On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:織田信成

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 2017年10月5日発売。おそらく購入されている方は少ないと思うので、Sportivaよりもこちらを先にレビューします。

 目次画像の通り、「羽生結弦本」ではありません。巻頭記事の「絶対王者の孤高 羽生結弦」は、写真は主に横浜のスケートイベントとトロント取材で構成されていて、朝日新聞の後藤太輔記者のテキストは、関係者の証言がかなりの部分を占めています。

 以下、個人的に印象に残った記述をピックアップしてみます。

 まずは、羽生君とゆかりのある関係者の証言から、田中総司さん(12頁)を。田中さんは、羽生君が中学1年~2年の頃にジャンプを指導していました。

  「(ジャンプの練習をすると)よく失敗し、パンクし、転倒していました。今の羽生結弦のかけらもないぐらいボロボロでした。今、トリプルアクセルは力を抜いて、理想的です。4回転アクセルも回っているらしいです。しっかりとした着氷はできないけど、片足で立つことまではできたと」

  「4回転ルッツを無理にやらなくてもいいと思う。逆に挑戦してミスをすれば、他選手が上回る可能性がある。王者らしく堂々と、確実なジャンプをして、勝ちきってほしいですね」

 →→ こういう話をきくと、改めて思うのは、フィギュアスケートのジャンプは、コーチの指導で順番通りに習得できるものじゃないのだなってことですね。

 もう一人。場内アナウンスを務めているP・J・クォンさん(13頁)。

  「私は、クリケット・クラブでフィギュアスケートをやり、その後約30年のコーチ生活を経て、五輪などスポーツ大会で場内アナウンスをするようになりました。結弦が金メダルを獲得したソチ五輪のアナウンスも担当したんですよ

  「ジュニア時代の結弦も見たし、2011年以降はしっかりその成長を見続けてきました。若いころは、粗削りで着氷などにもろさ、危うさがありました。演技も、まるで音楽がかぶさっているかのように音との一体感がなかったけれど、今は音楽と融合しています

  「『SEIMEI』は芸術作品で、並外れて素晴らしいプログラム。ユニークで、テーマもよく、テクニックもあります。すべてがそろっています。結弦はスポーツと芸術を一体化させ、特別なことができます。その目に光が宿った時、何かが起き、忘れがたき瞬間を作り出してくれるでしょう

 →→素敵な言葉で称えてくれていますね。ただ、「音楽と融合していない状態」というのが、「音楽がかぶさっている演技」と表現するのは新鮮です。「音と合ってない」とか「バラバラ」とは言いますからね。

 さて、この雑誌の定番企画、松岡修造さんのインタ(24~25頁)からも。

 ―― つい先ほど羽生結弦選手とお話をされたそうですね。

  「そうなんです。オリンピックを控えた今季は、羽生選手にとって集大成的なシーズンなのかなと思って話を聞いていたのですが、まったくそういう感じではありませんでしたね。今日の羽生選手からいちばん感じたのは、勝負へのこだわり。『必ず平昌で勝つ!』という気迫です。そのために自分は何をすべきか、彼は僕の予想よりもはるかに深く考えているんだな、という印象を受けました」

 ―― 普段はソフトな印象の羽生選手ですが、そういった強さはどこからくるのでしょうか?

  「僕は羽生選手がソフトな人だと思ったことは一度もないですね。彼は研究心、探究心の人。“勝つ”ことへの思い入れも、人一倍強い。結果よりも挑戦することが大事、という考え方もあるでしょうが、羽生選手は結果を重視するアスリートです

 →→特にクレジットがないので、「つい先ほど」っていつだろう?と思ったのですが、バラ1とSEIMEIの件に触れているので、8月中旬に横浜のイベントと日テレの企画のために帰国した際、修造さんと対談しているのかもしれません。

 GPシリーズの番宣でこの対談が出てくるかもしれないので、ロステレ前のテレ朝は注意しておくといいかもしれません。

 最後に、織田信成君の男子シングル展望インタ(38~39頁)からご紹介します。

 ―― 現在、羽生結弦選手はグランプリ(GP)ファイナル4連覇中。羽生選手の強さはどこにあるのでしょうか。

  「彼の素晴らしいところは、どれをとっても一流で、隙がないところ。ジャンプでいうと『ジャンプを跳びますよ!』という動作をせずに、演技をしながらサラッと難度の高い、しかも質のいい技を繰り出すことができます。スピンやステップ、技と技のつなぎ、スケーティング技術も完璧です。まさに今のフィギュアスケートの競技ルールにおける最高の演技ができる、完成されたスケーターの一人だと思います

 ―― 羽生選手はフリーで再び「SEIMEI」を演じます。リスクになりませんか?

