On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:18平昌五輪

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 「オール讀物」(2018年5月号、4月21日発売)の宇都宮直子さんの平昌五輪観戦エッセイをチェックするタイミングを逸してしまっていたところ、「文春オンライン」で5月13日に再掲されていました。

 一読してまず興味深かった点は、「風景の描写」ですね。左翼メディアに掲載される原稿だったら、何か所も直しが入りそうな率直な物言いで、ニヤニヤしちゃいました(笑)。

  「ただし、(2月16日、男子SPの日でも)会場は空席が目立った。チケットは完売と聞いたが、日本の試合と比べれば、がらがらな感じがした。アリゾナから来たという、恰幅のよい夫妻は荷物を置いたり、食べものを置いたりして、席をむっつほど使っていた」

  「上の方の席には、ボランティアの女性が、席を埋めるために動員されていた。スマートフォンを見ていたり、ポップコーンを食べているような人たちだ。眠っているような人さえ、いた。もし、日本からの観客がいなければ、このオリンピックは失敗だっただろう。私見だが、フィギュアスケートに限って言えば、絶対にそうだ

  「(17日の男子フリーの客席で)隣に座っていた中国人の記者(チャーミングな若い女性だ)は、競技に興味がないようだった。ずっとメールをしていて、試合は観ていなかった。でも、『私は羽生が好きなの』と言っていた

 私は平昌五輪を現地で観戦したわけではないので、この描写が正しいかどうかは、現地観戦された読者の方のコメントをお待ちしております(笑)。

 ただこの方は、けっして嫌韓・嫌中なのではなく、伊藤みどりさんの時代から、日本のフィギュアスケートを応援してきた方で、その想いが強く出ていると言えますね。

 例えば、ヘルシンキワールドの会場に日本のファンが集っているのを、ヨーロッパのプレス関係者が「客席を見てみろよ、まったくクレージーだ」と揶揄しているのを見て、「もし、状況が気に入らないなら、あるいは羨ましいのなら、彼らは自力で、自国の会場を満席にすればいいのだ」と、エッセイの中で強い口調で書いていました(「Sporiva 羽生結弦 平昌への道」)。

 さて、平昌五輪での羽生君の演技に関しては、素人の私がいちいち論評するのを憚られるほど、迫真の記述になっています。まずは、ぜひ味わっていただきたいです。それをまた、コメント欄で皆さんと色々と議論したいなと思います。

 私も現地観戦した昨年の全日本を思い返してみると、怪我明けの選手を生で見ると、やっぱり胸に迫るものがあります。それはすなわち、山本草太君のSP「アンセム」なわけですが、ジャンプの転倒とか回転不足とか正直どーでもよくて、熱心なファンでもない私でさえ、最後まで滑りきってくれるのかどうか、祈るような心境だったことを鮮明に記憶しています。

 平昌五輪の現地観戦組のゆづファンは、きっと五輪連覇が確定したから涙が出たのではなく、リンクに彼が本当に戻ってきてくれたこと、彼が眼の前で滑っている現実に、涙を流されたんじゃないかなと思うのです。

 もちろん、プロの物書きがそれでは仕事にならないので、宇都宮さんはしっかり描写してくれていますが、それでもさすがに今回は力の入り方がちょっと違うなぁ・・・と、いつものどこかクールな筆致は影を潜めていて、嬉しい驚きでした。

 では、また明日!

 Jun

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 いつも近所の書店にフィギュアスケート雑誌を予約しているんですが、宝島社から出ている「田舎暮らしの本」(2018年5月号)の別冊付録を、書店のご厚意でいただきました。

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 新書より一回り大きいぐらいのサイズです。全32頁で、羽生君(21ページ)、宇野選手(7ページ)、二人が一緒のショット(4ページ)、基本的に以上の3種類で構成。写真の配分的に、「羽生結弦の軌跡」と表紙に掲げられていることに違和感を感じなくもないですが。ちなみに、6月号の付録は「女子カーリングメモリアル」だそうです。いったい、どういう層を狙っているのか・・・。

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 羽生君が写ったショットのみご紹介します。どこかで見たような写真が大半で、さすがに付録目当てでこの雑誌を購入された方はいらっしゃらないことを祈るばかり・・・。

