPのあのジャンプの着氷を見ていたら、フリーは確実に崩れると思っていました。昨シーズンと比べても、明らかにヨレヨレ・バタバタのひどい姿勢での着氷で、回転も怪しいですけど、最終グループの他の滑走者があまりにひどすぎたこともあって、ジャッジも大盤振る舞いしたのかな?と想像。

 ネイサンが「ただ跳んでいるだけ」というのは、それは以前からすでに言われていたことで、問題は「ただ跳んでいるだけのジャンプの質自体が落ちている」ことなんですよね。もっと簡単に言うと、「明らかに回り切れずにそのままズドンと氷上に落ちている」クワドの比率がけっこう増えている。ジャンプの質(高さ・幅)自体はまったく落ちていないボーヤンと明らかに違います。

 それが怪我によるものか、疲労によるものかは分かりません。ただ、今季はローリーやシェイリーンと仕事をして、EXはリショーさんに作ってもらいました。様々な振付師とコラボレーションできる彼ですから、来季以降はジャンプの負担を減らして、もっと可能性を広げてほしいなと思います。それだけの資質と才能は間違いなくある選手ですから。

  あああ、やっぱり羽生君やハビの演技が見たい!

 と、改めて思った大会でした。
 
 では、また明日!

 Jun

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 リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。男子SPの終了時刻は23:43なので、なんとか記事は間に合わせられそうです。

 YouTubeにチョコチョコと演技動画はアップされているんですが、そのリンクを貼ったところで、フジテレビにすごい勢いで削除されているので、感想のみということで。

 まずは、第4グループの2番滑走で友野君登場。完璧な出来でした。4Sも3Aもきっちり成功して、ケチがつくのはステップのレベル3ぐらいじゃないですか?

 キスクラでスコアを待つ間、唐突に荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」が流れはじめたんですが、大阪の高校ダンス部のことを、イタリア人も知ってるわけですね。

 第6グループ5番の刑事君。うーん、冒頭の4Sは成功でしたが、3Aがダブルに抜けたのは残念でした。どちらのジャンプも「鬼門」と言えるほど苦手でもなく、ラクラクと成功する時も知っているだけに、やはり1シーズン闘ってきた疲れが出ているのかもしれません。

 そして、このグループの最終滑走はミーシャ。今大会が最後かもしれないという話でしたが、相変わらず、全身から怪しい「気」を発散させていますね。以前、別の所でも書きましたが、表現面での独創性ということだと、羽生君を除けば、ミーシャとジェイソンが個人的に気に入っています。ただ、ジェイソンが身体能力をフルに生かしたアクロバティックな演技であるのに対して、ミーシャの場合は、指先にいたるまで全ての動きに意味を与えて、意識的に芸術世界を作り上げているように見えます。日本人が表現力ということを語るなら、学ぶべきは彼の演技では?と思います。

 さて、最終の第7グループ。まずコリヤダから。4Lzを回避して、4T-3Tを成功。単発の3Lzそして3Aと、ノーミスしました。PCSは出る選手ですから、いまの自分の力を発揮できる構成にして、それで「100.08」を叩き出したわけですから、この判断は正解だったんじゃないでしょうか。

 一人飛ばして、第3滑走のネイサン。ジャンプは3つ降りましたが、なんとか着氷という感じ。好調時と比べると物足りません。ケガによるものか、あるいは今日の演技は全体的にスピードが出ていなくて、その影響が出ているのか、よく分かりません。クワド1本のコリヤダと2点弱しか変わらない、「101.94」に留まりました。ただ、彼に関しては、自信を取り戻すことが第一。フリーも踏ん張れるかでメダルの色が変わってきます。根性を見せてくれるか、期待しましょう。

 そして、アリエフですが、フジの生放送を見ながら思わず、もったいない!と声を上げてしまいました。もちろんそれは、4Lz-3Tを降りた後の、単発の4Tがトリプルに抜けて、このジャンプが0点になってしまったからです。転倒してでもいいのにチャレンジできなかったのでしょうか。結局、4LzもURを取られて、「82.15」と不本意なスコアとなりました。

