On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:17ロシア杯

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 2018年3月30日発売。税込価格「1512円」。

 この表紙を見ただけで、「買わねーよ!」というゆづファンも多数おられると思います。まぁ、だからこそ私の出番かなと(笑)。

 ひとまず、第6章「羽生結弦」(99~124頁)を読んでみましたが、羽生君のスケートを分析するような「羽生結弦論」ではなく、「通訳者・ジャーナリストが見た羽生結弦の素顔」という内容です。その意味では、類書は皆無です。個人的には、この章だけでも新たな発見がありました。興味のある方はぜひ書店で立ち読みしてみてください。

 まず、読み始めて面食らったのは、羽生君の話がいつまでたっても始まらず、110頁で昨年のロステレ杯の話になって、ようやく羽生君の登場となります。それまでに、コリヤダの名古屋のファイナルでの誤訳問題、昨年の4CCでの三原舞依ちゃんの取材をめぐっても誤訳があった話とか、この章の中で、羽生君の話は半分ちょいぐらいかも。私自身は興味深く読むことができましたが、もうちょっと構成が何とかならなかったかな?という気もします。

 (1)スケ連の体質

 本章の前置き部分が長い理由は、日本スケート連盟への文句で始まっているからです。「フィギュアスケート村」で生きる元選手やジャーナリストは、相撲業界並みに「身内に甘い」という印象でしたが、ここまではっきりぶちまけてくれているのは意外でした。

 その不満とは、通訳の問題です。平昌五輪のプレカンでも羽生君の通訳を田村さんがされていましたが、実は以下のような経緯があります。

  「日本スケート連盟がプロの会見通訳を手配するのは、日本で開催される大会のみである。海外の試合は橋本聖子会長が来ない限り、通訳は同行しない

  「代わりに私のような人間が、ボランティアとして駆り出されるのである。これを言うと驚く人もいるのだが、長年日本選手の会見通訳を手伝ってきたけれど、謝礼というものはいっさいいただいていない。『あ、田村さん!良かった。またよろしくお願いしまーす!』。毎回、これだけである」

  「別に謝礼目当てで通訳をしているわけではないから、腹は立たない。とは言うものの、日本スケート連盟にとって、自国のトップ選手の言葉を海外メディアに正確に伝えるということの価値がその程度のものなのかと思うと、なにか納得がいかないのである

  「・・・一般に思われているほど通訳というのは簡単ではないのである。『せめて世界選手権やGPファイナルくらい、プロの通訳さんを連れてきてください』と何度か連盟の理事に直訴したこともある。『いやあ、田村さんがいるんで安心してますよ。はっはっは』とかるくかわされてしまった。『いえ、私もあの、自分の取材がありますんで』と突っ込むと、『まあ検討してみます』と言われたきり、状況は変わっていない

  「以前は私が会見通訳したときは、連盟の配慮で日本選手の個別取材の時間を別にとってくれていた時期もあった。だが今のように日本からの記者の数が増えて選手への取材申請も増えると、『一律平等』に個別取材はいっさいお断り、とされる。なんとも納得がいかないことだらけなのである」

 「橋本聖子会長が来ない限り」のくだりで、チッ!と思わず舌打ちしてしまった、私の心境をお察しください(笑)。

 それにしても、この組織の体質が実によく分かるエピソードですね。会長の通訳なんて一番いらねーだろ!と思うのですが、これぞまさに、会長による組織の私物化ですよね。自分の得にならないことには一切カネは出さない。その理事とやらも、のらりくらりと現場の声を聞いているふりだけしつつ、でも上司の命令は絶対だから、どうせこの話は自分の所で握りつぶしていたのでしょう。

 田村さんも明らかに足元を見られてますね。「フィギュアの取材ができなくなったら困るだろ?わかるね?」と。フリーの立場の弱さにつけ込んでいます。この組織の体質であり、この国の体質という感じもします。彼女にはたいへん同情しますけど、気分の悪くなる話です。

