ロステレ杯(女子FS)感想

ロステレ杯(女子FS)感想

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リーザ」。フリー148.69の1位。合計223.39で優勝。スコア的にはコストルナヤと僅差ではあるんですけど、優勝に相応しい最高のフリーでした。お客さんも大興奮で、拍手とスタオベの凄いこと!はやくも今年の女子フリーのベストパフォーマンスにしたいぐらいです。素晴らしかったです。ぜひ見てください。

単発の3AはSOでしたが、それ以外はパーフェクト。SPではミスもあったんですけど、それでメンタルが折れるどころか、フリーでこれだけの力を出せるというのは、無欲というか無我というか、伸び伸びと、純粋にスケートを楽しんでいるようにも見えました。

23歳という年齢で、間違いなくキャリア最高の動きを見せている。調整術や日々の練習、ミーシンの指導力等々、いろいろ興味が尽きないですが、彼女のメンタルの強さ、強さというよりしなやかさというべきか、本当に素晴らしいスケーターだなぁと再確認しました。日本からも彼女のように長くトップで活躍できる選手を輩出してほしいですね。

コストルナヤ」。フリーは141.94の2位。合計220.78で2位。コロナで思うような練習ができず、しかもチームを夏に移籍して、特にこのフリーはその後に作ったんですから、昨シーズンまでのノーミス(しかも3A込み)を期待するのは無理というもの。

今回、回転不足3つに、スピンとステップでレベルを落としていますが、それは本人もコーチも分かっていると思います。つまり、3A以前の部分で調整不足があるから、3Aを入れさせないのでしょうね。また、これまでグレイヘンガウスのプロしか見ていない中、シェイが作ったプロは面白い動きが随所にありますね。編曲も、前任者のような「継ぎはぎ感」がなく自然に盛り上がっていきますし、とても良いプログラムだと思います。

陽気なキャラな彼女ですけど、スケートに対して「堅実」であることが分かりました。おそらく、今季は無理せずに、来季までに3Aを間に合わせて、SPのビリー・アイリッシュとこのシェイのプロを継続するような気がします。SPも、最初の印象は個人的にはイマイチだったんですが、けっこう気に入ってきました。

トゥルソワ」。フリーは128.12の4位。合計198.93で4位。4回転4本で、4回転倒、そして、4位・・・。

ただ、キスクラでみんなで笑っていたのが印象的で、このチャレンジは、きっと彼女の意思なんですよね。他方で、コストルナヤが3Aを回避するのも、おそらくそれも彼女の意思のはずで、それをプルさんは最大限尊重する指導方針なんだと思います。自分で決めたことだから、そこには責任が伴ってくる。これでトゥルソワが終わったわけじゃなくて、ここから這い上がれるか、これから彼女の真価が問われていると言えるでしょう。最初の4Sなんかはかなり惜しいジャンプでした。しっかり練習して、ナショナルで元気な姿を見せてほしいです。

やっぱり、ロシアは熱いですね。これに、シェルバコワや、来季はワリエワも加わってくるのだから、北京五輪では表彰台独占もあるかもしれませんね。紀平さん、頑張って!

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. Sennin より:

    トルソワちゃんは調整不足と言ってますが体調崩して練習出来なかったか?怪我をしているのか?と思ってみました。どっちにしても3戦出ているのはトルソワ1人ですし4回転を跳ぶんですから厳しいでしょうね?それも今回は4ルッツ入れて構成あげてましたね?
    普通なら構成落とすようにコーチが言うでしょうが何しろあのプルさんですもんね、挑戦させるでしょうね!シェルちゃんのルッツと違ってアウトエッジで跳ぶんですから難しいですよ。ガッカリしているところにプルさんがキスクラの前に置いてあるチョコですかね?これ食べる?とでも言ったのか?そこで笑いましたね❣️コスちゃんスケーテイングがキレイでかなり戻ってきましたね?私は2人の今回の収穫は、金メダル獲るよりコスちゃんはリーザが優勝とわかった時に拍手したんですよ!これだけでも移籍して良かったです。
    温かいコーチに2人とも恵まれて心が成長するでしょう。
    リーザは素晴らしかったですね‼️

    今日の記事でトルソワのグリーンの衣装を新体操のデザイナーさんに頼んだそうですね?
    コスちゃんも同じかな?エテリの時はデザイナーが決まっていたみたい。衣装まで自由がなかったんですね?

    • Jun より:

      Senninさま

      トゥルソワは、フリーのジャンプ構成こそ鬼ですけど、選曲や衣装は女性らしくていいですよね。エテリ時代は酷い衣装に酷いプログラムで、ジャンプも制限されて、苦労が多かったと思います。伸び伸びやってもらいたいですね。

      コストルナヤは、優勝したリーザを称えていて、素晴らしいと思います。さすが私が惚れこんだだけあります(笑)。

      若い二人も、そしてもちろんリーザも、「誰のためでもなく自分のために滑る!」。そんな強い意思を感じた大会だったように思いますね。