On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:田中刑事

boyang

 四大陸選手権の最終日。男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 ライストで見て、すぐに書き始めています。フリーも、SPと同じ4人についてコメントします。



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 まずは、ミーシャから。「タイスの瞑想曲」というと、昨シーズンの舞依ちゃんのEXでしたが、分かってはいることだけど、このミーシャのフリーも最高です。

 曲調を完璧にとらえた所作については、私が今さら言うまでもないんですけど、意外にも(と言っちゃ失礼ですが)、ジャンプも上手い。クワドこそ入ってませんが、トリプルはバシバシ決めて、見ている側からすると、一切ストレスも溜まらず、緊張も切れない、とにかく「見ていて心地よい」演技です。

 スピンでやや取りこぼしがあったとはいえ、ステップがとにかく美しい。ステップシークエンス、コレオシークエンスともに、曲調とバッチリ合っているのに軌道は複雑という、面白い動きを入れているなぁ・・・と感心します。

 だからこそ、いつか羽生君と仕事をしてほしいんですが、彼曰く、「何人もの大人の許可が必要」とのことらしいんで、まぁ、お互いプロ転向後のお楽しみということでしょうか。



 ジェイソンは去年のプロに戻したんですが、見違えるようにジャンプが安定していました。

 ライストを見ている感じでは、2本目の3A以外は、ほぼノーミス級の演技で、今季と明らかにジャンプの精度が違うので、やっぱり跳びやすさってあるんですね。

 このプロで全米を闘っていたら・・・と思ったのは、私だけじゃないはず。クワド無しなのに、PCSは、宇野選手のフリーのそれにあと0.22点差という高評価。素晴らしかったです。



 最初の3本のジャンプをことごとくミスって、これどうすんの?と、頭を抱えたくなりましたが、気持ちを切らさず、後半以降しっかり決めていきました。やはり、良いトレーニングを積めていて、最後までスタミナが残っていましたね。

 欲を言えば3位に入ってほしかったですが、このメンバーで4位は立派です。とにかく五輪では、ジャンプの抜けだけはなんとか気をつけて、出し切ってもらいたいです。



 いやぁ、いい物を見られてよかったです。今季見てきた男子シングルのフリーの中でも、最高のパフォーマンスではないですか?

 SPでもジャンプの調子は良さそうだったので、フリーもかなり決めてくれる期待感はありましたが、まさか、クワドを4本、3Aを2本、しかもどれもかなり余裕を持って降りるとは、ビックリでした。一昨日に続いて、また言わせてください。

  ボーヤンの4回転は、鰻屋の鰻。ファミレスやスーパーの鰻とは、そもそも比較すること自体がおかしいのだと。

 今回、PCSは85.44と、他のクワドジャンパーと比べて決して高くはないですが、はっきり言って、ネイサンよりもクワドの質が高いことは、この4CCのSP・フリーの2本で証明したんじゃないかと。

 もしこの内容を五輪本番でも演じられたら、PCSは、88点前後とか(ネイサンの名古屋ファイナルが88.44)、いや、90点に乗るかもしれません。

 羽生君はきっとこのボーヤンの演技を見て、「絶対に勝ってやる!」と燃えているはず。お互いを認め合うこの二人の対決は、我々もモヤモヤを感じることなく、純粋にトップアスリートの勝負として、楽しめますね。

 ああ、ようやくこれで、「オリンピックが来るぜ!」と、すがすがしい気持ちでいっぱいです。

 では、また明日!

