On the Back of the Flyer

TOEICテストメモ、羽生結弦選手、日々のアレコレを綴ります。

タグ:18欧州選手権

zagi

 欧州選手権の女子フリーの感想です。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 Jスポで日曜の明け方(3:30)ぐらいから観戦しました。今日も滑走順に上位4人を見ていきます。



 ソツコワちゃんの転倒は久しぶりに見た気がします。転倒のあった後半の3LzはURもつきました。PCSについては後述しますが、今回彼女はよくやっていて、その割に明らかにスコアが抑えられていた印象です。

 ただ、今大会、SP・フリーのミスにより表彰台を逃したことは、気持ちの強い彼女のこと、きっちり五輪本番まで修正し、準備してくるだろうと思います。むしろ、気を引き締める意味で、この4位は良かったんじゃないかと。

 平昌五輪では、よほどのことが無い限り、金・銀はメドベかザギちゃんだと思いますが、銅メダルはソツコワちゃんが最有力だと見ています。もちろん、ちゃんとしたジャッジをしてくれればの話ですが・・・。



 フリーが終わった直後からネット上ではすでに言われていますが、これだけミスがあって、技術点が51.86の演技に、75.09というPCSは何なんだ?という話になっています。およそ23点も演技構成の方が高い。

 単純比較はできませんが、例えば、男子のフリーで、技術点が75点の演技にPCSが98点もつくでしょうか?ありえません。ヘルシンキのジェイソンのフリーだって、88.27(技術点)に89.20(PCS)です。

 100歩譲って、かりにコストナーがこの日ノーミスだったら75点というのも許せますが、1コケ、1抜け、1URで、これだけのスコアをプレゼントするというのは、理解に苦しみます。まぁ、日本でも怪しい採点が横行しているのであまり偉そうには言えませんけども。



 解説の岡部由起子さんも、このパーフェクトな演技を目撃して、笑ってましたね。ただただ、笑うしかないと。

 また、岡部さんが指摘していたのは、2ndに3Loをつけられる利点でした。つまり、コンビネーションジャンプの2ndの選択肢として、多くの女子選手は3Tあるいは2Tの二択ですが、これに3Loもあるので、かりにコンボ予定のエレメンツで転倒があっても、困るような状況になりにくい。

 対照的なケースが、この大会のコストナーのフリー。単発の3T予定の所が2Tに抜けました。彼女の2つのコンビネーションジャンプは、いずれも2ndが2Tなので、結果的に2Tを3回跳んでしまって、一本分が得点無しになりました。

 しかし、今季あれだけ苦労していた「ブラック・スワン」をノーミスしたんだから、フリーは安心して見られましたね。後半に入ってからの、怒涛のジャンプの連続構成も、余裕と自信を持ってサバいていて、簡単に跳んでいってしまう。そこが、「ダイナミズムに欠ける」とか「ガチャガチャと忙しい」という批判もあるんですけど、そこはもう、オリンピックで金メダルを獲れば誰も文句は言わないでしょう。



 メドちゃんは、よく頑張ったと思います。衣装も新調して、大人っぽさがアップ。そして、やはりスケーティングの伸びはザギちゃんより彼女の方がありますし、特に印象的だったのは、スピンの美しさです。

 序盤の3Lzを跳んだ後なんですが、回転は速いし、ポジションは正確だし、知子ちゃんもそうですが、リハビリ期間に一生懸命取り組んだのだと思います。

 プログラムもいいし、スケーティングも、スピンも、表現もいい。プロトコル上では、ルッツにアテンションがついてますけど、これで勝てなかったらしょうがない・・・という内容だったかと。

 正直、怪我する前のメドベに関しては、五輪では2コケぐらいでも余裕で優勝だろうと思っていました。しかし、ザギちゃんのフリーのPCSが75点台まで伸びてくると、二人ともにノーミスだったら、メドちゃんはちょっと勝てないかもしれません。

 気持ち的にはメドちゃんに金メダルを獲らせてあげたいですが、勝負の世界ですからね。最高の舞台でベストの演技を見せてくれることを期待しています。

 では、また明日!

