On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:無良崇人


 FaOIの出演スケーターの人選を改めて眺めてみると、いくつか感じたことがあります。

 まず、羽生君の出演については、みなさんご存じのように、幕張・金沢の出演が4月27日、その後、全公演出演が5月7日に発表されました(長野のショー出演もこの日に発表)。

 当初、右足の状態に配慮して公演数を調整(制限)していたと私は見ていました。ところが、この2度のアナウンスの期間がわずか10日ですから、4月下旬の時点で全部出ることを決めていたのでは?という気がしないでもないです。まぁ、隠すようなことでもないので、そのような質問がメディアからされれば、羽生君も答えてくれそうな気がします。

 そして、昨年は出演していなかった無良君の参加が4月23日に発表されています。CWWがあれだけのお客さんを集めたので、もしかすると真壁さんは、急遽CWW後に無良君にオファーしたのかもしれません。「急」だから、新潟のみになってしまったんじゃないかと。

 一方、中京方面の出演者が減少傾向にありますね。昨年は全公演参加していて、そして今年オリンピックで銀メダルを獲った「凱旋ショー」となるにも関わらず、宇野選手は出演ゼロ。私見ですけども、やはり真壁さんは、園遊会や官邸に呼ばれなかった件などを、シビアに見ているんじゃないかと。また、最近、テレビ・雑誌のみならず、先日のPIWにも出演していた小塚君も出ない。一方、安藤さんとあっこさんは、去年も出演していたので、FaOIの段取りを熟知しているベテランですし、後輩の現役女子にお手本を見せる意味でも、必要な人材なのでしょう。

 現役女子選手は、昨年出ていた真凜ちゃんが不参加なのは残念。神戸の舞依ちゃんと花織ちゃんは今年も参加。そして知子ちゃんが出演。さっとんは怪我が無ければ当然昨年も出ていたはずで、元気な姿を見せてくれるのは嬉しいですね。昨年も出演した紀平梨花ちゃんは、今年全会場出演。彼女には日本女子を引っ張ってもらわなきゃいけませんから、スター勢揃いのFaOIでどんどん度胸をつけてもらいたいと思います。

 ところで、以前も書いたかもしれませんが、梨花ちゃんの誕生日(2002年7月21日)は、藤井聡太七段と2日違い(7月19日)なんです。「羽生世代」も凄いですが、そろそろこの世代も注目されていいんじゃないかと。

 ちなみに、某選手のニュースで話題の河村たかし名古屋市長ですけど、言っちゃ悪いけど、実はフィギュアスケートには大して関心はなくて、それよりも藤井君のことで頭がいっぱいのようです。藤井さんが高校卒業後、東京へ行ってしまうといけない」と、名古屋に将棋会館を建てるという話が、昨日報じられています。

 実は、すでに一年前の29連勝の時期に、「名古屋の生んだ大天才、スーパースター」「ご本人がいやだと言えば別ですけど、いろんなことを考えとる。なんとか藤井さんを名古屋のアインシュタインみたいになるように盛り上げたい。ご迷惑にならん程度にね」と、この一方的なラブコールは、溺愛というか求愛というか、すごい熱の入れようです。ただ、彼ほどの才能の持ち主ならば、60歳、70歳になるまで第一線で活躍するはずで、そりゃ名古屋としても離したくないでしょう。

 ゆづファン的には評判が悪い市長さんですが、まぁ、でも結局のところ、フィギュアに対しては何もしないと思いますよ。ぜひ将棋の普及の方をバックアップしていただきたいです。

IMG_0549

IMG_0551

 さて、この間紹介しきれなかった、無良君のインタの中で、一つ面白い話がありました。無良君の近年のプログラム(昨季は「オペラ座の怪人」)の振付師で、ソチ五輪のアイスダンス金メダリスト、チャーリー・ホワイトからもらったアドバイスを紹介しています。

  「彼(チャーリー)のフリープログラムに対しての考え方を聞いた時に、ああ、確かにそうなのかな、って思ったこともありました。『ショートは完璧にやらなきゃならない、挑戦をしなきゃならない。でも、フリーはクリーンに滑ってこそ、だよね。フリーはいかにクリーンで人を引き込めるかどうか、それが醍醐味だと考えている』って。僕には今までそうした考えがなかった。そのチャーリーの言葉があったから、今季の全日本で、フリーの難易度を下げる決断ができました。難易度を下げる代わりとして、プログラムとして最高のものを出すって」

