On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:宮原知子

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 四大陸選手権の3日目。女子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 SPと同様に、日本の3選手を滑走順に見ていきます。今日はフジの生放送で観戦。すーさんの実況はさすがの安定感でした。いつもはペア・アイスダンスを中心に仕事をされていますが、シングル競技も彼にやってもらいたいですよ。



 強いて挙げれば、スピンの減点2つぐらいですが、ステップはレベル4だし、ジャンプは、回転不足もエッジエラーも無しの完璧な内容。正直いって、全日本のフリーでの回転不足は、未だに不可解としか言いようがないんですが、国際大会でしっかり認められたのだから、もう誰も文句は言わないでしょう。日本女子で、いま一番強い選手ですね。

 中盤折り返しの「マイム」の部分が短縮化されたというか、「マイムへの入りと出」がスムーズになっていて、そして今日は柔らかい笑顔で演じきる余裕も見られました。矯正も取れてますますかわいくなりました。

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 それにしても、SPのPCSで5項目で7点台をつけたメキシコ(今日はJ3)は、フリーでは9点台を4項目。SPで4項目で6点台をつけたカザフ(今回もJ9)は8点台4つに7点台1つと、どんだけブレブレなのかと・・・。



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 花織ちゃんの直後に見ると、さすが先輩、上半身の柔らかい表現は一枚上ですね。フリップのアテンションと3連ジャンプでURこそありましたが、ジャンプは高さが出ていた方だと思います。

 荒川さんも言ってましたが、ちょっと後半疲れましたかね。ステップで伸びを欠いていたように見えましたが、それでも140点台を出せるのだから、今季のフリーは本当に彼女も滑りやすいのだと思います。数シーズン後、再登板もあるんじゃないか?と、その時、成長した舞依ちゃんが、さらにブラッシュアップされたこのプロを演じるのを楽しみにしたいです。



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 演技直後、鈴木さんが実況だったからか、実況席の手元に届いているであろうレビュー状況をすべて口頭で挙げていて、その通りにガッツリ刺されていました。それでいて、3Sの転倒は、はっきり軸が傾いていたので、どうしちゃったのか・・・。

 全体的に、ちょっと元気がなくて、SPと比べてスピードが明らかに足りてない印象。本当に足の甲の痛みだけなのか?と、ちょっと心配になる出来でした。

 でも、SPはキレキレでしたから、あの良いイメージで、自信をもってあと2週間、調整してもらいたいです。

 知子ちゃんのスコアが出て、自分たちの方が順位が上なのに表情を曇らせる神戸組の二人を見て、改めて、コーチの教育と指導がしっかり行き届いているのだなぁと感心しました。

 これが、日本を代表し、世界を相手に闘うアスリートのあるべき振る舞いです。こういう態度を若いスケーターたちは手本にしてもらいたいですね。

 では、また明日!

 Jun

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 今日から四大陸選手権の感想記事です。まずは女子SPから。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

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 フジは一日遅れという舐めた放送予定なので、今日もライストが大活躍でした。日本の3人を滑走順に見ていきましょう。



 衣装を、全日本のブルー風味のものから、前のパープル系に戻しましたね。前髪とメイクを一新してよく似合っています。

 ステップでレベル3、フリップでアテンションがつきましたが、間違いなく、今季これまでで最高のリベルタンゴだと思います。「こりゃ、70超えはもちろん、71行くか?」と思ったら、もうちょっとでしたね。

 まぁでも、リベルタンゴを滑った後に、ガッツポーズ&安堵した表情の舞依ちゃんを見れただけでも、ハッピーな気分です。



 現地入りしてから、中野先生に怒られたとか、魚の目の話とか不安なニュースが続きましたが、さすが全日本で勝負強さを発揮した花織ちゃんだけあって、ジャンプはきっちり決めてくれますね。

 動画で確認できるんですが、私もライストで見ていて、演技中のカウンター表示ではステップが「レベル2」と出ていて、「はぁぁぁ?なんで?」と意味不明だったんですけど、レベル3に修正されています。

 PCSでは舞依ちゃんをわずかに下回りながらも、やはり後半固め打ちの難構成が効いています。アメリもしっかりノーミスを揃えて、五輪に向けてイイ感じで入っていってもらいたいですね。



 ちょっとレベルが違うという演技でした。知子ちゃんのスピンのクオリティと、キビキビとした所作のキレ味はロシア勢に肉薄していると思います。べつに日本人選手だからひいき目に見ているんじゃなくて、舞依ちゃんや花織ちゃんと比べて、その2点ははっきり上だと思うので。34.40というPCSも、私は納得感があります。