 (2)「劇的に勝ちたい」の舞台裏

 ロステレでの取材で羽生君が「劇的に勝ちたい」と語った背景には、実は裏話がありました。この発言は、ある意味で、田村さんの「貢献」あっての話なので、ご紹介します。

  「ロシア杯の最終日、ニューヨークタイムズのジェレ・ロングマンが羽生の取材許可が出たので、通訳をしてもらえないだろうか、と声をかけてきた。ベテランスポーツコラムニストのジェレは、4年に1シーズンしか見かけないけれど、決してフィギュアスケートの素人ではない。1994年リレハンメルオリンピックでは、当時大スキャンダルとして大騒ぎになったトーニャ・ハーディングに手厳しい直撃の質問をする様子が何度もCBSで流れた。1998年長野オリンピック直前には、タラ・リピンスキーのルッツが不正エッジの、いわゆる『フルッツ』という不良品であることを、当時としてはかなり大きなスクープ記事にした」

  「取材前日、羽生に大体どんな話が聞きたいのかとジェレに訊ねると、こういう答えが返ってきた。『彼はどうして、日本でこれほど人気があるんだろう?』うーん、それは会場にたくさん来ている彼の日本のファンたちに聞いてみるのが一番いいのではないだろうか。そう提案したらさすがプロ。早速会場の外で日本のファンをつかまえて取材をしてきたのだという。・・・羽生が日本メディア向けの囲み取材を終えた後、ジェレの番がやってきた。彼と2人ほどの海外メディアの、共同囲み取材である。『あなたがなぜこんなに人気があるのか、と日本のファンに聞いてみたんです。・・・そうしたら、普通の日本人はなかなか本音を言わない。でもあなたははっきりと自分の言いたいことを主張するところが良い、と言われたんですが、ご自分ではどうなんでしょう?』」

  「普段の大会でこんなことを聞かれることはないだろう。羽生はうふふ、と笑った。私のほうを見て、『日本語でいいのかな?』と確認してからこう答えた。『特に意識してやっているわけではないんですけれど、アスリートだから、やっぱり勝ちたいという気持ちは大事にしているし、常に思ったことを言うようにしています』」

  「『アニメの主人公みたいだ、と言われていることについては?』これもまた、羽生はちょっと照れくさそうに笑ってこう口を開いた。『自分の中で、特にこれになりたいとかはないけれど、アニメは好きだし、とにかく劇的に勝ちたいという気持ちはすごくあります』英語で『劇的に / dramatic way』と訳したところジェレも他の記者も笑った

 「マガジン 17-18シーズンスタート」(35頁)にこのやり取りが収録されているので、お手元にある方はぜひ確認してみてください。あえて、マガジンで再現されていない部分を赤字にしてみました。

 (3)脱力系の質問とゆづ

 羽生君本人ではなくファンに聞くべきでは?という田村さんのアドバイスには、実は前段がありまして、羽生君に対する質問は、日本の記者に限らず、海外記者からも「なにその質問?」というレベルの低いものもあったことが、紹介されています。

 例えば、ロステレ杯のプレカンで最初に手を上げた、「見覚えのない若いロシア人の女性記者」からの質問がこちら。

  「以前に日本食はロシアの食事と全く違うと言っていましたが、モスクワに来て、ボルシチなどロシア料理を食べましたか?

 このロシア語の質問をISUライターのタチアナ・フレイドさんがまず英訳する。それを田村さんと羽生君が聞いて、羽生君が日本語で答えた際に田村さんが英訳するという流れです。この時の彼女の「心のつぶやき」がこちら。

  「うーむ、これがオリンピックシーズンのGP開幕戦で現オリンピックタイトル保持者に来た最初の質問か。記者会見は限られた時間内で、どれだけ記事に使えそうな選手の言葉を引き出せるかが勝負である。初戦から羽生結弦と、アメリカのネイサン・チェンが顔を合わせるという豪華メンバーとなったこの大会の最初の会見の質問が『ボルシチ』とは。とほほ、と言いたくなるのを抑えてそのまま日本語に訳した」

  「『えっと、試合前なので、ないです』歯切れよく、そう答えた羽生。彼だって、なんじゃこの質問は、と思っただろう。『でもあの、モスクワに練習やブラッシュアップをしに来る機会があって2週間から3週間くらいここにいたことがあるので、そういうときにはつぼ焼きとかボルシチはもちろんですが、ピロシキとか色んなロシア料理を食べさせていただきました』脱力系の質問にも、こうしてきちんとフォローしてあげるところが羽生の優しさだと思った

  「英語に訳したものの、とっさにつぼ焼きが出てこない。私自身、食べた記憶がないのでどういうものかもよくわからなかった。やむを得ないのでボルシチとピロシキだけ訳した。『ごめんなさい、つぼ焼きがわからなくて抜かしました』自分で白状しなくても、羽生は聞き取りのほうはほとんど理解できているのですでに気がついているだろう

