On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:フィギュアスケートLife

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 さて、Life最新号のレビューはまだまだ続きます。バックナンバーは「こちら」。

 (1)マッテオ・リッツォ

 昨季の彼はフル稼働だった印象です。メジャーな試合に限っても、JGPを2戦、欧州選手権、平昌五輪(団体2本・個人2本)、世界ジュニア、世界選手権と出ずっぱりで、19歳にして、もはやイタリア男子シングルの第一人者と言ってもいいですね。国籍は違いますが、いずれはヨーロッパ男子の第一人者として、ハビの後を継ぐのは彼になるだろうと、私は期待しています。

 ―― 憧れのスケーターは誰ですか?

  「僕のアイドルはハビエル・フェルナンデス!彼は僕が18歳の頃に知り合ってからの友人でもあり、彼は日本やアメリカのようなスケート大国ではないスペインの出身で、ある意味僕と同じです。それなのに彼は世界王者になり、五輪でも銅メダリストになりました。僕も彼のようになりたいと思っているし、スケーターとしても尊敬しています」

  「あと、ユヅル・ハニューも。僕たちは彼のことを宇宙人のようだと言っているんです。なぜなら彼は素晴らしすぎるから

 ―― 日本に試合で来たことは?

  「まだないんです。だから、来年の世界選手権で行けたらいいなって思っています」

 ―― 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

  「SNSなどを通じて、いつも僕を応援してくれてありがとうございます。日本ではフィギュアスケートがとても盛んなので、いつか日本に試合で行ってみたいし、みなさんにいつも応援してくれてありがとうと直接伝えたいです」

 さすが日本のスケオタ、若手の有望株をしっかり応援しているわけですね。イタリアと聞くと「惑星ハニュー」と、私は反射的に思い浮かべるんですが、イタリア人は宇宙とか惑星とか、そういう表現が好きなのかな?と想像しちゃいますね。

 (2)無良君

 かなりのロングインタビューです。取材日が3月18日なので、CWWの話は無いですが、それでも読み応えのある内容です。フィギュアスケート雑誌の読者として、無良君のインタビューはいつも本当に面白い。後輩スケーターたちは、この点も無良兄貴からしっかり学んでほしいですね。

 今日は羽生君の部分だけ拾いますが、他も興味深い発言が随所にあったので、後日またご紹介する予定です。

 ―― (ジャンプに対する)目を持っていて、言語化する能力を持っている。だから羽生選手や宇野選手が、無良さんのアドバイスで4回転などを跳べるようになるんですね。

  「あの時、結弦はもうほぼ跳べていたんですよ。あと最後の最後、回り切るか切らないか、右足で立てるか立てないかってところでずっと転んでいて。そのタイミングで何を言ったのか覚えてないけど、無理な動きがあるなって思ったので自分が何か言ったら、結弦が『ちょっとやってみようかな』ってやって、その日のうちに3回か4回降りてました(笑)。大したことは言ってないんですよ

 ―― でも羽生選手からしたら、無良さんの発言で何かを意識するようになって跳べるようになったんですよね。

  「結局、第三者の目だからわかるんですよ。でもそうやって何か言われたことを体現するのは選手本人だから。身体が曲がっているからもうちょっと起こして、と言っても、その感覚がない人は直せないし。僕は回転が速いわけじゃなくて、アクセルも高さで跳ぶタイプ。だから回転スピードが遅い分、どれだけスピードを使って高さを出すかってことをやってきたんですね。僕がアクセルを跳び始めた頃って、ヤグディンだったり武史先生だったり、高さに重点を置いていた人たちが多かったからそうやっていたけど、今の時代の4回転って、高さというよりも、いかに最初に跳び上がる瞬間に効率よく後ろに跳べるか、ロスしないで回転するところまで持っていけるか、というジャンプですね」

  「確実に言えるのは、結弦は動きを解釈するのがすごく速いってこと。それに図でも言葉でも『もうちょっとこうしたいんですよねー』とか、すごくわかりやすく伝えてくれますね。僕が4回転サルコウを跳べるようになったのも、結弦のおかげなんです。ずっとサルコウを練習しているんだけど、どうやってもうまくいかないって言った時に、こういう身体の使い方をすれば、上がる瞬間からはトウループと同じですよ、ただ入るプロセスが違うだけで、その後の跳び上がってから締めていく動きは同じですよ、って」