 今日はジャンプは大丈夫かなと思っていたんですが、冒頭の3Lzで刺さっていました。キスクラで濱田先生も知子ちゃんも厳しい表情をしていましたが、でも、まったく落胆する必要はないかと。

 彼女の場合、回転不足だけがネックなので、しっかり気を引き締めておくという意味では、ここから修正・調整すれば大丈夫。

 知子ちゃんは今大会で優勝すると、五輪のSPは最終グループで滑れるという話なので、フリーも踏ん張ってもらいたい所。

 さて、3人のプロトコルをまとめて並べてみます。

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 PCSについては、知子ちゃんに7点台をつけたメキシコ(J1)、そして、花織ちゃんに6点台をつけているカザフスタン(J9)の異様な採点がまず目につきますが、日本人3選手に対して全体的にsage傾向という感じです。

 一方、日本(J7)の採点はまあ当然として、アメリカ(J8)の高評価は、五輪代表選手を派遣していないこともあるのかもしれません。

 ただ、例えば、オーストラリア(J4)は、花織ちゃんには7点台を並べて辛いんですが、舞依ちゃんには日本(J7)よりもいい得点を出していたり、けっこう好みを出しているのかなぁと。

 言ってみれば、この3選手はそんなに大きなミスが無かったので、各ジャッジが比較的自由に採点したのかもしれません。

 さぁ、明日の男子はどういう点のつけ方がされるのか・・・。いろんな意味で楽しみです。

 では、また明日!

 Jun

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satoko

 まず連絡事項から。「拍手コメントは、来年1月31日をもって廃止」と、ライブドアブログから通知されていたんですが、なんか今日すでに読めなくなっています。

 したがって、コメント機能を「確認後に表示」という設定に変更しました。これまではコメントを投稿した時点で即公開されていたのですが、これからは、私が承認した後に、公開する形になります。もし「非公開」をご希望の方は、その旨を明記いただければ、そのように致します。

 この設定のデメリットは、コメントの反映が遅くなるということなんですが、なるべくそうならないように、頻繁にチェックするように心がけたいと思っています。

 さて、仕切り直しで、シニアの女子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。



 滑走順に、まずはコストナーから。土曜日の午後、ジュニア女子のフリーの後にこのシニアのフリーもライストで見たんですが、ジュニアの幻影が頭に残った状態でコストナーの演技を見ると、やっぱりひと昔前の内容というか、いろんな意味でユルいなぁと。

 とくに、スピンを二つ終えた後の、2:00辺りから、リンク中央でジャッジに向かって腰を振り振りしながらポーズを取っている時間が象徴的で、「これは一体なんなの?」という感じで、それでいて74.96というPCSが出るのだから、ほんの数時間前に見ていたジュニアの子たちのフィギュアスケートとは完全に別のスポーツですよ。

 それを言ったら、日本男子の宇野という選手のPCSの方がよっぽど不可解じゃないかと、お叱りを受けそうですが、そのネタについては明日取り上げることにします。



 つぎに、ソツコワさん。頑張りましたね。オズモンドや宮原さんにミスがあったからとはいえ、まさか彼女が銀メダルを獲るとは予想していませんでした。

 今季、試合を重ねるごとに安定感の増す彼女を見ていて、ふと思うのが、よく言われる「女子の体型変化」という問題なんです。彼女は173cmあると言われていますが、徐々に身長が伸びていく中で、どうやってジャンプに狂いが出ないようなトレーニングをしてきたのか。めちゃくちゃに細いわけでもないし、むしろガッシリしてきたようにも見えます。

 一方で、体型変化や身長が伸びたことで、パフォーマンスが落ちた選手といえば、ラジオノワやリーザが思い当たります。じゃ、ジュニアのトゥルソワやコストルナヤは、どうなるのか?その影響を防ぐ対処法が確立されているのかどうか。この辺り、メディアの方々はソツコワに訊いてみてほしいです。



 さて、樋口新葉ちゃん。本人はけっこう落ち込んでいたけれども、私は、全日本の前にこういう経験をしておいて、よかったと思っています。

 今季は、ロンバルディア杯、ロステレ杯、中国杯と、ジャンプの抜けがなく、昨季の彼女とは見違えるほどの安定感を見せていました。ところが、このフリーでは「抜け癖」が出てしまいました。