  「『つぼ焼きって、英語でなんて言うんですかねー』私の至らない通訳も、羽生はそういってフォローしてくれる。後に調べたら、ロシア語ではガルショークと呼ばれていることを知った。レシピを見てみると、英語ではPot Pieが一番近いだろうか。通訳としての仕事の奥の深さは、底知れない。フィギュアスケート競技の会見ですら、料理の知識まで試されるのである。いえ、でも私はプロの通訳ではないんですけれど、と逃げたくなりながら、毎回自分の浅学を反省してばかりである」

 つぼ焼きと聞くと、さざえのつぼ焼きとか、貝の料理?と思ってググってみたら、全然違っていて、このパイを破って飲むスープのやつねぇ・・・と。

 しかしますます思うのが、スケ連の罪深さですよね。組織の体質の問題を前述しましたが、英語で海外に向けて発信するということの重要性をまるで分かってない、内向きな閉鎖性も現れているような気がします。

 最後に、印象的な一節をもう一つ引用します。

  「言語とは、その土地に住んでいれば自然に身につくというものではない。それでも多少英語が話せるなら、通訳ぐらい片手間仕事で楽にできることなのだろうと思っている人もまだまだ多いようだ。中には通訳をしても、礼も言わずに席を立ち去っていく選手もたまにいた」

  「そんな中で羽生結弦は、以前から通訳を担当するたびに『いつもすみません。ありがとうございます!』と丁寧に頭を下げてくれていた。でもその頭の角度が年々深くなっていくのは、彼自身カナダで暮らしてみて、会見で使える英語を習得することが、簡単ではないことを身にしみて感じているからではないかと思うのである」

 そうです。語学の習得は大変なんです。私の場合、「語学の勉強は死ぬまでエンドレス」と考えるようになってから、なぜ自分はこんなにできないのだろう?と自分を責めることをやめるようになり、そして他人の英語を批評する気持ちもなくなりました。だって、大変なんだもの(笑)。

 そのような苦労が、羽生君の会見での行動と言動にすべて表れていますよね。やっぱり若いうちにこのような経験を重ねると、自然と様々な立場の人に配慮できるようになるのでしょう。

 ところで、本田真凜ちゃんがラファのチームに移籍するというニュースが報じられました。驚いたのは、お兄さんの太一君が同行するという話です。大学生だし、遊びたくてしょうがない時期のはずだけど、妹についていって、サポートをするわけです。自分が19歳の頃なんて、酔っぱらってるかバイトしているかのどちらかでした。泣かせる話じゃないですか。来季は、真凜ちゃんも応援したいけど、太一君も応援したいなぁと思います。

 引き続き、明日も田村さんの本を見ていきます。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年11月9日発売。バックナンバーのレビューは「こちら」。

 今回ロシア開催大会の特集号ということで、スペイン在住のカメラマン、ムツカワモリ氏がすべての掲載写真を撮影。昨年のマルセイユのファイナル号も彼でした。

 この雑誌は、そんなに頻繁に出版されるものではなく、マニアックなこともあり、本号に対して「某所からの圧力」は無かったようですね。

  冒頭の1頁から121頁まで、ノンストップでひたすらゆづ尽くしです。

 その後に、ネイサン2ページ、コリヤダ2ページ、試合結果と今季の大会日程表で2ページと続いて、もう奥付です。ポスターこそありませんが、表紙・裏表紙の裏の各々2ページもすべてゆづです。

 個々の写真について語りすぎると購入意欲が減退すると思いますので、誌面の様子を軽めにメモしておきます。

 ・ テキストは最小限です。上のゆづの120ページのうち、テキストがあるのは10ページ前後で、あとは写真のみです。そのテキストも、大会の主旨、大会結果、SP、フリー、エキシビの簡単なレポ、記者会見での発言に留めてあり、萌え系な「見出し」や「発言集」も皆無です。

 ・B5サイズなので、通信やジュエルズのようなA4サイズよりは小さい版型です。フィギュアスケートの雑誌でこのサイズは無く、分かりやすい例で言うと、サンデー毎日とか週刊文春のような週刊誌と同じ大きさです。もちろん、カバーや中身の紙質はフィギュアスケート雑誌のスタンダードな「ツルツルしたタイプ」です。サイズについてのみ、ご注意ください。