 Jun

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boyang

 四大陸選手権の2日目。今日は男子SPです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 23時前から書き始めたので、動画のリンクと軽いコメントのみでお許しください。

 特に印象に残った演技は、ミーシャ、ボーヤン、ジェイソン、刑事君の4人ですね。









 まず、ミーシャ。「これがフィギュアスケートにおける表現力ってもんでしょ?」と、ひとつの基準を提示してくれる、素晴らしい演技でした。

 なにが凄いって、指先まで計算し尽くされた所作に加えて、全身から発せられる「怪しい雰囲気」が、やはり唯一無二ですよ。

 ジェイソンの表現力が、スケーティング・スピンの質、身体の柔軟性、そして音感という、主としてテクニックやフィジカルに裏打ちされたものだとすると、ミーシャって、才能とセンスの塊だと思います。プログラムも自分で作っているわけですしね。会場はガラガラだけど、この二人への声援は、キャーキャー!って感じで、意外な驚きでした。

 ボーヤンは、一言でいって最高の演技でした。詳しい説明は省きますが、将棋の藤井猛九段という棋士が、「鰻屋の鰻」と「ファミレスの鰻」という表現を使って、同じ戦型だとしても、指す棋士によってクオリティと深みが全然違うって話をするんですが、

  ボーヤンの4回転は鰻屋の鰻!

 しみじみと、こう言いたくなりましたね(※日本の鰻のクオリティを落としているのは中国産だろ?というツッコミは無しで!)。本家はやはり違いますよ。

 誰の4回転がどこの鰻か?という話はあえてしませんが、今日のボーヤンのショートは、「これだよ!見たかったのは!」と、爽快感のある演技でした。昨年に比べて、「ローリーの独特なプログラムで表現を勉強中」というような「ぎこちなさ」もなくなってきて、すごくハマってきていると思います。ジャンプの調子も良さそうなので、フリーもやってくれそうな期待感があります。怪我の影響が心配されていただけに、元気な姿を見せてくれたことが、何よりも嬉しかったです。

 刑事君は、4S、3Aともに、物凄く余裕をもって着氷しているように見えました。転倒や抜けの雰囲気がまるで無いので、やはり秋以降の猛練習が効いているのだと思います。

 女子と比べると、メンツ的に揃っていて、最終Gの一つ前のグループでも、ハンヤンやナム君はまずまずの演技でした。

 そうそう、ハンヤンの演技後、フラワーガールがもたついていたのか、リンクに投げ込まれたぬいぐるみを、ナム君が拾って、これから自分の演技が始まるというのに、わざわざハンヤンに渡しに行っていました。思わずほっこりする、良いものを見られて、ハッピーでした。

 では、また明日!

 Jun

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 タイムリーに記事としてアップできていなかった、ネペラ杯の感想です。刑事君&龍樹君のSPとフリー、理華ちゃんのフリーをチェックします。リザルト関係は「こちら」で。



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 SPでは「75.81」の4位発進。ゲイリー・ムーアの“The Prophet”という楽曲を使ったこの新SP「メモリーズ」を見るのは、8月のアジアンオープン以来です。その時は冒頭の4Sを転倒していて、つづくコンボは、3T+2Tで「68.75」というスコアでした。

 「日本代表メモリアル2017」によると、SPでは、冒頭を4S、コンボには4T+3Tを練習しているようですが、この大会はクワド自体を回避しました。その理由は分かりませんが、SPで1位のヴォロノフ(80.85)とPCSは1.50の差なので、刑事君のこの演技は高い評価を受けていると言えますね。全身を大きく使ったステップやスピンが特に印象的でした。



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 冒頭にちょっとだけ、動画のアップ主(?)の「おじさんの声」が入っています。このフリーは、持ち越しプロの「フェデリコ・フェリーニメドレー」。SP・フリーともにマッシモ振付です。

 「メモリアル」のインタでは、フリーのクワドは、冒頭に4Sと4T、後半に4Sと計3本を練習しているという話でした。映像を見る限り、前半と後半のサルコウの2本のみのトライという感じですが、いずれも転倒しているので、REPのペナルティが付いてしまっています。3AもREPがつき、その後にフリップとループがパンクして、アジアンオープンよりもかなりスコアを落としてしまいました。合計スコアは197.18の8位。

