ross

 まず先だって、平昌五輪のアメリカの女子シングル代表が決まりましたね。予想通り、全米で3位までに入った、テネル、長洲さん、カレンがそのまま選ばれました。四大陸には別の選手が代表に入り、五輪組は四大陸代表から外れました。日本とは真逆の決定ですが、はたしてこれはどちらの判断が正しいのか。五輪本番のパフォーマンスで分かりますね。

 さて、全米選手権の4日目。男子フリーです。先に総合順位だけ書くと、1位・ネイサン、2位・ロス・マイナー、3位・ヴィンセントという、まさかの結果になりました。リッポンは4位。ジェイソンは6位でした。

 もし男子も、女子と同じ時刻に代表が発表されるなら、今晩(日本時間7日夜)に判明するはずですが、揉めて発表が遅れるという噂も出ています。

 まぁ、ぶっちゃけ、かりにリッポンやジェイソンが選ばれたとしても、この2人が五輪のメダル争いに絡むことはまずありえないし、それはロスやヴィンセントについても言えることなので、全米の上位3人をそのまま五輪に送り込むのが最も分かりやすくてフェアだと思いますね。個人的には、リッポンとジェイソンを五輪で観たかったですが、全日本の女子のケースと同じで、やはり大舞台で結果をきっちり出した選手が行くべきです。



 2位のロスから。一言でいって、最高の演技でした。NHK杯でのヴォロさんがかぶるような、親父パワー全開で、観衆はもちろん、Jスポの杉田さん&小塚君、赤平さんの実況・解説陣も一番盛り上がっていたのではないかと。

 彼の今季のフリーは、私は初見なんですけど、タイトルに「Queen Medley」とあって、「でも、どうせ大半は、ボヘミアン・ラプソディなんでしょ?」と思っていたら、なかなかいい線いく選曲で、曲を聴いてるだけでも楽しかったです。wikiも貼っておきますが、この3曲って、Queenをそこそこ聴いている人ならまず知っている曲ばかりなんですが、フィギュアスケートで使われている印象があまり無いのです。

 観客の様子を映像で見ると、年齢層は比較的高い感じなので、オールドファンは大喜びだったと思います。ボストン・ワールドでハビのシナトラが大人気だったわけですし。

 顔を真っ赤にしながら、魂の演技。今大会で最も感銘を受けたパフォーマンスでした。



 3番に入ったヴィンセント。クワド5本、3Aを2本トライしました。しかし、回転不足3つ、ダウングレード1と、グサグサ刺さっているのを見ると、採点時は、アメリカのスケ連的には彼を五輪に行かすつもりはなかったんだろうなと思います。ところが、リッポンとジェイソンの内容が悪すぎて、3位に「繰り上がった」感じです。

 よく、「ネイサンはステップ無しでクワドを跳ぶ」と言われますが、ヴィンセントに関しては、ステップを入れる気はまったく無くて、背後を確認して助走だけで跳ぶという方針で来た感じです。それでも、冒頭の4Lz+3Tに、GOEは+3.00ついているので、このGOEという制度は完全に崩壊しています。

 もちろん、ジャンプ自体は高いので、見栄えはいい。それを5本続けられるかどうかが、ネイサンとの差になっているのでしょう。プロトコルを見ると分かりますが、冒頭からクワド5本、それに続いて3Aが2本という並びで、ロシアの女子の「ジャンプ後半固め打ち」がよく批判されますが、この前半固め打ちも、見ていてけっこう単調ですよ。

 また、腕の振付がバンザイ系のワンパターンなポージングが多くて、まだネイサンの方が色々やっているよなぁ・・・と。

 ヴィンセントの場合、回転不足に不安を抱えるタイプのクワドジャンパーといえます。逆にコリヤダなんかは、ジャンプは高くて回り切れても、着氷までまとめきれないタイプ。前者の場合、ジャッジのその日の方針によってスコアが左右されやすく、つまり他人に委ねる部分が大きいので、ハイリスクハイリターンかもしれません。

 でも、シニア1年目で全ての完成度を高めるのは不可能ですし、とにかく種類と数を跳んで、後はどうぞ!という方針は、ある意味で正しいと言えます。これで五輪代表に選ばれたら、陣営の戦術は正しかったことになります。

 

  優勝したネイサン。冒頭の4F+3Tは高いGOE(+2.86)がついています。このフリーではルッツを(トリプルさえも)一本も跳んでおらず、解説陣のコメントでは、何か理由があるのでは?という感じでした。アクセルジャンプはやはり苦手でミスが出ました。

 怪我をしているとか何とか、いろんな情報がありましたが、今季の彼のフリーの中では良い方だと思います。ただ、海外へのアピール向けに、良いスコアが出ましたね。

 さて、前述のように、女子の五輪組が四大陸にエントリーされていないので、おそらく男子もそうなると思われます。すると、ネイサンたちも、次戦は五輪の団体戦ということになりますね。

 羽生君がこの「315.23」というスコアを見て、焦ってオーバーワークしないように、クリケットのコーチはしっかり目を光らせてほしいものです。この全米はあくまでも参考記録。ブレないでいてもらいたいです。

 ところで、韓国のナショナルで奇跡が起こったようで、明日はジュンファン君の演技をしっかり見てみたいと思います。ブライアンはやっぱり持ってますね。いい流れが来てるぞ!

 では、また明日!

 Jun

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