  「・・・チャーリーからは、他にもいろいろ教えてもらいましたね。ちょっとずつ前に進んでいかないといけないよ、という話の流れで、『フリープログラムって、いかにドラマチックでクリーンなイメージを出せるかだと思うよ。それを求めていければ、競技としてとてもいいと評価してもらえると思う。一つの要素が優れているからではなく、全体がクリーンであることが大切だよ』とか。だからプログラムの振付けでも、高得点を狙ってやりにくい動きをするより、僕がやりやすい方向に、と作ってくれました」


 
 解説の武史さんが「プログラム変えてきましたね」と言ってますが、冒頭に4Tを2本予定だったのが一本に留めて、2本目のジャンプを3Lz+3Tにした部分のことですね。

 パーフェクトとクリーンは、どっちもノーミスって意味なら何が違うの?と一瞬ピンと来なかったんですが、「パーフェクト」というのは技術的に自分の限界まで挑戦しなきゃいけないという意味で、他方で、「クリーン」は、多少構成を落としてもノーミスするという意味なのでしょう。言ってること自体は目新しくないのかもしれませんが、SPとフリーをこのように区別する考え方は、私は初めて目にした気がします。

 チャーリーはアメリカ人ですが、これはブライアンの「トータル・パッケージ」論と通じるものがあって、北米のフィギュアスケート復権の鍵は、クワド競争を牽引することではなく、完成度重視のスケートじゃないの?と。その方向性で指導力を発揮できるコーチもたくさんいそうですしね。

 さて、今日はこの話題一色でしたが、アメフトの会見を見ていて、羽生君に対する記者クラブでの質問や藤井七段の対局後の質問で、マスコミの質問のしょーもなさに慣れているとはいえ、この会見は特に、質問が同じ内容をループ状態で、頭おかしいんじゃないの?と、普段温厚な私(笑)が、苛々しちゃいました。

 質問者の大半は、地上波番組のアナウンサーやリポーターでしたが、おそらく各番組の方針で番組出演者が質問している映像を確保したいがために、あーやって手を上げて中身の無いことを訊いていたのでしょう。この方々が、「どうして監督やコーチの指示に抗えなかったのか?」なんて、どの口が言うのか?と。

 あー、FaOIが待ち遠しいです。羽生君のプログラムがどうなるのか、情報が一切漏れてこないですから、今回は(今回も)まったく読めませんね。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

IMG_0549

IMG_0551



 さて、Life最新号のレビューはまだまだ続きます。バックナンバーは「こちら」。

 (1)マッテオ・リッツォ

 昨季の彼はフル稼働だった印象です。メジャーな試合に限っても、JGPを2戦、欧州選手権、平昌五輪(団体2本・個人2本)、世界ジュニア、世界選手権と出ずっぱりで、19歳にして、もはやイタリア男子シングルの第一人者と言ってもいいですね。国籍は違いますが、いずれはヨーロッパ男子の第一人者として、ハビの後を継ぐのは彼になるだろうと、私は期待しています。

 ―― 憧れのスケーターは誰ですか?

  「僕のアイドルはハビエル・フェルナンデス!彼は僕が18歳の頃に知り合ってからの友人でもあり、彼は日本やアメリカのようなスケート大国ではないスペインの出身で、ある意味僕と同じです。それなのに彼は世界王者になり、五輪でも銅メダリストになりました。僕も彼のようになりたいと思っているし、スケーターとしても尊敬しています」

  「あと、ユヅル・ハニューも。僕たちは彼のことを宇宙人のようだと言っているんです。なぜなら彼は素晴らしすぎるから

 ―― 日本に試合で来たことは?

  「まだないんです。だから、来年の世界選手権で行けたらいいなって思っています」

 ―― 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

  「SNSなどを通じて、いつも僕を応援してくれてありがとうございます。日本ではフィギュアスケートがとても盛んなので、いつか日本に試合で行ってみたいし、みなさんにいつも応援してくれてありがとうと直接伝えたいです」

 さすが日本のスケオタ、若手の有望株をしっかり応援しているわけですね。イタリアと聞くと「惑星ハニュー」と、私は反射的に思い浮かべるんですが、イタリア人は宇宙とか惑星とか、そういう表現が好きなのかな?と想像しちゃいますね。

 (2)無良君

 かなりのロングインタビューです。取材日が3月18日なので、CWWの話は無いですが、それでも読み応えのある内容です。フィギュアスケート雑誌の読者として、無良君のインタビューはいつも本当に面白い。後輩スケーターたちは、この点も無良兄貴からしっかり学んでほしいですね。