 滑り慣れたプログラムといえども、ひとつ歯車が狂うと、ガタガタっと行ってしまう。フィギュアスケートは繊細なスポーツであると、改めて感じます。

 つぎの試合は、羽生君とともにロステレ杯です。とくにSPははやくも馴染んでいる印象を受けたので、ここからクワドの精度を上げていけば、活躍が期待できそうです。



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 龍樹君は、SPでは「67.25」で6位。アジアンオープンと同様に、冒頭で4Tにトライしましたが、残念ながらDG。その後の、3Aと3Lz+3Tはいつもの美しい着氷が健在です。SPで80点以上を狙うには一本クワドは必須になってくるはずなので、チャレンジを続けてほしいと思います。



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 フリーは「117.08」と伸び悩み、合計「184.33」の11位。いやぁ、SPは冒頭クワドの後、しっかり立て直せたんですが、フリーは最後まで苦しみましたね。龍樹君も、羽生君、刑事君と同様に、滑り慣れた「キダム」なんですが、いやはや、

  シーズン序盤からノーミスするというのは大変なことなんだ!

 そういうものなんだと、ファンの我々が受け入れなきゃいけませんね。大西先生の元で、全日本に向けて、クオリティを上げていってくれることでしょう。

 あと、動画のアップ主さんのおじさんですが、今回は無いな!と油断していると、終盤のステップの後に、「うーん・・・」と、ちゃんと唸っています。ご了承ください。



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 最後に、理華ちゃんのフリーです。ジャンプでエラーが目立って、フリーのスコアは「123.49」と伸び悩み、合計は「189.98」の2位入賞。

 まぁ、ジャンプの課題は持ち帰ってスケカナまでに修正するように努めるとして、私が注目したのはスピン・ステップすべてでレベル4が取れていることなんですよね。理華ちゃんのネペラ杯の演技はSPのみブログで紹介していましたが、SPもステップはレベル4を取れています(ちなみに、この大会で優勝したメドベのフリーのステップは、レベル3です)。

 理華ちゃんのSPはシェイリーン振付の「カルミナ・ブラーナ」を持ち越しし、フリーもシェイリーンに依頼して、映画『フリーダ』の楽曲を使用しています。

 そういえば、新葉ちゃんもシェイリーンの「スカイフォール」ではステップでレベル4を取れているので、本人の努力ももちろんなんですが、シェイリーンのステップの振付の作り方が巧いのかなぁ・・・と。

 一方で、真凜ちゃん舞依ちゃんはともにフリーはデイヴィッド振り付けの新プロですが、いずれも、ステップはレベル3に留まっていて、現時点で評価を下すのは早計とはいっても、振付師にも「得手・不得手」ってあるのかな?という想像をしてしまいます。

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 さて、「日本代表メモリアル2017」(82~84頁)の理華ちゃんのインタから、彼女が新フリー「フリーダ」について語る部分をご紹介しましょう。

 ―― フリーの「フリーダ」は、どのようなプログラムですか?

  「メキシコの画家、フリーダ・カーロという女性の人生を描いたプログラムです。彼女は6歳のときに病気で身体が不自由になって、大きくなってからも事故に遭って全身にコルセットをつける生活になってしまうんです」

  「でも絵を描くことで悲しみを昇華して、その後結婚するのですが、事故の後遺症に苦しんだり、その影響で子供を授からなかったり、旦那さんに浮気をされたり、すごく苦労されるんです。そんなフリーダさんの壮絶なストーリーをそのままプログラムで表現していきます」

  「私はフリーダさんほどの辛い経験をしたことがないので、『できるかな』と最初は思ったのですが、シェイ=リーンに『どんな小さなことでもいいから、自分のなかの悲しみを自分になりに表現すればいい』と言われて。それで今、自分なりに考えてやっているところです」

 →→ おい、この旦那!どんだけ人でなしやねん!と呆れるしかないですが、今月21歳になったばかりの理華ちゃんに、このストーリーは重いなぁ・・・。しかしまぁ、新葉ちゃんの「スカイフォール」もそうですが、相変わらず、シェイリーンは「無茶ぶり」するお方です。ちなみに、このフリーダさんは1954年に亡くなった実在の人物です。

 ―― 想像を絶するような内容ですね。「辛さ」のイメージはどうやって膨らませているのですか?