 中国杯からけっこう時間が空きましたし、しかもこのファイナルに出場できるかどうかは、スケアメが終わってから決まったわけで、試合勘を取り戻すという意味でも調整が難しかったのかもしれません。

 でも、こうなったら「全日本勝負」なので、分かりやすいのではないかと。後述する宮原さんは、回転不足を修正すればパンクや転倒はまずしない選手なので、PCSの出方から見ても、彼女はほぼ決まりかなと思っています。そうなると、三原舞依ちゃんとの一騎打ちですね。腹くくって、思い切ってやってほしいです。



 オズモンドさん。彼女はフリーはノーミスできないと思っていたので、やっぱり・・・という感じでした。もはやフリーのミスはある程度織り込み済みで、SPのリードでどれぐらい逃げ切れるかという所でしょうか。ミスがあっても、なんだかんだで、銅メダルを獲るのだから、実力者です。

 現状で、SPでノーミスをした場合、PCSの高さで、ザギちゃんよりもまだ彼女の方がスコアは出るので、この二人に関してはフリーの出来でメダルの色が変わる・・・オリンピックもそういう展開になりそうな予感です。



 さて、ザギちゃん。別に誰かと賭けをしたわけでもないですが、ケイトリンがフリーでミスする可能性よりも、ザギちゃんのフリー・ノーミスの可能性の方が高いと思っていたので、ちょっとびっくりしました。SPでも細かいミスはあったので、優勝したとはいえ、課題が残りましたね。

 この大会は特に、エテリや、側近のデュダコフ&グレイヘンガウスの顔をいつも見ている気がしますが、エテリって、ミスして戻ってきた選手には、エッジカバーを渡す前からブツブツブツブツと文句(?)を言っていて、この動画では5:15辺りからになりますが、「あんた、なにやってんの?ちゃんと説明しなさい!」と、睨みつけるような厳しい表情で容赦ないですよね。



 それと比べたら、今大会のコストルナヤのSPの時なんて、笑顔でお尻をポンと叩いて送り出し、キスクラでは、グレイヘンガウスと三人みんなニッコニコで、どこぞの若夫婦とかわいい娘さんの外国人観光客ファミリーかというような、見ているだけでハッピーになります。いまやこの業界随一のコーチのエテリさんですが、けっこう顔によく出る方ですね。



 知子ちゃん。よく頑張りました。全体的には、まるで何年も滑り込んだプログラムのような安定したパフォーマンスで、会場のファンも、お茶の間のファンも、メダル間違いなし!と思ったはずです。

 私はスマホで見ていて、最初の3Loは良かったんですが、その次のルッツのコンビネーションのSO気味の3Tの方と、つづく3Fは軸が傾いていたことでいつも以上に高さが出ていなかったので、「この2本はいくら何でも足りないかな・・・」と思っていました。結果的に、ルッツもURを取られていて、回転不足は合計3本でした。

 ただ、例えば宇野君とはっきり違うのは、知子ちゃん自身が回転不足を自覚していて、自分の演技をしっかり分析できている点ですね。

 ところで、「自分の演技の分析」といえば、BS朝日でジュニアの放送を見ていて、紀平梨花ちゃんのインタビューには驚きました。ここまで具体的に、しかも「練習の時点ではこのジャンプの調子はこれぐらいで・・・」という所から、時系列的に丁寧に語っていることにビックリしました。

 言葉が湯水のように湧き出てくるというか、私たちゆづファンには「マガジン」という雑誌があるからいいとして、梨花ちゃんが試合のたびにあんな感じでコメントしているのであれば、梨花ちゃんのファンには「紀平梨花マガジン」が欲しいんじゃないか?ってぐらい、よく話す子でした。

 一方で、本田真凜ちゃんは、もや~としたコメントをする子なので、知子ちゃんと梨花ちゃんにだけは、濱田コーチは「特殊訓練」を施しているんじゃないか?と。まぁ、冗談ですけども(笑)。

 このファイナルは、知子ちゃんも新葉ちゃんも、全日本に向けていっそう気を引き締める意味で、いい収穫になったと思います。とにかくケガなく、全日本でベストパフォーマンスを披露してくれることを期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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 まずは、須本君、銅メダル獲得おめでとうございます。ジュニア男子のSPのレビューはすでに執筆済で、これは来週アップする予定ですが、そこから想定していた予想をくつがえす、驚きの最終順位となりました。フリーは生では見られなかったので、これから動画でチェックしようと思います。