 今日は羽生君の部分だけ拾いますが、他も興味深い発言が随所にあったので、後日またご紹介する予定です。

 ―― (ジャンプに対する)目を持っていて、言語化する能力を持っている。だから羽生選手や宇野選手が、無良さんのアドバイスで4回転などを跳べるようになるんですね。

  「あの時、結弦はもうほぼ跳べていたんですよ。あと最後の最後、回り切るか切らないか、右足で立てるか立てないかってところでずっと転んでいて。そのタイミングで何を言ったのか覚えてないけど、無理な動きがあるなって思ったので自分が何か言ったら、結弦が『ちょっとやってみようかな』ってやって、その日のうちに3回か4回降りてました(笑)。大したことは言ってないんですよ

 ―― でも羽生選手からしたら、無良さんの発言で何かを意識するようになって跳べるようになったんですよね。

  「結局、第三者の目だからわかるんですよ。でもそうやって何か言われたことを体現するのは選手本人だから。身体が曲がっているからもうちょっと起こして、と言っても、その感覚がない人は直せないし。僕は回転が速いわけじゃなくて、アクセルも高さで跳ぶタイプ。だから回転スピードが遅い分、どれだけスピードを使って高さを出すかってことをやってきたんですね。僕がアクセルを跳び始めた頃って、ヤグディンだったり武史先生だったり、高さに重点を置いていた人たちが多かったからそうやっていたけど、今の時代の4回転って、高さというよりも、いかに最初に跳び上がる瞬間に効率よく後ろに跳べるか、ロスしないで回転するところまで持っていけるか、というジャンプですね」

  「確実に言えるのは、結弦は動きを解釈するのがすごく速いってこと。それに図でも言葉でも『もうちょっとこうしたいんですよねー』とか、すごくわかりやすく伝えてくれますね。僕が4回転サルコウを跳べるようになったのも、結弦のおかげなんです。ずっとサルコウを練習しているんだけど、どうやってもうまくいかないって言った時に、こういう身体の使い方をすれば、上がる瞬間からはトウループと同じですよ、ただ入るプロセスが違うだけで、その後の跳び上がってから締めていく動きは同じですよ、って」

 ―― トウループとサルコウは、踏み切ってしまったら後は同じだと、以前無良さんが言っていましたよね。

  「それは結弦から教えてもらって、見てわかったことですね。結弦はそれくらい、トウループとサルコウで同じ上半身の使い方ができていますよね。すごい研究しているから。それに彼は自分の動きを俯瞰でとらえられる。だから、今、右肩が落ちたな、といった感覚を、その場で修正できるんですよね

 いかがですか?これはなかなか貴重な証言だと思うのです。ソチ以降の真4回転時代に、バリバリの現役選手として世界と戦ってきて、しかも試合や合宿などで羽生君と直接情報交換を続けてきた、無良君の発言です。これほど説得力のある「羽生結弦論」を、私はいまだかつて見たことがありません。

 指導者として、間違いなく将来有望な無良君が「結弦は俯瞰でとらえられる」と言うぐらいなので、羽生君もその道を進んでほしいなと思います。だとすると、やはりクリケットでブライアンのアシスタントとしてしばらく修行するのが一番なんじゃないかなと。今でさえメドちゃんに絡めていろいろ書かれてるわけで、日本にいたらどんな与太記事が濫造されることか・・・。考えるだけで気分が悪くなりますよ。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

IMG_0525

IMG_0527



 Sportiva最新号のレビューも今日がラストです。バックナンバーは「こちら」。

 今回は羽生君以外の選手の記事を見ていきます。羽生君の記事が冒頭から55頁まで、その後、56~80頁までがミラノの世界選手権特集で、宇野選手、知子ちゃん、新葉ちゃん、友野君、刑事君の記事。ラストの81~82頁が、真央ちゃんの「フォトエッセイ」出版の告知を兼ねた記事で締められています。

 印象的だったのは、新葉ちゃんと刑事君の記事だったのでご紹介します。



 ミラノワールドってもうずいぶん前のような気がしていますが、銀メダルを獲った新葉ちゃんは、SPでのミスを帳消しにする、最高の「スカイフォール」を披露してくれました。