 Jun

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javi

 欧州選手権レビューシリーズ、今日は男子フリーです。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 滑走順に上位4人を見ていきます。



 SPで4位と出遅れながら、1つ順位を上げたコリヤダから。全体的には良い演技だったと思います。ジャンプのミスは、4Lzと4Tにおける転倒、4S予定がトリプルに抜けた部分と、クワド絡みのミスに留めています。

 ただ、4Lzの転倒は、ジャンプ自体は高いのに着氷を決めきれないという、このパターンの転倒を今季何度も見てきているので、五輪までに間に合うか?という疑問が・・・。



 デニス君は、SPの3位から一つ順位を落としましたが、4位は立派です。

 フリーで入れてきた4Tは、残念ながら転倒とDG。この他に、3Lzからの三連コンボと、単発の3LzにもDGとURがあり、ジャンプでの回転不足が目立ちました。やはりクワドを組み込んだフリープログラムを滑りきるとなると、なかなか難しさが出てくるのだと思います。ただ、やっぱりこの人は氷上に立つと華のある選手です。Twitterを見ていても、日本でも急速にファンを拡大している感があります。

 そうそう、ちょっと調べてみると、彼は1999年8月生まれの18歳で、実は2000年1月生まれの山本草太君と、学年的には同じということになりますね。この二人が北京を目指してこれから戦うことになるのか・・・と思うと同時に、だからこそ、草太君もジャンプに関しては急ぎすぎる必要はないのだなと。将来が本当に楽しみです。



 これまでヨーロッパでは敵なしのハビ。今回もしっかり格の違いを見せてくれました。

 ショートもそうですが、4Tは高さも出ていて美しいジャンプ。ただ、これもショートに続いて、4Sは、万全という感じではありません。前半の4S+3Tには、加点が+2.29がついてますが、4S自体はこの動画で言うと、明らかに軸が手前の方に傾いています。

 3A+2Tのセカンドはなんとかギリギリついて、後半の4S予定のジャンプは、SOとお手つきで3Sに。3Fも軸がおかしくてエッジエラーとDG判定。

 うーん、後半のミスが単にスタミナ切れによるものかどうか、ちょっと分かりません。ジャンプの軸の傾きが、4Sだけでなく他のジャンプでも見られるのは気になります。

 SPとフリーの2本を揃えられれば、310点台は確実に出るはずなんですけど、今季のパフォーマンスを見ていると、フリーをノーミスできそうな雰囲気はあんまりしないかなぁ・・・。



 SP2位で最終滑走に入ったアリエフ。見事に2位を守り切りました。もしかすると、彼自身、そしてコーチ陣にとっては不本意だったのかもしれませんが、今大会、4Lzを跳ばなかったことが、SP・フリー通しての安定した演技内容の原動力になったんじゃないかと。

 ノーミスのSPに続いて、フリーも後半の3Fがダブルに抜けた以外はクリーンな内容。彼の現状の力をすべて出し切った演技だったと思います。チームロシアの代表は月曜日に発表されるそうですが、男子はコリヤダとアリエフで決まりでしょうね。

 そういえば、ハビが、「次の五輪まで続けるかはともかく、ユーロやGPシリーズはもう1~2年出てみたい」とコメントしていたそうです。もちろん、羽生君は平昌後もトロントを拠点にするでしょうから、そりゃやっぱり、二人で一緒に頑張ってもらいたいですね。

 大会期間中、ブライアンは「ユヅについては『話すな』と言われている」と答えていますけど、このハビの発言からは、現在のクリケットの雰囲気の良さを想像できます。

 では、また明日!