 ―― トウループとサルコウは、踏み切ってしまったら後は同じだと、以前無良さんが言っていましたよね。

  「それは結弦から教えてもらって、見てわかったことですね。結弦はそれくらい、トウループとサルコウで同じ上半身の使い方ができていますよね。すごい研究しているから。それに彼は自分の動きを俯瞰でとらえられる。だから、今、右肩が落ちたな、といった感覚を、その場で修正できるんですよね

 いかがですか?これはなかなか貴重な証言だと思うのです。ソチ以降の真4回転時代に、バリバリの現役選手として世界と戦ってきて、しかも試合や合宿などで羽生君と直接情報交換を続けてきた、無良君の発言です。これほど説得力のある「羽生結弦論」を、私はいまだかつて見たことがありません。

 指導者として、間違いなく将来有望な無良君が「結弦は俯瞰でとらえられる」と言うぐらいなので、羽生君もその道を進んでほしいなと思います。だとすると、やはりクリケットでブライアンのアシスタントとしてしばらく修行するのが一番なんじゃないかなと。今でさえメドちゃんに絡めていろいろ書かれてるわけで、日本にいたらどんな与太記事が濫造されることか・・・。考えるだけで気分が悪くなりますよ。

 では、また明日!

 Jun

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 今日もLifeのレビューです。バックナンバーは「こちら」で。今日は山本草太君とミヤケンさんの対談に集中します。

 で、その対談なんですが、進行役の山本夢子さんが「いつも言ってますが、これは雑誌の対談ですよ。文字ですよ(笑)」とツッコミを入れているように、私も、どこをどのように紹介するのかけっこう困っています(爆)。

 そこを頑張るのが腕の見せ所ではあるんですが、この対談は基本的に、スケートの話は3~4割ぐらいで、草太君がこの4月から中京大学に進学したので、大学の話もかなりの部分を占めています。

 ただ、この対談は4月上旬頃に行われたようで、というのも、科目の履修と時間割の話で留まっていて、「授業は明日から」とのことでした。そんな中、草太君はけっこう天然というかおっとりですね。

  「第二外国語は何取ったの?」「中国語です。日本語と近そうだから」「全然近ないけどな」「漢字、だから……?(笑)」「なるほどね!(笑)」「それで中国語を選んだんですけど、後々先輩とかに聞いたら『一番難しいよ』って言われて。最初に聞いておけばよかったなって

 いやいやいや、ラクしようという下心があるなら、徹底的に事前リサーチしないと!自分が大学生の頃は、「楽勝科目マニュアル」なるものが近隣の書店で販売されていて、それを入手して、いかに早い時間に科目を入れずに楽勝科目を漏らさず揃えるかというのを、緻密に研究していたものです(汗)。まぁ、でもこのご時世、雑誌に掲載されるインタに、彼ほどの有名人が「楽勝で固めました」なんて言おうものなら、アンチにエサを与えかねないですからね・・・。

 もう一つ、思わず笑ってしまったやりとりが、私服について。

  「・・・私服はどんな感じ?」「うーん、なんか、賢二先生のような服はあんまり似合わないし……」「俺も普段こんな格好せぇへんで。何系の服着てんの、いつも」「んー。シンプルかな……何系?」・・・「ジーパンにTシャツとか?」「そういうのじゃないと似合わないですね。似合わないっていうか、それも似合うかどうかわからないんですけど」「似合うでしょ。すらっとしてるんだし。でも、あまり私服着る機会がないのか」「そうですね。でも僕センスないんで(笑)。お母さんの方がセンスあるので、お任せしてます。いつも(笑)」「お任せしてるんや(笑)」「僕が何か買うと『センスない、返してきなさい!』って言われるから(笑)」「でも最近は『ちょっとはマシになったね』って言われるようになりました」「そうなんや(笑)、買い物に行くのは嫌いじゃないんや」「はい。でも友達とかとはあまり行かないです。一人で行きたいです」「一人で行って、ゆっくり見たい?」「はい」「それはわかる。店員さんとかに声かけられたくないんでしょ」「絶対、そうですね」「お仕事だから仕方ないけど、『大丈夫ですよ』って言っても来る時あるよな」

 どういうものだと「返してきなさい」とママに怒られるのか、そこをミヤケンさんに突っ込んでほしかったですね。でも、お母さんのことを隠さないところが、純粋でいいじゃないですか・・・。たとえ、母ちゃんの買ってきたものを着ていたとしても、普通この年頃ならそれは隠そうとするものですよ。

