フィンランディア杯感想

フィンランディア杯感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。日本人選手のみ確認しておきます。

山本君。SPは72.16、フリーは133.63、合計205.79の9位。SP「G線上のアリア」(ミヤケンさん振付)は、クワドレス構成ということもあり、スコアは妥当です。3Lz-3Tはルッツの着氷がフェンスに近くてオーバーターン気味になり、セカンドトウで手をついてしまいました。3Fも着氷で踏ん張りきれなかったですが、動き自体はそんなに悪くなく、スケートもよく滑っているので、特に怪我の影響等は感じられない印象です。

フリーは「信長協奏曲(のぶながコンチェルト)」(ミヤケンさん振付)です。ショートでの3Aは特に問題は無かったんですが、こちらは2本ともミスが出てしまいました。ただ、ジャンプ自体の高さはありますし、ミスを連発して崩れるのではなく、ミスがありながらも、次のエレメンツをしっかり決めるというしぶとさに、彼の成長を感じます。そもそも、彼がいま元気な姿を見せてくれていることが、私は嬉しい。焦る必要はありません。4年計画でじっくりやってもらいたいです。

龍樹君。SPは70.92、フリーは134.23、合計205.15の10位。SPは「恋におぼれて」(ボブリン夫妻振付)で昨季の持ち越しプロです。SPの冒頭の幻想的な管楽器の音色を聞くだけで、私なんかは、「これが龍樹ワールドだよなぁ・・・」と反射的に感じてしまいます。そして、3Lz-3Tの柔らかな着氷を見ると「いいねぇ~~~!」と佐野稔先生の居酒屋解説ばりに思わず声が出てしまいましたよ。3Aは軸がものすごい角度に曲がりながらも、しっかり回って着氷。単発の3Fもキレイ。いやぁ、クワドなんてなくても完璧に自分の世界観を表現できるスケーターって、素敵です。このショートは絶対に見た方がいいです。テレ朝チャンネル2の放送(10/26)では頼むからカットしないでくれよ!と念じておきます。

フリーは「ラ・ボエーム」(ミヤケンさん振付)。新しいプログラムのはずなんですが、まるで持ち越しプロのような滑らかな所作と、そしてジャンプも次々と決めていくので、見ていて心地よいですね。ミスらしいミスは、3Loのパンクぐらいで、3連コンボとコレオの所で減点はありますが、演技全体としては文句なしです。例えば、全日本でこのクオリティで滑りきったら、会場は大盛り上がりのはずですよ。身体のキレを見る限り、まだまだやってもらわないと困りますね。怪我なくこの調子をキープしてもらいたいなと思います。

本郷さん。SPは46.54、フリーは87.12、合計133.66の16位。SPは「キル・ビル」(シェイ振付)。3本目のジャンプの3Fのパンクとコンボ抜けの減点は仕方ないにしても、冒頭の3Tとつづく2AがともにURというのはちょっと厳しいかな?という気はしました。このカメラアングルは角度的に見にくいのかもしれませんが・・・。ラストのステップはかなり激しいし、身体自体は動けていたという印象です。

フリーは「ナザレの子」(ミヤケンさん振付)です。うーん、最初の3本のトリプルですが、転倒したフリップ2本に回転不足は仕方ないとしても、着氷した3TにもURというのは、なかなか厳しい。昨シーズン、突如テクニカルが「お仕事をした」と言われているスケカナで刺されまくった記憶が蘇りますが、あの後、全日本では見事に立て直して素晴らしい演技を見せてくれました。武蔵野の森の会場が震えていましたよ。ここで落ち込むことなく、これからの奮起を信じています。

須崎・木原組。SPが46.12、フリーは86.47、合計132.59で10位。SPは「マラゲーニャ」です。昨シーズンが「ユーリ・オン・アイス」でしたから、ずいぶんと雰囲気を変えてきました。海羽ちゃんの赤の衣装がよく似合っています。ジャンプでミスが目立ちましたが、シーズン初戦はこんなものでしょう。GPシリーズはフィンランド杯とNHK杯にアサインされているので、これからどんどん良くなっていくと思います。

フリーは「Turn to Stone」です。昨シーズン「ユーリ」で着ていた衣装をこちらでも着ているのは、まだ制作中ということでしょうか?しっとりとした女性ヴォーカルの曲で、「マラゲーニャ」と対照的で見ていて楽しいです。スロージャンプはいいんですが、ソロジャンプの着氷で海羽ちゃんが苦労していました。ここが揃ってくると、グンとスコアも伸びてくるはずです。ジュニアの三浦・市橋組は140点台を出しているので、後輩の活躍を刺激に頑張ってもらいたいです。