  「僕も同じ曲を使ったことが何度かありますが、なぜ使うかというと、すごく自分に合っているから。そういった演技は、ジャッジの方にもどんどん好きになってもらえるんです。とくに羽生選手の場合は、4回転ジャンプの本数が5本に増え、技のつなぎ、『ステップ・シークエンス』というプログラムを印象づける部分の修正もかなり入ると聞いています。非常に進化した構成になると思うので、印象もガラッと変わるはず」

  「また今季はオリンピックシーズンですから、選手にとってはいいイメージを持って戦えることも大事。『SEIMEI』は2回ほど完璧に滑ったことがあり、曲が体に染みついているプログラムでもあると思います。僕は五輪に向けて勝ちにきたんだなという印象を受けました」

 →→マスコミ関係者から投げられるこの定番の質問は、「ジャッジの印象が悪くなるんじゃないか?」という返答を期待しているフシがあるんですが、織田君がまったく逆の意見というのは面白いですね。

 私も、有力選手の新プログラムを一通り見てきて、「もっと滑り込むことでよくなる」なんてブログにたびたび書いています。具体的には、「いまはエレメンツをこなすのがやっとに見える」とか「もっと身体全体を使ってほしい」とか、素人レベルでもそんな不満を持つのだから、プロのジャッジはプログラムの新旧関係なくもっとシビアに見ているだろうなと感じました。

 そもそも「新プログラム」とはいっても、フィギュアスケートは狭い世界なんで、曲かぶりもけっこうあるし、私自身は、ジュニアも含めてたくさん見ていると、実はプログラムの新旧ってあまり気にならなくなりつつあります。やはりクオリティが大切。ノーミスで、目線や指先まで神経を行き届かせて、表情にも自信を持たせて、演じきれる人が強いですね。

 では、また明日!

 Jun

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 さて、一日空きましたが、「メモリアル」の続きです。

 まずは、「織田信成の2016-2017シーズン総括解説」から、羽生君について言及された部分を拾ってみます。

 ―― 羽生選手の戦いぶりは、どのようにご覧になりましたか?

  「シーズン前はケガの心配があったり、全日本はインフルエンザで欠場を余儀なくされたり、いろいろな試練があったかもしれないですが、僕は、そこまで紆余曲折したシーズンではなかったのではないかと感じています

  「もちろんシーズンを通していくつかミスはあったんですけれども、それをしっかりカバーできるくらい、他のエレメンツで質の高さを見せていました。世界選手権では、完璧な演技で金メダルということで、本当にすごいなという感じで(笑)。4回転サルコウを後半に跳ぶということも、シーズン前半は苦戦している感じがあったのですが、後半に向けて非常に安定感が増して、とてもきれいに決まるようになっていました。これもひとつ、新シーズンに向けて自信になったんじゃないかなと思います

 ―― 世界選手権のフリーの演技についてはどう感じましたか?

  「彼は、どちらかと言うと逆境のほうが燃えるタイプなので(笑)。僕は、ショートを終えた段階で最終グループに残っていれば大丈夫かなと思っていました。もちろんショートで良い演技をしてほしかったですけど、きっと彼ならフリーでやってくれるだろうと。でも、まさかあそこまで完璧な演技をするとは思っていなかったので、心から『すごいな』と思いました」

 ―― ドラマチックでしたね。

  「本当にスターだなと(笑)。『スター現る!』って感じでしたね。『もう優勝は無理なんじゃないか』と思うところで踏ん張って、自分の力をすべて出し切るところが、彼のアスリートとしての素晴らしいところだと思います