 さて、金メダルを狙ってきているであろうボーヤン。やった!ノーミスじゃん!と手を叩いて喜んでいたんですが、演技を終えた時点での技術点の速報値がネイサンよりも低い。これはおかしいぞ・・・・と思っていたら、単発の4Tがフェンスギリギリの着氷で、ここにURがついていた模様。「95.85」で4位。ただ、ジャンプ自体の調子は良いので、フリーは期待できると思います。

 最終滑走は宇野選手。怪我の影響を感じさせない4Tの出来。ただ、3S-3T予定が、3Sの後にターンが入っての2T。これってコンビネーションとして認定されなかったら、点数どうなんの?と思っていたら、「94.26」はスコアは出た方ですね。さすがに、ヴィンセントやボーヤンより上というわけにはいかなかったですか。

 なんというか、女子と比べて、男子は満身創痍感が出ていますね。ジャンプ自体の質を見るとボーヤンの調子が一番良さそうですが、これは、意外にコリヤダが来るんじゃないか?と、順位が読めないという意味で、フリーは楽しみですね。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年12月20日発売。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 発売日に入手済だったものの、全日本に行ったり、年始は例のように寝込んでいたりで、ようやく誌面全体をチェックすることができました。

 まず、羽生君目当てだけで購入するというのは、ちょっと厳しいかなぁと言わざるをえません。ただ、この雑誌の良い所は、マニアックな選手へのインタが収録されている点で、資料的価値はこれまで通り高いです。「この選手は、この大会で、こんなことを言ってたんだ!」と、後で役に立つこともあるので、目次の中で気になる選手、注目している選手の名があれば、持っておいてもいいと思います。

 さて、「羽生結弦 Special グラビア」(12~25頁)ですが、写真の大半はロステレ杯のもので「バラ1・SEIMEI・表彰式・練習着・スワン」で構成。これに、N杯の公式練習の写真も2枚収録。ロステレの写真は田口有史さん撮影です。個人的に大好きなカメラマンですが、スワンのショットがちょっと変わってますね。気になる方は、書店でチラっとチェックしてみるといいです。

 羽生君に言及した他選手のコメントも見ておきましょう。

 (1)友野君(NHK杯一夜明け会見、41頁)

 ――この大会を経験して、改めてどういうスケーターになりたいいか。具体的な目標があれば教えてください。

  「一番感じたのは、今まで日本で活躍している先輩方が引っ張ってくれていたんだなというのを感じました。羽生結弦選手が毎回優勝したり表彰台に乗って、五輪でも金メダルも取っていますし。今この場に立ったことで、自分もこれから引っ張って行かなければいけない一人ですし、中途半端なことはできないなと思いました。日本代表としての自覚を持って、これから日本男子を引っ張っていけるような存在になれるように成長していけたらなと思いました」

 →→日本男子の若手では、特に「華のある選手」というか、ジャンプにミスが出ても、会場を盛り上げられる一人だと思います。来季はGPに2戦アサインされると思うので、もっともっと活躍して、盛り上げていってもらいたいです。

 (2)ボーヤン(中国杯にて、76頁)

 ――五輪でのライバルは誰だと思いますか?

  「ライバルはとても多いですね。彼らはいつも強いです。彼らの存在は、自分にとって良い挑戦になりますし、みんなお互いに切磋琢磨しあって一緒に五輪で実力を出しきって戦えたらいいと思います」

 ――前回の王者、羽生結弦選手については?

  「意志が強いですね。そして、スケートに対して強い愛情を持っていることが素晴らしいと思います。彼のスケートが好きです」

 ――羽生選手と交流したことは?

  「あまりないです。試合の時は自分に集中しているので、少し言葉を交わす程度です」

 ――羽生選手も含め、新しい4回転に挑戦する選手が増えてきていますね。

  「それぞれみんな進歩していて、新しいことに挑戦しています。僕にとってもそれは刺激になります」

 →→普通だったら羽生君の技術的な部分や実績についてコメントしそうなものですが、「スケートへの愛情」ですか・・・と、ゆづのことをよく分かっているなぁ・・・と感心しました。発言自体は抑制的なので、だからこそ、ますます彼のことが好きになります。怪我の状態が心配ですが、四大陸にもエントリーしているので、まずはそこで元気な姿を見たいですね。

 (3)ホタレックさん(中国杯にて、78頁)

