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 2018年1月9日発売。出版元の「ビジネス社」のHPを見てみると、フィギュアスケートどころか、スポーツ関係の出版物の実績が見当たりません。編集自体は、FLIXという雑誌の編集部が担当。ジャニーズ雑誌?いや、佐々木蔵之介も表紙になっているので、CUTのような映画雑誌かもしれません。

 サイズはSportivaと同じで、紙質は、表紙はツルツル系ですが、中身は「銀盤のプリンス」のようなザラっとしたタイプ。

 羽生君関連は、表紙、表紙裏のSEIMEI、奥付の4Lz連続写真、裏表紙の裏のヘルシンキ表彰式(宇野選手と)、これと巻頭特集にて、2~55頁で写真とテキストを掲載。

 羽生君以外では、宇野選手(56~77頁と裏表紙)、無良君(78~81頁)、刑事君(82~85頁)、知子ちゃん(86~87頁)、新葉ちゃん(88~89頁)、舞依ちゃん(90~91頁)、理華ちゃん(92~93頁)、真凜ちゃん(94~95頁)。

 写真のクレジットは、表紙および前半の15頁辺りまでは、アフロスポーツ。それ以外は、共同通信。ネットの記事で見たことのあるようなショットが多いわけです。

 年明け発売の雑誌ですが、花織ちゃんの紹介が無いことからも分かるように、全日本選手権の内容が含まれていません。新年どの雑誌よりも先に出す、ということを優先した結果でしょうが、それだけじゃ、スケオタは買ってくれませんよ。ただ、本誌は「Vol.1」と表示されているので、もし「Vol.2」の企画があるなら、スケジュール設定からよく考えてもらいたいところ。

 テキストは、大半を矢内由美子さんが執筆。羽生君の部分では、中島夕子、山本知美の両氏の名も記載されています。

 羽生君の写真について、もう少し。2~47頁は、昨季(ワールド・国別)・今季(オータム・ロステレ・N杯)の写真で構成。ホプレガ、バラ1、SEIMEI、UAウェア、代表ジャージとありますが、なぜかプリンスが1枚もありません。

 48~55頁は、「シニアデビュー当時を振り返る」ということで、10年N杯・ロステレ・11年四大陸・チャリティー演技会(ホワイトレジェンド・ツィゴイネ)、12年ニース(ロミジュリ・キスクラ・表彰式)のショットが収められています。

 ただ、写真によっては、画質が粗すぎるものもあって、わざわざこの本を買うほどでは・・・という感じです。

 唯一、身を乗り出して読んだのは、「殿、利息」の紹介記事(25頁)です。プロデューサーの池田史嗣氏に直接取材して、彼の証言がたくさん収録されています。FLIXが培った人脈で実現したのでしょう。これは、フィギュアスケート誌ではまず読めないクオリティです。

 私は、「殿様版」のBOXも持っているので、羽生君の出演シーンの裏話はある程度承知していますが、それでも非常にリアリティ溢れるエピソードが紹介されているので、もし書店で見かけたら、ここだけでも立ち読みされることをオススメします。以下に、一部ご紹介します。

  「羽生さんにとって撮影現場は完全なアウェーですから、相当緊張していたようです。でも、見事な演技でしたね。度胸があり、何を表現するのか、何を求められているのかをちゃんと分かって演技されていると感じました」

  「ちょうど『SEIMEI』を滑るシーズン前だったので、羽生さんは和の所作など盗んで帰りたいと思っていたようです。撮影の合間には『どうやって撮るんですか?』『これは何に使うんですか?』と質問をしていて、妻夫木さんがいろいろと答えていましたね」

 ちなみに、羽生君は自身の演技を「20点」と評していたとか。そして、この記事の締めくくりはなかなかのものです。

  「アスリートの芸能活動はとかく否定的にとらえられがちだが、羽生はそのシーズンに世界最高得点を記録しグランプリファイナル3連覇を達成。映画出演までもプラスに転じる活動を見せた
 
 雑誌としてはアレな部分もありますが、悪意に満ちた日本の一部スポーツメディアではなかなか味わえない、いい読後感でした。特にこの「殿利息」の部分はプロの仕事という感じです。
 
 では、また明日!

 Jun

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