  「『身体が動かない』『歩けない』というところは、程度は違いますけど自分もケガをして思うようにスケートができなかった時期の気持ちが重なるかなと思ったので、そのときのことを思い出して練習しています

 ―― とても難しいテーマですが、最初に聞いたときはどう思いましたか?

  「フリーダさんという画家も、映画も、音楽も知らなくて、最初は『なんだろう?』と思って、編集される前の曲を聞いても全然ピンとこなかったんです。それで、映画を観てみたのですが暗い感じの映画だったので、『できるかな?』と不安で。でも、編集された音楽を聞いてみたら『あれ、カッコいいな』と思えて、振り付けではひとつひとつの動きの意味やイメージを教えてもらえたので、全体像がつかみやすくなりました」

 ―― フリーは、全体でいくつのパートに分かれているのですか?

  「大きく分けると4つのパートになっています」

 ―― 最初はどんなシーンから?

  「最初は動けない状態で、自分の感情を外に出さずに、でも心の中では『苦しい!』と叫んでいるみたいな感じです。2つ目は明るい曲調になって、少女が遊んでいるイメージで、身体を自由に動かせるフリーダを演じます。3つ目はスローな曲調になって身体の痛みや、子供を産めない苦しみ、失恋の痛みを経て、絵を描くことを見つけるまで。4つ目はフリーダが亡くなる前の場面で『人生に悔いはない』と絞り出すようにして終わります。最後は私も『自分のすべてを出し切って演技が終われるように』という思いで滑っています

 ―― この女性の生き方を、本郷選手はどう捉えていますか?

  「『可哀想だな』と思う人もいるだろうし、『大変な人生だな』と思う人もいると思うんですけど、私は『すごく強い女性だな』と思っています。自分では想像もできない人生ですが、ひとつひとつ乗り越えて生き続けた彼女は本当に強いなと思います」

 ―― ご自身のなかで『これは良いプログラムになりそうだ』という手応えはありましたか?

  「プログラムのなかにいろいろな要素が入っているので、『これは大変だ』と思っていたんですけど、演じているととても楽しくて充実感があるんです。ひとつひとつの振り付けに明確な意味を持たせているので、これまで以上に『表現するのは楽しいんだな』と思えるようになりました。今まではあまりストーリーのあるプログラムを滑ったことがなかったのですが、今回はフリーダの人生をお客さんに伝えるために工夫もしているので、彼女の物語と私の演技を重ねて観てもらえるようにしていきたいです

 ―― このプログラムを滑ることで、表現の幅がさらに広がりそうですね。

  「はい、このプログラムをもっとカッコよくできるように自分がやるだけなので、しっかり滑っていきたいと思います。長久保(裕)先生にも『あとは、おまえが頑張れ』と言われました(笑)

 最後のオチがまさに、長久保先生が言いそうだなぁ・・・と、思わずニヤリとさせられます。

 それにしても、そこらへんのゴリ推し若手女優ならば、自分の主演映画やドラマですら、ここまでしっかりストーリーと演技の意味を説明できるのかどうか・・・。

 「無茶ぶり」と前述はしましたけど、シェイリーンはかなり細かく振付の意味を説明して、しかも、理華ちゃんもその意図を正確にキャッチして、本当に素晴らしいと思いました。これ以上、私が付け加えることはありません。私もまた、何度か演技を見なおしてみようと思います。
 
 こんなに一生懸命になって頑張っているんですから、ますます応援したくなっちゃいます。なんだか、オリンピックの2枠とかあまり気にしないで、理華ちゃんには、自分自身で納得のいく演技を披露してもらいたいですね。

 しかし、曲だけ聞いていると、「おばさんの歌うラテンの曲」という感じで、このような背景を知っていないと、プログラムの意味は理解しにくいですよね。レベル4の取れたステップの所は、4つのパートの2つ目の「少女時代のフリーダ」です。その辺りを注意してみるとより楽しめると思います。

 明日は、平昌五輪での日本代表の「枠」のかかる、ネーベルホルン杯を展望します。

 では、また明日!