 このワールドのフリーでは、これまで冒頭に跳んでいた2Aと、前半最後のジャンプの3Sを入れ替えています。正確には、2月のチャレンジカップ(オランダ)からなんですが、フリーの3Sは、ロステレ杯名古屋のファイナル全日本選手権と、ことごとくパンクしていたので(中国杯は成功)、この入れ替えは見事にハマりました。

  「最初のサルコウだけは緊張して跳びましたが、そのあとは本当に落ち着いてできました。3回転ルッツ+3回転トーループを跳んだあとに息を整えて、ダブルアクセルを跳んでまた息を整えて……と、後半に集中できるようにやれました」

 映像を見直してみると、前半から手拍子も起こっていて、お客さんも「これは凄い名演になるぞ・・・」という予感があったのかもしれませんね。

 そして、本題。全日本選手権の後、どう過ごしていたかについて、印象的な発言がありました。

  「大きく変わったことはしていないですが、毎日の練習で完璧を求めるというより、これ以上ひどくならないようにと、少しレベルを落として考えるようにしたら、ちょっとずつよくなってきたんです。やっぱり全日本前は少し背伸びをしていたんだと思います。もうちょっとレベルを落として考えたり、自分が満足できればいいと思いながら滑ればよかったけれど、高いところを見すぎて失敗をしたという感じです」

 このブログの中でもたぶん何回か書いた記憶があるのは、「スカイフォールを平昌オリンピックで見たかった!」ということなんですが、結果論ですけど、それこそ「全日本前のメンタル」のままで代表に選ばれて、それで本番で崩れていたら、各方面から叩かれて、彼女、立ち直れていたかどうか・・・。

 おそらく、「毎日の練習で完璧を求める」という考え方のままなら、ジャンプ構成の入れ替えという柔軟な発想に辿り着かなかったような気がします。よく、「練習でできないことは、本番でできない」ということが言われますが、そもそも「練習でやろうとしていること」がいまの自分自身に見合った内容なのかが問題。

 「昨日できたこと」は、実はマグレでできたことかもしれない。でも、たまたまできたことを日常的な目標に設定して、その後、「昨日できたこと」をできない自分を責めつづけてしまうと、本来できていたはずのことも、できなくなってしまう恐れがある。

 体調やメンタル、あるいは様々な外部環境によって、「自分のできること」というのは、日々変化するもの。だから、つねに毎日の自分自身と向き合うことが大事で、「できることとできないことの振れ幅」を把握し、そこから、悪い条件が重なっても「確実にできること」を導き出して、それを少しずつ大きくしていく。「自分自身との対話」が大事なんだよなぁ・・・と。羽生君も、きっとそこを緻密に計算して、平昌五輪での構成を導き出したんだと思います。

 さて、もう一つは、刑事君。不調の原因について、折山さんの取材ではこう書かれています。

  「田中刑事はスケート靴に苦しめられた。大会(ミラノ)に出発する1週間前に平昌五輪で使っていた靴が使えなくなり、新調した靴も現地入りした初日の練習で壊れてしまう。フリップとルッツを跳ぶ際にしっかり踏み込めない状態のまま、ショートプログラムを迎えることになった」

 靴の問題といえば、CWWで無良君も言ってましたね。ただ、羽生君って、私の知る限り、「靴のトラブル」って聞いたことがありません。そう言えば、「靴のトラブル」って、女子選手よりも男子選手から聞かれることが多い印象です。私の気のせいでしょうか?

 羽生君が試合でミスをした場合、彼は事細かにその原因を分析する人ですから、「靴のトラブル」があるならば、それを隠すはずがない。だから、何足も準備して、トラブルのリスクを未然に防いでいるんだと思いますね。

 ところで、ここ最近の私は、たくさん雑誌が発売されると、雑な読み方をしてしまいがちだったんですが、今回はすべての記事をじっくり読み込むことができて、私自身「収穫」もたくさんありました。明日からは「Life」のレビューを予定しています。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

FullSizeRender

FullSizeRender

IMG_0058

FullSizeRender



 昨日に続いて「Life Extra」のレビューです。バックナンバーのレビューは「こちら」で。

 さて、予告通りに、「私が見た羽生結弦」(30~31頁)から、キャンデロロとミーシャのコメントをご紹介します。

 (1)キャンデロロ

  「・・・4回転ルッツで怪我をして、僕は彼がオリンピックに参加できるのかどうか、とても心配だった。ブライアン・オーサーと少しだけ話す機会があったんだけど、ジャンプについては4~5週間前から始めたらしいね。ユヅルの復帰で一番印象的だったのは、そのパワーについて。精神的にも身体的にも以前より強くなっている。これは人生のいいストーリーになると思うよ。そして僕は彼が成し遂げたことをとても誇りに思います