 →→たしかにヘルシンキで大逆転優勝できたのは「スター」そのものなんだけど、城田さんが明かしていた「裏話」も併せて読むと、やはり、大変なシーズンだったと思いますね。

 織田君の発言で興味深いのは、「フリーの最終グループに残れば大丈夫」という見立てと、後半の4Sの成功が「来季につながる」という点ですね。

 私のような素人からすると、「ヘルシンキのフリーは成功したとはいえ、五輪シーズンのフリーは、4Sは一本に留めた方が・・・」なんて、たぶん以前の記事でも書いていたはずですが、プロの意見は「これで来季、4Sはイケる!」となるんですね。

 さて、ゆづ関連だと、二人の男子スケーターが、まさに同じ話題に触れていました。

 一人は、刑事君。アジアンオープンの試合をレビューしましたが、ゲイリー・ムーアの曲を採用した、新SPの「メモリーズ」についてです。

 ―― 前回のインタビューでは、「選曲はマッシモ先生に委ねたい」ということでしたが、いくつかの候補曲の中から選んだのですか?

  「この曲は、初めてマッシモに振り付けをしてもらうことになったとき、彼が最初に選んでくれた曲なんです。マッシモが僕に抱いたイメージがこの曲だったらしいのですが、そのときは(羽生)結弦がゲイリー・ムーアの曲(『パリの散歩道』)を滑っていたという印象が強くて、曲を聞くと結弦が目に浮かぶ感じだったんです。でも、それから時間が経つにつれて、僕が滑っているイメージが林先生のなかに浮かんできたらしくて。それで、アメリカに振り付けに行ったときに、『以前選んでもらった曲なんですけど、どうですか?』と提案して、改めて聞かせてもらって、『これだ!』と。それで、すぐに振り付けに取りかかりました」

 もう一人は、無良君です。もう、ピン!と来た方もおられるかと思います。

 ―― 前回の「オペラ座の怪人」で、ファントム像をつかめたことは自信になっていますか?

  「前回はミュージカル版の音源を使ったんですけど、もともと僕は映画版の曲のほうが音の幅が広いので、そっちのほうが好きだったんです。あのシーズン、映画版の音源は、ゆづ(羽生結弦)が使っていたので重複を避けたのですが、当時、心の中には『あっちがやりたかった』という思いもありました。今回は映画版の音源でプログラムを作ることができたので、『やっとイメージどおりの曲が使える』という喜びがありますね。あのときできなかった表現が、今はより深くできるかなと思うので」



 たしかに、改めて聞いてみると、このミュージカル版は映画版と比べると重厚感が足りないかな・・・という気もします。

 でも、そんなことよりも、無良君のこのスケカナでのキレキレの演技をまったく覚えてなくて、そっか、14-15の羽生君のGP初戦はスケカナではなく中国杯だったもんなぁ・・・・と。

 ちなみに、無良君はハビを抑えてこのスケカナで優勝。バルセロナのファイナルに進出しています。逆に、良いイメージを取り戻すために、ミュージカル版のままじゃなくて大丈夫?という気もしますが、でも、それはそれで意欲的な試みですし、応援したいと思います。

 以前の記事で、「フィギュアスケートは曲がけっこうかぶるなぁ」という主旨のことを書きましたが、いやいや、確かにそういう部分はありつつも、スケーター本人は細かい部分をやはり気にしているのだなと。

 逆に、海外の振付師は、誰がどの曲を使っている(使っていた)とか、あまり気にしないのかなという印象ですね。

 では、また明日!

 Jun

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naikaku

 まず、今日は関西のMBSの「戦え!スポーツ内閣」(2月15日放送)という番組の紹介なんですが、もし動画が消去されていたらすみません。

 この番組の情報は、2月16日朝にツイートで流れてきました。そのツイートには羽生君の部分だけ編集されて動画が貼られていて、私もすぐにスマホで見ました。すでにトップブロガーさんの記事でも番組全部の動画のYouTubeのリンクが貼られていますが、

 私がわざわざわ後追いして記事にまでするというのは、それだけ重要な内容だということです。

2/15 スポーツ内閣 フィギュアスケートの世界

 もし削除されていたら申し訳ないので、以下、ざっくり内容をキャプ画付きでご紹介します。リンクが生きているようでしたら、動画を見てから読まれた方がいいかもしれません。