 ・ゆづ写真の配分は、SEIMEI>バラ1>代表ジャージ・URウェア>スワンという感じです。フリーは演技している時間が長いので、SEIMEIが多くなったのかなという気がします。エキシビでの記念撮影、表彰式、プレカンもしっかりフォローしてあります。

 写真のセレクションについて付け加えておくと、キスクラや移動中などは少なめで、基本的に演技中の写真重視という編集方針を指摘できると思います。

 演技中のゆづをとにかくたくさん見たい。衣装のディテールを確認したい。こういう方には自信を持って推奨できます。逆に、リンク外のリラックスした表情も求める向きには、ちょっと変化に乏しく単調な誌面に感じるかもしれません

 サイズの件もありますし、できれば書店で実際に手にとってみることをオススメします。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年11月9日発売。えー、いまこの記事を書いている段階では、羽生君のNHK杯出場について、まったくの不透明です。「NHKスポーツ」のアプリをスマホに入れて、夜7時前から記者会見の配信が始まると、椅子がひとつ足りないじゃないか・・・と。

 ただ、「病院直行→即入院」のような重症なら、すぐにドクターストップがかかるはずですが、「宿舎で治療している」という情報もあり、その点では、多少希望は持っています。

 しかし、本当に大事なのはオリンピックですから、強行出場だけは絶対にやめていただきたいです。

 まぁ、「私は、いま私にできることを!」ということで、新刊雑誌を一冊購入したので、ご紹介します。

 まず発売日前に、出版元の「株式会社ガイドワークス」を調べてみると、パチスロやら競馬やらと、こりゃイイカゲンな本でもおかしくないな・・・と、かなり警戒していました。

 まずことわっておくと、表紙の「オール撮り下ろし 160 OVER」は、「羽生結弦 160 OVER」という意味ではありません。そこはくれぐれもご注意ください。

 で、雑誌のタイプとしては「写真重視系」ではあるんですが、表題に掲げた通り、似ている雑誌がちょっと思いつきません。以下、内容についてコメントしていきます。

 まず、表紙、裏表紙はご覧の通り。表紙をめくると、2ページぶちぬきで、ロステレ杯のEXで羽生君がホタレックさんに肩車されての記念写真がドーン!と飛び込みます。羽生君の顔もページの谷間になっておらず、いい写真です。

 裏表紙をめくると、左ページはロステレ杯キスクラで羽生君がプーをムギュっとするショット。右ページは17-18シーズンの年間スケジュール表を掲載。ポスターはありませんが、本体価格1000円ですからこれは仕方ないですね。紙質は「銀盤のプリンス」のような、手の脂がつかないタイプ。苦手な方もいるかもしれませんが、私はむしろ高級感を感じてわりと好きです。ちなみに、すべての写真の撮影を高橋学氏が担当。サッカーを中心に活躍されている方で、この業界では若手ですね。

 (1)ロステレ杯(6~53頁)

 ・冒頭、折山淑美さんの「大会総括レポート」(~15頁)とともに、ゆづ、ネイサン、メドベ、新葉ちゃん、花織ちゃん、すみフラ(すみオデ)ペアのショット。

 ・つぎに、ゆづ、新葉ちゃん、花織ちゃんの3人がピックアップされて、プロフィール、プログラム、構成、テキスト(ここは折山さん執筆ではなく、クレジットは「編集部」)と、かなりしっかり紹介されています。羽生君の写真が、バラ1、SEIMEI、スワン、練習着と揃っているのは当たり前なんですけど、新葉ちゃん(「ハレルヤ」)と花織ちゃん(「007」)のエキシビのショットも漏らさず掲載されていて、公平かつ几帳面な仕事ぶりに好感が持てます。

 (2)オータム(54~97頁)

 ・構成としては、上のロステレと同じです。折山さんの総括レポート(~61頁)と、ゆづ、ハビ、ダイス、舞依ちゃん、そして新田谷凜ちゃんを紹介。

 ・ピックアップ選手は、ゆづ(表彰式の写真含む)、ダイス、舞依ちゃん、凜ちゃんと、こちらも日本代表の4選手をしっかりテキストと基本情報付きで紹介。もちろん、羽生君以外の3選手も、SP・フリーともにきっちり写真入りでページが割かれていて、これは、ダイスや新田谷さんのファンは必携じゃないでしょうか。