 今回はシニアの女子SPです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 ライストで見たので、滑走順にメモを残しておきます。

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 トップバッターの知子ちゃんから。74.61の3位。一番滑走でこのスコアとこの内容。私は、もうこれ以上を彼女には求めません。よくぞここまで戻したと感激しました。

 もちろん、エッジエラーやURを取られなかったことも素晴らしいですが、急遽出場の大舞台で、自信と確信に満ちた演技をできたのも、慎重なリハビリとともに、スピン・ステップ、振付の理解と具現化、すべてを地道にこなしてきた結果ですね。フリーは、順位・スコア関係なく、「思いっきりやって!」と、もう、それだけです。



 つぎに、新葉ちゃん。73.26の5位。演技は文句なし。今季の彼女の安定感から、まずパンクはないと確信していたので、演技前からスコアを計算している自分がいました(笑)。フリップでアテンションがつきながらのこの高得点ですが、キスクラでの二人を見ていても、特に喜びも落胆もなく、「予定通り」という感じの受け止め方でしたね。

 なぜか中国杯でレベル3にされたスピンとステップも、今回は全てレベル4を揃えたのは収穫。大事なのは全日本ですけど、やっぱり名古屋でも「スカイフォール」を炸裂させてほしいですね。上位陣でも、とくにオズモンドはフリーに不安があるので、十分に順位を上げるチャンスはあると思います。



 さて、ソツコワちゃん。74.00で4位。知子ちゃんとは違った意味で、試合を重ねるごとに確実にミスを修正して、演技に安定感が増しているのが彼女です。正直言うと、GP開幕前は、ポゴちゃんよりも実力的には下で、五輪は厳しいと思っていました。

 タノのことも、「美しくない」だの「シェー」だのと、いろいろと言われていました。でも、パフォーマンス全体で自信が漲っていて、もはやタノなんてほんの一部のスパイスに過ぎず、むしろ、今季はその「コンマ何点」に拘るほどの意気込みだからこそ、きっちり試合ごとに課題を修正できているのだと思うようになっています。日本の二人とは、完全にフリー勝負ですね。楽しみです。



 さて、ここにきて、優勝候補の一角となったコストナー。しかし、6位の72.82と出遅れました。メドベ不在ということで、PCSは彼女が一番出ると思っていましたが、そのおかげで、2ndトウのURの減点をカバーできた感じです。

 ジャンプの難度ということで言うと、若手とかなり差がありますが、高難度に挑戦する選手にミスが出る試合になると、PCSでがっぽりスコアを稼げる彼女は強いですね。もし、フリーでそのような展開になれば、順位を上げてきそうです。



 オズモンドは、「ショート番長」の前評判通り、77.04のハイスコアで首位発進。フリップはいつもながら、空中で軸がぶれながらも、転倒せずに着氷するという、ものすごいコントロール能力です。

 ルッツにアテンションがついても、これだけの得点を荒稼ぎできるのは、凄いの一言。まずは、このファイナルのフリーでノーミスできるかどうか。それが、五輪でメダル争いのできる選手になれるかの試金石になりそうです。



 最終滑走のザギちゃん。彼女はオズモンドとは真逆で、このブラックスワンをノーミスできれば、優勝はほぼ確実だろうと予想していました。結果的に、ミスはフリップのSOのみに留めて、76.27の2位。

 フリーでの無双ぶりから、どうしてこのSPでここまで苦労するのか不思議なんですが、でも、あの悪夢のようなフランス杯から修正できてますし、オズモンドとの差はあってないようなものですね。

 なんだか、ジュニアの女子でスコアを出し過ぎたから、シニアも帳尻合わせ的にジャッジが大盤振る舞いしている感はあります。

 ただ、GPシリーズを勝ち抜いた選手たちは、とくにスケカナあたりと比べれば、大会ごとに判定がブレブレだってことは織り込み済のはずで、それはそれとして、冷静に戦っているように見えます。

 そう考えると、なんだか、あそこでふんぞり返っているジャッジの皆様方が滑稽に見えてしまいますね。

 がぜん、シニア女子のフリーも楽しみになってきました。この名古屋のファイナルは完全に女子が主役の大会ですね。

 では、また明日!