 ゲストとして織田ちゃんとミヤケンさんが出演。番組前半は、ミヤケンさんが振り付けした大ちゃんの「eye」(09-10のSP)の解説なんですが、振り付けをする上で気をつけた部分を、余すところなく語ってくれています。それに織田ちゃんも付け加えてくれています。

 「大ちゃんはいいかな・・・」という方は、18分辺りからどうぞ。ミヤケンさんが「最も注目する旬の振付師」ということで、ジェフが紹介されます。具体的には、羽生君のバラ1の解説で15年バルセロナのGPFの映像が流れます。ただ、ミヤケンさんがジェフの振り付けの特徴を説明する主旨なのに、最初の4Sで織田ちゃんが、

 「うまっ!」

 と声を上げるものだから、小杉さんが「何がですか?」となって、織田ちゃんが、羽生君のジャンプの凄さを解説する内容にもなっています。

 他に、バラ1の冒頭、羽生君は目をつむっていますが、あれは最初開けていたのを、賢二先生が、

 「かっこわるいから、目つむれば?」

 と言って(ジェフに言ったのか、羽生君に言ったのかは分かりません)、そうなったという話も紹介されています。これはやや記憶が曖昧ですが、KENJIの部屋で以前聞いたことがあるような気がします。他にも、手の動きが曲調に合わせて前半の柔らかな動きから後半の激しいものに変わる様子や、ピアノの鍵盤の上をはねるようなスケーティング等、トップ振付師ならではの解説が入ります。

3a

ami

 ちなみに、織田ちゃんの解説する「羽生君の3Aの凄さ」にポカン口状態(&目がハート?)で驚いているのが、以前ぴあの雑誌の記事で触れた神スイングの稲村亜美ちゃんです。

shime

kosugi

 バラ1の最後の決めポーズで、小杉さんが、

  「うわぁぁ、鳥肌立つわぁ」

 と手を叩いて喜んでいたので、いいですねぇ、彼は、フィギュアスケートを好きになる素質アリですよ。羽生君は18~25分辺りまでです。

 この後に、25~28分あたりで宇野君。28~32分で真凛ちゃん。32分~ラストまでが真央ちゃん。

 真凛ちゃんはロミジュリの映像で解説をしていたので、これもジェフの振付って一言あればよかったのになぁと。武井さんが身もだえしながら、真凛ちゃんを「好きだ、好きだ」と絶賛していますが、個人的には、この年代の女子選手だと、白岩優奈ちゃんに頑張ってほしいなと思っています。

elisabet

 ツルシンちゃん、表情明るくて、いい演技してましたねぇ。ただ、三原さんはきっと2本揃えられると思うので、台乗り期待しています。
 
 では、また明日!

 Jun

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 2017年2月13日発売。おそらくみなさんは、四大陸選手権の羽生君の現地入り情報・公式練習や、突如舞い込んできたガーナのテンパリング映像等、地上波捕獲作業に全力投球されていると思いますので、新刊雑誌の方は私にお任せください!

 Quadrupleは分厚い雑誌なので、レビューは3回ぐらいに分けると、ちょうど四大陸の男子シングルのSPまでに終われるかなと思っています。

 いつもは羽生君関連の記事を最優先でレビューするんですが、本号は、NHK杯とGPFの会見とレポートから始まるので、いまさらなぁ・・・という感じがあり、先に自分の興味に従って、記事をつまみ読んでみました。今日は3つご紹介します。
 
 (1)「織田信成が徹底解説!羽生結弦の技術力」

 すばらしい内容です。羽生君が技術的に何が優れているか詳しく説明してくれるだけでなく、「ゆづとの出会い」、「生まれてきてくれて、スケートをしてくれてありがとう!」の真意、織田家における「ゆづ」と、ゆづ愛に溢れています。さらに、コーチとしての近況まで語っています。

 技術的な部分としては、羽生君が武器にしている3種類の4回転ジャンプそれぞれの特徴、ステップ、スピンとまさに「徹底解説」の名にふさわしいボリュームです。ただ、私個人としては、振付、とくに織田ちゃん自身が振付を依頼したことのある、ジェフとデイヴィッドについて言及している部分(16頁)が興味深かったです。

