On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:金のフレーズ



 ※2017年1月発売の改訂版を一周した上で、noteの記事を加筆・修正いたしました。具体的な使用法については、上記のnoteをご覧ください。

 以下は、2016年11月29日時点の記述です。

 Jun


 「『金のフレーズ』の効果的な使い方」と題したTOEIC学習法の記事が、実は、ここ最近もジワジワと読まれています。

 どうもgoogle経由の方がけっこういらっしゃるようですが、はて、羽生君の記事しか書いていないのに、なぜここに辿りつくのだろう・・・と、よく仕組みがわかっておりません。

 TOEIC対策の英単語集として最も有名なこの『金フレ』。

 「英語といえばまずは単語集から!」というのが日本人の悲しい性で、

 とにかく、めちゃくちゃ有名でして、アマゾンのレビューが231件!



 羽生君関係の本で最もレビューが多い『蒼い炎』が136件ということを考えると(しかも一冊目の方・・・)、凄いことです。

 個人的に、この単語集の威力を実感できるのは、800点ぐらいの人(公式問題集をスラスラ自学自習できる人)からじゃないかな?と思うのですが、5月に書いた記事を未だに読まれるのも申し訳ないので、ガッツリ書き改めることにしました。

 来年1月に改訂版が発売されるようです。改訂ということは、削られる情報もあるかもしれません。すると、削れられた方の情報が出題されるという意地悪があるかも・・・。旧版も持っておいた方がいいと思います。

 では、また明日!

 Jun

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 google検索のマジックなんでしょうが、2016年5月に書いたこのエントリーに、2017年1月現在もアクセスいただいているようです。

 具体的な「金フレの効果的な使い方」については、上記のnoteの記事をお読みいただければと思います。2017年1月に発売された改訂版を一周回した上で、多少加筆・修正しております。

 また、2016年11月29日にアップしたこちらの記事も併せてお読みいただければ幸いです。

 以下の記事は、改訂版には対応しておりませんが、旧版を使いまわした末の「個人的な思い出」も詰まっていますので、このまま残しておきたいと思います。

 Jun




 TOEIC分析における第一人者のTEX加藤先生の著書『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版、2012年)は、TOEIC学習者なら知らぬ人はいないだろうという抜群の知名度を誇る単語集です。上にamazonのリンクを貼りましたが、まず「商品説明」の画像をご覧ください 見開きの左ページには重要単語を含む「7語以下のフレーズ」、右ページにはその単語の解説というレイアウト。収録単語数は1000。それ以外にTOEIC頻出表現等が約300余りと、大学受験用の英単語集と比べるとかなりコンパクトで、挫折することなく完走できる絶妙なボリュームになっています。

 この本(kindle版はやめた方がいいです)の「普通の使い方」としては、付属の赤の蛍光シートで左ページを隠しながら、穴の開いている単語を埋め、その単語に関する理解を右ページの解説を読むことで深めます。
 朝日新聞出版の商品紹介ページから音声をダウンロードして発音も確認すると、暗記に効果的です。
 まずこの「普通の使い方」で誰もが最初の一周はすべきでしょう。公式問題集やTOEICの概説書等を中心とした勉強と並行して、1日50単語、約1ヶ月弱ぐらいのペースがちょうどよいと思います

 「普通の使い方」の後はどうするか?私の意見として、まず、金フレの素晴らしい点は、次の2つにあると思います。

 (1) 音読トレーニングの入門的教材として優れている

 (2) TOEICの世界観を自分の中に作りあげることができる

 順番に見ていきましょう。まずは、(1)から。「英語力をつけるには音読しろ」と、英語学習界では最近とくに音読ブームですよね。その教材としては、中学校のリーダーからTOEICの公式問題集まで、音読しろ!音読しろ!の大合唱です。

 私のTOEIC学習経過を振り返ってみると、900点突破まで、金フレの左ページの短文を声に出す以外、音読というものをしたことがありませんその後、TOEICとは関係のない教材で毎日欠かさずやるようにはしていますが、TOEICのスコアアップ(というより維持)の役に立っているかどうかは謎です。
 ただ、日々の音読をする際のハードルを下げてくれたのは、金フレでの声出しのおかげだと思っています。なぜ「入門的教材」として私が勧めるのか。

 ・7語以下のフレーズと負荷が少ないので、どんなに発音が苦手な人でも繰り返すことで、DL音源に近い発声ができるようになる。ネイティブに近い発声をできていることを日々実感・確認することで、それが自分の自信になる。

 ・TOEICに確実に出るフレーズなので、学習のモチベーションが維持できる。

 リーダーの音読なんて、大人の英語学び直しに堪えうる内容じゃありません。飽きます。あほらしくなります。それで英語の勉強をやめてしまったら何にもなりません。
 また、TOEICの公式問題集の声出しを推奨している人たちは(おそらく「大人の事情」でそれを勧めている)、TOEIC学習者の目線にまるで立っていません。そりゃ、確かに実際の試験に出るような表現だらけですけど、そんなのスラスラとできたら、そもそもTOEICを受験する必要性自体がないです。

 TOEIC学習者、特に700点以下の人たちというのは、将棋でいえば、駒の動かし方と詰みの形を覚えたぐらいのレベルの人です。そういう人は、まず1手詰や3手詰の詰将棋問題集や平易な必死問題集で「寄り形」を大量に覚えるのが普通の勉強法です。そういう人に「実践的だから」という理由で、40枚の駒を使った全体図や中段玉の必死問題や詰将棋をやらせるようなものです。できない自分に絶望して挫折するだけです。