 宝島社は「フィギュアスケートADDICT」や「LOVE!フィギュアスケート」のようなフィギュア雑誌を出版した実績があるのですが、そういえば、この出版社から平昌五輪前後に雑誌は出なかったですね。出せばそれなりに売れたと思いますが、もしかすると、両雑誌に関わったスタッフはもう退社しているのかも。

 実は、記事のネタにたいへん困った一日でした。毎日Lifeばかりじゃ芸が無いし、去年のオフシーズンは、「バラ1」や「SEIMEI」の振り返り企画をやっていましたが、何かシリーズ物を準備しないとシーズンスタートまで持たないぞ・・・と、危機感を感じております。

 では、また明日!

 Jun

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yuzu

 マイレピの「YUZU DAYS」が更新されました。バックナンバーは「こちら」。

 (1)一番最初に金メダルをかけた人は・・・

  「試合後は忙しくてなかなか時間がありませんでしたが、一番最初にメダルをかけたのは母でした。母は、そばにいてくれるだけで十分な存在です。今は拠点が海外なので、日本語を喋りながら家族の空気が味わえるのは、すごくありがたいです。自分一人では体調管理や栄養面、メンタル面も偏りがちになってしまうので、その部分でも母には感謝しています

 羽生君がお母さんとともにトロントに渡ったのが、2012年の春ですから、ちょうど6年になるでしょうか。彼の成し遂げた前人未到の偉業を考えれば、6年前にいまの姿を二人がイメージしていたのかどうか・・・。そう考えると、たった6年で人生が変わった・・・という意見もあるかもしれません。でも、あくまでもそれは結果であって、そこに至るまでに、たくさんの苦労を親子で共有して、二人で支えあってここまで日々歩んできたはずです。

 6年で成し遂げたことは、あまりに大きい・・・。だから、二人がいま仙台に戻ってゆっくり穏やかに生活できるのか?というと、それは非常に難しいでしょうね。ブラックジャーナリストやアンチが暗躍するのは火を見るより明らかです。じゃ、セキュリティ完璧な豪邸を仙台に建てる?・・・それもまたこのような連中にエサを与えることになりかねない。

 もちろん、こういうことは「羽生家」で決めることですが、羽生君はもちろんのこと、家族みんなが穏やかに平和に暮らすことのできる選択をしてほしいと願っています。

 (2)ファンの支えがあってこその金メダル

  「たくさんのメッセージをありがとうございました。このメッセージの一つひとつが、僕の背中を押してくれたなと本当に感じています。オリンピックは自分にとっても特別な舞台であり、この首にかかっているメダルも特別なものになりました」

  「自分ひとりでかけるのはとても重いメダルです。皆さんと共にこの重みを分かち合えたら嬉しいなと思います。本当に今回はありがとうございました」

 改めて、ふと思ったことがあります。羽生結弦というアスリートは、東北・仙台を愛し、寄付もたくさんしていますが、だからといって、その地域や人びとに依存したり特別扱いはしない、非常に独特な関わり方をする人だなということです。

 平昌五輪が終わって、メダリストたちが地元に帰り、地域の人たち(後援会?)に挨拶をする場面が、地上波の情報番組でも伝えられました。平昌五輪から帰国後、羽生君が個人で、一般のファンに感謝の挨拶をしていた場面を思い返してみると、CWW、凱旋パレード、これにANAも加わるぐらいでしょうか。動員力がケタ違いなので、例えば仙台市内にホールを借りても、混乱してしまうというのもあるのかもしれません。

 また、羽生君自身は、SNSやブログを一切やらない人ですが、ファンとの一切の交流を拒否して、ストイックに競技に打ち込む人ではない。今回のような、マイレピに寄せられた応援メッセージに対して、「メッセージに背中を押され」て金メダルを獲れたと。「メダルの喜びを分かち合いたい」とまで言っている。年会費を払っているようなファンクラブの会員からのメッセージでもないのに、これだけの感謝の意を示してくれている。

 今回の記事で写真が公開されていますが、ものすごく分厚い冊子になっていて、相当なボリュームになっていることでしょう。それを、リハビリ期間やオリンピック直前に読んで、心の支えにしてくれたのかもしれません。