  「ジェフ自身、現役時代からデイヴィッドに振り付けをしてもらったり、一緒にプログラムを作ったりしているので、動きとしては似ている部分があるなとは思いますが、どちらかと言うと、ジェフのほうが『どうしたら点数が出るか』とか『こういうジャンプの入り方をすればすごくきれいにはまる』という考えに基づいていて、スケーターにあまり無理をさせません。デイヴィッドは、感情表現や音楽表現をとても大切にしているので、『どんなに難しいことでも頑張ってマスターしてほしい』というスタンスの違いがあります

  「滑るプログラムとしては、デイヴィッドのほうが難しいですね。デイヴィッドは、『ここの音はこうしてほしい』というこだわりが強くて、プログラムを作るときも曲全体のなかで一番好きなパートから振り付けていくんです。必ずしも一番最初から振り付けるのではなく、途中のフレーズのひとつの音から世界を広げていくように振り付けが始まります。ですから彼の作品は、滑りこなせるようになれば、観る人にいろいろなものを伝えられるプログラムになっていくんじゃないかと思います」



 ほれっ!と貼りました。今季はデイヴィッドいい仕事してくれましたからね。時間ができたら、Notte Stellataを作る中でのデイヴィッドから何かリクエストがあったかどうか、雑誌を調べてみます。

 織田ちゃんの今回の記事はゆづファン全員が絶対に全文読まなきゃいけない、珠玉の言葉が並んでいるのでここにカット&ペーストするのがもったいないんですが、これだけは紹介しておきましょう。

 ―― 羽生選手のプログラムのなかでひとつ挙げるとしたら、どのプログラムが好きですか?

  「ああ、なんだろう・・・。けっこういっぱいあって難しいけど、一番感動したのはニース(12年世界選手権)の『ロミオとジュリエット』ですね。途中で転倒してしまって、『次のジャンプが心配だな』と皆さんも思ったと思うんですけど、そこで跳んだ強さに『この選手は他の人とは違うものを持っているんだな』とあらためて思いました。彼も17歳だったので若さにあふれていて、『ロミオとジュリエット』という曲がすごく合っているなと感じて、 家でその動画をよく見ています(笑)



 完全にゆづファンやないですか!!私はね、あなたに「羽生結弦本」を執筆してもらいたい。プログラム解説編・思い出話編・対談編、最低3冊はお願いしたい。編集関係者の方、もうウォームアップしといた方がいいですよ!

 (2)「小塚崇彦 新たなる出発」

 2016年3月に現役引退。現在は、トヨタ自動車に所属し、スポーツ振興に携わりながら、JOCのアスリート委員なども務めています。今年2月から「雇用形態が変わる」ことで、社外で、様々なスポーツ、とくにフィギュアスケートの普及を軸とした活動に取り組むようです。社会人生活の苦労を語る部分にむちゃくちゃ親近感が沸きますが、羽生君について触れた部分のみ拾ってみます(87頁)。

 ―― 今シーズンの羽生選手をどのようにご覧になっていますか?

  「そうですね。最初の試合で4回転ループに挑んで、すごくきれいに入ったじゃないですか。あれはすごいなと思います。新しい技を試合に入れるとなると、歪んだ形で降りてきたり、オーバーターンになったりするんですけど、すごくきれいに降りた。あれは彼のすごいところだなと思いました。そこに彼の正確無比な技術であったり、性格が出たんじゃないかと思います

 ―― アスリートとしての気持ちの強さですか?

  「そうですね。それがあのループにも現れていたんじゃないかな。攻める気持ちを一瞬たりとも欠かさない。その姿勢を表していたように思います。インフルエンザになってしまったのは、本当に残念ですけけど、まぁ彼も人ということですね

 ―― 小塚さんの現役時代、羽生選手はどんな存在だと感じていましたか?