 ――あと、日本のスケートファンはロシア杯での集合写真であなたが羽生結弦選手を持ち上げてくれたことにとても感謝をしていました。

  「あれはとても面白い時間でした。集合写真の時は、僕より小さいスケーターを持ち上げることは簡単なのでよくやっているんです。試合が終わって楽しい雰囲気をファンの方にも楽しんでいただきたいですし、日本のファンのみなさんが喜んでくれたならそれは嬉しいことです

 →→あの一件で、ゆづファンの間で彼の知名度が一気に上がりましたね。私自身まったく知らない選手でした。N杯などの日本の試合でも見てみたいですね。

 (4)ネイサン(ジャパンオープンにて、106~107頁)

 ―― 新しいプログラムについても聞きたいのですが、ショートの『ネメシス』はシェイ=リーン・ボーンですね。シェイとは初めてですよね。

  「そうです。シェイと仕事をするのは初めてですが、いつもシェイがいろんなアスリートと作る作品を見てきました。ユヅ(羽生結弦)や、アシュリー(・ワグナー)など。僕はアシュリーと一緒にトレーニングしているので、シェイからアシュリーのスタイルが浮き出てくるのが素敵だと思っていました。シェイを通してスケーターの個性が浮かびあがるのが僕はとても好きなんです」

 ――音楽もシェイが決めたのですか?

  「そうです、彼女が決めました」

 ――最初に聞いた時はどう思いましたか?

  「初めはポップソングみたいであまり好きではなかったんです(笑)。なんていうか、とても派手な感じがしてオリンピックにふさわしいのかどうかわからなかった。それでも聴き続けて、歌詞もじっくり聴いてみたら『自分がそうしてほしいと思うように他の人に接しなさい』というフレーズがあって、そこがすごく気に入ったんです」

 ――そうだったんですね。全体的な歌詞はヘビーな失恋の歌ですよね。

  「そのテーマと自分が重なるかどうかといえば、そうではないんですけどね。そういったことは経験したことがないから(笑)」

  「・・・でもいいメッセージだとは思います。悪いことをすれば悪いことがやってくるし、いいことをすればいいことがやってくるって。そのバランスを見つけることは、とてもいいことだと思うんです」

 →→ネイサンのインタはけっこう長いです。これ以外にもフリーを作る中でのエピソードだったり、あとは「パラシュート」以外にもブノワさんとSPを作っていたという話です。「オリンピック向けじゃない」ということで、「ネメシス」の方になったわけですが、いつかそちらも公開してもらいたいです。

 (5)ジェイソン(連載「ジェイソンのスケートな毎日」から、120頁)

  「NHK杯にユヅルが出られなかったのは、とっても悲しかった。それに、彼がどれほど日本のファンに愛されているか知っているから、ファンのみんなやユヅルにも、大会に参加しているような気持ちになってもらえる何か特別なことをしたいなと思ったんだ

  「だから会場へのバスに乗る前から何か紙に書いてキス&クライに持って行こうと考えたんだ。そういうつもりで、ショートプログラムの後にメッセージを見せたんだけど、ファンからの反応に、僕の方が圧倒させられて感激しました。みんな優しくて、とってもサポーティブ。わざわざ僕のところまで来て、『ユヅルにメッセージをありがとう』と言ってくれた人もたくさんいたんだよ

  「怪我ってすごくつらいもの。僕が怪我した時には、家族と多くの時間を過ごしたことで、すごく力づけられました。そういう、自分にとってとても力になる強いものが、怪我の時のメンタルにはすごく大切なんだ。僕は、今自分ができないことを考えるのはやめて、リハビリができるようになったらそれを練習だ、ととらえました。毎日少し動くごとに、僕は確実に目標に向かって、少しずつ回復に近づいている、って考えて

  「それに、ものすごい数のファンからの手紙やメッセージに返事を書いたり、日本語を勉強したり、回復に向けて30個のエクササイズをしたり、っていう日々を過ごしたことが、心身の回復に近づくのを助けてくれたと思います」

 あのNHK杯でのメッセージは、日本に対する愛情もそうですが、彼自身の怪我の経験あってのものだったのだなぁと感じます。ジェイソンを五輪で見られないのは本当に残念ですが、四大陸は代表に選ばれているので、応援しましょう。彼のことだから、帰りにまた日本に寄るんじゃないかなぁ・・・。

 明日は、たぶんSportivaのレビューができると思います。

 では、また明日!