 (3)インプレッシブ・モーメンツ(~111頁)

 カメラマンの高橋学氏のセレクトで、羽生君、新葉ちゃん、花織ちゃん、ダイス、舞依ちゃん、凜ちゃんの写真をダメ押しで掲載。髙橋さんの「一言コメント」もついています。

 以上、このような誌面構成は、ゆづファン的にはボリュームの面で、やや満足度は低いと言わざるをえません。

 ただ、2つの大会に絞って、順位関係なく日本人選手にほぼ特化し、羽生君以外の選手にしっかり目配りをした「写真重視系雑誌」というものを、私は見たことがありません。

 
もちろん、他の日本人選手より羽生君の比率は高いんですけど、こういう作り方もあるんだなぁ・・・と、感心しました。

 羽生君も好きだけど、日本選手はみんな応援しているよ!というスケオタの方なら、こういうフェアな作りの雑誌をサポートしたくなるんじゃないでしょうか。

 1000円ですし、続編を期待して、ぜひ一冊!クオリティはなかなかのものですよ。

 では、また明日!

 Jun

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 今日はロステレの部分で、気になったやり取りを拾ってみます。バックナンバーは「こちら」で。

 (1)GPアサインの話(30頁)

 ―― GPで初めて勝ったイメージがあったからこの地を今季初戦に選んだのでしょうか。

  「いや、特にないです。えっとNHK杯は、ほぼ確定で滑んなきゃいけないなあっていう感覚があったので、まあそうなると、出るのはここか最終戦(11月下旬のスケートアメリカ)かってなって、で、まあグランプリファイナルに近いほうはちょっと敬遠したいなあっていうふうに思っていたので、まあ、ここになったわけですけれども」

 →→じゃ、なんでカナダじゃなくてロシア?と、ますます気になるんですけど、これは、もしかすると、「カナダよりは最終戦のアメリカの方がまだマシ」というような「陣営の判断」があって、結局、初戦のロシアに落ち着いたのかもな・・・と、想像しています。真相は分かりませんが、スケアメが候補に入っていたのは、驚きでした。

 (2)「守ることと捨てること」

 ―― 「守ることも捨てることも、いつでもできる」と言っていましたが、SPに関しては、今日の構成を捨てないでいける…という気持ちを持てましたか?(30~31頁)

  「……守ることも捨てることもしないでいくということは、サルコーに戻せってことですか?ああ、なるほどね、そういうことか、そういうことか(笑)」

 ―― いや、そうではなくて(記者一同笑)。

  「いや、確認、確認(笑)。いや、別に特に感じはないです(※ここ誤植かも)。あの、はっきり言ってまあ、自分にとってオータムは初戦だったかもしれないけど、やっぱりグランプリ1戦目っていうのが初戦っていう感覚がすごくあるので、そういう点ではここの地で…うん、まず、まずまず自分の中では手応えのあるショートができているので、そこはまあ、まったくもって問題ないと思うし、練習でもずっとノーミスしているわけなんで、まあ自信をもってこれからずっとやってくつもりです。はい

 ―― フリーに向けて、最後に。

  「フリーに向けて?ま、とりあえず…とりあえず新しいこともやりますし、さっきも言ったように違うプレッシャーがかかってくるので、まあ、またそれも楽しみながら、ここで楽しみながら、自分も挑戦できることを楽しみながら、やっていけたらいいなあと思っています。はい」

 →→一度ここで切ります。SPを終えた後、フリーの滑走順抽選と公式会見を終えてからの囲み取材でのやり取りです。

 そもそも、この「守ることも捨てることも」云々は、本誌27頁の四段目、SP前日の公式練習後の囲み会見での、羽生君の発言です。

 ―― まず、4回転ルッツを入れると決めた経緯とその理由について教えてください。

  「ええっと……経緯?」

 ―― リスクのあるジャンプを今大会から入れようと思った理由です。

  「まあ、あの……これまで練習やってきて、『あ、ルッツ入るな』っていう感覚があったので。まあ、まず、そこまでの感覚ができたことが、まずは経緯?と言えばいいのかな。まあ、今回入れることにした理由と、あとはやっぱり、まあオリンピックに向かってこれからどんどん、どんどん試合を重ねるわけですけれども、まあ実際、数は限られていますし、本番での回数っていうものもやっぱり、すごく一つひとつ大事になってくるので、そういった意味でも、えー…できるだけやりたい。」