 Jun

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skateamerica

 スケカナレビュー3日目は、先に女子のフリーの方を。リザルト関係は「こちら」で。



 なんだか、いろんなことを頭の中でめぐらせて見ていたら、あっという間に演技が終わってしまっていました。

 まず、NHK杯を見てから再三言っていることなんですが、一つひとつの所作の美しさと、指先から両腕から、背筋にまでピンっ!と針金が入って固定されているかのように、動きにまったくユルい所がないんですよね。

 他の選手をディスる意図はないですが、こういう精密さが、舞依ちゃんや花織ちゃんの演技にはっきり足りない部分で、彼女たちは今後そこに神経を通わせてほしいなと思うのです。逆に同門の真凜ちゃんの、良くも悪くもナヨナヨした動きとも違って、知子ちゃんには研ぎ澄まされた品のようなものがある。

 やはりリハビリしていた頃に明らかに強化された部分がそこにあって、それは私が主観で言っているだけでなく、今大会、SP・フリーともにスピン・ステップですべてレベルを取れていることにも表れていると思います。

 ところで、これは以前にも書いたことなんですが、怪我でリハビリしていたことで、故障前にはなかった「別の武器」が強化されたアスリートというと、今年引退を表明した、ボクシング元世界王者の内山高志さんを思い出します。



 右のパンチで何人もマットに沈めてきたその破壊力で「ノックアウト・ダイナマイト」という異名を持ちながら、試合中に右の拳を怪我してしまったことがあります。練習で右を使うことを禁じられたリハビリ期間に、左の強化を徹底的に行っていました。

 上の動画の2:40~のパーラ戦はそのリハビリ後で、左のボディ一発で相手がのたうちまわってレフェリーストップという衝撃の結末でした。リプレー映像で、「ドスン!」という、もの凄い音がしっかり拾われています。

 この例えは極端ですけど、知子ちゃんの表現力の飛躍的な強化という部分は、私にとっては、サプライズというよりアンビリーバブルというほどの衝撃でした。そこに拍手を送りたいと思います。



 正直、「アメリ」の方はまだ完成までに数試合必要かなと思っていました。でも、見事にやってくれましたね。

 7月のDOIで「アメリ」が解禁されて以降、試合でミスがあるたびに、「このプログラムは合ってない」「昨シーズンのプロに戻せ」というネット上の書き込みを散々見てきました。

 今回、この「210.59」の原動力となった「アメリ」に、そんなことを言う人は皆無です。全日本で台乗りしたらどうなる?なんて話になっています。匿名の意見なんていつだって無責任でイイカゲンなものです。

 私は、彼女のシーズン前のインタビューをフォローしてきた中で、「これまで使ったことのない場所が筋肉痛になった」というほど特殊な振付を要求されるこのプログラムは、必ず彼女にとって大きな糧になると思っていました。

 例えば、新葉ちゃんの「ラ・カリファ」だって評判は決して良くなかったですが、あの内省的な振付で吸収したものが、今季の二つのプログラムにメリハリを生んでいると感じています。

 ただ、全日本選手権という場では、花織ちゃんがこのスケカナのような演技をしても、同等の評価を得られないかもしれません。でも、今回アメリカでノーミスしたことが、彼女の今後の競技生活に向けて、大きな自信になることでしょう。





 正直、この二人以外のことを考える気にならないので、エキシビの方も。

 知子ちゃんの「アランフェス協奏曲」はNHK杯でも見ていますが、テレ朝の放送でも言われていたように、実は、EXにしておくのはもったいない、個人的に大好きなプログラムです。それは、今季のSPとフリーがともに「和のテイスト」なので、新鮮味をより感じるというのも確かにあります。

 ただ、単に曲のジャンル云々だけでなく、ややもするとオーバーな情感溢れる曲調に、知子ちゃんの表現がまったく負けていないのが素晴らしいです。中盤のステップが凄くいいので、ぜひその部分も注目してみてください。

 花織ちゃんの「007」は、これこそ「おなじみのテーマ」という感じで、新葉ちゃんの「スカイフォール」をヨナのプロと対比して報じるメディアに、正直違和感を覚えていました。むしろ、こっちでしょ!と。

 この衣装を見て思ったのは、花織ちゃんは、長洲未来ちゃんのようなチャイナドレス風の衣装で、中国や香港映画系の音楽のプロなんかも、ハマるような気がします。彼女の明るいキャラ、そしてジャンプの素晴らしさは認知されたはずですから、これからいろんなタイプの曲をバックに、経験を積んでほしいなと思います。

 明日は男子のフリーを見ていきます。

 では、また明日!

 Jun

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