 逆にこういう発言で草太君の「ファッション認識」を知ってしまうと、その後、いつかブランドとかに凝って、「色気づいてしまう彼」を見るのが、ちょっと嫌ですね。その後も、このスタイルを堅持して、「入れば何でもいいです」ってぐらい達観してくれていたら最高です。

 スケートについての内容もご紹介しましょう。

  「とりあえず。今シーズンはどういう風に持っていきたい?」「うーん、まだまだスピンとかスケーティングとかもやることいっぱいなんですけど、特にジャンプもまだまだ難易度が低いのでもうちょっと上げなきゃなと思っていますし。去年よりは目標を作ってやらなきゃなーと思っています」・・・「さっきもスピンめっちゃ練習してたもんね。でもスピンもともとうまいやん」「いやーでも、試合とかで体力がきつくなると全然しっかり回れないので」・・・「じゃ、スピン上げるでしょ、もちろんジャンプの難易度も上げていく。もともとスケーティングはよく滑るやん」「とは言われま……すね。自分では全然そう思ってないので」「俺のポテンシャルなめんなよって?「いやいや、全然思ってないです(笑)」「でもスケーティングが伸びるイコール制御できないといけないもんね。スピード出すだけじゃあかんやろし、そこに乗って緩急もつけて」

 このように、気になるジャンプの話はほとんど無かったです。せっかく4年あるのだから、怪我の再発でまたシーズンを棒に振っては取り返しがつかないですからね。チームでも、相当慎重に進めているのかもしれません。とはいえ、やっぱり気になりますから、新シーズンのプログラムのアイデアも含めて、別枠でインタを行ってもらいたかったなぁ・・・と。

 ミヤケンさんが言うように、彼はスケーティングもスピンも非常に高い技術を持っていると私も思うんですが、本人が「自覚」していないのは意外でした。個人的に、羽生君や知子ちゃんに象徴されるように、昨シーズンは、フィギュアスケーターのリハビリ期間における「進化」という部分が、私の中でも注目していたテーマでした。

 ルール改正の発表も迫っていますし、草太君には、じっくりクオリティを上げる努力を続けながらも、ベストのタイミングでジャンプへの取り組みもペースアップしてもらえたらと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 Life最新号の続きです。バックナンバーのレビューは「こちら」。

 羽生君の記事をチェックした後に、真っ先に読み始めたのが、中野園子コーチのインタビューでした。三原舞依ちゃんと坂本花織ちゃんのお師匠さんで、五輪代表争いを演じたトップスケーターを同時期に二人育てた彼女は、いったいどんなコーチングをしているのか。どんなお人柄なのか。外見の雰囲気から、女性政治家とか校長先生のような、タフで厳格そうな印象ですが、プロフィール紹介とインタの冒頭部分にはこんな意外な一文がありました。

  「最近やっと、もしかしたら自分は強いのかなって思い始めました。今までは、結構打たれ弱いと思っていて。人見知りですし、子どもたちと一緒なら大丈夫なんですけど」

  「2000gくらいで生まれて身体が弱くて、学校では体操も掃除も免除されるくらいだったんです。小学校4年生頃から元気になっていったので、日光に当たらないスポーツならとスケートを始めました

 ははは・・・インタビュー用かな(笑)と思いつつ、しかし、このご時世なら、こんな「健康目的」というような理由でフィギュアスケートを始める子どもは皆無でしょう。怪我は多いしお金はもかかる。しかも、女子の場合は体型変化の問題もあるし、できるだけ早く始めないと戦えない。本人に相当な強い意思と覚悟があって、しかもはっきり才能が無いと、とてもじゃないけど親御さんも首をタテには振らないんじゃないでしょうか。

 さて、以下に、気になる部分をピックアップしてみました。

 (1)チームの規模と練習の形態

 ―― 仲のいい中野コーチとグレアムコーチ、そしてもう一人のコーチと合わせて3人で、現在は40人ほどの生徒たちを教えている。

  「他の先生のところとは違って、うちは塾だって言っているんです。マンツーマンの家庭教師じゃなくて、団体の塾。クラス分けはありますけど、練習は団体で行うことが多いので、幼稚園の子が大きなお姉ちゃんと並んでやっていますね。うちは、スケート以外でも、年上が年下の面倒を見るんです。年上へのタメ口も禁止ですし(陰ではわかりませんが)、合宿では小さい子のお風呂の面倒も見るし、朝も起こします」