 Jun

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2017-08-28-09-11-45

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 さて、一日空きましたが、「メモリアル」の続きです。

 まずは、「織田信成の2016-2017シーズン総括解説」から、羽生君について言及された部分を拾ってみます。

 ―― 羽生選手の戦いぶりは、どのようにご覧になりましたか?

  「シーズン前はケガの心配があったり、全日本はインフルエンザで欠場を余儀なくされたり、いろいろな試練があったかもしれないですが、僕は、そこまで紆余曲折したシーズンではなかったのではないかと感じています

  「もちろんシーズンを通していくつかミスはあったんですけれども、それをしっかりカバーできるくらい、他のエレメンツで質の高さを見せていました。世界選手権では、完璧な演技で金メダルということで、本当にすごいなという感じで(笑)。4回転サルコウを後半に跳ぶということも、シーズン前半は苦戦している感じがあったのですが、後半に向けて非常に安定感が増して、とてもきれいに決まるようになっていました。これもひとつ、新シーズンに向けて自信になったんじゃないかなと思います

 ―― 世界選手権のフリーの演技についてはどう感じましたか?

  「彼は、どちらかと言うと逆境のほうが燃えるタイプなので(笑)。僕は、ショートを終えた段階で最終グループに残っていれば大丈夫かなと思っていました。もちろんショートで良い演技をしてほしかったですけど、きっと彼ならフリーでやってくれるだろうと。でも、まさかあそこまで完璧な演技をするとは思っていなかったので、心から『すごいな』と思いました」

 ―― ドラマチックでしたね。

  「本当にスターだなと(笑)。『スター現る!』って感じでしたね。『もう優勝は無理なんじゃないか』と思うところで踏ん張って、自分の力をすべて出し切るところが、彼のアスリートとしての素晴らしいところだと思います

 →→たしかにヘルシンキで大逆転優勝できたのは「スター」そのものなんだけど、城田さんが明かしていた「裏話」も併せて読むと、やはり、大変なシーズンだったと思いますね。

 織田君の発言で興味深いのは、「フリーの最終グループに残れば大丈夫」という見立てと、後半の4Sの成功が「来季につながる」という点ですね。

 私のような素人からすると、「ヘルシンキのフリーは成功したとはいえ、五輪シーズンのフリーは、4Sは一本に留めた方が・・・」なんて、たぶん以前の記事でも書いていたはずですが、プロの意見は「これで来季、4Sはイケる!」となるんですね。

 さて、ゆづ関連だと、二人の男子スケーターが、まさに同じ話題に触れていました。

 一人は、刑事君。アジアンオープンの試合をレビューしましたが、ゲイリー・ムーアの曲を採用した、新SPの「メモリーズ」についてです。

 ―― 前回のインタビューでは、「選曲はマッシモ先生に委ねたい」ということでしたが、いくつかの候補曲の中から選んだのですか?

  「この曲は、初めてマッシモに振り付けをしてもらうことになったとき、彼が最初に選んでくれた曲なんです。マッシモが僕に抱いたイメージがこの曲だったらしいのですが、そのときは(羽生)結弦がゲイリー・ムーアの曲(『パリの散歩道』)を滑っていたという印象が強くて、曲を聞くと結弦が目に浮かぶ感じだったんです。でも、それから時間が経つにつれて、僕が滑っているイメージが林先生のなかに浮かんできたらしくて。それで、アメリカに振り付けに行ったときに、『以前選んでもらった曲なんですけど、どうですか?』と提案して、改めて聞かせてもらって、『これだ!』と。それで、すぐに振り付けに取りかかりました」

 もう一人は、無良君です。もう、ピン!と来た方もおられるかと思います。

 ―― 前回の「オペラ座の怪人」で、ファントム像をつかめたことは自信になっていますか?