 Jun

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ross

 まず先だって、平昌五輪のアメリカの女子シングル代表が決まりましたね。予想通り、全米で3位までに入った、テネル、長洲さん、カレンがそのまま選ばれました。四大陸には別の選手が代表に入り、五輪組は四大陸代表から外れました。日本とは真逆の決定ですが、はたしてこれはどちらの判断が正しいのか。五輪本番のパフォーマンスで分かりますね。

 さて、全米選手権の4日目。男子フリーです。先に総合順位だけ書くと、1位・ネイサン、2位・ロス・マイナー、3位・ヴィンセントという、まさかの結果になりました。リッポンは4位。ジェイソンは6位でした。

 もし男子も、女子と同じ時刻に代表が発表されるなら、今晩(日本時間7日夜)に判明するはずですが、揉めて発表が遅れるという噂も出ています。

 まぁ、ぶっちゃけ、かりにリッポンやジェイソンが選ばれたとしても、この2人が五輪のメダル争いに絡むことはまずありえないし、それはロスやヴィンセントについても言えることなので、全米の上位3人をそのまま五輪に送り込むのが最も分かりやすくてフェアだと思いますね。個人的には、リッポンとジェイソンを五輪で観たかったですが、全日本の女子のケースと同じで、やはり大舞台で結果をきっちり出した選手が行くべきです。



 2位のロスから。一言でいって、最高の演技でした。NHK杯でのヴォロさんがかぶるような、親父パワー全開で、観衆はもちろん、Jスポの杉田さん&小塚君、赤平さんの実況・解説陣も一番盛り上がっていたのではないかと。

 彼の今季のフリーは、私は初見なんですけど、タイトルに「Queen Medley」とあって、「でも、どうせ大半は、ボヘミアン・ラプソディなんでしょ?」と思っていたら、なかなかいい線いく選曲で、曲を聴いてるだけでも楽しかったです。wikiも貼っておきますが、この3曲って、Queenをそこそこ聴いている人ならまず知っている曲ばかりなんですが、フィギュアスケートで使われている印象があまり無いのです。

 観客の様子を映像で見ると、年齢層は比較的高い感じなので、オールドファンは大喜びだったと思います。ボストン・ワールドでハビのシナトラが大人気だったわけですし。

 顔を真っ赤にしながら、魂の演技。今大会で最も感銘を受けたパフォーマンスでした。



 3番に入ったヴィンセント。クワド5本、3Aを2本トライしました。しかし、回転不足3つ、ダウングレード1と、グサグサ刺さっているのを見ると、採点時は、アメリカのスケ連的には彼を五輪に行かすつもりはなかったんだろうなと思います。ところが、リッポンとジェイソンの内容が悪すぎて、3位に「繰り上がった」感じです。

 よく、「ネイサンはステップ無しでクワドを跳ぶ」と言われますが、ヴィンセントに関しては、ステップを入れる気はまったく無くて、背後を確認して助走だけで跳ぶという方針で来た感じです。それでも、冒頭の4Lz+3Tに、GOEは+3.00ついているので、このGOEという制度は完全に崩壊しています。

 もちろん、ジャンプ自体は高いので、見栄えはいい。それを5本続けられるかどうかが、ネイサンとの差になっているのでしょう。プロトコルを見ると分かりますが、冒頭からクワド5本、それに続いて3Aが2本という並びで、ロシアの女子の「ジャンプ後半固め打ち」がよく批判されますが、この前半固め打ちも、見ていてけっこう単調ですよ。

 また、腕の振付がバンザイ系のワンパターンなポージングが多くて、まだネイサンの方が色々やっているよなぁ・・・と。

 ヴィンセントの場合、回転不足に不安を抱えるタイプのクワドジャンパーといえます。逆にコリヤダなんかは、ジャンプは高くて回り切れても、着氷までまとめきれないタイプ。前者の場合、ジャッジのその日の方針によってスコアが左右されやすく、つまり他人に委ねる部分が大きいので、ハイリスクハイリターンかもしれません。

 でも、シニア1年目で全ての完成度を高めるのは不可能ですし、とにかく種類と数を跳んで、後はどうぞ!という方針は、ある意味で正しいと言えます。これで五輪代表に選ばれたら、陣営の戦術は正しかったことになります。

 