  「こういう団体の練習をやっているところは、最近では少ないですね。リンクの事情から練習枠が1枠しか取れないことが多いので、団体で練習することになったんです。子どもたちには、自分の目で見て覚えなさい、って言っているんです。周りを見て覚えなさい、って。たくさんのことを教えすぎると、集中力を欠くことになりますから。(現役時代は、月2回のレッスン以外は基本的に自分で練習していたことから)自分の身になることって、自分で考えてやってきたものが多いかなと思っているので、選手が自分で頑張って進化していかないと、と考えています」

  「それと、月謝をあまり高くしたくないので。月によって貸切の回数も時間も違って、それぞれ計算するので金額は変わりますけれど、月に何回来ても月謝は変わらない。もちろんすごくお金をかけようと思ったら個人レッスンをいっぱい取ることもできるけど、最近は人数が多くて、放課後は、一人につき10分以上は難しいので。・・・そんなには払えない子でも、才能があれば練習できる環境なんです。だからみんな練習に来ちゃうので、今は、新しい生徒がなかなか取れません。・・・今のホームリンクはポートアイランドスポーツセンターなんですけれど、冬はポートアイランドと尼崎スポーツの森、夏は西宮に行っています。氷の上に立っている時間は日によって違いますけど、長い時間で6~7時間、短い時は2~3時間です」

 ここで一度切ります。五輪代表選手を育てるようなコーチでも、リンクのスケジュール管理とか月謝の計算とか、全部手仕事でやってるんでしょうね。子どもたちが学校に行っている時間帯に、このような事務作業を行っているのでしょうか。

 興味深いのは、マンツーマン指導をみっちり長時間やればいいというものではないという点。「自分の身になることは、自分で考えてやってきたものが多い」というのは金言ですね。

 私も、TOEIC対策の参考書や問題集を解いていて、「こんなの出ないでしょ」という部分がけっこうあって、自分の受験経験から「覚えるべき部分と手抜きする部分をアレンジ」することがあります。実は、参考書の中でいくらデカい文字で「ここは出る!」と書かれていても、所詮それは「他人が言ってること」だから、なかなか記憶に定着しないんです。自分で実際のテストで「痛い目」を見て、その経験を持ち帰って、しっかりミスの原因を自問自答しないと、私の場合は身につきませんね。

 (2)曲かけ練習時の「ミス止め」の意味

 ―― 三原、坂本両選手がブレイクしたのには、ミスのない演技をたびたび見せたことも大きかった。これは、中野チームの練習方法にヒントがある。自分の曲かけ練習の途中でミスしたら、そこで曲は打ち切られる「ミス止め」システムを採用しているのだ。

  「貸切の時間が少ないからですね。だから毎回すごい緊張感です。でもそんな中で、舞依と花織は、全日本に出だしてからわりとプログラムの最後まで曲をかけることが多いですね。でも小さい頃は、思い切っていくので、よく一番最初の難しいジャンプで派手に転んでいました。最後までかけられる子が、やっぱり上に上がっていきますね

  「最後までかけられる子とかけられない子との差は、できることをプログラムに入れているかどうかということです。できないのに見栄を張って入れている子もいるけど、そういう子はミスしてしまう。だから、練習でできるようになってからプログラムに入れればいいんです。練習でできないものは試合でもできないですから。そういうことも自分で考える。もちろんミス止めしない日もあるので、難しいものはそんな日に挑戦することもできますから。とはいっても、試合の時には音楽は止まらないですからね」

 このチームの練習方法で有名な「ミス止め」は、単にトレーニングに負荷をかけるための工夫ではなくて、「リンクの貸切が限られている」という、必要に迫られてのことだったんですね。

 ただ、貸切が限られていたり、マンツーマン指導が少ないことがマイナスではなく、それ以外の時間で「しっかり自分で考えさせる」ということに重点を置いている。

 ふと、羽生君のリハビリ期間の「徹底したイメトレ」が頭に浮かびますが、いつどんな怪我をするか分からないし、日頃からそのような「癖」をつけておくのは大切なんですね。

 大事な試合でノーミスするために必要なのは、とにかく長時間負荷をかけるような練習の量なのか、あるいは集中力と緊張感を鍛えるような練習の質なのか。今後そのようなトレーニング面の話題の中心になりそうなのもやはり移籍後のメドベですけど、これはホットなテーマの一つになりそうです。