  「守ることも捨てることも、いつでもできるので。なるべく、オータムクラシックで学んだ、全力でできないことが集中を途切れさせるっていうこともあったので、なるべくその、自分が一番実力を発揮できる構成で、一番自分が本気を出せるプログラムでやりたいなっていうふうに思ってました」

 →→何のことを言っているかというと、ズバリ、4Lzをフリーに入れるかどうかについてです。「守る=4Lzを入れる」「捨てる=4Lzを断念する」という意味です。

 そもそも、4Lzについては、この時点ではSPに入れるかどうかを、羽生君は語っていません。あくまでも、フリーの冒頭に入れるか入れないかという話で、いまの段階でトライしてみて、後でしっくりこなかった場合、入れないという選択もありうる。だから、「守ることも捨てることもできる」と。

 で、「守る・捨てる」という本来フリーでの話を、SPについて投げた記者が何を意図していたのか不明ですが、羽生君が「(SPの単発クワドは)4Loか4Sか」という話と勘違いした(?)ということは、SPに4Lzを入れることを考えていない、と私は読みました。

 こんなまどろっこしいやり取りなんかしないで、単刀直入に、4LzをSPに入れる予定はあるのか?と聞けば済む話なんですが、良い悪いは別にして、この雑誌はいろんな材料を提供してくれているということで(苦笑)。

 33頁のフリー後の一夜明け会見で、この件でやり取りがあります。

 ―― 大会前日に「守ることも捨てることも、いつでもできる」と言っていましたが、あらためてその言葉について。

  「えーっと…もともとブライアンって割と堅い戦術をとるタイプで、で、実際にそういう話はいろいろ夏の間、または春もそうですけど、してきました。実際に、まあ『ルッツ入れる必要はないだろう』っていうのが彼の最初の言葉だったし、まあ、そこまで確率も高くはないので。まあ実際、考えてみたら今の最高得点はサルコーとトーループのみで勝ち取ってるわけだし、それにしたら、まあ、ほぼすべての大会でノーミスができるだろうという手応えもあります」

  「(中略)・・・それじゃ『試合』じゃないだろうっていうのが僕の気持ちで。なので、そういうことで…なんだろう、うん、捨てんのも…『捨てる』って言い方がねえ、ちょっとね、強引だけど、でも僕にとってはジャンプってのは、うん…なんだろう、相棒的なものなので。まあ、そこで切り捨てちゃうのも、逆に、今まで大事にしてるものを守るっていう意見もできるなっていうふうに思って言いました」

 →→「4Sと4Tだけで勝ち取った最高得点」というのは、今年のオータムのバラ1を指しているはずですが、そもそも4Lo回避は右膝の状態を考えてのことで、現在、ブライアンと羽生君の間では、4Loをめぐって、昨季のような見解の対立は無いはずです。

 4Lzをフリーだけに入れることと、SP・フリー両方に入れるとでは、まったく意味が違います。フリーに4Lzが入ると、5クワドを確保しつつ、3Aを2本跳べるメリットがあり、プログラム全体に大きな影響を与えます。他方で、SPでの影響は、単発クワドのスコアに限定されます。そう考えると、とりあえずNHK杯のSPは、4Lo、3A、4T-3Tで予定通り行くと思いますけどね(※もしSPでもルッツを跳んだらゴメンナサイ)。

 他にも、外国人記者への応答で、「アイドル扱い」云々、「見ている方々が思う表現をしたい」と付け加えた部分も興味深かったです。やはり、日本の記者とはちょっと違った変化球が飛んでくるので、読んでいて面白いですね。

 記者の質問に文句を言いつつも、記事を読みながら、私自身、いい思考実験になりました。NHK杯はどうなるか楽しみですね。

 明日からは中国杯モードに入ります。

 では、また明日!