さあ、もうJGPの最終戦ですよ。女子SPから始まります。10月11日(木)、日本時間の19:30から競技開始。いきなり第1グループから、カニシェワ(19:42)、荒木さん(19:55)。第2グループ、横井さん(20:38)。最終第4グループにトゥルソワ(22:02)です。可能な方はぜひYouTubeのISU垢のライストでご視聴ください。もちろん、演技後数分で動画としてアーカイブ化もされます。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. ととちゃん より:

    G線上のアリア、綺麗なプログラムですね。
    Lifeのインタで須本くんが絶賛している、スケーティングの美しさが生かされていると
    思います。
    同じLifeによると、これも、フリーの曲も、当人が選んだそうで、その分気持ちも入っているでしょうね。今季はクワドレスでも、ゆっくり着実に進んで行って欲しいです。

    龍樹くん、上手くなっている気がします。今までは緊張がこちらまで伝わるような時があったので。西日本大会は噂の先輩と当たるんですよね?雰囲気に飲まれないように、実力を出して欲しいです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      龍樹君は「いつも表情が暗い」と言われ、演技でミスがあろうものなら「ますます暗くなってる」なんてイメージで見られていましたが、16年のNHK杯で彼のおもしろキャラクターが知られてから、私も彼に対する見方がガラリと変わりました。

      もはや「暗いのが龍樹の持ち味!」という感じで、私は見ていますね。彼のプログラムって、ボブリン夫妻がほとんど手がけているのもありますが、クラシカルでありつつファンタジー要素も入った、独特の世界観を確立していて、他のスケーターには立ち入れない領域だなと感じています。

      西日本選手権にもマスコミが大挙して押しかけてくるんでしょうが、むしろ他の選手にとっては全日本で緊張しないための「良い予行練習」になるんじゃないかと。まぁ、他の選手は「ボコボコにして勝ってやる」って内心思ってるんじゃないですか?むしろ、それぐらいの闘志を秘めてもらわないと、世界の大舞台で飛躍はできませんよ。

  2. sennin より:

    フィンランドはシングルのメンバー邦和だったんですね。三人共ライストでみてましたがなんと草太くんのフリーは映像がかたまって動きませんでた。
    りかちゃんはこの頃ジャンプがうまくいかないですけどなんというか観客を引き寄せる演技をしますよね。私は、いつも感動します。
    日野君も久しぶりではないですかね?こんなにいい演技をしたのは、四回転は怪我のリスクも高いし三回転で魅せる演技もいいですね。フリーは新プロなのに随分仕上がっていると思いました。まだまだ活躍してほしいですよね!
    草太くんは、どちらのプロも好みです。曲を自分で選んで振り付けをしてもらっただけありますね。先生の言いなりになるのではなく一緒に作っていくのはやはり違いますね。それにしてもまだボルトが3本入っているけどドクターが大丈夫とOKもらったからとファンブックのインタで話してましたけど、私も同じような経験ありますけど考えられないですね。いつになったらボルトが抜けるのか?ボルトが入っているといつものようにはいかないしなんといってもジャンプを降りたときの衝撃が考えただけでも私には恐ろしいことです。Junさんが仰るようにまだ先があるので焦らずじっくりといって欲しいですね。元気な姿を見せてくれるのが嬉しいというJunさんの気持ちにこちらがグッときました。

    今夜は、いよいよですね!菜那ちゃん緊張しないで思い切り滑ってほしいです。横井さんもいつも通りの滑りが出来ますように。
    鍵山君は一番滑走とTwitterを更新してました。期待しよーっと。

    • Jun より:

      senninさま

      草太君については、どうしても故障前の、JGPファイナルでネイサンと真っ向勝負していた頃の彼を思い出してしまって、「はやく4回転を!」と期待してしまいますよね。

      ただ、このスポーツは怪我がつねに隣り合わせですし、だからといって、健康で頑強な身体を持っていれば誰でも4回転や3Aを跳べるわけでもない。これからは、特に高難度ジャンプの練習量を徹底的に管理するような、練習形態が広まっていくと思いますね。

      だから、草太君は自分のスケートの質を高めることを意識しつつ、ジャンプは少しずつ戻してけばいいと私は思っています。

      少なくとも、ロシアの某チームがやっているような、若いスケーターを「使い捨て」するような指導方針は、いずれ衰退していくことでしょう。あれは、昭和時代の日本の部活動と発想は同じです。