 (3)舞依ちゃんと花織ちゃん

 ―― 結果として、坂本選手が五輪出場を決め、三原選手は行けないことになったが、コーチとしては複雑な気持ちになったりはしなかったのだろうか。

  「舞依は、四大陸出場をもらえて良かったです。何ももらえない子もいるんですよ。たまたま全部できたから今回花織は五輪をもらえた、舞依は去年は全部できたから世界選手権をもらえたけど、今年は失敗したからもらえなかった。ただそれだけだよね、ってことです。悔しかったら来年全部やればいいんですよ。という話は、試合後にしました。仲間が行ってすごく悔しいでしょうけど、それがまた成長につながります

  「(試合で教え子たちがリンクに向かう時)最後、伝えられることは一つしかないですから、何を言おうかと考えると大変ですね。最後に力が出るようにと思って、毎回違うことを言うようにはしています。とはいっても、その時に思ったことを言いますけどね。フィギュアスケートは、ある程度の練習は大事ですけど、最終的にはメンタルが左右しますから、一緒に滑っているよ、という気持ちをできるだけ与えたいと思っています

  「辞めた後も、スケートを続けていたことがちゃんと活きるようにはしたいので、礼儀とか人に対しての態度とかにはうるさいです。全員が五輪に行けるわけでもないですし、せっかくスポーツをやっているんだから、何か少しでも活きてくれればと。それから、怖いけど先生がいないとつまらないな!という存在でいたいなと思っています。練習中は私語厳禁で厳しいですけど、一緒にいて楽しくない人に習いたくはないと思いますから。ついて行きたい人についていくべきだと言っていますね。そんなこと言って、帰ったら誰もいなかったりしてね、ふふふ」



 舞依ちゃんや花織ちゃんを送り出す時、中野コーチはいつも背中越しに言葉だけをかけて、背中をポン!ですよね。実は、あのような送り出し方って、世界的に見てもこのチームだけじゃないかと。それはなぜなのか、今回の聞き手の長谷川仁美さんに突っ込んでほしかったですね。

 私の推測ですが、教え子の緊張した表情を見てしまうと、自分がかけようと思っていた言葉が土壇場でブレてしまうか、あるいは、逆に自分自身がいつもと違って緊張しているのが表情に出てしまっていたら、それが教え子にも伝わってしまっては、演技に悪影響を与えてしまう・・・、そんな配慮があるのかもしれません。たしか、ブライアンは、「どの試合でも同じ振る舞いをするように努力している」と語っていました。

 中野コーチの生い立ちの部分等は、省略しました。そちらも含めて読み応え十分の内容ですので、ぜひ書店で全文読んでもらえたらと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 2018年5月10日発売。税込み価格「1,944円」。バックナンバーのレビューは「こちら」。

 今日は羽生君の記事を見ていきます。表紙の裏(表2)と目次ページの見開きで、パレードカーと群衆を建物の上から捉えたショット。裏表紙の裏(表3)と奥付も見開きで、CWWのトーク(羽生君と新村通訳)の様子をスタンド席から捉えつつ、フレームの中には羽生君を大映しにした大型スクリーンも入ったアングルです。ポスター等は無し。

 (1)羽生結弦選手「2連覇おめでとう」仙台パレード

 全部で8ページ。パレードカーを下から見上げるように捉えたショットに、例の気になる女性がガッツリ写っています。(たぶん)「PRESS」と書かれた腕章をつけていますね。

 写真の内訳としては、パレードカーの上のショットが6枚、出発式のショットが7枚、記者会見が1枚です。Sportivaと比べてどうかと言われると、Sportivaは撮影者の能登さんが車に同乗しているので、至近距離から見上げるような写真が多めですよね。あれとはまったく別物なんですが、自分も現地で「撮影」に苦労した一人なので、さすがプロの仕事だなぁ・・・と、いい写真ばかりです。