 話が脱線しました。そういうわけで、一周目を終えたら、単語を覚えることだけでなく、まずは金フレの声出しを日課にしてみてください。
 最初の内は、音源の後について発声することになりますが、そのうち、フレーズを見ただけで、いちいち音を流さなくとも、音源のように自然に声を出せるようになると思います。
 例えば、最初のフレーズの、"Let's try anyway."を初見で目にした時とではまるで違う感覚になっていると思います。

 カラオケボックスで友達が入れた知らない曲の歌詞をモニターで眺めている状態を初見とするなら、その後、自分がその曲をiPhoneに入れて聴いたり、実際に何度か歌ってみたりした後で、再びカラオケのモニターで歌詞を眺める段階ぐらいの違いを体感できるはずです。歌詞を見た瞬間に、一緒に歌いたくなりますよね?そんな感覚です。

 文字を目にした瞬間に「音が脳内で鳴っている」段階になれば、しめたものです。頭の中で鳴っている音そのままに声に出します。それを暇を見つけて反復します。1日何時間とか、100語とか、ノルマは決めない方が良いと思います。その代わり、飲み会でどんなに泥酔して帰宅しようが、"Let's try anyway."の1フレーズだけでも声出しして、それで今日は勉強したことにする。それでいいんです。毎日続けるのが大事なんです。

 金フレに対するamazonのレビューを見ていると、発音記号が無い点が批判されていますが、それぐらいのことは自分で辞書で調べて、右ページにメモを残せばよいのです。
 また左ページの7語フレーズの重要単語以外(黒字で出ている単語)の部分で、自分が間違って覚えていたアクセントや発音も出てくると思います。それも含めて、自分の手で調べて、右ページに書き込む。そうやってカスタマイズするのが大事です。ノートを作ろうとすると間違いなく作業が頓挫するので、書き込みでよいと思います。

 文字を見た瞬間に「音が頭の中で鳴る」フレーズが少しずつストックされていくと、それがリスニング力になります。その「音で覚えたフレーズ」が「TOEICの世界観」に関する知識・情報と融合する時、語彙に応用力がつくのです。

 次に、(2)について。右ページは覚えよう、暗記しようと、歯を食いしばって読んだりしてはいけません。
 特に類義語等はかなり難しいものも含まれているし、前の方のページの類義語だから出やすいというわけでもありません。公式問題集や様々な参考書・問題集で出会った単語・表現のチェック用、つまり辞書的な使い方で十分です。巻末の索引に印をつけ、該当ページにその出会った単語があれば書き込みを入れておく。とりあえずはそれでOKです。

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 セロテープで補強していて見苦しいだけでなく、恥を晒すようですが、私は、いつも、occasionとoccupationとobservanceの意味を間違えそうになります。いま突然聞かれても、けっこう怪しいです。こういう自分なりの弱点を認識しておくのも大事な作業だと思います。
 他にも、complimentaryとcomplementとcompliment(←TEX先生、次はコレも入れてください!)のどれかが出ると、あれ?意味どれだったっけ?とけっこう焦りますね。

 最も重要なのは、TEX先生が惜しみなく右ページにぶつけてくださっている、各単語についてのボヤキというかつぶやきです。これを「面白い!」「そうだよ!あるある!」という気づきというか納得、感動したり笑えるかどうか。意外にそれは、TOEICの学習を続けられるかどうかの決め手かもしれません。TOEICの様々な問題をある程度解いていかないと分からない「高度なネタ」も含まれています。このボヤキを、amazonレビューで「薄い解説」などと書いているレビュアーは自分の不勉強を晒しているようなものです。

 こういう歯医者いるよなぁーとか、こういう会社あるんだよなぁとか、こういうクレーマーいるよなぁとか、それが我々日本人にとって時として理解に苦しむ、TOEICワールドなのです。

 例えば、Part4のリスニング問題で、先読みする選択肢の中に、appointmentとかdentistとかあるとします。そして、どうやら流れるのは留守電のボイスメッセージらしい・・・。となると、「歯医者の先生の学会発表の日程が急きょ変更になったから、診察日を別の日にしてくれ」的なものじゃね?とか、日本ではまずありえない、でもTOEICワールドでは起こりうるイメージ、こういうものを頭の中で準備します。
 金フレの右ページは、この準備作業をする上で、決定的な役割を果たしてくれます。それは、リスニングだけでなく、リーディングのPart7でも抜群の攻撃力・破壊力で、問題に取り組む上で背中を押してくれます。

 そんな金フレですが、この本を使い倒していく中で、不満もあるっちゃあります。それは、「990点レベル、頂点の100語」という、一見マニアックな扱いの単語さえも、知らないとかなりの失点の原因になる恐れがあり、油断できないということです。

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 右に◎をつけてますが、この辺りを知らないと、Part5でも時間を削られると思います。いま改めて見ても、強いて挙げれば、ジャンルが制限されるという意味で、volatileはあまり見かけないかもしれません。他は知らないと厳しいです。
 mandatoryに「出る」なんてバカっぽく書いていて、中学生かよ!と突っ込まれそうですが、マジで出ます。文字情報・単語の意味だけではなく、音でも知ってないとヤバいぐらい重要単語です。ただ、この辺りの「格上げ」作業は、今後TEX先生が改訂の際にやられるとは思います。
 そういえば、Slayerの曲で"Mandatory Suicide"というおどろおどろしい曲がありますが、決してタモリ倶楽部的なネタ単語じゃないので、TOEIC的には知ってないとホント笑えません。
 
 こんな感じで金フレについて語り出したら、そういえば記事の主題は何だっけ?と、収拾がつかなくなってきました。まぁ、それだけ使い込むに値する単語集ということです。私の金フレのカバーの金色も剥げてきてブヨブヨになり、まるで青銅器のような風合いが出てきました。

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 自分が死ぬ時には棺桶に入れてほしい、間違いなくそう言い切れる、思い入れと感謝でいっぱいの、そんな一冊です。

 Jun

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