 芸能人やアーティストのような人気者であっても、ファンとの間のこのような「絆」は、私はちょっと思い浮かびません。

 羽生君の場合、「スケートをすること」が彼の仕事であり、人生であり、使命であって、そこに命を懸けている。だから、応援してくれる人たちはみな平等。彼が「ファンを区別しない」というこのスタンスが、これだけの支持を集めている理由なんだと思います。

 一方、CDを何百枚もファンに買わせておきながら、ファンイベントを「体調不良」などと称して簡単にサボるアイドルにとって、「芸能活動」は仕事ではなく、金儲けのための手段にすぎない。ここが決定的に違うんです。

 私も読者の皆さまに支えられて、2年間ブログを続けてくることができました。少しでも羽生君のそんなスタンスを見習いたいなと、改めて思います。

 では、また明日!

 Jun

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 2018年5月10日発売。税込み価格「1,944円」。バックナンバーのレビューは「こちら」。

 今日は羽生君の記事を見ていきます。表紙の裏(表2)と目次ページの見開きで、パレードカーと群衆を建物の上から捉えたショット。裏表紙の裏(表3)と奥付も見開きで、CWWのトーク(羽生君と新村通訳)の様子をスタンド席から捉えつつ、フレームの中には羽生君を大映しにした大型スクリーンも入ったアングルです。ポスター等は無し。

 (1)羽生結弦選手「2連覇おめでとう」仙台パレード

 全部で8ページ。パレードカーを下から見上げるように捉えたショットに、例の気になる女性がガッツリ写っています。(たぶん)「PRESS」と書かれた腕章をつけていますね。

 写真の内訳としては、パレードカーの上のショットが6枚、出発式のショットが7枚、記者会見が1枚です。Sportivaと比べてどうかと言われると、Sportivaは撮影者の能登さんが車に同乗しているので、至近距離から見上げるような写真が多めですよね。あれとはまったく別物なんですが、自分も現地で「撮影」に苦労した一人なので、さすがプロの仕事だなぁ・・・と、いい写真ばかりです。

 (2)平昌オリンピックPlayback

 全4ページ。バラ1が2枚、SEIMEIが4枚(スホラン抱きショット含む)、メダルセレモニーが1枚。す、すくない・・・。

 (3)凱旋公演「Continues ~with Wings~」

 全14ページ。ここがメインです。テキストは基本的に初日公演に関するもので、ショーのレポート、ゲストスケーター紹介(羽生君による紹介VTRを文字起こししたもの)、ジョニーとのトーク、佐野さんのテクニック講座、子どもからの質問タイム、平昌五輪演技解説(バラ1)、Twitterからの質問コーナー、羽生君による挨拶(メドレー紹介含む)、そして、公演後の記者会見も収録。

 けっこうギッチリ詰め込んでいますが、テレ朝チャンネル2による初日公演の映像をしっかり保管済で、何度も見返しているようなゆづファンからすると、すべて既知の情報なので、ちょっと有り難みがないかな・・・と。例えば、マガジンの「完全収録」の価値が高いのは、試合のプレカンや囲み取材に我々が立ち入ることができないため、未知の情報に溢れているからです。

 もちろん、今回のショーに関して、現地観戦・ライブビューイング・テレ朝チャンネル、いずれの手段を通じてもアクセスしていない方には便利でしょうが、決してゆづ度の高くないこの雑誌をわざわざ買うようなコアなゆづファン目線でいうと、既知の情報のトレースではなく、それにプラスアルファしたものが欲しいのです。

 というわけで、CWWの初日公演の映像を所持している人が、本号のゆづ関連記事を評価するなら、とっても微妙な内容です。ただ、目次画像の通り、山本草太君とミヤケンさんの対談や、中野園子コーチのインタ、そして昨日記事にした新葉ちゃんのインタもかなり長いので、明日以降、きっちりご紹介する予定です。
 
 では、また明日!