  「・・・僕もオリンピックで2回メダルを取ったけれど(リレハンメル銅・長野銅)、今それをやろうとしたら大変だよ。スケートのレベルはとんでもなく高いし、4年間それを維持することは本当に大変。ましてやオリンピックの1位の座を守るなんて特にね。・・・だってオリンピックには魔物がいるから。プルシェンコだってトリノで勝って、次のバンクーバーだって勝てると思っていたんだよ。だから、ユヅルがやったことは本当に素晴らしいことだし、日本にとってもすごく良かったよね。この先、五輪で2回メダルを取る選手が出てくるかどうかわからない。だから、今回ユヅルの勝利に僕は感謝しなければいけないし、以前僕は彼のことを半分神だって言ったけど、今はもう偉大な神になったよね。完全体だよ。それに僕は感謝しているんだ。これで日本のスケート界は今までよりさらに大きくなっていくだろうってね。彼にはブラボーと言いたいよ

 →→「日本のスケオタ」だけでこの話題を語るとき、かならずネット上のアンチの意見に触れてしまうわけですが、このキャンデロロの見方こそが、常識的な感覚ですよね。

 単に、現代のフィギュアスケートにおいて、五輪連覇が技術的に困難というだけでなく、怪我を克服してのこの偉業が、羽生君の今後の人生においても意義深いということにも触れていて、嬉しいです。

 (2)ミーシャ

  「ユヅとエフゲニア(・メドベージェワ)と僕は3人でいい友達なんです。2人はとてもきつい時間を過ごしてきた。僕も同じような時期を過ごしたことがあるから、友達として何かサポートしたかったんだ。彼らはメダルがかかっているから、僕よりもっと大変なシチュエーションにいるしね」

  「僕は年上で経験もある兄として、いろんな知識や事例を伝えました。時には5~6ページにもなるメールを送ったよ(笑)。そして彼らは困難を乗り越えて、アスリートとしてだけでなく、人としても強くなって戻ってきたと感じています。今回、僕はユヅの表情や会話から、彼がものすごく成長したと感じたんだ。より穏やかでコントロールされていて、成熟していた

  「ショートの後、“The Prince Become A King”ってツイートしたけど、実はそういう意味なんだ。僕らはそれぞれ離れた場所にいるし、時間がないからそんなにたくさん話せないけど、お互いにサポートし合っているんです」

 →→「Continues with ~Wings~」には、ぜひミーシャを呼んでほしい!と思っているのは、私だけではないでしょう。昨シーズンのオフ、振付師として日本であんなに長期滞在していたのだから、来れないわけがないし、日本好きなはずだしね(笑)。

 さて、雑誌とは別に、1日遅れましたが、無良君の引退の件に触れないわけにはいきません。

 ネットでこのニュースを検索してみると、配信元によって会見内容から紹介している部分が異なりますが、ゆづファン的には、平昌五輪に帯同してくれていたことは感謝という言葉以外にありません。

 無良君本人は、昨年末の全日本の演技に納得していたと語っていましたね。私も現地で、特に最終日のフリーには感激しました。刑事君との差もけっこう際どかった印象です。

 無良崇人というスケーターを語るうえで、やはり外せない名演といえば、14年のスケカナのフリーじゃないでしょうか。



 このパフォーマンスを今季見せてくれていたら・・・というのは、叶わぬ夢ですが、五輪シーズンにピークを持ってくることの難しさを痛感します。でも、この素晴らしい「オペラ座の怪人」の輝きが色褪せることはありません。

 ゆづとの関係でいうと、震災で練習場所に困っていた時、無良君のアドバイスとサポートによって「4回転の調子が落ちなかった」とゆづが語っていたエピソードですよね。これを思い返しても、指導者としての資質十分だと思います。

 会見の中でも育成について「貢献したい」と語っています。プロスケーターとして、そしてコーチとして、第二の人生でも必ず活躍できるはずだと、私は確信しています。

 無良君の未来は明るいよ!