  「前回はミュージカル版の音源を使ったんですけど、もともと僕は映画版の曲のほうが音の幅が広いので、そっちのほうが好きだったんです。あのシーズン、映画版の音源は、ゆづ(羽生結弦)が使っていたので重複を避けたのですが、当時、心の中には『あっちがやりたかった』という思いもありました。今回は映画版の音源でプログラムを作ることができたので、『やっとイメージどおりの曲が使える』という喜びがありますね。あのときできなかった表現が、今はより深くできるかなと思うので」



 たしかに、改めて聞いてみると、このミュージカル版は映画版と比べると重厚感が足りないかな・・・という気もします。

 でも、そんなことよりも、無良君のこのスケカナでのキレキレの演技をまったく覚えてなくて、そっか、14-15の羽生君のGP初戦はスケカナではなく中国杯だったもんなぁ・・・・と。

 ちなみに、無良君はハビを抑えてこのスケカナで優勝。バルセロナのファイナルに進出しています。逆に、良いイメージを取り戻すために、ミュージカル版のままじゃなくて大丈夫?という気もしますが、でも、それはそれで意欲的な試みですし、応援したいと思います。

 以前の記事で、「フィギュアスケートは曲がけっこうかぶるなぁ」という主旨のことを書きましたが、いやいや、確かにそういう部分はありつつも、スケーター本人は細かい部分をやはり気にしているのだなと。

 逆に、海外の振付師は、誰がどの曲を使っている(使っていた)とか、あまり気にしないのかなという印象ですね。

 では、また明日!

 Jun

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 引き続き、刑事君&龍樹君のアジアンオープンの振り返りです。今日はフリーを。

 リザルト関係は「こちら」で。



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 刑事君のフリーは、昨年に続いての「フェリーニメドレー」です。そういえば、94年生まれの同期組は、後述する龍樹君、そして羽生君も、このオリンピックシーズンは慣れ親しんだフリープログラムで戦うことになりましたね。こちらのフリーの映像は、SPと比べて映像はかなり良いのに、音が割れている点はやや残念です。

 冒頭の4Sでパンク。続く4Tは認定されたものの、ステップアウト&お手つき。で、後半入っての4Tも同じような感じでステップアウトになっていて、REPがついています。おそらく前半か後半のどちらかの4Tで、コンビネーションジャンプを予定しているはずですが、4T自体は回れているので、シーズン初戦としてはまずまずじゃないでしょうか。

 後半はすごく良かった印象です。トリプル各種は問題なくビシバシ入っていたし、何より、動きが大きくて、これが「滑り慣れている」ということなのでしょう。SPのゲイリームーアと比べて、フリー後半でスタミナがキツいはずなのに、はっきりと動きがダイナミックです。これは、クワドを降りられると、高得点が期待できると思います。



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 さて、龍樹君の「キダム」です。冒頭の4Tの転倒は仕方ないとして、後半の3Aの転倒は意外でした。SPそしてこのフリー前半の3Aと、安定した着氷が続いていたので、もったいないですねぇ。

 刑事君とかなりPCSの差がついているのは、どこに原因があるんでしょうか?まさかトライしたクワドの本数は関係ないよなぁ・・・と。

 たしかに、刑事君と比べると、全体的に動きのスケールが小さく映るのかな・・・という気がしないでもないです。ただ、私自身は、着実に堅実にキレイな姿勢でエレメンツを決めていく、龍樹君の所作は好きなので、ちょっとこれは低すぎない?と。おそらく、スケーティングやつなぎ等で、専門的見地から「まだまだ」という部分があったのかもしれません。

 しかし、初戦ですよ。おそらく現役の日本男子スケーターからすると、羽生君というのは、メッシやボルトのようなあまりに遠い存在。そんな羽生君と同世代の二人が、しっかり踏ん張って世界と戦う姿を見せることで、後輩たちも勇気づけられるはずです。

 いやぁ、頑張ってほしいです。期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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