 Jun

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 Sportiva最新号のレビューも今日がラストです。バックナンバーは「こちら」。

 今回は羽生君以外の選手の記事を見ていきます。羽生君の記事が冒頭から55頁まで、その後、56~80頁までがミラノの世界選手権特集で、宇野選手、知子ちゃん、新葉ちゃん、友野君、刑事君の記事。ラストの81~82頁が、真央ちゃんの「フォトエッセイ」出版の告知を兼ねた記事で締められています。

 印象的だったのは、新葉ちゃんと刑事君の記事だったのでご紹介します。



 ミラノワールドってもうずいぶん前のような気がしていますが、銀メダルを獲った新葉ちゃんは、SPでのミスを帳消しにする、最高の「スカイフォール」を披露してくれました。

 このワールドのフリーでは、これまで冒頭に跳んでいた2Aと、前半最後のジャンプの3Sを入れ替えています。正確には、2月のチャレンジカップ(オランダ)からなんですが、フリーの3Sは、ロステレ杯名古屋のファイナル全日本選手権と、ことごとくパンクしていたので(中国杯は成功)、この入れ替えは見事にハマりました。

  「最初のサルコウだけは緊張して跳びましたが、そのあとは本当に落ち着いてできました。3回転ルッツ+3回転トーループを跳んだあとに息を整えて、ダブルアクセルを跳んでまた息を整えて……と、後半に集中できるようにやれました」

 映像を見直してみると、前半から手拍子も起こっていて、お客さんも「これは凄い名演になるぞ・・・」という予感があったのかもしれませんね。

 そして、本題。全日本選手権の後、どう過ごしていたかについて、印象的な発言がありました。

  「大きく変わったことはしていないですが、毎日の練習で完璧を求めるというより、これ以上ひどくならないようにと、少しレベルを落として考えるようにしたら、ちょっとずつよくなってきたんです。やっぱり全日本前は少し背伸びをしていたんだと思います。もうちょっとレベルを落として考えたり、自分が満足できればいいと思いながら滑ればよかったけれど、高いところを見すぎて失敗をしたという感じです」

 このブログの中でもたぶん何回か書いた記憶があるのは、「スカイフォールを平昌オリンピックで見たかった!」ということなんですが、結果論ですけど、それこそ「全日本前のメンタル」のままで代表に選ばれて、それで本番で崩れていたら、各方面から叩かれて、彼女、立ち直れていたかどうか・・・。

 おそらく、「毎日の練習で完璧を求める」という考え方のままなら、ジャンプ構成の入れ替えという柔軟な発想に辿り着かなかったような気がします。よく、「練習でできないことは、本番でできない」ということが言われますが、そもそも「練習でやろうとしていること」がいまの自分自身に見合った内容なのかが問題。

 「昨日できたこと」は、実はマグレでできたことかもしれない。でも、たまたまできたことを日常的な目標に設定して、その後、「昨日できたこと」をできない自分を責めつづけてしまうと、本来できていたはずのことも、できなくなってしまう恐れがある。

 体調やメンタル、あるいは様々な外部環境によって、「自分のできること」というのは、日々変化するもの。だから、つねに毎日の自分自身と向き合うことが大事で、「できることとできないことの振れ幅」を把握し、そこから、悪い条件が重なっても「確実にできること」を導き出して、それを少しずつ大きくしていく。「自分自身との対話」が大事なんだよなぁ・・・と。羽生君も、きっとそこを緻密に計算して、平昌五輪での構成を導き出したんだと思います。

 さて、もう一つは、刑事君。不調の原因について、折山さんの取材ではこう書かれています。

  「田中刑事はスケート靴に苦しめられた。大会(ミラノ)に出発する1週間前に平昌五輪で使っていた靴が使えなくなり、新調した靴も現地入りした初日の練習で壊れてしまう。フリップとルッツを跳ぶ際にしっかり踏み込めない状態のまま、ショートプログラムを迎えることになった」

 靴の問題といえば、CWWで無良君も言ってましたね。ただ、羽生君って、私の知る限り、「靴のトラブル」って聞いたことがありません。そう言えば、「靴のトラブル」って、女子選手よりも男子選手から聞かれることが多い印象です。私の気のせいでしょうか?

 羽生君が試合でミスをした場合、彼は事細かにその原因を分析する人ですから、「靴のトラブル」があるならば、それを隠すはずがない。だから、何足も準備して、トラブルのリスクを未然に防いでいるんだと思いますね。

 ところで、ここ最近の私は、たくさん雑誌が発売されると、雑な読み方をしてしまいがちだったんですが、今回はすべての記事をじっくり読み込むことができて、私自身「収穫」もたくさんありました。明日からは「Life」のレビューを予定しています。

 では、また明日!

 Jun

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