 Jun

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 2017年10月31日発売。バックナンバー等は「こちら」で。

 両面ポスターが2枚。もちろん全面ゆづで、ひとつは、バラ1とSEIMEI。もうひとつは、代表ジャージとスワンです。

 完璧超人と書いて「パーフェクト超人」と呼ぶ。キン肉マンにそういう超人が出てくるんです。ネプチューンマンやジ・オメガマンが代表的ですが、彼らが具体的にどれぐらい強いかという話はともかくとして、これまで「マガジン」といえば、大会期間中の羽生君の発言を「完全収録」し、彼の一挙手一等足を誌上に「完全再現」することが、最大の武器でした。

 「あくまでもテキストを読むための雑誌」と私は認識していて、それだけでも完璧な存在でした。ところが今回、バックナンバーと比べても、はっきり写真が充実しており、ここ最近の「圧力がどうたら」という議論を忘れてしまうぐらい、

  もう、この一冊を買ってしまえば、それでいいのでは?

 というインパクトのある、非の打ちどころのない完成度を誇っています。たしか、ヘルシンキワールドの頃のバックナンバーも、当時はネット在庫が品薄状態で入手困難な方もおられたはずですが、

  今回はどのバックナンバーよりもはっきり内容がパワーアップしているので、一刻も早く入手されることをオススメします。

 というわけで、テキストの細かい部分は後日に回して、気になった点を3つだけ、ピックアップしておきます。

 (1)一切の妥協なきゆづ濃度

 前号の、トロントメディアデー特集号(2017-2018プレシーズン)はみなさんお持ちかと思いますが、そちらの本は頭からめくっていって、トロントとFaOIで、67頁までが羽生君関連。そこから、FaOIの他のスケーターの写真を挟んで、国別の会見写真で75頁まで、という感じです。

 今回は、めくってもめくっても終わりが見えません。途中、新葉ちゃん写真・花織ちゃん写真・ロステレ杯の結果(54~57頁)を挟みますが、ロステレとオータムと後述する新連載のみで、

  表紙から89ページまでゆづぶっ通し!

 このあまりの潔さに、私は震えがきましたね。ちなみに誌面全体は97頁までで、その裏(98頁)は上に貼った巻末の目次です。

  羽生結弦という奇跡的スケーターの歩みを正確に記録することは歴史的使命であって、いったいそれのどこが悪いというのか。

 これがマガジンからの答えであると。
とことんまでやってやるぞ!という覚悟。ただただ感謝です。ひれ伏すしかありません。

 (2)2人のカメラマンの顔が見える!

 カメラマンの顔写真が掲載されている、という意味ではありません。ロステレ杯はお馴染みの毛受亮介さんが担当。オータムは、アフロスポーツの西村尚己カメラマンに一任され、羽生君に関しては、2人のカメラマンによるショットが楽しめます。

 また、今回も毛受さんのコラム(52~53頁)はありますので、そちらは購入された方のお楽しみに、あえて触れないでおきます。

 一方、西村カメラマンのコラム(86~87頁)も収録されていて、こんな書き出しで始まります。

  「このオータムクラシックは、私にとっては入社以来、初めての海外撮影であり、初めて競技者・羽生結弦と向き合う大会になった」

  私もこれからそうするつもりですが、先に両カメラマンのコラムを読んでから、写真を細かく見ていくと、楽しさが倍増し、新たな発見もありそうです。「顔が見える」という小見出しは、そのような主旨で掲げてみました。

 (3)新・集中連載「拝啓 羽生結弦様」の登場

 記念すべき第一回(88~89頁)は、アイスリンク仙台・支配人の在家正樹さん。2ページだけなんですが、ありがちなオマケ企画なんかじゃなくて、インタビューはギュッと内容が詰まっていて、写真も含めて、「現在のアイリン」をしっかり伝えてくれています。

  「結弦のファンの人にとっては、このリンクは『聖地巡礼』の1つというか(笑)、大事な場所として考えていただいているようで、多い日は300~400人の人が来られます。特にすごかったのは、結弦の凱旋公演で『トゥギャザー・オン・アイス』が仙台であった時(2014)。タクシーでやって来て記念撮影…という人でひっきりなしでした

 すみません。私もその「ひっきりなし」の中の一人です。その節はご迷惑をおかけしました(汗)。

 ここ最近、スポーツ新聞や地上波放送等で不愉快な気分になっている、私を含めたゆづファンの皆さまへ。

  俺たちにはマガジンがあるじゃないか!

 こう、声を大にして言いたいですね。sage記事や煽り記事に悪態をつくぐらいなら、マガジンを何度も読んで、羽生君の映像を見返す方が、生産的で健康的なんじゃないかと。自戒を込めて、そう思います。

 中国杯が始まるまで、じっくり隅々まで読み尽くそうと思います。
 
 では、また明日!

 Jun

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