 (2)平昌オリンピックPlayback

 全4ページ。バラ1が2枚、SEIMEIが4枚(スホラン抱きショット含む)、メダルセレモニーが1枚。す、すくない・・・。

 (3)凱旋公演「Continues ~with Wings~」

 全14ページ。ここがメインです。テキストは基本的に初日公演に関するもので、ショーのレポート、ゲストスケーター紹介(羽生君による紹介VTRを文字起こししたもの)、ジョニーとのトーク、佐野さんのテクニック講座、子どもからの質問タイム、平昌五輪演技解説(バラ1)、Twitterからの質問コーナー、羽生君による挨拶(メドレー紹介含む)、そして、公演後の記者会見も収録。

 けっこうギッチリ詰め込んでいますが、テレ朝チャンネル2による初日公演の映像をしっかり保管済で、何度も見返しているようなゆづファンからすると、すべて既知の情報なので、ちょっと有り難みがないかな・・・と。例えば、マガジンの「完全収録」の価値が高いのは、試合のプレカンや囲み取材に我々が立ち入ることができないため、未知の情報に溢れているからです。

 もちろん、今回のショーに関して、現地観戦・ライブビューイング・テレ朝チャンネル、いずれの手段を通じてもアクセスしていない方には便利でしょうが、決してゆづ度の高くないこの雑誌をわざわざ買うようなコアなゆづファン目線でいうと、既知の情報のトレースではなく、それにプラスアルファしたものが欲しいのです。

 というわけで、CWWの初日公演の映像を所持している人が、本号のゆづ関連記事を評価するなら、とっても微妙な内容です。ただ、目次画像の通り、山本草太君とミヤケンさんの対談や、中野園子コーチのインタ、そして昨日記事にした新葉ちゃんのインタもかなり長いので、明日以降、きっちりご紹介する予定です。
 
 では、また明日!

 Jun

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 しつこく引っ張りましたが、これが最後の「Life Extra」です。平昌五輪期間中の他のスケーターからの「ゆづ関連発言」のまとめ記事。今日はパトリックとミーシャです。バックナンバーは「こちら」で。

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 (1)パトリック・チャン(108~110頁)

 ―― バンクーバー、ソチ、平昌の3つの五輪はそれぞれ、どんな大会でしたか?

  「期待度という点ではバンクーバーとソチは似ていたと思う。自分に大きな期待やプレッシャーをかけてしまっていたんです。バンクーバーは夢の舞台だった。カナダ開催だったから、カナダ人として母国でメダルを取りたいと願ったから。そのために自分に不要なプレッシャーをかけてしまいましたね」

  「ソチも似ていたけど、違うタイプのプレッシャーでした。僕は当時の世界チャンピオンだったし、バンクーバーからソチまでの間、いい成績を収め続けていたから。だから、勝たなくちゃならない、チャンピオンにならなきゃならないと、バンクーバーの時と違うプレッシャーがあったんです。・・・でも、ソチはいい教訓になったし、ソチのおかげで成長できてもっと大人になれた。・・・結果だけが常に大事なわけじゃないってことが理解できたんです」

  「もちろん選手によってそれぞれだし、僕にとっての金メダルは、たとえばユヅにとっての金メダルとは違うもの。もちろん彼は今、世界のベストスケーターです。ただ僕は、世界のベストでなくなったことから学ぶことの方が多かったと感じているんです。常に世界のトップでなくてもいいんだってこととか」

  「だからこそ、この平昌での経験は過去2回とは大きく違っていて、今回が最高ですね。僕はトップ選手ではなく、前に進み続けている今の男子シングルではチャンピオンになれないという事実を受け入れざるを得なかった。でもその中で、最善を尽くしたいと思っていたんです。結果のことは考えなくていい、自分が目指したいことに向かってエンジョイすればいいんだと理解させてくれた五輪でした。一番勉強になったと思います」

 →→平昌五輪団体戦のあなたのフリーは素晴らしかったですよ。平昌五輪の演技はYouTubeに上がっていないので探すのに手間取りましたが、上のリンクをぜひ見てください。先月生放送を見ていた時も感激しましたが、やっぱり彼はスケーティングだけの選手じゃない。この冒頭の2本のクワドの柔らかい着氷。特に2本目の単発の4Tの後、間髪入れずにステップに移行するシームレスな動き。やはりトータルの能力に優れた今季の男子ベスト3は、羽生君、ハビ、パトリックの3人だったなと思いました。先日のミラノのワールドでは、このクオリティのクワドを降りた選手は誰一人としていなかったですね。

 ただ、クワドに限らず、3Aでも抜けや回転不足が目立つようになり、スコアで離されてしまう試合も多く、きっと本人も、周囲からの期待とのギャップに苦しんで、辛かったでしょうね。

 昨年秋の段階で、彼がラドフォードとともに指導するというリンクの建設も進んでいて(「WFS extra Dec.2017」)、ここで彼がポジティブに振り返っている様々な経験を、ぜひ今後は育成の場で伝えていって欲しいと思います。

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 (2)ミーシャ・ジー(111~113頁)

 ―― 今回、自分以外の演技は見ましたか?