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

adam

 スケアメレビューシリーズ最終回は、男子フリーを。リザルト関係は「こちら」で。



 まずは、無良君。フリーのスコアは「137.72」で、ミスを連発したスケカナ(111.84)から、かなり戻してきました。総合順位は、「212.77」で7位。

 スケカナのフリーでは、4Tがダブルにパンクしてから、他のジャンプも抜けに抜けまくっていたわけですが、今回、4Tは最近頻発している両足着氷のURに何とか留めて、他のトリプルはうまく降りていましたね。

 後半の3Aがシングルに抜けた後、すぐにリカバリーできたのは良かったですが、その後に、2つのジャンプで抜けているので、もったいなかったですね。後半踏ん張ることができたら、順位も5位までは上げられたはずです。

 まぁ、でもこれで、全日本の一発勝負になりましたね。台乗りした選手がオリンピックという分かりやすい形になるでしょう。



 フリーの「168.06」というスコアは中国杯(170.59)とほぼ同等ですが、中国杯は4本のクワドにトライしてのもの。一方で、今回は3本に制限してこの点数が出ているので、全体的にミスの目立たない演技になっています。

 彼は、ネイサンと同様にクワドよりも3Aに課題を抱えていますが、後半のアクセルはキレイに決まっていました。前半の3連コンボこそURを取られましたが、そこも決まると、より完成度の高い内容になるでしょう。

 メドベほど深刻な情報は入っていないので、おそらく怪我によるファイナル欠場ということは無いと思います。ぜひ大会を盛り上げてもらいたいですね。



 ヴォロさんは、NHK杯の好調を持続して、台乗り。見事にファイナル行きを決めてくれました。前半の3Aのお手つき、2本目の4Tで回転ギリギリかな?という所をのぞけば、他はクリーンにまとめました。

 つなぎが薄いというのはやっぱりあって、一時代前の、それこそプルさんのようなロシアンスケーターという感じの(ネイサンやボーヤンとはまったくタイプの違った)ジャンプ特化型の演技なんですけど、そこがまた、どこか懐かしさというか、味わいを感じます。

 まさかこの短期間に2度も来日することになるとは、本人も想像していなかったでしょう。スケオタ目線で、彼の頑張りも楽しみです。



 リッポンさんはあのキャラですけど、一番上にキャプ画を貼りましたが、スタート前の彼にラファがバシっと叩いて気合いを注入するというのは、まるでK-1やUFCのような格闘技の試合のゴング前のようで驚きました。

 しかし、サモーヒンのことがあったので、4Lzの後に肩を気にする様子を見て、「まさか・・・」と、世界中のスケオタは頭を抱えたんじゃないでしょうか。

 それにも関わらず、その後はパーフェクトに滑り切りましたよ。あのルッツで脱臼して、すぐに「肩を入れた」というのは驚くばかり。ラグビーやサッカーの屈強な選手だって、試合を止めて救護班がピッチに入ります。

 いやぁ、そう考えると、あのラファの送り出し方が、彼のフィギュアスケートに対する日ごろの向き合い方を明示している気がします。ものすごいファイターじゃないですか。

 そして、またすぐに彼を名古屋で見られるわけですか・・・。なんかボーヤンも、ヴォロさんも、そしてネイサンもそうですけど、応援したい選手ばかりで、それはそれで困ってしまいます。



 ネイサンは、優勝こそできましたが、このフリーはミスが多かったですね。最初のルッツのコンビネーションは素晴らしい出来でしたが、フリップの転倒とサルコウの抜けから、崩れてしまいました。3練コンボのトウループがパンクしたので、その直後に単発の4Tを跳んだのはさすがですけど、3Aの抜けが痛すぎる。

 回りきっての転倒よりも、抜けが増えると、ガクっとスコアを落とすというのは、我々ゆづファンは痛いほど経験していますが、ネイサンでもそういうことがあるんですね。

 今回のフリーの「171.76」ってどれぐらい悪いのかな?と、主要国際試合を調べてみると、「204.34」(17年4CC)、「197.55」(16年GPF)、「193.39」(17年ワールド)、「193.25」(17年ロステレ)、「185.24」(17年国別)、「180.97」(16年NHK杯)、「171.95」(16年フランス杯)ということで、シニア最初のGPのスコアよりも低かったのでした。

 とはいえ、怪我のボーヤンとは違って、ネイサンの場合は、基本的にSPに2クワド、フリーに5クワドというラインは変えないと思うので、ファイナルまでにどれだけ修正できるかという所でしょう。

 明日は、日曜日にBSフジでも生中継のあった、全日本ジュニアの女子フリーをレビューします。

 では、また明日!

 Jun

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村


フィギュアスケート ブログランキングへ
    このエントリーをはてなブックマークに追加

このページのトップヘ