 Jun

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zagi2

 少し時間が経っていますが、欧州選手権の女子SPを。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

 最終グループの上位4人を滑走順にコメントしておきます。



 78.30の高得点で3位につけたコストナー。Jスポは、中庭健介さんが解説でしたが、なんだか恍惚とした口調で絶賛していました。

 今季のSPの「Ne me quitte pass」は、昨年5月のFaOIの幕張公演で私も現地で観ているんですが、シーズン前からしっかり準備していたことが、やっぱり効いてますよね。まー、みんな彼女のことを絶賛していますけど、そもそも、昨季のSPがツェッペリンと喜多郎をつないだ難プロで反応もイマイチだったことを考えると、オリンピックシーズンの選曲って大事だなぁ・・・と思います。

 おそらくフリーでノーミスは無理だと思いますが、かといって、例えばケイトリンほど崩れることもないので、どこまで踏ん張れるかで順位が変動しそうです。



 ソツコワちゃんがスタートポジションにつく前のルーティンといえば、太ももをバシバシ叩いて喝を入れ、さらに右こぶしを握りしめて気合いを込める動作です。顔立ちはどこか儚げなんだけど、彼女はファイターですよね。

 冒頭の3Lzで着氷が乱れて、本来はここがコンビネーションなんですが、次の3Fでリカバーしました。中庭さんも「いつもより緊張気味か、動けていない」という主旨のコメントをしていましたが、確かに終盤のステップやスピンでスピードが足りなかった印象です。ただ、減点のあったルッツは転倒もURも無かったわけで、70点は超えててもいいのでは?と。68.70の4位というのは、私が思っていたよりも、スコアは伸びませんでした。

 ただ、今季の彼女はフリーでもミスを最小限に留められる勝負強さがあります。名古屋のファイナルでも、僅差でケイトリンとコストナーを振り切って、2位に入りました。コストナーを逆転できるかどうか、そこは五輪での彼女の活躍を占う意味でも、個人的な注目ポイントです。



 怪我からの復帰初戦のメドちゃん。2Aでオーバーターン気味で、着氷が乱れ、78.57の2位ですが、全体的には素晴らしかったと思います。久々に見ると、スケーティングがよく伸びるし、いわゆる「パントマイム」も無くて、この「ノクターン」は、彼女の表現面での良さが出ているプログラムだと思います。

 「ザギちゃんはどうもせわしないから、メドちゃんの方が好き」という意見があるのも、このような表現を見ると、納得できる部分もあります。PCSはコストナーよりも0.23低い「38.14」が出ていますが、もしノーミスだと彼女の方が上回って、トータルスコアも80点を超えてくるのだと思います。



 ついに、ついに、ノーミスの「ブラック・スワン」を、今季ようやく見ることができました。完璧です。鳥肌が立ちました。最高難度の構成をパーフェクトに滑りきってくれましたよ。PCSこそ36.28と、メドベやコストナーに2点近く及ばないんですが、一番上のキャプ画にもあるように、速報値44点台の脅威の技術点でぶっちぎりました。彼女のこんなガッツポーズも初めて見ました。

coaches

 グレイヘンガウスも終わった瞬間、ガッツポーズ。エテリはリラックマのティッシュケースとジャージと水筒とで両腕がふさがっていますが、どや!って感じです(笑)。

 正直、この内容でコストナーよりも下の3位とかだったらどうしようかと心配していたんですが、まだこのスポーツも捨てたもんじゃないなと。ジャッジの良心を見た気がします。

 男子シングルの若手選手で、4Lzや4Fをプログラムに組み込むスケーターの多くは、たしかに「最高難度に挑んでいる」のかもしれませんが、最高の技術の持ち主だとは思いません。完成というには程遠い見せかけのテクニックで、「真4回転時代」という一種の流行現象に乗っかった選手がいるのは、嘆かわしいことです。

 その点、ザギちゃんはジャンプは全後半でタノ&タケノコ付き、今回はセカンドループも高く、スピンもスピードは落ちないし、つなぎも盛り盛りで、最高レベルの技術の結晶です。