  「彼が初めてトリプルアクセルを跳んだのが、強化合宿のときだったんですが、そのとき僕もリンクのトレーニングルームにいたんですよ。リンク内で、すごく吠えてる子がいて(笑)。『ああ、初めてアクセルを降りたんだ、すごいな』『まだ若いな、あの子』と思っていたのが、どんどんどんどん成長して、あそこまで行きましたから。やっぱりもともと持っていたポテンシャルもありますし、もちろん強い気持ちが、飛び出しすぎてしまうこともありましたけど、そこは大人になってコントロールがきくようになってきたのかなと思います

 できなくて吠えてたんじゃなくて、成功して吠えたということは、よっしゃーおらーー!とか大絶叫していたんでしょうね。この3Aの初着氷の件も、ちょっと調べてみたいと思います。

 (3)「田中刑事&日野龍樹 スペシャル対談 同じ夢に向かって」

 K:「NHK杯に一緒に出られたのはよかった。ゆづもいて3人で戦っている感がすごくて
 R:「そうだね」
 K:「3人で、お互いに高め合える試合ができたというのがすごくよかった」

 ――羽生選手とおふたりの関係が変わっていなかったですね。

 R:「全然かわらない」
 K:「変わらないですね。前と同じ」
 R:「ゆづがすごくニコニコしているから『どうしたんだよ』と聞いたら、『単純に楽しいんだよ』と言われました(笑)
 K:「あはは(笑)」
 R:「3人で一緒にいられるのが嬉しかったみたいです。たぶん、彼が一番楽しんでいたんじゃないかな」

 ――オーサーコーチの目から、リラックスして見えたそうですよ。

 R:「そうなんですね」
 K:「本当に楽しそうにしていたね」
 R:「だからこそ、彼が全日本に出られなかったのは残念だったなと」
 K:「うん」

 国際大会で3人が揃ったのは「同じカテゴリでは初めて」だったようです。2011年のグランプリファイナルで、羽生君はシニアで、刑事&龍樹はジュニアで出場していました。

 友情っていいなぁ・・・としみじみ。そろそろまた、Quadruple誌上で、3人でのスペシャル座談会を復活してほしいものです。

 では、また明日!

 Jun

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 「KISS & CRY」の続きです。今日ご紹介するのは、3つ。最初に、昌磨君のコメント。次に、織田君の(大会自体は終わってますが)GPF展望企画、最後にフジテレビアナウンサーの中村光宏さんのインタビューです。

 (1)まずは、昌磨から。GPFに向けてのインタビューの中で、「ジャンプについてどんな理想を持っているか?」と訊かれ、ゆづリスペクトを語ってくれています。

  「加点要素の採点基準は、GOE(技の出来映え)のマイナス3からプラス3までありますよね。普通に着氷したらプラス1か2はつくんですけど、ちょっとの着氷の乱れとか、つまったりしたらGOEがゼロになって、転倒したらマイナス3、左足をついたらマイナス2、手をついてもマイナス1、まずはそうならないように、いかにクリーンに4回転を跳ぶかが大切だと思っています。そしてステップからすぐに跳んで、かつ幅のあるジャンプで着氷し、その後もスピードが落ちないというのが理想のジャンプですね。例えば羽生結弦選手のジャンプは全てのジャンプにプラス3がもらえるくらいきれいなジャンプで、そういうところがすごいなって感じていますし隣で見ていてもかなり違いを感じます。

 GOEについては、プロトコルも公開されるし(どのジャッジが何点つけたもすぐに分かる)、動画もすぐに上がるし、だいぶ納得できるようになりました。

 でも、わからないのは、PCSですねぇ。ひとつの試合のひとつの演技に対して完全に独立して採点しているというより、何年もシニアの国際大会に出場して、成績を残し、ジャッジに知ってもらっての「総合的な評価」という印象があります。でも、じゃ、なんでメドベは一年目から高かったの?という疑問はありますし、正直わかりません。ここがフィギュアスケートの採点の最大のブラックボックスかなと思っています。

 (2)つぎに、織田君。羽生君に対する「評価」と、衣装について。

  「(羽生選手は)一言でいうと大舞台に強いというか、そういった逆境がすごく好きな選手なんです(笑)。そういうものがないと自分が燃えないみたいな、モチベーションが上がってこないみたいなことをよく言うので。逆境に立つと『自分は絶対乗り越えられる』って信じて、それに向かってひたむきに努力できる選手なんです。そういった意識の高さであったりとか、自分を信じる力であったりとか、そういったところが人よりも特に優れていると思いますね。