  優勝したネイサン。冒頭の4F+3Tは高いGOE(+2.86)がついています。このフリーではルッツを(トリプルさえも)一本も跳んでおらず、解説陣のコメントでは、何か理由があるのでは?という感じでした。アクセルジャンプはやはり苦手でミスが出ました。

 怪我をしているとか何とか、いろんな情報がありましたが、今季の彼のフリーの中では良い方だと思います。ただ、海外へのアピール向けに、良いスコアが出ましたね。

 さて、前述のように、女子の五輪組が四大陸にエントリーされていないので、おそらく男子もそうなると思われます。すると、ネイサンたちも、次戦は五輪の団体戦ということになりますね。

 羽生君がこの「315.23」というスコアを見て、焦ってオーバーワークしないように、クリケットのコーチはしっかり目を光らせてほしいものです。この全米はあくまでも参考記録。ブレないでいてもらいたいです。

 ところで、韓国のナショナルで奇跡が起こったようで、明日はジュンファン君の演技をしっかり見てみたいと思います。ブライアンはやっぱり持ってますね。いい流れが来てるぞ!

 では、また明日!

 Jun

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jason

 熱が下がらないので、今朝(5日・朝)、かかりつけの内科に行き、検査をし直すと、「B型インフルエンザが出てますよ」ということでした。

 1日に検査をした際は検出されず、「念のために」ということでイナビルを出してもらったんですが、その後に感染したのではないか、という話です。元日に病院に行った後、一歩も外に出ていないんですが、ウチの家族の誰かからか・・・よく分かりません。また今日もイナビルを吸ってきました。

 B型は37度~38度の熱がずっと続く感じで、高熱の出るA型とは違います。普通の風邪のような症状なので、皆さまもお気をつけください。

 全米選手権の2日目。男子SPです。こんな体調なんで、上位の3人だけでご勘弁ください。



 ネイサンは104.45で首位発進。ボーヤンのスパイダーマン的な衣装になっていてビックリ!モダンでおしゃれなこの曲とは、ややミスマッチのような気が・・・。

 4回転の調子はいい感じでしたが、鬼門の3Aでミスが出ました。単発の4Tについて、解説の杉田秀男さんが「ちょっとステップが少ないかな・・・」とボヤいてました。それでも、GOEは+1.86出ているので、極端な話、ステップ無しでクワドを跳ぶ場合と、ステップを入れて跳ぶ場合(かりに+3.00の満点をもらえたとして)とでは、1点ちょいしか変わらない。GOEの段階を増やすのは、当然の流れだと思います。



 リッポンは、96.52で2位。杉田さんが、「今季の彼のベストパフォーマンスでは?」と絶賛。また、「ジャッジの立場から、この演技を見た時に、チェックする部分がほとんど無い」、つまりレビューの必要のないほどの、隙の無い演技。素晴らしかったです。

 クワドレスのSPのスコアとして、96点は出しすぎな気がしないでもないですが、内容自体は良いので、それほど不満は感じません。



 ジェイソンは93.23で3位。それでも、冒頭の3Aは両足着氷でGOEマイナスとなっています。特筆すべきは、PCSが47.29とかなりの高評価で、ネイサンやリッポンよりも上回っています。

 杉田さんは、「シャープな動きのリッポンとは対照的で、柔軟性を生かした他の選手には真似できない動きがどんどん飛び出してくる」とコメントしていて、まったく同感です。実況の赤平大さんも「彼はシームレス(継ぎ目がない)な動きですよね」と絶賛していて、シームレスでありつつ、独創的かつ複雑な動きが、彼の魅力です。

 このブログでも何度も言ってますけど、ジェイソンの演技は、ジャンプのミスがあってもそれを数秒で忘れてしまうほど、その後の動きが本当にワクワクさせられるんですよね。

 平昌五輪の男子シングルのアメリカの枠は3つ。実は男子の「3枠」って日本とアメリカだけだったんですね。

 フリーについて展望してみると、スコアが出る構成なので多少のコケ・抜けがあってもネイサンの優勝は揺るがないでしょう。リッポンも、フリーで崩れる印象はないので、3番以内は堅いかと。

 問題はジェイソンですよね。フリーでなんとか踏ん張って、この3人をオリンピックで観たいなと思います。

 では、また明日!

 Jun

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