 プログラムの個人的な好みということで言うと、今季の女子のSPでは、コストルナヤの「アディオス・ノニーノ」の方が好きですが、ザギちゃんの「ブラック・スワン」もその次に来るぐらい、大好きです。

 彼女の場合、むしろフリーの方が強くて、スコアも出るんですが、それでも、メドベがノーミスした場合とどちらの得点が上回るのか・・・私には予想がつきません。

 この大会の台乗りメンバーが、全員そのまま平昌五輪の表彰台に乗る可能性だってあります。フリーを終えてどんな順位になるのか楽しみです。

 では、また明日!

 Jun

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 Jスポで欧州選手権の男子SPを見つつ、ハビやコリヤダが登場する最終Gが夜10時半と遅いので、「フィギュアスケートファン」をパラパラとめくっています。

 「全編ゆづ」という作りではないですが、高須力さんの独特な写真と、鈴木ふさ子さんの長文のエッセイが光っています。

 「キスクラ」と同じ980円とリーズナブル。ただ、キスクラと違って、こちらの雑誌は、ヘルシンキワールドの特集号がすぐに売り切れになった「前科」があるので、早めに入手した方がいいかもしれません。明日、こちらの雑誌の内容をもう少しご紹介できたらと思っています。

 さて、欧州選手権レビューの1日目は、男子SPから。リザルト関係は「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。











 コメントしたい選手は、ラトデニ君、コリヤダ、ハビ、アリエフ、サマリンなんですが、動画の方はアップされ次第、随時貼っていきたいと思います。

deniss

 まず、デニス君はすごく良かったですよ。今回もクワド無しの構成ですが、85.11のPBを出して3位につけています。なんだか、見るたびに背が伸びたように感じるんですが、顔は小さいし、手足は長いし、ジャンプも高いし・・・でも、今季もランビ先生は彼にクワドをやらせていませんね。

 アメリカやロシアの若手がクワド合戦にあくせくしている中、はっきり言って異彩を放っています。ただ、彼はジャンプが不得手というわけではなく、3Aは安定しているわけで、そこは、クワドも3Aもいまいち決めきれないジェイソンと違う所。フリーも楽しみです。

 最終グループ2番滑走のコリヤダ。4Lzは相変わらず高いんですが、着氷で乱れてSO。そして、つぎの4Tがダブルに抜けて2ndをつけられず、83.41(4位)とスコアが伸びません。PBで100点を超える選手でもこういうことが起こり得るのが、「真4回転時代」の怖い所です。

judges

javisp

 ハビはまずまずの内容でした。4T+3Tは問題なし。4Sが着氷で乱れましたが、回転自体はしっかり。3Aもオッケー。トルコのジャッジの「J8」が10.00を2つ付けているのはやりすぎ感があるとはいえ、まぁ、PCSの47.82は妥当かと。フリーも揃えられるかどうかで、彼が五輪のメダル争いに食い込めるかどうか、ある程度分かってくるのではないでしょうか。

 ロシア代表の2枠目を争っている、アリエフとサマリンは対照的な内容でした。アリエフは、足を痛めているようで、4Lzを回避して、3Lz+3T、4T、3Aの構成に落としました。これをしっかりノーミスでまとめて、91.33の2位。一方、サマリンは、4Lz、4Tともに転倒して、コンボ抜けにより大きく失点して、74.25の9位に。

 ちなみに、ロシア選手権はコリヤダ・サマリン・アリエフの順位でしたが、この大会でアリエフが台乗りするようだと、ロシアの代表争いはけっこう揉めるかもしれません。

 男子はこれがあるから怖いよなぁ・・・としみじみ感じた初日でした。解説の小塚君は落ち着いた語り口で、内容的にも良い仕事をしていましたよ。

 では、また明日!

 Jun

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