  「衣装も、本人やプログラムの世界観を作るのに重要な要素で、選手によっては複数用意する人もいます。僕たちは『この曲にはこの衣装がベスト』だと思って作っているんですが、まわりの人から『もうちょっと衣装の形を変えた方がいい』とか、アドバイスをもらうこともありますね。僕もそれに結構左右されて、衣装を思いっきり変えたことがあります(笑)。

 衣装については、今年は様々な選手が「いろんな理由」で変更していますね。

 羽生君のホワイトプリンスからパープルプリンスへの変更は、ンクの白と被るということと、オータムとスケカナでジャンプミスした「悪いイメージを変えたかった」と、2つの理由を本人も語っていました。

 他には、ジャッジからのクレームを受けて衣装を変え(させられ)た宮原さんのケース。スケカナから変更していましたが、USインターナショナルクラシック(9月中旬)の演技後にそう言われたようで、2週間ぐらいで作ったのでしょうね。

 ネイサンも、昨日触れたように、SPの衣装をNHK杯からガラっと変えていますね。この理由については私はよく知りません。

 (3)フジの中村アナは、「フィギュアスケートTV」では完全に八木沼さんの弟分という感じですが、実況もマジメでとても好感が持てます。

  「フィギュアスケートの実況を担当するようになったのは、14年の全日本選手権からでした。すごくプレッシャーを感じましたね。ファンの期待も大きいですし、ゴールデンタイムであれだけ長時間放送するスポーツ番組はあまりありませんので。」

  「僕は主にショートプログラムの実況を担当しているのですが、フリーと違って、前日までどんな順番で選手が滑るかわからない。だから映像を見たり、地方大会にも可能な限り取材に出かけて準備をします。解説の本田武史さんと、前日練習や朝の練習もずっと一緒にいて、どんな選手なのか、成長や変化を聞いたりもします。

 「フィギュアスケートは音楽との組み合わせの競技なので、できるだけその邪魔はしたくないと思っています。でも、・・・羽生結弦選手の(16年世界選手権の)ショートプログラムのラストで、『見せつけた!』って叫んでしまいました・・・。それまで黙っていたぶん、はじけちゃって(笑)。歴代最高点を叩き出したシーズンの世界選手権で、あの演技!羽生選手に対しては、世界王者、絶対王者とか、ありきたりな言葉しかないんですけど、でもそれ以上のものが思わずあふれてきました。」

  「初めて羽生選手にインタビューをさせてもらった時『すごく勉強してくださっているようですね』って言っていただいたんです。その気遣いぶりと、トップアスリートのオーラに目眩いがしました(笑)。

 ただ、羽生君って、記者の質問に対しては、正確さを期すために、「そうではなく」とか「むしろ」とか、話し手の言い方や表現を訂正する所がありますよね。インタビューを読んでいて、ちょっとヒヤヒヤすることもあります。マジメな性格だから、「ええ、そういう意味ですよ」とテキトーに流すことができないのでしょうね。

 他方で、プロ野球の大谷選手、水泳の萩野選手や瀬戸選手よりも、「実力的には自分が一番低い」と先日発言していましたが、あれについて、私は、

  「彼らとスポーツで競うことはないのであまり興味がない。だから、並べられたり比較されても、『自分が一番実力がない』とサラっと言える」

 そのような印象を受けました。エネルギーを傾ける場所はあくまでもフィギュアスケートであって、賢明ですね。

 さて、全日本ももうあと一週間ですね!試合としては女子シングルの方が力が競っているので圧倒的に面白くなりそうですが、今年は、男子のトップ6に誰が残るのかも気になります。

 実績でいうと、羽生君、宇野君、無良君、刑事君。そこに、龍樹君が意地を見せてくれるか、あるいは、友野君や島田君のような若手が健闘してくれるのか?どうなることやら・・・。

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 ジワジワと新刊雑誌が積まさってきたので、なんとか全日本までに済ませておきたいです。

 では、また明日!

 Jun

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