  「もちろん。今回見た中では、3つの演技に感動して立ち上がりました。サフチェンコたちのフリーと、ユヅルのフリー、それから今日のフランス組(パパシゼ)のフリーダンス。それ以外でも今日の演技には芸術的な演技が多くて、とても心打たれました」

  「・・・ユヅに関しては、僕のいい友達が、すごくつらい時期を過ごして戻ってきて、金メダルを取って本当に嬉しかった。でも、彼のここでの演技だけに感激したんじゃないんです。彼の考え方やメンタルの様子などがこれまで見た中で一番良かったと思ったからです。彼のオンアイスとオフアイスの練習を見た後にメールのやり取りもしたんだけど、彼の頭の中はすごくいい状態だったと思います

 ―― 去年の世界選手権は、これで引退かもしれないという気持ちを半分くらい持ちながら臨んで、そこで素晴らしい演技をした。そうした思いを持った試合であれほどの演技をした後、モチベーションはどうキープしてきたのでしょうか。

  「あれがもし最後だったら、素晴らしいエンディングになるような演技でしたよね(笑)。でもまだもっといい演技ができるかもしれないし。どう答えたらいいかな、僕はいつも現実的に考えているんです。ファンタジーではなくて、できるかもしれないしできないかもしれないって」

  「だからとにかく準備しないと。準備がうまくいっていい演技になれば、すごく嬉しい。でも準備をしなかったら、いい演技はできない。だから準備する。いつも、もっともっとと自分の背中を押しています。僕のゴールはここ数年じゃないから、もっと先まで見ているんです。でも僕は(歩みが遅めの)カメだから、とにかく正しい方向にゆっくりでも進んでいかないとならないんです」

 ―― そうやって向かっていった先には何が待っていますか?

  「未来のプロフェッショナルな仕事ですね。振付師とか合宿をやること、スポーツマネジメント、ショーとか、そういうものです」

 ―― すでにそういう計画があるのですか?

  「はい、世界選手権が終わったら、すぐいろいろ動き始めます。世界中のいろいろなところでね」



 →→ミーシャのゆづへのコメントについては「こちら」もご参照ください。

 「素晴らしいエンディングだったのに」という、ヘルシンキワールドのミーシャの演技なんですが、1年前の試合なのに未だにフジテレビのブロックがかかっていて、SPの「愛の夢」は「デイリー」の動画でお許しください。

 で、どう素晴らしかったっけ?と思って、両プロを見返してみると、インタでのやり取りではフリーの「くるみ割りの人形」のことを明らかに指していますね。

 この演技では、特にジャンプを全て跳び終えてから、ミーシャ本人が感極まって、しかし明らかにスピードを増したコレオシークエンスが圧巻です。プロトコルを見たら、GOE+2.10の満点がついています。羽生君のホプレガでも+1.40なんだけどなぁ・・・と思うんですが、まぁ、メダル争いをしている選手は各国ジャッジが「潰しあい」をしてるんで、いずれにしても、どちらも素晴らしいことには違いないです。

 しかし、私の好みで言えば、明らかに16-17シーズンよりも、今季のプログラムの方がSP・フリーともに面白い。SPの「アヴェ・マリア」は衣装からしてミーシャワールドの怪しさ満点ですし、もちろんフリーの「タイスの瞑想曲」も良かった。そして、彼のbioでも一目で分かりますが、今季、SP・フリー・総合すべてのPBを更新しています。

 上で彼が語っているように、「つねに準備している」ということを結果でも示したシーズンでした。正式に引退表明したのかどうか、私はまだ確認していないのですが、この人については、それがあまりしんみり来ないというか、そういうものを超越した領域で活動している稀有な存在だと思っています。まぁ、FaOIも来るし、振付師としてもまた日本に「長期滞在」してくれそうですし、このオフシーズンも注目ですね。

 では、また明日!

 Jun

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