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 2016年12月31日発売。羽生君が全日本を欠場した影響は、やはりこのNumberにおいても大きくて、四大陸やワールドの時期までは、どこの雑誌の編集者も大変だろうなぁと感じますね。

 今回のNumberでは、田村明子さんの記事(「羽生結弦 五輪連覇への自信」)と、本田武史・伊藤みどり・ミッツ・マングローブ、3氏の座談会が面白かったです。今日は田村さんの記事をご紹介します。

 ・ 英語でコメントする量が増えている

 GPFの共同記者会見で羽生君は、“I feel very disappointed with my long program but the result is good.”とは語り始め、国際試合の会見をこなすたびに、彼が英語で答えることが多くなっているようです。

 田村さんの見立てでは、「英語が母国語でない選手のほとんどは・・・機嫌の良いときほど英語のコメントが長く、満足のいかない結果のときは通訳を介し、自分の母国語で複雑な思いを語る」そうです。

 「マガジン」をお持ちの方はご存じでしょうが、あの雑誌には羽生君の発言の「ここまで英語」「ここから日本語」と明記されていますよね。

 少なくともあれを読んでの私の印象は、羽生君は「機嫌の良い悪い」で英語・日本語を切り替えているのではなく、できるだけ英語で話すように努めつつ、例えば、「ISUのルールについて何か言いたいことがあるか?」というようなデリケートな質問に対しては、正確性を期すために、日本語でしっかり答える、そういうある程度しっかりした基準が自分の中にあると思うんですよね。

 もちろん、語彙力を含めた英語での発信力の向上によって、話せる内容の幅が広がっている面もあると思います。

 ・ やみくもに完璧を求めなくなった

 「常に完璧を求め、怖いほどの気迫をもって前に進んで行った昨シーズンに比べ、今シーズンの羽生は少し距離を置いて自分の立ち位置を観察し、冷静に分析しているように見える」と、田村さんは言います。

 それは、GPFについて「良いSPを見せることができたことを、誇りに思っています」という羽生君のコメントや、またスケカナでは僅差でPちゃんに負けて2位でしたけど、「フリーの後、ミックスゾーンにすっきりした表情で現れ、声も明るく張りがあった」と、田村さんは回想していますね。「ノーミスできなかったからダメ」なのではなく、一試合一試合から「学ぶ」という姿勢が、今季とくに顕著ですね。

 これは非常に大切な「発想の転換」だと思います。「ノーミスできなかったから全部ダメ。悔しい!」では、ミスをしたこと「のみ」にとらわれているわけで、実は、次戦以降「ノーミスの演技をする」可能性を自ら奪っているとも言えます。

 ああ、だから、今年の目標が「一進一進」なのかと、はっと気づきました。ミスがどうとか、スコアがどうとかというより、一試合、一試合、しっかり課題と修正点を見つけ、そこから必ず一つでも教訓を得ること。そして、その考えは、おそらく日々の練習への取り組み方でもそのような姿勢になっていると思われます。

 ・ スケートから離れて分かったこと

 9月のトロント公開練習の際の羽生君のコメントがここでも紹介されていますが、むむむ?という一節がありました。

  「今までずっと試合とかで滑ってきていて、ある意味、記録とかにとらわれていたり、(ソチ)五輪からなんか芸能人扱いで、スケートは好きで、ショーも楽しんだけれど、仕事みたいにやってきたこともあります。その意味で、離れたときに、こんなにやりたいんだと改めて思ったんです」。

 「芸能人扱い」が、やっぱり嫌だったんだな・・・と、そりゃそうだよなと納得です。羽生君って、22歳の若さにして、スポーツカーに乗りてぇだの、ミシュランのなんたらで暴飲暴食したいだの、モデルや女子アナと遊びてぇだの、その他いろんな「私欲」を欠片も見せない、というかそもそもそういうものを持っていない人です。彼の発言と行動を見ていれば分かります。

 でも、日本における、フィギュアスケートに対する社会的認知、練習環境の向上などのために、自ら進んで「企業の広告塔」になることを甘んじて受けているわけです。本来そういう欲なんて無い人なのになぁ・・・と。

 競技に集中してほしいと願う反面、このような「活動」も現状では彼にしかできないことなので・・・あんまり無理しないでくれよ!と。まぁ、城田さんが目を光らせているから、大丈夫だとは思いますが。

 新年早々なんだか暗い〆になって申し訳ないですが、明日の記事では、上述の3氏の座談会をご紹介しましょう。そちらは随所に面白い視点があって、明るい内容になると思います。

 では、また明日!

 Jun

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